今日は前回の続きでテキサス・レンジャーズの投手陣について書いていきます。前回ブログ↓↓↓
目次
主な退団選手(投手)
主な退団選手を列記すると以下のようになります。
- 先発 リン:トレードでCHIホワイトソックスへ
- 救援 モンテロ:トレードでSEAマリナーズへ
- 救援 チャベス:FA 契約未定
- 先発 クルーバー:FA NYヤンキースと契約
- 救援 ガルシア:FA NYヤンキースとマイナー契約
先発のリンは、昨年のチーム勝ち頭で、リーグ最多の投球回数を投げたエースです。救援のモンテロは、昨年チームトップの8セーブを挙げたクローザーです。このようにチームの主力選手2人をトレードで放出していることから、テキサス・レンジャーズが完全に再建モードに入っていることがよくわかります。チャベス、クルーバー、ガルシアの3人は、2020年はほとんど活躍していなかったので、補充がなくても戦力ダウンにはなりません。こうしてみると、レンジャーズに絶対必要な補強ポイントは、先発投手とクローザーです。さらにチーム全体の戦力の底上げも必要になります。
(参照)2020年レンジャーズ成績↓↓↓
主な入団選手(投手)
主な入団選手を列記すると以下のようになります。
- 先発 ダニング:トレードでCHIホワイトソックスから
- 先発 有原:FA(ポスティング)で日本ハムから
- 先発 フォルテネービッチ:FA COLロッキーズから
救援投手は補充がありません。先発はローテーションに必要な5人以上を集めましたので、ローテーションの座をチーム内で競争することになります。上記3人の成績を見ていきましょう。
- デーン・ダニング↓↓↓
Allow us to introduce you to @Ddunning33. pic.twitter.com/AjfkXrKkFN
— Texas Rangers (@Rangers) 2020年12月8日
Year | Age | Tm | W | L | ERA | G | GS | IP | SO | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | 25 | CHW | 2 | 0 | 3.97 | 7 | 7 | 34.0 | 35 | 1.118 |
1 Yr | 2 | 0 | 3.97 | 7 | 7 | 34.0 | 35 | 1.118 |
ダニングは、2020年に初めてメジャーで登板し、7試合に先発して2勝をあげました。これから先発投手として活躍が期待される26歳です。長い目でみると、エースのリンを放出して若いダニングを獲得したトレードは、レンジャーズにとって良い結果になると思います。
- 有原航平↓↓↓
KKKKKKohei is coming 🔜 pic.twitter.com/TomWNiGCKu
— Texas Rangers (@Rangers) 2020年12月26日
Coming soon. 🔥
— Texas Rangers (@Rangers) 2021年2月10日
(btw, it's pronounced ful-ta-NEV-ich) pic.twitter.com/2r4BkvicwC
Year | Age | Tm | W | L | ERA | G | GS | IP | SO | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | 22 | HOU | 0 | 1 | 5.30 | 16 | 0 | 18.2 | 14 | 1.607 |
2015 | 23 | ATL | 4 | 6 | 5.71 | 18 | 15 | 86.2 | 77 | 1.627 |
2016 | 24 | ATL | 9 | 5 | 4.31 | 22 | 22 | 123.1 | 111 | 1.297 |
2017 | 25 | ATL | 10 | 13 | 4.79 | 29 | 28 | 154.0 | 143 | 1.481 |
2018 | 26 | ATL | 13 | 10 | 2.85 | 31 | 31 | 183.0 | 202 | 1.082 |
2019 | 27 | ATL | 8 | 6 | 4.54 | 21 | 21 | 117.0 | 105 | 1.248 |
2020 | 28 | ATL | 0 | 1 | 16.20 | 1 | 1 | 3.1 | 3 | 2.400 |
7 Yr | 44 | 42 | 4.33 | 138 | 118 | 686.0 | 655 | 1.328 |
ATLブレーブスからFAになっていたフォルテネービッチと契約しました。本来2桁勝利をする実力のある投手で、まだ20代ですし、今年は復活を期待します。
2021年先発ローテーション予想
2020年レンジャーズの先発投手のうち、2021年もチームに残留する主な成績一覧は以下の通りです。↓↓↓
Pos | Name | Age | W | L | ERA | G | GS | IP | SO | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SP | Kyle Gibson | 32 | 2 | 6 | 5.35 | 12 | 12 | 67.1 | 58 | 1.530 |
SP | Jordan Lyles | 29 | 1 | 6 | 7.02 | 12 | 9 | 57.2 | 36 | 1.561 |
SP | Kolby Allard* | 22 | 0 | 6 | 7.75 | 11 | 8 | 33.2 | 32 | 1.515 |
SP | Kyle Cody | 25 | 1 | 1 | 1.59 | 8 | 5 | 22.2 | 18 | 1.235 |
Team Totals | 28.9 | 22 | 38 | 5.02 | 60 | 60 | 516.2 | 489 | 1.384 | |
Rank in 15 AL teams | 15 | 1 | 11 | 10 | 12 |
上記の表を見ると、50イニング以上投げた投手は2人とも防御率が5点を上回っていて不安定な成績です。防御率1点台のコディは5試合しか先発していないので、シーズン通しての活躍は未知数です。上記の4人と、移籍のダニング、有原、フォルテネービッチの7人が先発ローテーションを争うことになります。打撃陣同様、競い合うことによる戦力アップと、若手の成長に期待するということになります。さらに、韓国プロ野球から、左腕のヤン・ヒョンジョンを獲得する動きもあるようです。左腕の先発は昨年0勝のアラードしかいないので、ヤン・ヒョンジョンと契約するのではないでしょうか。
For more on Yang. This is my story on Yang turning down an offer to stay in #KBO to keep pursuing his #MLB dreams. MLB has since tendered a status check on Yang, meaning at least one club was interested in Yanghttps://t.co/jcg0T1Bo9t
— Jeeho Yoo (@Jeeho_1) 2021年2月12日
(2月13日追記:この記事書いたすぐ後で、ヤン・ヒョンジョンとマイナー契約が決まりました)↓↓↓
We have signed INF Brock Holt, LHP Hyeon-jong Yang and C John Hicks to 2021 minor league contracts with Spring Training invites. pic.twitter.com/6ebd8sT2KW
— Texas Rangers (@Rangers) 2021年2月12日
2021年ブルペン投手陣予想
2020年レンジャーズの救援豆腐のうち、2021年もチームに残留する主な選手の成績一覧は以下の通りです。↓↓↓
Pos | Name | Age | W | L | ERA | G | SV | IP | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
RP | Jonathan Hernandez | 23 | 5 | 1 | 2.90 | 27 | 0 | 31.0 | 1.032 |
RP | Jimmy Herget | 26 | 1 | 0 | 3.20 | 20 | 0 | 19.2 | 1.373 |
RP | Wes Benjamin* | 26 | 2 | 1 | 4.84 | 8 | 0 | 22.1 | 1.388 |
RP | Taylor Hearn* | 25 | 0 | 0 | 3.63 | 14 | 0 | 17.1 | 1.385 |
RP | Brett Martin* | 25 | 1 | 1 | 1.84 | 15 | 0 | 14.2 | 1.159 |
RP | Joely Rodriguez* | 28 | 0 | 0 | 2.13 | 12 | 0 | 12.2 | 1.026 |
RP | John King* | 25 | 1 | 0 | 6.10 | 6 | 0 | 10.1 | 1.645 |
RP | Jose Leclerc | 26 | 0 | 0 | 4.50 | 2 | 1 | 2.0 | 2.000 |
Team Totals | 28.9 | 22 | 38 | 5.02 | 60 | 10 | 516.2 | 1.384 | |
Rank in 15 AL teams | 15 | 1 | 11 | 15 | 10 |
一応、クローザー候補は、2018年・19年と2年連続で2桁セーブを記録したルクラークだと想定されます。ルクラーク↓↓↓
Embed from Getty Imagesブルペン投手陣も先発陣同様に人数は揃っていて、防御率もWHIPも、それほど悪くありません。先発候補は7人いるので、ローテーションから外れる2人はブルペン投手陣に加わります。そうすると、十分な戦力が揃っているようにも思いますが、2020年に20イニング以上を投げた投手が2人しかいませんので、シーズン通して活躍できるかどうかは疑問です。人数が揃っていて、全員が20代なので、先発投手陣同様、競い合うことによる戦力アップと、若手の成長に期待するということになります。
まとめ
野手も投手も、主軸となる選手に欠け、「復活に期待」「成長に期待」という期待値頼みの選手が多い印象です。つまり、2021年は優勝争いに加わるにはまだ実力不足という印象を受けます。日本人の視点で見ると、有原が加わったので、大谷翔平のいる同地区のエンゼルスとの対戦は多く、同地区マリナーズの菊池と投げあう可能性もあります。おそらくNHK-BSでも放送されるでしょうから、そういう意味で注目のチームです。
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