8月9日~12日のシリーズで注目した試合やプレーを振り返ります。日本人選手が活躍した試合や、接戦の白熱した試合を中心に取り上げます。
目次
注目の試合
NYY 8, KC 6 (AUG.9 @KC)
NYヤンキースが得点すると、すぐ裏にKCロイヤルズが追いつく展開が続き、試合時間は4時間52分、延長11回で決着した試合でした。
ヤンキース先発投手のタイロンは、6回を被安打4、無失点と好投しました。タイロンは7月以降、7試合の先発で4勝、5回のQSと安定した投球を続けています。
Jamo continues to impress 🔥 pic.twitter.com/9vgk9wUj7j
— New York Yankees (@Yankees) 2021年8月10日
0対0で迎えた7回表、ボイトのタイムリーヒットで、ヤンキースが1点を先制しました。
LUUUUUUUUUKE for the lead. pic.twitter.com/NDR6w0pENu
— New York Yankees (@Yankees) 2021年8月10日
これでタイロンが勝利投手になるかと思われましたが、7回裏、タイロンに代わって登板したロアイシガが、けん制悪送球やボークなどで1点を取られ、1対1の同点とされます。しかしヤンキースは、すぐに8回表、ジャッジのタイムリーで1点勝ち越しました。
Judge in the clutch. pic.twitter.com/YQMrHbLptI
— New York Yankees (@Yankees) 2021年8月10日
8回裏、ロアイシガがヒットと死球でピンチを招き、投手がグリーンに代わりますが、グリーンがタイムリーヒットを打たれて、2対2の同点とされました。ヤンキースは、すぐに9回表、ボイトが今度はホームランで3対2と勝ち越しました。ボイトは故障者リストから復帰して2試合目でしっかりと結果を残しました。
Welcome back to Missouri, Luke. pic.twitter.com/HfGXP9bgav
— New York Yankees (@Yankees) 2021年8月10日
しかし、またもや9回裏、今度はブリットンが同点に追いつかれました。2アウトからメリフィールドに四球を与え、盗塁されると、ロペスにタイムリーヒットを打たれて、3対3の同点。ヤンキースも粘り強く反撃し、すぐに10回表、ヒガシオカの犠牲フライとガードナーのヒットで、2点を入れ、5対3と勝ち越しました。
Higgy and Gardy put ✌️ more on the board. pic.twitter.com/M3Fczl8Ip4
— New York Yankees (@Yankees) 2021年8月10日
10回裏、今度はPITパイレーツからトレードで獲得したホームズが、四球、犠飛、安打で、2点を取られ、5対5とまたもや同点に追いつかれました。すぐに11回表、ルメイユの二塁打とガードナーの安打で3点を入れ、8対5とリードしました。
🤖 in the 11th. pic.twitter.com/qAy0mZOa6B
— New York Yankees (@Yankees) 2021年8月10日
KCロイヤルズの反撃もここまでで、11回裏は、ヤンキースのペラルタが1点を失うもののリードを保ち、8対6でヤンキースが勝利しました。ポストシーズン進出は絶望的なロイヤルズですが、粘り強く戦った試合でした。
TB 8, BOS 4 (AUG.10 @BOS)
ア・リーグ東地区の首位争いです。ブルペン投手の出来が勝敗を分けました。
BOSレッドソックスが4対1とリードしていた6回表、ズニーノの二塁打と、新人フランコのタイムリーで1点を返し、4対2としました。
ここで、先発のロドリゲスから澤村に投手交代し、澤村は2アウトを取り、2点のリードを保って、6回表の攻撃を抑えました。
7回表、投手が澤村からウィットロックに交代し、ヒットと二塁打を打たれ、さらにチョイの二塁打で、2点を失い、4対4の同点となりました。
It is a brand new ballgame in Boston! #RaysUp pic.twitter.com/swMUT0Z4xL
— Tampa Bay Rays (@RaysBaseball) 2021年8月11日
9回表、レッドソックスはクローザーのバーンズが登板しますが、レイズはアロサレーナの二塁打、メヒアとロウのタイムリーなどで、4点を勝ち越し、8対4で勝利しました。
Broke this game open in the 9th! pic.twitter.com/v0m64klAAg
— Tampa Bay Rays (@RaysBaseball) 2021年8月11日
バーンズは、先週末も土曜日のダブルヘッダー第1戦で、TORのセミエンにサヨナラホームランを打たれ敗戦。日曜日は、8回裏にTORのスプリンガーにホームランを打たれて逆転負け。最近はこのようにバーンズが打たれて敗戦するケースが多く、クローザーの不調はレッドソックスにとってかなり痛手です。一方のレイズは、この勝利で連勝を5に伸ばし、2位レッドソックスに5ゲーム差と、首位独走の勢いです。
CIN 6, ATL 8 (AUG.11 @ATL)
試合終盤の攻防が面白かった試合です。
ATLブレーブスが5対0と5点リードしていた6回表、CINレッズは、打撃絶好調の37歳ベテランのボットが2ランホームランを打ち、5対2と追い上げ始めました。
This bang ties Joey Votto with Pete Rose on the Reds' all-time RBI list with 1,036❗️ pic.twitter.com/pm7x3V0Xrr
— Cincinnati Reds (@Reds) 2021年8月12日
8回表、レッズはスアレスの二塁打で1点を追加し、5対3とし、9回表、ボットがこの日2本目となる2ランホームランで、ついに5対5の同点に追いつきました。これで通算安打数が1,996本と、2千本安打まであと4本としました。ここ数年は、長打力が落ちたようでしたが、今年はホームラン数が20本を超え、37歳にして復活した感があります。
Three words, fifteen letters:
— Cincinnati Reds (@Reds) 2021年8月12日
VOTTO. STILL. BANGS. pic.twitter.com/NiBynptuSY
試合は、延長11回表、レッズのファーマーのタイムリーヒットで、ついにレッズが6対5とリードしました。
The Georgia Farm Dawg pic.twitter.com/Zd4IhiwYaV
— Cincinnati Reds (@Reds) 2021年8月12日
しかし、東地区の首位争いをしているブレーブスは、負けていられません。 11回裏、レッズの抑えのシムズが、簡単に2アウトをとりますが、ピダーソンを四球で歩かせてしまいました。この2アウト1,2塁の場面で、アルビーズが3ランホームランを打ち、一振りで試合をひっくり返し、8対6と逆転サヨナラ勝ちをおさめました。
#TBT to about 90 minutes ago 😍#HyundaiHighlight | #ForTheA pic.twitter.com/EnoOIzea2L
— Atlanta Braves (@Braves) 2021年8月12日
これで、ATLブレーブスは、フィリーズと並んでナ・リーグ東地区首位に立ちました。3位のNYメッツは、首位に1ゲーム差と接戦となっており、ナ・リーグ東地区の首位争いから目が離せません。
AUG.11 大活躍の選手
大谷翔平 LAA 38号ホームラン
大谷翔平が、ホームランダービー2位のゲレーロJr.の目の前で、3本差となる38号ホームランを打ちました。
バーンズ MIL 10者連続奪三振(MLBタイ記録)
1970年トム・シーバー、今年のアーロン・ノラと並ぶ、10者連続奪三振のMLBタイ記録を達成しました。
NYY 8, CWS 9 (AUG.12 @CWS in Iowa)
1989年公開の映画「フィールド・オブ・ドリームス」のロケ地となったアイオワ州ダイアーズビルで、MLB公式戦が行われました。昨年行われる予定でしたが、新型コロナの影響で実施できず、2021年の開催となりました。映画「フィールド・オブ・ドリームス」の主演ケビン・コナーがトウモロコシ畑から入場し、それに続いてホワイトソックスとヤンキースの選手が入場するという粋な演出で始まりました。
試合は、逆転に次ぐ逆転というドラマチックな展開となりました。ホワイトソックスは、先発リンの後、コペック、バマー、キンブレルと繋いで、8回を終了した時点で、7対4と3点リードしていました。9回表ホワイトソックスは、クローザーのヘンドリックスが登板しました。ここから、ヤンキースが反撃します。 ウェイドのヒットのあと、2人が三振で2アウト1塁となり、この場面でジャッジがこの日2本目のホームランを打ち、7対6と1点差に追い上げます。
Corn on the clobbered. #AllRise pic.twitter.com/nwQmuYjCiN
— New York Yankees (@Yankees) 2021年8月13日
1点差として、2アウト・ランナー無しの状況から、ギャロが四球で歩き、続くスタントンがホームランを打ち、8対7と逆転しました。流石のヘンドリックスも、ジャッジ、ギャロ、スタントンと、これでけパワーのある打者が続くと、プレッシャーが凄いのでしょう。
Maybe this is heaven… pic.twitter.com/X01NOCIAi6
— New York Yankees (@Yankees) 2021年8月13日
しかしドラマはこれで終わりません。ヤンキースは、9回裏、ブリットンが登板します。ホワイトソックスは、1アウト後、ザバラが四球で出塁し、続くアンダーソンがライトのトウモロコシ畑に吸い込まれるような打球を打ち、逆転サヨナラ2ランホームランとなりました。これでホワイトソックスが、9対8で勝利しました。
WHAT A DREAM. Tim Anderson walks it off! pic.twitter.com/0GDXW91uKg
— Chicago White Sox (@whitesox) 2021年8月13日
抑えがチャップマンだったら、違った結果だったかもしれません。チャップマンが故障者リスト入りしているのは、ヤンキースにとって痛いです。この試合は、今年のベストゲームの1つでしょう。
AUG.12 大活躍の選手
大谷翔平 LAA 7勝目
大谷翔平が先発登板し、ホームランダービー2位のゲレーロJr.と、投手対打者としての対戦がありました。その直接対決は、シングルヒット1本、三振、四球という結果で、ホームランは打たれずに抑えました。試合は、大谷が6イニングを、3安打、6三振、2失点に抑えて7勝目を挙げました。打者としては、二塁打を打ち3打数1安打でした。大谷のホームラン王&二桁勝利&MVPというのが、いよいよ現実に近づいてきました。
順位(8月12日時点)
アメリカンリーグ:
①東地区:TBレイズは、2位BOSレッドソックスに5ゲーム差と一歩リード。BOSレッドソックス、NYヤンキース、TORブルージェイズは、熾烈なワイルドカード争いをしています。
②中地区:首位CHIホワイトソックスは、2位のCLEインディアンスに11.5ゲーム差としました。
③西地区:OAKアスレチックスが7連勝で、首位HOUアストロズに1.5ゲーム差まで近づきました。SEAマリナーズは、首位に8ゲーム差、ワイルドカード争いでも4.5ゲーム差と苦しくなってきました。
ナショナルリーグ:
①東地区:PHIフィリーズ、NYメッツ、ATLブレーブスの3チームが1ゲーム差内にひしめく展開。一番面白い地区になってきました。
②中地区:MILブルワーズが独走しています。CINレッズは首位と8ゲーム差もあるので、ワイルドカードを狙うしかなさそうです。
③西地区:上位3チームのハイレベルな争いが続いています。首位のSFジャイアンツは5連勝で、2位LAドジャースとのゲーム差を5に広げました。LAドジャースはまだ首位を狙えますが、3位SDパドレスは9ゲームも離され、ワイルドカードしかポストシーズン進出のチャンスはなさそうです。そのパドレスでも、ワイルドカード争いでは、CINレッズに3.5ゲーム差をつけています。
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