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メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

ロサンゼルス ドジャース 2020年レビュー

今回から、2020年レギュラーシーズンを振り返ります。

初回は2020年ワールドシリーズ優勝のドジャースから。

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 2013年から8年連続でナショナルリーグ西地区優勝を続けてきて、ようやく今年ワールドシリーズで優勝をしました。ワールドシリーズ優勝は、1988年以来32年ぶりの事です。8年も連続して地区優勝をしているので、実力があるのですが、なかなかプレーオフでは勝つことができず、今年は悲願のワールドシリーズ優勝でした。

  • 2020年順位表

今年も、レギュラーシーズンは、西地区で圧倒的な強さでした。ナ・リーグ全体で見ても、得点が最も多く、失点が最も少なく、つまり得失点差が最も大きく、レギュラーシーズンの強さは圧倒的です。ワールドシリーズ優勝は、レギュラーシーズンの実力をプレーオフでも発揮した順当な結果です。(黄色ハイライトは、プレーオフ進出チームです)

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2020年 ナ・リーグ順位表
  • 野手成績

 次にチームの打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ得点No.1だけあって、下表の通り素晴らしい成績です。表の順位は、ナ・リーグ15チーム中の順位です。

打数 得点 安打 本塁打 打点 盗塁 打率 出塁率 長打率 OPS
2042 349 523 118 327 29 .256 .338 .483 .821
- 1位 5位 1位 2位 6位 8位 4位 1位 2位

個人打撃成績も見ていきましょう。

主なスターティングラインナップは以下の通りです。

打順 名前 守備位置 打率 打点 本塁打 OPS
1 ベッツ .292 39 16 .928
2 シーガー .307 41 15 .943
3 ターナー .307 23 4 .860
4 ベリンジャー .239 30 12 .789
5 ポロック .276 34 16 .881
6 テイラー .270 32 8 .842
7 マンシー .192 27 12 .720
8 スミス .289 25 8 .980
9 エルナンデス .230 20 5 .680

シーガー、ベリンジャー、スミスと毎年のように、生え抜きの新人が出てきますし、移籍組のベテラン、ターナー・ポロックも活躍し、今年レッドソックスからトレードで獲得したムーキー・ベッツも期待通りの活躍をしました。ドラフト・トレード・FA戦略の全てで成功していて、8年連続地区優勝はチームの総合力の結果ですね。

  • 投手成績

続いてチーム投手成績を見ていきます。投手成績もナ・リーグで失点が最も少ないだけあって、下表の通り素晴らしい成績です。表の順位は、ナ・リーグ15チーム中の順位です。

防御率 完封 セーブ 失点 自責点 被本塁打 与四球 奪三振 WHIP 被打率
3.02 5 15 213 181 66 145 517 1.06 .213
1位 4位 4位 1位 1位 2位 1位 9位 1位 1位

個人投手成績も見ていきましょう。主な先発と救援投手は以下の通りです。

  名前 勝利数 先発試合数 イニング 防御率 WHIP
先発 カーショー 6 10 58.1 2.16 0.84
メイ 3 10 56 2.57 1.09
ウリアス 3 10 55 3.27 1.15
ゴンソリン 2 8 46.2 2.31 0.84
ビューラー 1 8 36.2 3.44 0.95
  名前 SV 登板試合数 イニング 防御率 WHIP
救援 ジャンセン 11 27 24.1 3.33 1.15
トライネン 1 27 25.2 3.86 1.21
フローロ 0 25 24.1 2.59 1.11
マギー 0 24 20.1 2.66 0.84
グラテロル 0 23 23.1 3.09 0.90
ファーガソン 0 21 18.2 2.89 1.02
コラレック 1 20 19 0.95 0.79
バエス 2 18 17 3.18 1.00
ゴンザレス 0 15 20.1 1.33 0.74

先発は、ベテランのカーショーが健在ですし、若手もメイ、ビューラー、ウリアスら生え抜きが活躍しています。抑えのジャンセンが全盛期よりは衰え始めたように見えますが、まだまだ健在ですし、トライネン、マギー、コラレックなどFAやトレードで補強した選手も期待通りの活躍をしました。

  • まとめ

野手・投手ともに、生え抜き、移籍組、ベテラン、若手の全てが期待通りに活躍していて、アンドリュー・フリードマンを中心とした編成部門によるチームづくりが上手くいっているのがよくわかります。しばらく、ドジャース黄金時代が続きそうです。

次回は、同じナ・リーグ西地区の、サンディエゴ・パドレスを見ていきます。