今回から、2020年レギュラーシーズンを振り返ります。
初回は2020年ワールドシリーズ優勝のドジャースから。
In a year that has been so improbable, the @Dodgers are #CHAMPS. pic.twitter.com/bsiXjhDcWf
— MLB (@MLB) 2020年10月28日
2013年から8年連続でナショナルリーグ西地区優勝を続けてきて、ようやく今年ワールドシリーズで優勝をしました。ワールドシリーズ優勝は、1988年以来32年ぶりの事です。8年も連続して地区優勝をしているので、実力があるのですが、なかなかプレーオフでは勝つことができず、今年は悲願のワールドシリーズ優勝でした。
-
2020年順位表
今年も、レギュラーシーズンは、西地区で圧倒的な強さでした。ナ・リーグ全体で見ても、得点が最も多く、失点が最も少なく、つまり得失点差が最も大きく、レギュラーシーズンの強さは圧倒的です。ワールドシリーズ優勝は、レギュラーシーズンの実力をプレーオフでも発揮した順当な結果です。(黄色ハイライトは、プレーオフ進出チームです)
-
野手成績
次にチームの打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ得点No.1だけあって、下表の通り素晴らしい成績です。表の順位は、ナ・リーグ15チーム中の順位です。
打数 | 得点 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2042 | 349 | 523 | 118 | 327 | 29 | .256 | .338 | .483 | .821 |
- | 1位 | 5位 | 1位 | 2位 | 6位 | 8位 | 4位 | 1位 | 2位 |
個人打撃成績も見ていきましょう。
主なスターティングラインナップは以下の通りです。
打順 | 名前 | 守備位置 | 打率 | 打点 | 本塁打 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ベッツ | 右 | .292 | 39 | 16 | .928 |
2 | シーガー | 遊 | .307 | 41 | 15 | .943 |
3 | ターナー | 三 | .307 | 23 | 4 | .860 |
4 | ベリンジャー | 中 | .239 | 30 | 12 | .789 |
5 | ポロック | 左 | .276 | 34 | 16 | .881 |
6 | テイラー | 指 | .270 | 32 | 8 | .842 |
7 | マンシー | 一 | .192 | 27 | 12 | .720 |
8 | スミス | 捕 | .289 | 25 | 8 | .980 |
9 | エルナンデス | 二 | .230 | 20 | 5 | .680 |
シーガー、ベリンジャー、スミスと毎年のように、生え抜きの新人が出てきますし、移籍組のベテラン、ターナー・ポロックも活躍し、今年レッドソックスからトレードで獲得したムーキー・ベッツも期待通りの活躍をしました。ドラフト・トレード・FA戦略の全てで成功していて、8年連続地区優勝はチームの総合力の結果ですね。
Congrats @mookiebetts on your fourth #SilverSlugger Award! pic.twitter.com/w4bSQihmRp
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) 2020年11月5日
-
投手成績
続いてチーム投手成績を見ていきます。投手成績もナ・リーグで失点が最も少ないだけあって、下表の通り素晴らしい成績です。表の順位は、ナ・リーグ15チーム中の順位です。
防御率 | 完封 | セーブ | 失点 | 自責点 | 被本塁打 | 与四球 | 奪三振 | WHIP | 被打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3.02 | 5 | 15 | 213 | 181 | 66 | 145 | 517 | 1.06 | .213 |
1位 | 4位 | 4位 | 1位 | 1位 | 2位 | 1位 | 9位 | 1位 | 1位 |
個人投手成績も見ていきましょう。主な先発と救援投手は以下の通りです。
名前 | 勝利数 | 先発試合数 | イニング | 防御率 | WHIP | |
---|---|---|---|---|---|---|
先発 | カーショー | 6 | 10 | 58.1 | 2.16 | 0.84 |
メイ | 3 | 10 | 56 | 2.57 | 1.09 | |
ウリアス | 3 | 10 | 55 | 3.27 | 1.15 | |
ゴンソリン | 2 | 8 | 46.2 | 2.31 | 0.84 | |
ビューラー | 1 | 8 | 36.2 | 3.44 | 0.95 |
名前 | SV | 登板試合数 | イニング | 防御率 | WHIP | |
---|---|---|---|---|---|---|
救援 | ジャンセン | 11 | 27 | 24.1 | 3.33 | 1.15 |
トライネン | 1 | 27 | 25.2 | 3.86 | 1.21 | |
フローロ | 0 | 25 | 24.1 | 2.59 | 1.11 | |
マギー | 0 | 24 | 20.1 | 2.66 | 0.84 | |
グラテロル | 0 | 23 | 23.1 | 3.09 | 0.90 | |
ファーガソン | 0 | 21 | 18.2 | 2.89 | 1.02 | |
コラレック | 1 | 20 | 19 | 0.95 | 0.79 | |
バエス | 2 | 18 | 17 | 3.18 | 1.00 | |
ゴンザレス | 0 | 15 | 20.1 | 1.33 | 0.74 |
先発は、ベテランのカーショーが健在ですし、若手もメイ、ビューラー、ウリアスら生え抜きが活躍しています。抑えのジャンセンが全盛期よりは衰え始めたように見えますが、まだまだ健在ですし、トライネン、マギー、コラレックなどFAやトレードで補強した選手も期待通りの活躍をしました。
KING KERSH. pic.twitter.com/6CaDsB7gvZ
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) 2020年10月2日
-
まとめ
野手・投手ともに、生え抜き、移籍組、ベテラン、若手の全てが期待通りに活躍していて、アンドリュー・フリードマンを中心とした編成部門によるチームづくりが上手くいっているのがよくわかります。しばらく、ドジャース黄金時代が続きそうです。
次回は、同じナ・リーグ西地区の、サンディエゴ・パドレスを見ていきます。