メジャーリーグ ファン ブログ

メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

【MLB 2021年 レビュー】ミルウォーキー・ブルワーズ

今回は、ナ・リーグ中地区優勝のミルウォーキー・ブルワーズです。

2021年順位表

今年は、95勝67敗で、ナ・リーグ中地区において地区優勝しました。9月に同地区2位のSTLカージナルスが17連勝をして猛追してきましたが、最後は5ゲーム差をつけて逃げ切りました。ポストシーズンでは、NLDSでATLブレーブスに1勝3敗で敗れました。2018年から4年連続でポストシーズンに進出していますが、ワールドシリーズに駒を進められていません。

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2021年 ナ・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、打率14位、OPS 11位と、下位の成績ですが、総得点数は6位という成績で、低打率のわりに比較的得点数を稼いでおり、効率的な攻撃をしていたことがわかります。

MILブルワーズ 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Omar Narvaez* 29 123 391 54 104 11 49 0 .266 .342 .402 .743
1B Daniel Vogelbach* 28 93 215 30 47 9 24 0 .219 .349 .381 .730
2B Kolten Wong* 30 116 445 70 121 14 50 12 .272 .335 .447 .783
SS Willy Adames 25 99 365 61 104 20 58 4 .285 .366 .521 .886
3B Luis Urias 24 150 490 77 122 23 75 5 .249 .345 .445 .789
LF Christian Yelich* 29 117 399 70 99 9 51 9 .248 .362 .373 .736
CF Jackie Bradley Jr.* 31 134 387 39 63 6 29 7 .163 .236 .261 .497
RF Avisail Garcia 30 135 461 68 121 29 86 8 .262 .330 .490 .820
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
2B Jace Peterson* 31 94 259 36 64 6 31 10 .247 .348 .367 .714
CF Lorenzo Cain 35 78 257 40 66 8 36 13 .257 .329 .401 .729
OF Tyrone Taylor 27 93 243 33 60 12 43 6 .247 .321 .457 .778
C Manny Pina 34 75 180 27 34 13 33 0 .189 .293 .439 .732
3B Travis Shaw* 31 56 178 14 34 6 28 0 .191 .279 .337 .616
3B Eduardo Escobar# 32 48 179 27 48 6 25 0 .268 .342 .458 .800
1B Keston Hiura 24 61 173 16 29 4 19 3 .168 .256 .301 .557
1B Rowdy Tellez* 26 56 158 22 43 7 28 0 .272 .333 .481 .814
  Team Totals 28.8 162 5362 738 1251 194 700 82 .233 .317 .396 .713
  Rank in 15 NL teams     10 6 13 8   5 14 8 11 11
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ野手

5月にTBレイズからトレードで獲得した、ウィリー・アダメスが、チームトップのOPSを記録する活躍を見せ、打線に活力を与えました。今季25本塁打、73打点は、自己ベストの成績です。

アダメス 打撃成績
Year Tm G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
2018 TBR 85 288 43 80 10 34 6 .278 .348 .406 .754
2019 TBR 152 531 69 135 20 52 4 .254 .317 .418 .735
2020 TBR 54 185 29 48 8 23 2 .259 .332 .481 .813
2021 合計 140 497 77 130 25 73 5 .262 .337 .481 .818
2021 TBR 41 132 16 26 5 15 1 .197 .254 .371 .625
2021 MIL 99 365 61 104 20 58 4 .285 .366 .521 .886
4 Yr 4 Yr 431 1501 218 393 63 182 17 .262 .331 .444 .776
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Generated 11/18/2021.

ウィリー・アダメス↓↓↓

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サードのルイス・ウリアスが、期待通りに成長して、規定打席にも達し、打率.249、23本塁打、75打点、出塁率.345、OPS .789と活躍をしました。ウリアスアダメスの若手三遊間に期待です。

ルイス・ウリアス↓↓↓

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投手成績

チーム投手成績は、ナ・リーグ15チーム中、防御率3位、失点3位、WHIP3位、被打率2位と、投手成績はリーグ上位の成績でした。これは、西地区のLAドジャースとSFジャイアンツに次ぐ成績でした。先発ローテーションでは、バーンズウッドラフの2人が圧倒的な投球で、ペラルタハウザーも二桁勝利と、安定した先発ローテーションでした。ブルペン投手は、クローザーのヘイダーが34セーブをあげ、中継ぎのスーターが61試合に登板し、12勝5敗と、先発投手よりも多い勝ち星をあげる活躍をしました。今年は、投手陣がチームを優勝に導いたことがよくわかります。

MILブルワーズ 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Brandon Woodruff 28 9 10 2.56 30 30 0 179.1 54 51 211 166 2.96 0.965
SP Corbin Burnes 26 11 5 2.43 28 28 0 167.0 47 45 234 176 1.63 0.940
SP Freddy Peralta 25 10 5 2.81 28 27 0 144.1 47 45 195 152 3.12 0.970
SP Adrian Houser 28 10 6 3.22 28 26 0 142.1 61 51 105 132 4.33 1.279
SP Eric Lauer* 26 7 5 3.19 24 20 0 118.2 46 42 117 134 4.04 1.138
SP Brett Anderson* 33 4 9 4.22 24 24 0 96.0 52 45 58 101 4.39 1.354
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Josh Hader* 27 4 2 1.23 60 0 34 58.2 8 8 102 348 1.69 0.835
RP Brent Suter* 31 12 5 3.07 61 1 1 73.1 34 25 69 139 3.91 1.309
RP Brad Boxberger 33 5 4 3.34 71 0 4 64.2 26 24 83 128 3.65 1.067
RP Devin Williams 26 8 2 2.50 58 0 3 54.0 17 15 87 171 2.82 1.185
RP Hunter Strickland 32 3 2 1.73 35 0 0 36.1 8 7 38 247 3.67 0.908
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  Aaron Ashby* 23 3 2 4.55 13 4 1 31.2 20 16 39 94 3.58 1.168
  Jake Cousins 26 1 0 2.70 30 0 0 30.0 9 9 44 159 3.84 1.167
  Miguel Sanchez 27 2 1 4.15 28 0 0 26.0 14 12 23 104 5.25 1.577
  Hoby Milner* 30 0 0 5.40 19 0 0 21.2 15 13 30 80 5.89 1.523
  Daniel Norris* 28 1 0 6.64 18 0 0 20.1 16 15 18 65 6.81 1.574
  Trevor Richards 28 3 0 3.20 15 0 0 19.2 7 7 25 135 3.98 1.220
  Team Totals 27.9 95 67 3.50 162 162 44 1436.0 623 558 1618 123 3.72 1.179
  Rank in 15 NL teams   3 13 3     4 3 3 3 1      
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Generated 11/18/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

2021年ピックアップ投手

先発のコービン・バーンズは、28試合に先発し、11勝5敗、防御率2.43、234奪三振、WHIP 0.94という見事な成績で、サイヤング賞を受賞しました。自身初の最優秀防御率のタイトルも獲得しました。開幕から5月13日のSTLカージナルス戦まで、無四球で連続奪三振58というMLB記録を打ち立てるほど、コントロールが冴えわたりました。

コービン・バーンズ サイヤング賞受賞↓↓↓

もう一人、コービン・バーンズに負けず劣らずの活躍をしたのが、開幕投手を担ったブランドン・ウッドラフです。30試合に先発し、9勝10敗、防御率2.56、211奪三振、WHIP 0.965という成績で、二桁勝利こそできなかったものの、防御率2点台、WHIP 1.0以下という安定した成績でした。

ブランドン・ウッドラフ↓↓↓

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ブルペン投手では、クローザーのジョシュ・ヘイダーが、60試合、58回2/3を投げ、4勝2敗34セーブ、防御率1.23という成績で、ナ・リーグの最優秀救援投手に送られるトレバー・ホフマン賞を受賞しました。

ジョシュ・ヘイダー トレバー・ホフマン賞↓↓↓

中継ぎ投手では、左腕のブレント・スーターが61試合、73回1/3を投げ、12勝5敗、防御率3.07という成績で、自身初の二桁勝利をあげました。元々先発投手をしていたので、イニングまたぎは問題なく、今年は出場試合数より多いイニングを投げました。

 ブレント・スーター↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

野手は、開幕の予想がことごとく外れました。打線の中核を担うと思われた、ケイン、イエリッチ、ヒウラ、ブラッドリーJrが、期待を大きく下回る成績で、ショートのアルシアに至っては、シーズン早々にATLブレーブスにトレードで放出されました。それでも、チーム総得点がリーグ6位という成績をあげることができました。

投手は、予想通りというより、予想以上の成績でした。リンドロムではなく、ペラルタが先発ローテーションに定着したところが、開幕前の予想と異なったところでした。

まとめ

監督のクレイグ・カウンセルは、2016年に低迷しているチームの監督を率いてから、6年間監督を務め、2018年から4年連続ポストシーズンに進出する強いチームに成長させました。MILブルワーズを強いチームに変貌させたカウンセル監督ですが、まだ最優秀監督賞を受賞できていません。1982年から長いこと達成できていないワールドシリーズ進出をはたして、さらにその上の、チーム初のワールドシリーズ優勝を実現して、最優秀監督賞を受賞することを期待したいと思います。

クレイグ・カウンセル↓↓↓

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【MLB 2021年 レビュー】ヒューストン・アストロズ

今回は、アメリカンリーグ優勝のヒューストン・アストロズです。

2021年順位表

今年は、95勝67敗で、ア・リーグ西地区において地区優勝しました。2017年から5年連続でポストシーズンに進出しています。その5年間のうち、地区優勝が4回と、ア・リーグ西地区では強さが抜きんでています。今季のポストシーズンにおいては、ALDSでCHIホワイトソックスを3勝1敗、ALCSでBOSレッドソックスを4勝2敗で下し、ワールドシリーズに進出しました。ワールドシリーズでは、ATLに2勝4敗で敗れてしまいましたが、2017年から3回もワールドシリーズに進出しており、リーグ有数の強豪チームです。

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2021年 ア・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、得点1位、打率1位、OPS 2位と、リーグトップクラスの打撃成績です。本塁打30本以上が3人もいて長打力があるだけでなく、グリエルブラントリーという3割打者が2人もいて、スタメンの選手で打率が.250を下回るのはキャッチャーだけで、打線に穴がありません。

HOUアストロズ 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Martin Maldonado 34 125 373 40 64 12 36 0 .172 .272 .300 .573
1B Yuli Gurriel 37 143 530 83 169 15 81 1 .319 .383 .462 .846
2B Jose Altuve 31 146 601 117 167 31 83 5 .278 .350 .489 .839
SS Carlos Correa 26 148 555 104 155 26 92 0 .279 .366 .485 .850
3B Alex Bregman 27 91 348 54 94 12 55 1 .270 .355 .422 .777
LF Michael Brantley* 34 121 469 68 146 8 47 1 .311 .362 .437 .799
CF Myles Straw 26 98 325 44 85 2 34 17 .262 .339 .326 .665
RF Kyle Tucker* 24 140 506 83 149 30 92 14 .294 .359 .557 .917
DH Yordan Álvarez* 24 144 537 92 149 33 104 1 .277 .346 .531 .877
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
OF Chas McCormick 26 108 284 47 73 14 50 4 .257 .319 .447 .766
3B Aledmys Díaz 30 84 294 28 76 8 45 0 .259 .317 .405 .721
C Jason Castro* 34 66 149 22 35 8 21 0 .235 .356 .443 .799
CF Jake Meyers 25 49 146 22 38 6 28 3 .260 .323 .438 .761
3B Abraham Toro# 24 35 109 17 23 6 20 3 .211 .287 .385 .672
IF Robel Garcia# 28 46 106 8 16 1 8 0 .151 .216 .208 .423
UT Taylor Jones 27 35 102 11 25 2 16 0 .245 .269 .402 .670
  Team Totals 29.0 162 5593 863 1496 221 834 53 .267 .339 .444 .783
  Rank in 15 AL teams     1 1 1 5   14 1 1 3 2
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Generated 10/30/2021.

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

2021年ピックアップ野手

ユリ・グリエルは、打率.319でア・リーグ首位打者となり、37歳にして初のタイトル獲得となりました。また、グリエルは守備でも貢献し、ゴールドグラブ賞も初受賞しました。

ゴールドグラブ賞のユリ・グリエル↓↓↓

打率.294、30本塁打、92打点、OPS .917という期待以上の成績で、スプリンガーの抜けた外野の穴を埋めたのは、24歳のカイル・タッカーです。 2020年の短縮シーズンに、外野のレギュラーポジションを獲得しましたが、今年はさらに成長し、チームトップのOPSをあげる選手になりました。

カイル・タッカー↓↓↓

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ホセ・アルトゥーベは、2020年の不振から復調し、143試合に出場し、打率.278、31本塁打、83打点、OPS .839という成績で、3年ぶりにオールスターにも選出されました。

ホセ・アルトゥーベ↓↓↓

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ヨルダン・アルバレスも、2020年の不振から復調し、143試合に出場し、打率.277、33本塁打、104打点、OPS .877という成績で、本塁打と打点は、新人王を獲得した2019年の成績を上回りました。

ヨルダン・アルバレス↓↓↓

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今季初めてゴールドグラブ賞を受賞した、ショートのカルロス・コレアが、プラチナグラブ賞も初受賞しました。

投手成績

チーム投手成績は、ア・リーグ15チーム中防御率4位、失点4位、WHIP 5位、被打率1位と、リーグで上位の成績でした。先発投手陣は、4人が二桁勝利をあげるなど、充実していました。ブルペン投手陣は、プレスリーをクローザーに固定できましたが、中継ぎ投手は、信頼できる投手の人数が足りず、6月にはハビエルを先発から中継ぎに転向させ、TDL前にはグレーブマンら中継ぎ投手3人をトレードで獲得するなどの補強をしてシーズンを乗り切りました。

HOUアストロズ 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Zack Greinke 37 11 6 4.16 30 29 0 171.0 82 79 120 103 4.71 1.170
SP Lance McCullers Jr. 27 13 5 3.16 28 28 0 162.1 59 57 185 136 3.52 1.220
SP Luis Garcia 24 11 8 3.30 30 28 0 155.1 62 57 167 130 3.63 1.172
SP Framber Valdez* 27 11 6 3.14 22 22 0 134.2 52 47 125 137 4.01 1.248
SP Jose Urquidy 26 8 3 3.62 20 20 0 107.0 43 43 90 119 4.14 0.991
SP Jake Odorizzi 31 6 7 4.21 24 23 0 104.2 51 49 91 102 4.48 1.252
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Ryan Pressly 32 5 3 2.25 64 0 26 64.0 19 16 81 191 2.06 0.969
RP Cristian Javier 24 4 1 3.55 36 9 2 101.1 41 40 130 121 4.43 1.184
RP Ryne Stanek 29 3 5 3.42 72 0 2 68.1 32 26 83 126 4.11 1.215
RP Brooks Raley* 33 2 3 4.78 58 0 2 49.0 30 26 65 90 3.27 1.204
RP Blake Taylor* 25 4 4 3.16 51 0 0 42.2 19 15 41 136 4.62 1.406
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  Brandon Bielak 25 3 4 4.50 28 2 1 50.0 29 25 46 96 4.07 1.380
  Bryan Abreu 24 3 3 5.75 31 0 1 36.0 26 23 36 75 4.36 1.472
  Phil Maton 28 4 0 4.97 27 0 0 25.1 15 14 24 87 4.08 1.579
  Kendall Graveman 30 1 1 3.13 23 0 0 23.0 8 8 27 139 3.60 1.391
  Joe Smith 37 1 1 7.48 27 0 0 21.2 18 18 17 58 4.97 1.800
  Yimi Garcia 30 1 2 5.48 23 0 0 21.1 15 13 25 79 3.36 1.078
  Team Totals 28.4 95 67 3.76 162 162 34 1445.0 658 604 1456 114 4.12 1.230
  Rank in 15 AL teams   2 14 4     12 2 3 4 6      
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

2021年ピックアップ投手

ルーキーとベテランを1人ずつピックアップします。

ルーキーのルイス・ガルシアが、4月から先発を任されるようになり、5月15日にTEXレンジャーズ戦でMLB初勝利をあげると、先発ローテーションを1年間守り通し、28先発、11勝8敗、防御率3.30という成績でした。残念ながら新人王は逃しましたが、新人としては素晴らしい成績で、チームのエースに成長する可能性が高い選手です。

ルイス・ガルシア↓↓↓

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37歳のベテラン先発投手、ザック・グレインキーは、今年も規定投球回数に達し、29先発、11勝6敗、防御率4.16という成績で、チームのリーグ優勝に貢献しました。グレインキーは、2016年こそ、投球回数が158回2/3で、わずかに3回1/3だけ規定投球回数に足りませんでしたが、2008年から毎年のように規定投球回数に達しており、ケガによる離脱が殆どありません。今年通算投球回数が3000を超え、通算勝利数も219勝ですので、殿堂入りは間違いないでしょう。

ザック・グレインキー↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

野手では、アルトゥーベアルバレスが、期待通りに前年の不振から復調したのが大きかったです。投手では、良い方の誤算は、ルイス・ガルシアという先発投手が現れたことです。悪い方の誤算は、中継ぎのバエズが活躍できなかった程度で、トレードなどでカバーできました。

まとめ

過去5年間で、ワールドシリーズに3回も出場したチームは、ア・リーグではHOUアストロズ、ナ・リーグではLAドジャースの2チームしかありません。両チームとも、1回ずつワールドシリーズを制しています。LAドジャースは、ナ・リーグ最強チームで、HOUアストロズは、ア・リーグ最強チームと言っていいでしょう。野手では、スプリンガーが抜けた後に、カイル・タッカーが活躍し、投手では、バーランダーが手術で欠場すると、ルイス・ガルシアのようなルーキーが現れたりと、選手の新陳代謝もできていますので、黄金時代はしばらく続きそうです。

 

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【MLB 2021年 レビュー】アトランタ・ブレーブス

今回は、ワールドシリーズ優勝のアトランタ・ブレーブスです。

2021年順位表

今年の前半戦は、44勝45敗と負け越していました。しかし後半戦に入ると、大型トレードの成功もあり、44勝28敗と大きく勝ち越し、後半戦の快進撃で88勝73敗とし、ナ・リーグ東地区において地区優勝しました。2018年から4年連続の地区優勝です。ポストシーズンにおいては、NLDSでMILブルワーズを3勝1敗、NLCSでLAドジャースを4勝2敗で下し、ワールドシリーズに進出しました。ワールドシリーズは、HOUアストロズに4勝2敗で勝利し、1995年以来26年ぶり4度目のワールドシリーズ優勝を飾りました。

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2021年 ナ・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、得点3位、打率5位、OPS 4位と、上位の成績でした。今年は、主力打者のアクーニャJrがケガで離脱し、オズナは家庭内暴力で逮捕されて出場停止になるという不測の事態が起きました。それをカバーするために、ソレア、デュバル、ピーダーソン、ロサリオ、ボートと、長打力のある打者を5人も補強しました。フリーマン、ライリー、アルビーズが本塁打30本を超えたのに加えて、トレードで獲得した選手の活躍が相まって、破壊力のある打線になりました。

ATLブレーブス 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Travis d'Arnaud 32 60 209 21 46 7 26 0 .220 .284 .388 .671
1B Freddie Freeman* 31 159 600 120 180 31 83 8 .300 .393 .503 .896
2B Ozzie Albies# 24 156 629 103 163 30 106 20 .259 .310 .488 .799
SS Dansby Swanson 27 160 588 78 146 27 88 9 .248 .311 .449 .760
3B Austin Riley 24 160 590 91 179 33 107 0 .303 .367 .531 .898
LF Marcell Ozuna 30 48 188 21 40 7 26 0 .213 .288 .356 .645
CF Guillermo Heredia 30 120 305 46 67 5 26 0 .220 .311 .354 .665
RF Ronald Acuna Jr. 23 82 297 72 84 24 52 17 .283 .394 .596 .990
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
RF Jorge Soler 29 55 208 36 56 14 33 0 .269 .358 .524 .882
OF Adam Duvall 32 55 199 26 45 16 45 0 .226 .287 .513 .800
UT Ehire Adrianza# 31 109 182 32 45 5 28 0 .247 .327 .401 .728
OF Joc Pederson* 29 64 173 20 43 7 22 0 .249 .325 .428 .752
C William Contreras 23 52 163 19 35 8 23 0 .215 .303 .399 .701
LF Abraham Almonte# 32 64 148 20 32 5 19 1 .216 .331 .399 .730
LF Eddie Rosario* 29 33 96 13 26 7 16 2 .271 .330 .573 .903
C Kevan Smith 33 30 91 6 15 0 3 0 .165 .248 .198 .445
CF Ender Inciarte* 30 52 79 11 17 2 10 1 .215 .276 .316 .592
C Stephen Vogt* 36 26 78 7 13 2 8 0 .167 .241 .244 .485
DH Pablo Sandoval# 34 69 73 11 13 4 11 0 .178 .302 .342 .645
  Team Totals 28.0 161 5363 790 1307 239 762 59 .244 .319 .435 .754
  Rank in 15 NL teams     9 3 6 2   11 5 6 2 4
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ野手

シルバースラッガー賞に、フリーマンライリーアルビーズと、投手のフリードの4人が選出されました。シルバースラッガー賞のフリーマン一塁手アルビーズ二塁手ライリー三塁手は30本以上の本塁打を打ち、さらに27本塁打のスワンソン遊撃手もいることを考えると、今年のATLブレーブスは、最強内野陣でした。

シルバースラッガー賞の4人↓↓↓

今年は、TDL前にトレードで獲得した選手が、ポストシーズンで大活躍し、ワールドシリーズ優勝に大きく貢献しました。

NLDSでは、ジョク・ピーダーソンが、打率.429、2本塁打、5打点の活躍。

NLCSでは、エディ・ロサリオが、打率.560、3本塁打、9打点で、MVPを受賞しました。

ワールドシリーズでは、ホルヘ・ソレアが、打率.300、3本塁打、6打点、出塁率.391、OPS .800の活躍でMVPを受賞しました。

ポストシーズンでは賞を獲得できませんでしたが、アダム・デュバルが、ゴールドグラブ賞を受賞。今季のポストシーズンでは、3本塁打、10打点と、本塁打数、打点数ともにチーム2位となる活躍をしました。

投手成績

チーム投手成績は、ナ・リーグ15チーム中、防御率4位、失点4位、WHIP5位、被打率4位と、投手成績もリーグ上位の成績でした。先発ローテーションでは、モートンフリードの2人が規定投球回数に達し、ともに14勝、防御率3点台という好成績で、ブルペン投手は、クローザーのスミスは37セーブをあげ、60試合以上登板した選手が4人もおり、その4人が防御率3点台以下で、WHIPも1.25を超える者はおらず、非常に安定していました。

ATLブレーブス 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Charlie Morton 37 14 6 3.34 33 33 0 185.2 77 69 216 132 3.18 1.045
SP Max Fried* 27 14 7 3.04 28 28 0 165.2 61 56 158 145 3.31 1.087
SP Ian Anderson 23 9 5 3.58 24 24 0 128.1 51 51 124 124 4.12 1.231
SP Drew Smyly* 32 11 4 4.48 29 23 0 126.2 69 63 117 99 5.11 1.374
SP Huascar Ynoa 23 4 6 4.05 18 17 0 91.0 42 41 100 109 3.93 1.110
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Will Smith* 31 3 7 3.44 71 0 37 68.0 27 26 87 129 4.17 1.132
RP Luke Jackson 29 2 2 1.98 71 0 0 63.2 15 14 70 224 3.66 1.162
RP Tyler Matzek* 30 0 4 2.57 69 0 0 63.0 19 18 77 173 3.20 1.222
RP A.J. Minter* 27 3 6 3.78 61 0 0 52.1 27 22 57 117 2.69 1.223
RP Chris Martin 35 2 4 3.95 46 0 1 43.1 20 19 33 113 3.47 1.269
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  Touki Toussaint 25 3 3 4.50 11 10 0 50.0 28 25 48 99 5.79 1.300
  Josh Tomlin 36 4 0 6.57 35 0 0 49.1 36 36 37 68 4.67 1.500
  Edgar Santana 29 3 0 3.59 41 0 0 42.2 20 17 33 124 4.60 1.148
  Kyle Muller* 23 2 4 4.17 9 8 0 36.2 17 17 37 107 3.66 1.255
  Jacob Webb 27 5 4 4.19 34 0 1 34.1 22 16 33 106 4.07 1.515
  Bryse Wilson 23 2 3 5.88 8 8 0 33.2 23 22 23 76 5.67 1.693
  Jesse Chavez 37 3 2 2.14 30 4 0 33.2 9 8 36 209 2.01 0.980
  Sean Newcomb* 28 2 0 4.73 32 0 1 32.1 17 17 43 94 3.60 1.701
  Richard Rodriguez 31 1 2 3.12 27 0 0 26.0 9 9 9 144 6.17 1.077
  Team Totals 29.4 88 73 3.88 161 161 40 1410.2 656 608 1417 114 4.09 1.242
  Rank in 15 NL teams   5 11 4     8 11 4 5 8      
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ投手

ベテラン先発投手のチャーリー・モートンは、33試合に先発し、14勝6敗、防御率3.34、216奪三振と、期待に違わぬ活躍をしました。ワールドシリーズには、2年連続で登板し、2017年にHOUアストロズ時代の出場と合わせて、3回とも異なるチームでワールドシリーズに出場しました。

チャーリー・モートン↓↓↓

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先発投手のマックス・フリードは、28試合に先発し、14勝7敗、防御率3.04、158奪三振の成績を上げました。投球スタイルとしては、ゴロを打たせて取るピッチングで、2019年には34補殺でリーグ最多を記録。今年は、それを上回る37補殺で、2020年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞しました。

ゴールドグラブ賞のマックス・フリード↓↓↓

開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

投手は、ほぼ開幕前の予想通りでした。敢えて予想外だったことを挙げると、ソロカの復帰が遅れたことくらいです。野手は、アクーニャJrのケガによる離脱と、オズナの家庭内暴力による出場停止が誤算でした。しかしシーズン中のトレードで、その誤算を埋めて余りある戦力補強となりました。

まとめ

チームは2018年から4年連続で地区優勝をしており、常勝チームになりつつあります。1991年から2005年まで、ストライキのあった1994年の除いて14シーズン連続地区優勝をした黄金時代を彷彿させます。以前の黄金時代は、強固な先発投手陣によるものでしたが、今回は強力打線によるものですので、投手力をさらに整備すると、第二の黄金時代が到来することになりそうです。

 

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【MLB 2021年 レビュー】シカゴ・ホワイトソックス

今回は、ア・リーグ中地区1位のシカゴ・ホワイトソックスです。

2021年順位表

今年は、93勝69敗、2位に13ゲーム差をつけて、ア・リーグ中地区で地区優勝しました。前半戦を終えた段階で、2位以下がトレードの売り手に回ったので、その時点で優勝が確実になりました。ポストシーズンでは、ALDSでHOUアストロズに1勝3敗で、あえなく敗退しました。レギュラーシーズンでは、弱いチームから勝ち星を稼ぐ傾向にありました。例えば、BALに7勝0敗、MINに13勝6敗、DETに12勝7敗と、この3チーム相手に、19も勝ち越していて、シーズン全体の勝ち越し数24の大半を稼いでいるのがわかります。勝率5割以上のチームに27勝29敗、5割以下のチームに66勝40敗と、強いチーム相手には勝ち越せない傾向にあったため、ポストシーズンを勝ち進めなかったのは必然です

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2021年 ア・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。本塁打30本がアブレイユ1人、20本以上もグランダル1人と、本塁打数はリーグ11位と下位でしたが、ア・リーグ15チーム中、得点5位、打率4位、OPS 4位と、全体的な打力は上位に位置していました。

CHIホワイトソックス 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Yasmani Grandal# 32 93 279 60 67 23 62 0 .240 .420 .520 .939
1B José Abreu 34 152 566 86 148 30 117 1 .261 .351 .481 .831
2B Cesar Hernandez# 31 53 194 24 45 3 15 1 .232 .309 .299 .608
SS Tim Anderson 28 123 527 94 163 17 61 18 .309 .338 .469 .806
3B Yoan Moncada# 26 144 520 74 137 14 61 3 .263 .375 .412 .787
LF Andrew Vaughn 23 127 417 56 98 15 48 1 .235 .309 .396 .705
CF Luis Robert 23 68 275 42 93 13 43 6 .338 .378 .567 .946
RF Adam Eaton* 32 58 189 33 38 5 28 2 .201 .298 .344 .642
DH Yermin Mercedes 28 68 240 26 65 7 37 0 .271 .328 .404 .732
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
UT Leury Garcia# 30 126 415 60 111 5 54 6 .267 .335 .376 .711
OF Brian Goodwin* 30 72 235 33 52 8 29 1 .221 .319 .374 .693
LF Eloy Jimenez 24 55 213 23 53 10 37 0 .249 .303 .437 .740
C Zack Collins* 26 78 195 25 41 4 26 1 .210 .330 .338 .669
2B Nick Madrigal 24 54 200 30 61 2 21 1 .305 .349 .425 .774
MI Danny Mendick 27 71 164 14 36 2 20 0 .220 .303 .287 .589
DH Gavin Sheets* 25 54 160 23 40 11 34 0 .250 .324 .506 .830
CF Adam Engel 29 39 123 21 31 7 18 7 .252 .336 .496 .832
CF Billy Hamilton# 30 71 127 23 28 2 11 9 .220 .242 .378 .620
UT Jake Lamb* 30 43 113 20 24 6 13 0 .212 .321 .389 .710
  Team Totals 28.2 162 5357 796 1373 190 757 57 .256 .336 .422 .758
  Rank in 15 AL teams     12 5 4 11   11 4 2 6 4
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

2021年ピックアップ野手

前年のMVPホセ・アブレイユは、打率.261、30本塁打、117打点、OPS .831という成績で、リーグ2位の打点をあげました。アブレイユが凄いのは、2014年にMLBにデビューして以来、毎年必ず規定打席に達し、長期離脱がないことです。今年もチームトップの152試合に出場しました。

ホセ・アブレイユ↓↓↓

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もう1人打線の中心的存在は、キャッチャーのヤズマニ・グランダルです。ケガで離脱したこともあり、93試合出場でしたが、打率.240、23本塁打、62打点、出塁率.420、OPS .939という成績でした。打率が.240しかないのに、出塁率が4割を超えました。理由は、ヒットが67本に対して、四球が87個と、ヒットより四球での出塁が多い結果、このような珍しい成績になりました。元々ボールをしっかり待って打つので、出塁率の高い選手でしたが、今年はさらに選球眼に磨きがかかりました。

ヤズマニ・グランダル↓↓↓

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投手成績

チーム投手成績は、ア・リーグ15チーム中防御率2位、失点1位、WHIP2位、被打率2位という申し分ない成績でした。先発投手は、ほとんど離脱する選手がおらず、5人でローテーションを回しました。クローザーはヘンドリックスに固定し、リーグトップの38セーブをあげました。

CHIホワイトソックス 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Lucas Giolito 26 11 9 3.53 31 31 0 178.2 74 70 201 123 3.79 1.103
SP Dylan Cease 25 13 7 3.91 32 32 0 165.2 77 72 226 111 3.41 1.249
SP Dallas Keuchel* 33 9 9 5.28 32 30 0 162.0 105 95 95 82 5.23 1.531
SP Lance Lynn 34 11 6 2.69 28 28 0 157.0 52 47 176 161 3.32 1.070
SP Carlos Rodon* 28 13 5 2.37 24 24 0 132.2 39 35 185 183 2.65 0.957
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Liam Hendriks 32 8 3 2.54 69 0 38 71.0 23 20 113 171 2.34 0.732
RP Michael Kopech 25 4 3 3.50 44 4 0 69.1 27 27 103 124 2.97 1.125
RP Jose Ruiz 26 1 3 3.05 59 0 0 65.0 26 22 63 143 3.99 1.169
RP Aaron Bummer* 27 5 5 3.51 62 0 2 56.1 28 22 75 124 2.96 1.260
RP Garrett Crochet* 22 3 5 2.82 54 0 0 54.1 22 17 65 155 2.80 1.270
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  Reynaldo Lopez 27 4 4 3.43 20 9 0 57.2 27 22 55 127 4.19 0.954
  Matt Foster 26 2 1 6.00 37 0 1 39.0 27 26 40 73 5.27 1.436
  Codi Heuer 24 4 1 5.12 40 0 0 38.2 22 22 39 85 3.69 1.422
  Ryan Burr 27 2 1 2.45 34 1 0 36.2 11 10 33 178 4.23 1.336
  Evan Marshall 31 0 2 5.60 27 0 0 27.1 17 17 26 78 4.63 1.354
  Craig Kimbrel 33 2 2 5.09 24 0 1 23.0 13 13 36 86 4.56 1.217
  Ryan Tepera 33 0 0 2.50 22 0 1 18.0 5 5 24 176 2.56 1.111
  Team Totals 28.3 93 69 3.73 162 162 43 1403.1 636 581 1588 117 3.74 1.204
  Rank in 15 AL teams   3 13 2     4 14 1 1 1      
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ投手

先発投手は、多少故障による離脱があったものの、ジオリトシーズカイケルリンロドンの5人で1年間ローテーションを守りました。その中でも、ランス・リンは、28試合に先発し、157回を投げて、11勝6敗、防御率2.69、176奪三振という成績でした。規定投球回数に5イニング足りず、防御率1位のタイトルを逃しましたが、1位のロビー・レイの防御率2.84を上回る成績でした。

ランス・リン↓↓↓

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クローザーのリアム・ヘンドリックスは、69試合登板、8勝3敗38セーブ、防御率2.54という、最優秀救援投手賞に相応しい成績でした。38セーブは、ア・リーグトップです。71イニングを投げて、WHIPが驚異の0.732という成績でした。これは、71イニングで、わずか7個しか四球を与えていないというコントロールの良さによるものです。

リアム・ヘンドリックス↓↓↓

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2年連続で最優秀救援投手賞↓↓↓ 

開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

外野手は、イートンが期待外れの成績でシーズン中に契約を解除され、ヒメネスロバートは、ケガで戦列を離れるなど、予想とまるっきり違うことになりました。そんな状況でも、メルセデスボーングッドウィンシーツとかわるがわるに代役となる選手が登場し、シーズン後半は、ケガから復帰したヒメネスロバートが活躍しました。内野手は、セカンドのマドリガルがケガで離脱しましたが、シーズン中にトレードでCLEから獲得したヘルナンデスが代役を務めてカバーしました。投手は、先発ローテーションも、クローザーも、開幕前に期待した通りの成績を残しました。

まとめ

名将トニー・ラルーサ監督が就任した今年は、2008年に地区優勝して以来、実に13年ぶりの地区優勝でした。ラルーサ監督は、OAKアスレチックス、STLカージナルスで、3回のワールドシリーズ優勝を経験しています。CHIホワイトソックスは、1986年以来2回目の監督就任です。前回監督時は地区優勝にとどまっていましたので、今回は、リーグ優勝、ワールドシリーズ優勝を期待しています。

トニー・ラルーサ↓↓↓

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【MLB 2021年 レビュー】ロサンゼルス・ドジャース

今回は、ナ・リーグ西地区2位のロサンゼルス・ドジャースです。

2021年順位表

今年は、106勝56敗で、ナ・リーグ西地区の2位でした。100勝しても地区優勝できないほど、ナ・リーグ西地区は、ハイレベルな優勝争いでした。2013年から続けていた連続地区優勝が8年で途切れてしまいました。それでも、ワイルドカードでポストシーズンに進出し、WCではSTLカージナルスに勝利し、NLDSでは同地区1位のライバルSFジャイアンツを3勝2敗で下してNLCSに進出しました。NLCSでATLブレーブスに2勝4敗で敗退してしまいました。

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2021年 ナ・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、得点1位、打率5位、OPS 2位という強力打線です。本塁打20本以上の選手が6人もいる長打力のある打線でした。そのようなチーム状態のなかで、ベリンジャーは本塁打10本に終わり、彼が絶不調に陥らなければ、もっと迫力のある打線でした。

LAドジャース 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Will Smith 26 130 414 71 107 25 76 3 .258 .365 .495 .860
1B Max Muncy* 30 144 497 95 124 36 94 2 .249 .368 .527 .895
2B Trea Turner 28 52 207 41 70 10 28 11 .338 .385 .565 .950
SS Corey Seager* 27 95 353 54 108 16 57 1 .306 .394 .521 .915
3B Justin Turner 36 151 533 87 148 27 87 3 .278 .361 .471 .832
LF AJ Pollock 33 117 384 53 114 21 69 9 .297 .355 .536 .892
CF Cody Bellinger* 25 95 315 39 52 10 36 3 .165 .240 .302 .542
RF Mookie Betts 28 122 466 93 123 23 58 10 .264 .367 .487 .854
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
UT Chris Taylor 30 148 507 92 129 20 73 13 .254 .344 .438 .782
MI Gavin Lux* 23 102 335 49 81 7 46 4 .242 .328 .364 .692
UT Matt Beaty* 28 120 204 35 55 7 40 2 .270 .363 .402 .765
C Austin Barnes 31 77 200 28 43 6 23 1 .215 .299 .345 .644
1B Albert Pujols 41 85 189 20 48 12 38 1 .254 .299 .460 .759
UT Zach McKinstry* 26 60 158 19 34 7 29 1 .215 .263 .405 .668
RF Billy McKinney* 26 37 82 8 12 1 7 0 .146 .276 .232 .507
  Team Totals 29.3 162 5445 830 1330 237 799 65 .244 .330 .429 .759
  Rank in 15 NL teams     3 1 5 3   9 5 2 4 2
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ野手

捕手のウィル・スミスが、打率.258、25本塁打、76打点、OPS .860という成績をあげました。捕手なので全試合出場は難しく、130試合の出場にとどまり、規定打席にもわずかに届かなかったのですが、本塁打と打点はチーム内で3番目の成績で、時にはクリーンナップも任される強打の捕手に成長しました。SFのポージーは今季限りで引退し、STLのモリーナが2022年での引退を発表しており、ナ・リーグの強打の捕手が続々引退します。いずれウィル・スミスがオールスターに選ばれ、ナ・リーグを代表する捕手になる日が来るでしょう。

ウィル・スミス↓↓↓

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TDL直前にWASから移籍のトレイ・ターナーが、打率.328、28本塁打、77打点、OPS .911、盗塁32個という成績を収めました。シーズン前半のWASでも打率3割以上を打っていましたが、LADに移籍後も、打率、出塁率、長打率、OPSの全てが向上し、自身初のタイトルとなる首位打者と盗塁王を獲得しました。

ターナー 2021年打撃成績
Year Tm G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
2021 TOT 148 595 107 195 28 77 32 .328 .375 .536 .911
2021 WSN 96 388 66 125 18 49 21 .322 .369 .521 .890
2021 LAD 52 207 41 70 10 28 11 .338 .385 .565 .950
7 Yr   689 2772 485 839 103 334 203 .303 .358 .492 .850
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Generated 11/16/2021.

トレイ・ターナー↓↓↓

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投手成績

チーム投手成績は、防御率・失点・WHIP・被打率の全てが、ナ・リーグ15チーム中トップの成績でした。投手力は、他チームを圧倒していました。特に先発投手は、ビューラー、ウリアス、カーショー、バウアー、シャーザーと、名前を聞いただけで、今日は勝てないかなと思ってしまうほどの強力先発ローテーションです。

LAドジャース 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Walker Buehler 26 16 4 2.47 33 33 0 207.2 61 57 212 165 3.16 0.968
SP Julio Urias* 24 20 3 2.96 32 32 0 185.2 67 61 195 138 3.13 1.018
SP Clayton Kershaw* 33 10 8 3.55 22 22 0 121.2 51 48 144 115 3.00 1.019
SP Trevor Bauer 30 8 5 2.59 17 17 0 107.2 36 31 137 158 4.03 1.003
SP Max Scherzer 36 7 0 1.98 11 11 0 68.1 17 15 89 208 1.96 0.820
SP Tony Gonsolin 27 4 1 3.23 15 13 0 55.2 20 20 65 127 4.54 1.347
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Kenley Jansen 33 4 4 2.22 69 0 38 69.0 21 17 86 185 3.08 1.043
RP Blake Treinen 33 6 5 1.99 72 0 7 72.1 20 16 85 206 2.88 0.982
RP Phil Bickford 25 4 2 2.50 56 0 1 50.1 16 14 59 164 3.57 1.033
RP Joe Kelly 33 2 0 2.86 48 0 2 44.0 16 14 50 144 3.08 0.977
RP Victor Gonzalez* 25 3 1 3.57 44 1 1 35.1 14 14 33 116 4.27 1.443
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  David Price* 35 5 2 4.03 39 11 1 73.2 35 33 58 102 4.23 1.425
  Mitch White 26 1 3 3.66 21 4 0 46.2 28 19 49 112 3.83 1.179
  Alex Vesia* 25 3 1 2.25 41 0 1 40.0 17 10 54 183 4.22 0.975
  Brusdar Graterol 22 3 0 4.59 34 1 0 33.1 18 17 27 90 3.95 1.410
  Jimmy Nelson 32 1 2 1.86 28 1 0 29.0 8 6 44 222 1.89 0.931
  Corey Knebel 29 4 0 2.45 27 4 3 25.2 8 7 30 169 2.90 0.974
  Team Totals 28.5 106 56 3.01 162 162 56 1452.0 561 486 1599 136 3.54 1.097
  Rank in 15 NL teams   2 14 1     1 2 1 1 2      
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ投手

投手は、取り上げたい選手が沢山いますが、まずは先発ローテーションの中から、規定投球回数に自身初めて到達し、最多勝を獲得したフリオ・ウリアス投手です。今シーズンの成績は、32先発、20勝3敗、防御率2.96、奪三振195、WHIP 1.018というエースの働きでした。1年間ローテーションを守って、わずか3敗しか記録しておらず、チームに17もの勝ち越しをもたらしました。

フリオ・ウリアス↓↓↓

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TDL前に、WASから移籍したマックス・シャーザーは、LAD加入後は、11試合に先発し、7勝0敗、防御率1.98という成績で、バウアーが抜けた穴を完全に埋めて、チームのポストシーズン進出に、大きく貢献しました。両チームでの成績を合わせた今シーズンの成績は、30先発、15勝4敗、防御率2.46、奪三振236、WHIP 0.864で、WHIP はリーグトップです。三振を奪う能力も高いままキープし、通算3000奪三振を達成しました。通算勝利数が190勝で、200勝まであと10勝ですので、来年達成しそうです。

マックス・シャーザー 2021年投手成績
Year Tm W L ERA G GS IP ER BB SO ERA+ FIP WHIP
2021 TOT 15 4 2.46 30 30 179.1 49 36 236 166 2.97 0.864
2021 WSN 8 4 2.76 19 19 111.0 34 28 147 147 3.60 0.892
2021 LAD 7 0 1.98 11 11 68.1 15 8 89 208 1.96 0.820
14 Y   190 97 3.16 407 398 2536.2 890 677 3020 134 3.13 1.084
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Generated 11/16/2021.

マックス・シャーザー↓↓↓

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ブルペン投手では、ケンリー・ジャンセン(34歳)、ブレイク・トレイネン(33歳)、ジョー・ケリー(33歳)の年齢の近いベテラン3人が、今年は活躍しました。中でもブレイク・トレイネンは、72試合に登板し、6勝5敗、防御率1.99、WHIP 0.982という成績で、1年間安定した成績で、チームの勝利に大きく貢献しました。

ブレイク・トレイネン↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

ぶっちぎりで優勝と予想していたのですが、106勝しながらも2位に終わりました。開幕前の予想と比べると、やはり予想外のこともありました。野手では、ベリンジャーが打率 .165、本塁打10本と大不振に陥ったのは誤算でした。投手では、バウアーがプライベートの問題でシーズン途中離脱したことが誤算でしたが、トレードで加入のシャーザーが、その穴を埋めて余りある活躍をしてくれました。カーショーも、登板した試合は活躍しましたが、22試合の先発にとどまったのは、誤算でした。

まとめ

チームは2013年から9年連続でポストシーズンに進出しています。2011年以降は11年連続で勝率5割を上回っています。このようなチーム状況ですので、黄金時代は長く続くでしょう。ただ残念なのは、その間にワールドシリーズ優勝が、2020年短縮シーズンの1回しかありません。21世紀に入ってから、BOSレッドソックスは4回優勝、SFジャイアンツが3回優勝をしているのと比較すると、ポストシーズンの戦い方に課題が残ります。

 

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