メジャーリーグ ファン ブログ

メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

デトロイト タイガース 2020年レビュー

今回は、ア・リーグ中地区5位のデトロイト・タイガースです。

2014年に地区優勝してから、ポストシーズンに進出したことがありません。

2019年のワールドシリーズでは、シャーザーとサンチェスが所属するワシントン・ナショナルズと、バーランダーの所属するヒューストン・アストロズが対戦しました。この3人は、2014年にはデトロイトタイガースで先発として活躍していました。タイガースではワールドシリーズ制覇ができませんでしたが、他球団に移籍してワールドシリーズ制覇を達成しました。残念ながら、当時強かったタイガースから多くの選手が移籍して、タイガースは近年4年連続で負け越しています。彼らがいたのは6年前ですけど、チーム力の違いには隔世の感があります。

Embed from Getty Images

これは2014年5月6日の写真で、当時の先発ローテーション5人です。左から、サンチェス、シャーザー、バーランダー、ポーセロ、スマイリーです。ちなみにポーセロは2018年にボストン・レッドソックスワールドシリーズ優勝をしています。

  • 2020年順位表

今年はア・リーグ中地区5位でした。(黄色ハイライトは、プレーオフ進出チーム)

f:id:supertommy:20201203161037p:plain

2020年 ア・リーグ順位表
  • 野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。得点・長打率OPSが、ア・リーグ15チーム中11~12位と打撃は下位に位置しています。

打数 得点 安打 本塁打 打点 盗塁 打率 出塁率 長打率 OPS
1893 249 463 62 242 19 .245 .303 .397 .700
- 12位 11位 12位 12位 13位 7位 14位 11位 12位

主なスターティングラインナップは以下の通りです。

打順 名前 守備位置 打率 打点 本塁打 OPS
1 グッドラム .184 20 5 .598
2 スコープ .278 23 8 .799
3 カブレラ .250 35 10 .746
4 キャンデラリオ .297 29 7 .872
5 W.カストロ .349 24 6 .932
6 スチュワート .167 9 3 .524
7 レイエス .277 14 4 .706
8 ロマイン .238 17 2 .582
9 ジョーンズ .268 14 5 .849

ミゲル・カブレラ規定打席に到達したものの、ここ数年長打力が衰えてきました。以前はOPS1.000を打っていた年もありましたが、今年のOPSは.746と平凡な成績です。通算記録では、3000安打と500本塁打まで、あと少しです。ぜひ達成して欲しいです。

今年野手で活躍したのは、キャンデラリオです。規定打席に到達し、打率.297、OPS.872はチームトップです。

若手で台頭してきたのは、W.カストロです。今年は36試合の出場でしたが、来年はフルシーズンで出場して欲しいです。

このように、スタメンを並べると、1割台や2割台前半の野手が多く、選手が全然そろっていません。

  • 投手成績

投手成績は防御率・失点・WHIP・被打率がア・リーグ15チーム中13~15位と下位の成績です。

防御率 完封 セーブ 失点 自責点 本塁打 与四球 奪三振 WHIP 被打率
5.63 1 11 318 308 91 192 444 1.43 0.265
15位 11位 13位 13位 14位 14位 6位 15位 13位 14位

個人投手成績も見ていきましょう。主な先発・救援投手は以下の通りです。

  名前 勝利数 先発試合数 イニング 防御率 WHIP
先発 ボイド 3 12 60.1 6.71 1.48
ターンブル 4 11 56.2 3.97 1.34
スクーバル 1 7 32.0 5.63 1.22
マイズ 0 7 28.1 6.99 1.48
フルマー 0 10 27.2 8.78 2.06
  名前 セーブ 登板試合数 イニング 防御率 WHIP
救援 アレクサンダー 0 14 36.1 3.96 1.32
シスネロ 0 29 29.2 3.03 1.11
ノリス 0 14 27.2 3.25 1.16
ソト 2 27 23.0 4.30 1.26
ヒメネス 5 25 22.2 7.15 1.37
B.ガルシア 4 26 21.2 1.66 1.29
ファーマー 0 23 21.1 3.80 1.17
R.ガルシア 0 15 21.0 8.14 1.62
ファンクハウザー 0 13 17.1 7.27 1.90

先発は、ただ1人規定投球回数に到達したボイドが防御率6.71という成績です。

規定投球回数には、少し足りませんでしたが、ターンブルが先発陣で唯一防御率が3.97と4点を下回りました。

先発投手が3~4人足りない感じです。

救援陣も、シーズン当初はヒメネスを抑えに起用していましたが、失点が多く抑えに定着できませんでした。防御率が7.15では仕方ありません。9月に入ってからはB.ガルシアが抑えに回りました。救援陣を見ても、選手が揃っていない印象です。

  • まとめ

野手も投手も両方選手層が薄いので、チームが強くなるのには時間がかかりそうです。2021年からタイガースの監督に、A.J.ヒンチが監督に就任します。最下位が続いて弱かったヒューストン・アストロズワールドシリーズ制覇に導いたヒンチ監督です。でも、サイン盗みの疑惑があって、アストロズを解雇されてから1年しか経たずに復帰することには疑問を感じます。ヒンチ監督がどんな采配を見せて、タイガースを強化するのか見てみましょう。

次は、ア・リーグ西地区を1位から順番に見ていきます。