今回は、ア・リーグ中地区2位のクリーブランド・インディアンスです。かつてはインディアンスのロゴとして帽子やユニフォームに下記のワフー酋長が描かれていましたが、人種差別の観点から2018年を最後に使用を中止しました。2021年終了後にはインディアンスというチーム名も変更するようです。自分に置き換えて考えると、「トーキョー・ジャパニーズ」というチーム名で、ロゴに「眼鏡をかけた出っ歯の男」が典型的な日本人像として描かれていたら嫌な気がしますね。
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2020年順位表
今年はア・リーグ中地区2位で、2年ぶりにポストシーズンに進出しました。(黄色ハイライトは、プレーオフ進出チーム)
2013年にフランコーナ監督が就任してから、地区優勝3回、ワイルドカード2回でポストシーズン進出をしており、レギュラーシーズンで負け越したことがありません。
.@Indians fans - been pretty spoiled since Terry Francona became our manager, haven’t we?
— Jensen Lewis (@JLEWFifty) 2020年9月23日
‘13: AL wild card
‘16: ALC champ, AL champ
‘17: ALC champ
‘18: ALC champ
‘20: postseason berth, TBD position
*8 consecutive seasons .500+
Appreciate how hard it is to get to October. pic.twitter.com/c9TB9LRLE8
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野手成績
チーム打撃成績を見ていきましょう。得点・長打率・OPSが、ア・リーグ15チーム中13位と打撃は芳しくない結果でした。
打数 | 得点 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1959 | 248 | 446 | 59 | 234 | 25 | .228 | .317 | .372 | .689 |
- | 13位 | 12位 | 15位 | 14位 | 9位 | 12位 | 9位 | 13位 | 13位 |
主なスターティングラインナップは以下の通りです。(名前の横に(2)と表記している選手は、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間通算・2チーム合計の成績です)
打順 | 名前 | 守備位置 | 打率 | 打点 | 本塁打 | OPS |
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1 | リンドーア | 遊 | .258 | 27 | 8 | .750 |
2 | ヘルナンデス | 二 | .283 | 20 | 3 | .763 |
3 | ラミレス | 三 | .292 | 46 | 17 | .993 |
4 | サンタナ | 一 | .199 | 30 | 8 | .698 |
5 | レイエス | 指 | .275 | 34 | 9 | .795 |
6 | ネイキン | 右 | .218 | 20 | 4 | .632 |
7 | ネイラー(2) | 左 | .247 | 6 | 1 | .621 |
8 | ペレス | 捕 | .165 | 5 | 1 | .480 |
9 | デシールズ | 中 | .252 | 7 | 0 | .628 |
ラミレスは打率.292、OPS.993と素晴らしい活躍で、シルバースラッガー賞を獲得しました。
There are a lot of GOATs in the world, but this one is ours. 🐐
— Cleveland Indians (@Indians) 2020年11月5日
Congratulations to José Ramírez on winning his 3rd career Silver Slugger.#OurTribe pic.twitter.com/YqzfwgueGm
ラミレス以外はOPS.800以下で、一塁手で4番バッターのサンタナは打率が2割に届かず、遊撃手のリンドーアも今年はOPS.750と長打力に欠けたシーズンでした。サンタナは選球眼が良く四球を47個も得ていて、低打率の割に出塁率が.349と高く、出塁率ではリンドーアを上回っています。サンタナはFAになり、来年は同地区のロイヤルズに移籍が決まりました。
Thanks for everything, 'Los.
— Cleveland Indians (@Indians) 2020年12月8日
We'll miss you in Cleveland! ❤️ pic.twitter.com/JlT9c0BCgN
一方、守備では、ゴールドグラブ賞受賞者が2人もいます。キャッチャーのペレスは2年連続の受賞です。
We’re in Au of our Gold Glove catcher.
— Cleveland Indians (@Indians) 2020年11月4日
Congratulations to Roberto Pérez on his second straight.#OurTribe pic.twitter.com/LEdGrcqAVh
それと、二塁手のヘルナンデスが受賞しました。
Cesita’s glove? The best among second basemen in the American League.
— Cleveland Indians (@Indians) 2020年11月4日
Congratulations to Cesar Hernandez on his first career Gold Glove Award.#OurTribe pic.twitter.com/1NQJodHfrl
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投手成績
投手成績はほとんどの項目がア・リーグで1位という素晴らしい成績です。今年は投手の力でポストシーズンに進出できました。
防御率 | 完封 | セーブ | 失点 | 自責点 | 被本塁打 | 与四球 | 奪三振 | WHIP | 被打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3.29 | 7 | 20 | 209 | 196 | 68 | 157 | 621 | 1.11 | 0.223 |
1位 | 1位 | 2位 | 1位 | 1位 | 2位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 |
個人投手成績も見ていきましょう。主な先発・救援投手は以下の通りです。(名前の横に(2)と表記している選手は、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間通算・2チーム合計の成績です)
名前 | 勝利数 | 先発試合数 | イニング | 防御率 | WHIP | |
---|---|---|---|---|---|---|
先発 | ビーバー | 8 | 12 | 77.1 | 1.63 | 0.87 |
シバーレ | 4 | 12 | 74.0 | 4.74 | 1.32 | |
カラスコ | 3 | 12 | 68.0 | 2.91 | 1.21 | |
プリ―サック | 4 | 8 | 55.1 | 2.28 | 0.80 | |
マッケンジー | 2 | 6 | 33.1 | 3.24 | 0.90 | |
名前 | セーブ | 登板試合数 | イニング | 防御率 | WHIP | |
救援 | クアントリル(2) | 1 | 18 | 32.0 | 2.25 | 1.22 |
プルトコ | 1 | 10 | 27.2 | 4.88 | 1.34 | |
カリンチャック | 1 | 27 | 27.0 | 2.67 | 1.11 | |
ウィットグレン | 0 | 25 | 23.2 | 3.42 | 1.01 | |
ハンド | 16 | 23 | 22.0 | 2.05 | 0.77 | |
メイトン | 0 | 23 | 21.2 | 4.57 | 1.34 | |
C.ヒル | 1 | 18 | 18.1 | 4.91 | 0.87 | |
O.ペレス | 1 | 21 | 18.0 | 2.00 | 1.06 |
先発は、最多勝、防御率1位、最多奪三振の三冠王、シェーン・ビーバーが特筆すべき存在でした。当然サイヤング賞も獲得しました。
You dropped this, 👑
— MLB (@MLB) 2020年11月12日
Shane Bieber joins an exclusive club in the AL. pic.twitter.com/k3Hun9xpqE
それ以外の先発投手陣も安定しています。シーズン途中でクリベンジャーをパドレスにトレードで出しても、全く問題ないほど充実した先発投手陣でした。引き換えに、中継ぎのクアントリルをパドレスから獲得して、救援陣がさらに強くなりました。
San Diego is getting a little more Sunshine.
— Cleveland Indians (@Indians) 2020年8月31日
Thanks for the memories, @Mike_Anthony13, and best of luck! ✌️🌞 pic.twitter.com/UwT2wcq5f1
We have traded RHP Mike Clevinger, OF Greg Allen, and PTBNL to the San Diego Padres in exchange for SS Gabriel Arias, LHP Joey Cantillo, C Austin Hedges, INF Owen Miller, 1B/OF Josh Naylor, and RHP Cal Quantrill.
— Cleveland Indians (@Indians) 2020年8月31日
Welcome to #OurTribe, gang. pic.twitter.com/hqeH4GnUOL
救援陣では、16セーブで最多セーブのブラッド・ハンドが、安定感のある投球で試合を締め、接戦をものにしてきました。
Brad Hand strikes out the side on 15 pitches and the @Indians cruise to their third straight win!#OurTribe pic.twitter.com/4gFLIxV917
— FOX Sports Cleveland (@FOXSportsCLE) 2020年9月8日
今年のレギュラーシーズンは、非の打ち所がない投手陣の活躍でした。しかし、ポストシーズン、ワイルドカードの第1戦でビーバーが5回途中7失点、第2戦は抑えのハンドが9回に逆転を許して敗れ、頼みの投手陣が崩れてジ・エンドとなってしまいました。予想だにしない展開でした。
Do or die tomorrow.#OurTribe pic.twitter.com/NsZznHF1Nt
— Cleveland Indians (@Indians) 2020年9月30日
That's all she wrote, but she's a bad author anyways.#OurTribe pic.twitter.com/xlv7smjdXk
— Cleveland Indians (@Indians) 2020年10月1日
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まとめ
フランコーナ監督がいる間は、チームは安泰だと思います。彼がレッドソックスを86年ぶりのワールドシリーズ制覇に導いたように、1948年以来遠ざかっているワールドシリーズ制覇できるかどうかに注目したいです。次は、ア・リーグ中地区3位のシカゴ・ホワイトソックスです。