メジャーリーグ ファン ブログ

メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

トロント ブルージェイズ 2020年レビュー

今回は、ア・リーグ東地区3位のトロント・ブルージェイズです。今年は新型コロナの影響で、カナダ政府がトロントの本拠地ロジャーセンターの使用を許可しなかったことから、3Aバッファロー・バイソンズの本拠地、セーレン・フィールドを暫定本拠地として使用しました。

  • 2020年順位表

今シーズンは、ア・リーグ東地区3位で、各リーグから8チーム進出するという今年の特別なシステムもあったので、プレーオフ進出を果たしました。今シーズンは、シーズン終盤にトレードを活発に行い、プレーオフ進出への意気込みを感じました。(黄色ハイライトは、プレーオフ進出チーム)

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2020年 ア・リーグ順位表

2015年にワイルドカードで、2016年に地区優勝して以来のポストシーズン進出でした。とはいえ地区3位なので、まだ再建モードが続いている感じです。フロントはトレードやFA獲得を積極的に行っていますし、失点が得点を10点も上回っているにもかかわらず、今シーズンを勝ち越したモントーヨ監督の手腕にも期待したいです。

  • 野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。得点・長打率OPSが、ア・リーグ15チーム中3~4位と打撃は、かなり上位に位置する成績を上げました。

打数 得点 安打 本塁打 打点 盗塁 打率 出塁率 長打率 OPS
2023 302 516 88 288 33 .255 .325 .441 .766
- 3位 4位 4位 3位 5位 4位 6位 4位 4位

主なスターティングラインナップは以下の通りです。(名前の横に(2)と表記している選手は、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間通算・2チーム合計の成績です)

打順 名前 守備位置 打率 打点 本塁打 OPS
1 ビジオ .250 28 8 .807
2 グリチャック .273 35 12 .793
3 ゲレーロJr .262 33 9 .791
4 ヘルナンデス .289 34 16 .919
5 ビヤー(2) .232 15 2 .593
6 グリエル Jr., .308 33 11 .882
7 ショウ .239 17 6 .717
8 ジャンセン .183 20 6 .671
9 パニック .225 7 1 .640

今年はヘルナンデスの打撃に確実性が増し、シルバースラッガー賞を受賞しました。

 2019年から若手が台頭してきていて、しかもその中に有名メジャーリーガ―の息子たちが3人もいるというのが、このチームの特徴です。

1人目は、殿堂入りしているブラディミール・ゲレーロの息子ゲレーロJR。もう少しスリムにならないと。今オフは減量に励むみたいですので、来年に期待します。

2人目は、 やはり殿堂入りしているクレイグ・ビジオの息子キャバン・ビジオ。

 3人目は、今年は右ひざの捻挫で1ヶ月離脱しており上記のスタメンに記載していませんが、元コロラド・ロッキーズの長距離打者ダンテ・ビシェットの息子、ボー・ビシェット。お父さんのダンテ・ビシェットは、2020年からブルージェイズのコーチもしています。

 それと、アストロズユリエスキ・グリエルの弟、グリエルJRもいます。髪型が兄弟で一緒です。

 個人的に若手で期待したいのが、捕手のアレハンドロ・カーク。体型がぽっちゃりしていて、プレーがユーモラスに感じます。わりと長打力もありそうです。

こうやって、列挙してみると、来年が楽しみな打線です。

  • 投手成績

投手成績は防御率・失点・WHIP・被打率がア・リーグで10~14位と下位に位置し、投手力に課題があることがわかります。

防御率 完封 セーブ 失点 自責点 本塁打 与四球 奪三振 WHIP 被打率
4.60 1 17 312 268 81 250 519 1.46 0.255
10位 11位 4位 11位 10位 10位 14位 9位 14位 13位

個人投手成績も見ていきましょう。主な先発・救援投手は以下の通りです。(名前の横に(2)と表記している選手は、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間通算・2チーム合計の成績です)

  名前 勝利数 先発試合数 イニング 防御率 WHIP
先発 リュウ 5 12 67.0 2.69 1.15
ウォーカー(2) 4 11 53.1 2.70 1.16
レイ(2) 2 11 51.2 6.62 1.90
ストリップリング(2) 3 9 49.1 5.84 1.50
ロアーク 2 11 47.2 6.80 1.74
アンダーソン 1 7 33.2 7.22 1.63
  名前 セーブ 登板試合数 イニング 防御率 WHIP
救援 ハッチ 0 17 26.1 2.73 1.18
バース 7 26 25.2 3.51 1.01
山口 0 17 25.2 8.06 1.75
ドリス 5 24 24.0 1.50 1.25
コール 1 24 23.1 3.09 1.20
ケイ 0 13 21.0 5.14 1.71
ボルッキ 0 21 16.2 2.70 1.44

先発は、エースのリュウはサイヤング賞の候補に選ばれるなど、FAで獲得して今年は期待通りの活躍をしました。

シーズン途中で獲得した先発2番手のタイフアン・ウォーカーも、移籍後の防御率は1点台と、ポストシーズン進出に貢献する活躍を見せました。

 救援陣には、日本のプロ野球ファンにはおなじみの選手が並んでいます。元阪神のドリス、元日本ハムのバース、そして元巨人の山口俊。

  • まとめ

野手は若手が台頭してきていますので期待大です。課題は投手陣です。FAで抜けることもあり、先発が揃っていないので、オフにしっかり補強されることを期待したいです。

次は、ア・リーグ東地区4位のボルチモア・オリオールズです。