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メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

シアトル マリナーズ 2020年レビュー

今回は、ア・リーグ西地区3位のシアトル・マリナーズです。イチローがいないマリナーズは、なんとなく寂しいですね。

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  • 2020年順位表

今年はア・リーグ西地区3位で、今年もポストシーズン進出を逃しました。(黄色ハイライトは、プレーオフ進出チーム)

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2020年 ア・リーグ順位表

マリナーズは2001年に地区優勝してから、19年間もポストシーズンに進出していません。今年は8球団もポストシーズンに進出できるのでチャンスだったのですが残念な結果でした。2019年にワシントン・ナショナルズワールドシリーズに進出したので、30球団の中で、「リーグ優勝」「ワールドシリーズ進出」をしたことがない、唯一のチームとなってしまいました。

  • 打撃成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。長打率OPSア・リーグ15チーム中14位と非力な打線でした。得点・打点は同11位と、長打率OPSより良くなっています。盗塁が50個で同1位でしたので、盗塁が得点能力を若干上げた結果となりました。

打数 得点 安打 本塁打 打点 盗塁 打率 出塁率 長打率 OPS
1929 254 435 60 244 50 .226 .309 .370 7.678
- 11位 13位 14位 11位 1位 13位 12位 14位 14位

主なスターティングラインナップは以下の通りです。(名前の横に(2)と表記している選手は、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間通算・2チーム合計の成績です)

打順 名前 守備位置 打率 打点 本塁打 OPS
1 クロフォード .255 24 2 .674
2 ムーア .255 17 8 .855
3 ルイス .262 28 11 .800
4 シーガー .241 40 9 .788
5 フランス(2) .305 23 4 .836
6 ロープス .238 15 2 .642
7 ホワイト .176 26 8 .599
8 トレンズ(2) .257 6 1 .696
9 ロング Jr. .171 9 3 .533

シーズン終盤のトレードで、主力捕手のノラ他2人をパドレスに放出して、24歳の捕手トレンズ・26歳の内野手フランスを獲得するなど、チームの若返りを進めました。

 チーム打撃成績は芳しくありませんが、守備では一塁手のホワイトと遊撃手のクロフォードが、ゴールドグラブ賞を受賞しました。

また、外野手のカイル・ルイスが新人王を獲得しました。

ゴールドグラブ賞のホワイト・クロフォード、新人王のルイス、パドレスとのトレードで獲得したフランス・トレンズは、全員24歳~26歳と、これから全盛期を迎える年齢の選手です。それと二塁手のロングJr.も25歳ですので、スタメンではシーガー以外は若手ばかりです。2・3年後が楽しみなチームだと思います。

  • 投手成績

投手成績は防御率・失点・WHIPがア・リーグ15チーム中で10~12位と下位の成績です。

防御率 完封 セーブ 失点 自責点 本塁打 与四球 奪三振 WHIP 被打率
5.03 0 15 303 289 79 230 469 1.38 0.245
12位 14位 8位 10位 12位 8位 12位 14位 11位 9位

個人投手成績も見ていきましょう。主な先発・救援投手は以下の通りです。(名前の横に(2)と表記している選手は、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間通算・2チーム合計の成績です)

  名前 勝利数 先発試合数 イニング 防御率 WHIP
先発 ゴンザレス 7 11 69.2 3.10 0.95
シェフィールド 4 10 55.1 3.58 1.30
菊池 2 9 47.0 5.17 1.30
ダン 4 10 45.2 4.34 1.36
マーゲビチウス 2 7 41.1 4.57 1.26
  名前 セーブ 登板試合数 イニング 防御率 WHIP
救援 ラミレス 3 16 20.2 2.61 1.40
ミセビッチ 0 21 20.0 4.05 1.30
サドラー(2) 0 17 19.1 5.12 1.40
グレーブマン 0 11 18.2 5.79 1.23
ロケット(2) 0 7 16.1 4.96 1.53
レイル(2) 0 8 16.1 4.41 1.29
ガーバー 0 17 15.2 4.02 1.15
ウィリアムズ 6 14 13.2 5.93 1.39

先発は、ゴンザレスがマリナーズのずば抜けたエースです。

他の先発投手では、シェフィールド・菊池・ダン・マーゲビチウスの4人がいて、4人ともWHIPはチーム平均よりは上なので、及第点と言っていいと思います。この中から1人だけでも、もう少し上の成績があげられるようになると、チームの勝ち星は上積みされます。菊池投手は、契約金の割に活躍度が低いので叩かれることが多いですが、良いピッチングをする試合もあるので、来年はもう一段上を目指してほしいです。

このチームの課題は、救援陣にあります。救援投手で20イニング以上投球した選手が2人しかいません。チームトップの6セーブをあげたウィリアムズが防御率5.93、WHIP1.39とチーム平均以下で、3セーブをあげたラミレスは、防御率は2.61と良いですが、WHIPは1.40とチーム平均以下です。中継ぎも抑えもいないという感じです。

  • まとめ

野手は若手の成長が期待できそうです。課題は投手の救援陣です。救援陣が課題のチームは多数あるので、補強が難しいかもしれませんが、頑張って20年ぶりのポストシーズン進出を目指してほしいです。

次は、ア・リーグ西地区4位のロサンゼルス・エンゼルスです。