今回は、ナ・リーグ西地区4位のコロラド・ロッキーズです。
本拠地クアーズフィールドは、標高1マイル(約1,600メートル)の高地にあり、高地で空気抵抗が低いため、打球の飛距離が伸びると言われています。打者有利のヒッターズパークです。逆の見方をすれば、投手にとって不利な球場です。
Coming back home 🏡 pic.twitter.com/wdxdKgGFGa
— Colorado Rockies (@Rockies) 2020年7月30日
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2020年順位表
今年のロッキーズは、 西地区最下位のアリゾナと1ゲーム差の4位です。失点の多さはナ・リーグのダントツ最下位です。得失点差もピッツバーグに次ぐ悪さです。それでも勝率.433と、何とか最下位にならず4位に踏みとどまりました。
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野手成績
チーム打撃成績を見ていきましょう。得点・長打率・OPSが、ナ・リーグ15チーム中8位ですので、真ん中くらいに位置している感じです。打者有利の球場ですので、少し物足らない成績です。
打数 | 得点 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2057 | 275 | 528 | 63 | 264 | 42 | .257 | .311 | .405 | .716 |
- | 8位 | 4位 | 11位 | 8位 | 3位 | 5位 | 14位 | 8位 | 8位 |
個人打撃成績です。主なスターティングラインナップは以下の通りです。(名前の横に(2)と表記している選手は、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間通算・2チーム合計の成績です)
打順 | 名前 | 守備位置 | 打率 | 打点 | 本塁打 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | タピア | 左 | .321 | 17 | 1 | .772 |
2 | ストーリー | 遊 | 289 | 28 | 11 | .874 |
3 | アレナド | 三 | .253 | 26 | 8 | .738 |
4 | ブラックモン | 右 | .303 | 42 | 6 | .804 |
5 | ピラー(2) | 中 | .288 | 26 | 6 | .798 |
6 | ケンプ | 指 | .239 | 21 | 6 | .745 |
7 | マクマホン | 一 | .215 | 26 | 9 | .714 |
8 | ハンプソン | 二 | .234 | 11 | 5 | .670 |
9 | ウォルターズ | 捕 | .230 | 8 | 0 | .550 |
打者有利のヒッターズパークが本拠地なので、打順で2,3,4番を打つ、主力のストーリ―、アレナド、ブラックモンの中で誰か1人はOPS.900を達成して欲しかったです。
Last home Saturday of the regular season. Let's grab that W! 💪 pic.twitter.com/zBsrnj27Hh
— Colorado Rockies (@Rockies) 2020年9月19日
クアーズフィールドは、やはりヒッターズパークだなぁと思うのは、マット・ケンプの復活です。2019年は、シンシナティで本塁打1本、打率.200しか打てなかったのが、今年は規定打席には達しなかったものの、43試合出場し本塁打6本とまだまだ現役で行けるというところを見せてくれました。
⛳️
— Colorado Rockies (@Rockies) 2020年9月10日
Teein' off
🏌️♂️ pic.twitter.com/mFGGXSySwh
ケビン・ピラーも、シーズン途中でボストンから移籍し、移籍前と後では、打撃成績が格段に向上しました。ボストンのフェンウェイパークも左翼が狭くヒッターズパークですが、さらに打率・出塁率が上がりました。2019年までは打率.300に届くことはなく、出塁率がやっと.300を超えるレベルでしたのに、短い期間とは言えロッキーズ移籍後は打率.308を打ちました。これもやはりヒッターズパークだからでしょう。以下はピラーの2020年それぞれのチームでの成績です。
ボストン・レッドソックス:打率.274/出塁率.325/長打率.470
コロラド・ロッキーズ:打率.308/出塁率.351/長打率.451
Got a glove, got a bat. Welcome, @KPILLAR4! pic.twitter.com/esUucaS1lX
— Colorado Rockies (@Rockies) 2020年8月31日
それとケビン・ピラーは、守備が抜群に上手いです。このチームの守備で忘れてはいけないのは、アレナドでしょう。8年連続ゴールドグラブ賞と4年連続プラチナグラブ賞は、これからしばらく誰にも抜けない偉大な記録となるでしょう。
𝗖𝗥𝗔𝗭𝗬, 𝗘𝗜𝗚𝗛𝗧 🎱
— Colorado Rockies (@Rockies) 2020年11月4日
Nolan Arenado is an eight-time Gold Glove winner! pic.twitter.com/6Dm8xyO8RU
(𝗦𝗧𝗜𝗟𝗟) 𝗧𝗛𝗘 𝗕𝗘𝗦𝗧 𝗜𝗡 𝗧𝗛𝗘 𝗚𝗔𝗠𝗘!
— Colorado Rockies (@Rockies) 2020年11月6日
Nolan Arenado has won his 4th consecutive Platinum Glove 🐐 pic.twitter.com/AICODPstse
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投手成績
続いてチーム投手成績です。投手成績は防御率・失点・自責点・被打率がナ・リーグ最下位でWHIPも14位です。打者有利のヒッターズパークでプレーしている悪い面がでました。
防御率 | 完封 | セーブ | 失点 | 自責点 | 被本塁打 | 与四球 | 奪三振 | WHIP | 被打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5.59 | 1 | 16 | 353 | 327 | 83 | 205 | 393 | 1.49 | .280 |
15位 | 13位 | 2位 | 15位 | 15位 | 13位 | 7位 | 15位 | 14位 | 15位 |
個人投手成績も見ていきましょう。主な先発・救援投手は以下の通りです。(名前の横に(2)と表記している選手は、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間通算・2チーム合計の成績です)
名前 | 勝利数 | 先発試合数 | イニング | 防御率 | WHIP | |
---|---|---|---|---|---|---|
先発 | センザテラ | 5 | 12 | 73.1 | 3.44 | 1.21 |
マルケス | 4 | 13 | 81.2 | 3.75 | 1.26 | |
フリーランド | 2 | 13 | 70.2 | 4.33 | 1.42 | |
カステラ―二 | 1 | 9 | 43.1 | 5.82 | 1.45 | |
グレイ | 2 | 8 | 39 | 6.69 | 1.44 |
名前 | SV | 登板試合数 | イニング | 防御率 | WHIP | |
---|---|---|---|---|---|---|
救援 | アルモンテ | 1 | 23 | 27.2 | 2.93 | 1.12 |
バード | 6 | 24 | 24.2 | 3.65 | 1.3 | |
エステベス | 1 | 24 | 24 | 7.50 | 1.75 | |
キンリー | 0 | 23 | 23.2 | 5.32 | 1.06 | |
ギブンズ(2) | 1 | 22 | 22.1 | 3.63 | 1.16 | |
ホフマン | 1 | 20 | 21.1 | 9.28 | 1.92 | |
ディアス | 4 | 19 | 20 | 7.65 | 2.25 |
先発の3人は安定しています。2017年から4年間センザテラ・マルケス・フリーランドの3人は、ローテーションを守っています。
Tip your cap off to this stunning performance! 🧢#RoxWin 🖐️ pic.twitter.com/ev0ZfSRuOd
— Colorado Rockies (@Rockies) 2020年9月16日
Add it to the win column. pic.twitter.com/i2oxXNeFxG
— Colorado Rockies (@Rockies) 2020年8月5日
Free brought the fire but not enough offense. pic.twitter.com/pIQ8F17yjv
— Colorado Rockies (@Rockies) 2020年8月18日
課題は、救援陣でしょう。防御率7点台や9点台の投手が20試合近く登板していて、代わりの投手がいないという印象を受けます。その中で、ダニエル・バードのカムバック賞は、唯一の光明です。ダニエル・バードは、2010・11年にボストン・レッドソックスで抑えのパぺルボンにつなぐ中継ぎとして大活躍していました。2013年以来メジャーリーグの登板が無かったのですが、7年ぶりに復帰し、24試合登板、6セーブ、防御率3.65の活躍です。未だ35歳ですから、ロッキーズでもう一花咲かせるのではないでしょうか。
After a hiatus of 2,646 days, Daniel Bard returned to the Majors and shined.
— Colorado Rockies (@Rockies) 2020年10月15日
Give it up for the Sporting News Comeback Player of the Year! pic.twitter.com/45dK8zSQgi
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まとめ
優勝するためには、投手陣の整備ですね。救援陣は特に。ヒッターズパークのクアーズフィールドは、優秀な成績を残しているピッチャーからは敬遠されるでしょうから、FAでの獲得は難しいでしょう。生え抜きを育ててほしいです。
次は、ナ・リーグ西地区5位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスを見ていきます。