メジャーリーグ ファン ブログ

メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

クリーブランド インディアンス 2020年レビュー

今回は、ア・リーグ中地区2位のクリーブランド・インディアンスです。かつてはインディアンスのロゴとして帽子やユニフォームに下記のワフー酋長が描かれていましたが、人種差別の観点から2018年を最後に使用を中止しました。2021年終了後にはインディアンスというチーム名も変更するようです。自分に置き換えて考えると、「トーキョー・ジャパニーズ」というチーム名で、ロゴに「眼鏡をかけた出っ歯の男」が典型的な日本人像として描かれていたら嫌な気がしますね。

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  • 2020年順位表

今年はア・リーグ中地区2位で、2年ぶりにポストシーズンに進出しました。(黄色ハイライトは、プレーオフ進出チーム)

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2020年 ア・リーグ順位表

2013年にフランコーナ監督が就任してから、地区優勝3回、ワイルドカード2回でポストシーズン進出をしており、レギュラーシーズンで負け越したことがありません。

  • 野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。得点・長打率OPSが、ア・リーグ15チーム中13位と打撃は芳しくない結果でした。

打数 得点 安打 本塁打 打点 盗塁 打率 出塁率 長打率 OPS
1959 248 446 59 234 25 .228 .317 .372 .689
- 13位 12位 15位 14位 9位 12位 9位 13位 13位

主なスターティングラインナップは以下の通りです。(名前の横に(2)と表記している選手は、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間通算・2チーム合計の成績です)

打順 名前 守備位置 打率 打点 本塁打 OPS
1 リンドーア .258 27 8 .750
2 ヘルナンデス .283 20 3 .763
3 ラミレス .292 46 17 .993
4 サンタナ .199 30 8 .698
5 レイエス .275 34 9 .795
6 ネイキン .218 20 4 .632
7 ネイラー(2) .247 6 1 .621
8 ペレス .165 5 1 .480
9 デシールズ .252 7 0 .628

ラミレスは打率.292、OPS.993と素晴らしい活躍で、シルバースラッガー賞を獲得しました。

ラミレス以外はOPS.800以下で、一塁手4番バッターサンタナは打率が2割に届かず、遊撃手のリンドーアも今年はOPS.750と長打力に欠けたシーズンでした。サンタナは選球眼が良く四球を47個も得ていて、低打率の割に出塁率が.349と高く、出塁率ではリンドーアを上回っています。サンタナはFAになり、来年は同地区のロイヤルズに移籍が決まりました。

一方、守備では、ゴールドグラブ賞受賞者が2人もいます。キャッチャーのペレスは2年連続の受賞です。

 それと、二塁手のヘルナンデスが受賞しました。

  • 投手成績

投手成績はほとんどの項目がア・リーグで1位という素晴らしい成績です。今年は投手の力でポストシーズンに進出できました。

防御率 完封 セーブ 失点 自責点 本塁打 与四球 奪三振 WHIP 被打率
3.29 7 20 209 196 68 157 621 1.11 0.223
1位 1位 2位 1位 1位 2位 1位 1位 1位 1位

個人投手成績も見ていきましょう。主な先発・救援投手は以下の通りです。(名前の横に(2)と表記している選手は、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間通算・2チーム合計の成績です)

  名前 勝利数 先発試合数 イニング 防御率 WHIP
先発 ビーバー 8 12 77.1 1.63 0.87
シバーレ 4 12 74.0 4.74 1.32
カラスコ 3 12 68.0 2.91 1.21
プリ―サック 4 8 55.1 2.28 0.80
マッケンジー 2 6 33.1 3.24 0.90
  名前 セーブ 登板試合数 イニング 防御率 WHIP
救援 クアントリル(2) 1 18 32.0 2.25 1.22
プルト 1 10 27.2 4.88 1.34
カリンチャック 1 27 27.0 2.67 1.11
ウィットグレン 0 25 23.2 3.42 1.01
ハンド 16 23 22.0 2.05 0.77
メイトン 0 23 21.2 4.57 1.34
C.ヒル 1 18 18.1 4.91 0.87
O.ペレス 1 21 18.0 2.00 1.06

先発は、最多勝防御率1位、最多奪三振三冠王、シェーン・ビーバーが特筆すべき存在でした。当然サイヤング賞も獲得しました。

それ以外の先発投手陣も安定しています。シーズン途中でクリベンジャーをパドレスにトレードで出しても、全く問題ないほど充実した先発投手陣でした。引き換えに、中継ぎのクアントリルをパドレスから獲得して、救援陣がさらに強くなりました。

 救援陣では、16セーブで最多セーブのブラッド・ハンドが、安定感のある投球で試合を締め、接戦をものにしてきました。

今年のレギュラーシーズンは、非の打ち所がない投手陣の活躍でした。しかし、ポストシーズンワイルドカードの第1戦でビーバーが5回途中7失点、第2戦は抑えのハンドが9回に逆転を許して敗れ、頼みの投手陣が崩れてジ・エンドとなってしまいました。予想だにしない展開でした。

  • まとめ

フランコーナ監督がいる間は、チームは安泰だと思います。彼がレッドソックスを86年ぶりのワールドシリーズ制覇に導いたように、1948年以来遠ざかっているワールドシリーズ制覇できるかどうかに注目したいです。次は、ア・リーグ中地区3位のシカゴ・ホワイトソックスです。