9月17日~19日のシリーズで注目した試合やプレーを振り返ります。日本人選手が活躍した試合や、ポストシーズン進出をかけた接戦の白熱した試合を中心に取り上げます。
目次
注目の試合
DET 4, TB 7 (SEP.17 @TB)
延長戦の末、TBレイズがサヨナラ勝ちしたゲームです。
4対1とDETタイガースが3点リードして迎えた9回裏、タイガースはクローザーのソトがマウンドに上がります。チームトップの18セーブをあげている投手ですが、この日はピリッとしません。ヒット2本と四球でノーアウト満塁とし、1アウトも取れずに、フルマーに交代しました。そのフルマーから、レイズのディアスがセンター前タイムリーヒットで、2点を取り、4対3とし、尚もノーアウト1,2塁とします。ワイルドピッチがあり、2塁ランナーが3塁に進塁し、アロサレーナの犠牲フライで、土壇場で4対4の同点として、延長戦に入ります。
Whole new ballgame thanks to @RandyArozarena #RaysBeisbol pic.twitter.com/BiA9gcqgwi
— Tampa Bay Rays (@RaysBaseball) 2021年9月18日
延長10回裏、フィリップスが3ランホームランを放ち、サヨナラ勝ち。
BRETT PHILLIPS WALKOFFS ARE THE BEST WALKOFFS#RaysBeisbol pic.twitter.com/fii7fvrPze
— Tampa Bay Rays (@RaysBaseball) 2021年9月18日
レイズは、着実に地区優勝に向かっています。地区優勝へのマジックナンバーは6。
ARI 3, HOU 4 (SEP.17 @HOU)
延長10回にドラマがあった試合です。
6回2アウトまで、ARIダイヤモンドバックスの先発バンガーナーに、ノーヒットに抑えられていましたが、HOUアストロズのアルトゥーベが、ノーヒットノーランを打ち破る2ランホームランをレフトスタンドに放ち、2対1と逆転しました。
No-no? No más.#ForTheH pic.twitter.com/ZxMWzYhRtq
— Houston Astros (@astros) 2021年9月18日
8回に2対2の同点となり、試合は延長戦に。
10回表、ダイヤモンドバックスが1点をあげ、3対2と1点リードします。
10回裏、アストロズは、メイヤーズのヒットで同点に追いつくと、その後満塁とし、マコーミックが死球を受けて、押し出しサヨナラ勝ち。
.@chazzyfizzz took one for the team. 😅#ForTheH pic.twitter.com/IQ1baCInGh
— Houston Astros (@astros) 2021年9月18日
この勝利で、地区優勝へのマジックナンバーは9。
ATL 5, SF 6 (SEP.17 @SF)
ナ・リーグ東地区1位と西地区1位の対決。ポストシーズンの前哨戦です。9回に試合が大きく動きました。
SFジャイアンツが4対2と2点リードで迎えた9回表、右下手投げのロジャースがマウンドに立ちました。ATLブレーブスは、右打者のライリー、デュバルがヒットで出塁し、逆に左打者のロサリオがアウトになり、1アウト1,2塁で、打席には右打者のダノー。ダノーが3ランホームランを打ち、5対4と逆転しました。
You up?#ForTheA pic.twitter.com/EbJ1gsGzsW
— Atlanta Braves (@Braves) 2021年9月18日
9回裏、ブレーブスのクローザーのスミスが簡単に2アウトを取ります。しかし、ジャイアンツの代打ソラーノが、起死回生のホームランをレフトスタンドに運び、9回裏2アウトの土壇場で、5対5の同点とします。
Donnie B Back pic.twitter.com/yAkW8T6di7
— SFGiants (@SFGiants) 2021年9月18日
延長11回裏、ブレーブスのウェッブが、セカンドへの牽制球を悪送球し、ランナーが3塁に進塁すると、2つの敬遠四球で満塁とします。満塁のチャンスで、ジャイアンツは、代打に投手のゴーズマンを起用します。これが当たって、ライトへ外野フライを打ち、これが決勝の犠牲フライとなり、6対5でサヨナラ勝ち。
Goodnight Gausman pic.twitter.com/eE9VMZEYCK
— SFGiants (@SFGiants) 2021年9月18日
ナ・リーグ東地区首位のブレーブスは、これで2位に2ゲーム差。西地区のジャイアンツも首位ですが、2位ドジャースと2ゲーム差に。今週末は、負けられない両チームの戦いに注目です。
SEP.17 注目の選手
ゲレーロJr. TOR 46号ホームラン
ペレスに1本差、大谷に2本差をつける、ア・リーグ単独トップとなる46号ホームラン。
大谷とのMVP争いも、どちらに軍配が上がるでしょうか。TORブルージェイズがポストシーズン進出を果たせば、ゲレーロJr.の可能性が高まります。また三冠王を取れば、ゲレーロJr.の可能性がさらに一段と高くなります。たとえそうなったとしても、大谷は10勝&ホームラン王となれば、大谷がMVPになるのではないでしょうか。大谷選手には、是非ホームラン王を取ってもらいたいです。
グレゴリウス PHI ファインプレイ
PHIフィリーズのショート、グレゴリウスが、ダイビングしてゴロを止め、バックトスでセカンドに送球してアウトに。セカンドのセグラも見事にキャッチ。ピンチを救う見事なファインプレイでした。
SD 3, STL 3 (SEP.18 @STL)
ナ・リーグのポストシーズン進出をかけたチーム同士の対決。
SDパドレスの先発はダルビッシュ。この日のダルビッシュは、素晴らしい投球内容でした。7イニングを投げて、被安打3、9奪三振、無失点と完璧にSTLカージナルス打線を抑えました。
対するSTLカージナルスの先発は、ウェインライト。ベテラン同士の対決になりました。ウェインライトは、6イニングを投げて、7安打を打たれながらも2失点で、クオリティスタートでした。ウェインライトを支えたのは、カージナルスの守備陣です。
1回表、セカンドのエドマンが、ライト前ヒットになりそうな当たりを、ダイビングして止めるファインプレイ。
Tommy. Edman. pic.twitter.com/COUQ0wNdFw
— St. Louis Cardinals (@Cardinals) 2021年9月18日
パドレスのカラティーニが、ライトのカールソンの頭上を越えた当たりを打ちましたが、カールソンは、ライトフェンスに跳ね返った打球を捕球するやいなや、セカンドにストライク送球し、カラティーニはセカンドベースで、タッチアウトに。7回表ノーアウトで出たファインプレイでした。
Textbook from DC 📚 pic.twitter.com/RdNCZdqJQ8
— St. Louis Cardinals (@Cardinals) 2021年9月19日
8回裏、投手がダルビッシュから、パガンに交代すると、カージナルス打線に火がつきました。ベイダーの二塁打とエドマンの犠牲フライで1点を返し、2対1に。続いてゴールドシュミットが四球で出塁すると、オニールがレフトスタンドに2ランホームランを放ち、3対2と逆転しました。
. @toneill21 is a bad, bad man! pic.twitter.com/8vq96LbiBP
— St. Louis Cardinals (@Cardinals) 2021年9月19日
ブッシュスタジアムは、大盛り上がり。カーテンコールが起きました。
The curtain was called! pic.twitter.com/jQRTmUAfuC
— St. Louis Cardinals (@Cardinals) 2021年9月19日
カージナルスは7連勝。ワイルドカード争いで、CINレッズに2ゲーム差リード。シーズン終盤の大事なところで7連勝するあたりは、さすが名門球団です。反対にSDパドレスは、2.5ゲーム差に離されました。SDパドレスは、開幕前は期待値が高かったのですが、巻き返せるでしょうか。
BAL 6, BOS 8 (SEP.19 @BOS)
澤村投手が5勝目を挙げ、この勝利でBOSレッドソックスがワイルドカード争いを一歩リードしました。
試合序盤は、レッドソックスが、JDマルティネスのホームランなどで、5対3と2点リードしていました。
High. Deep. Gone. pic.twitter.com/EjW2tJ9RRo
— Red Sox (@RedSox) 2021年9月19日
ところが、7回表、レッドソックスのウィットロックが、先頭打者を四球で歩かせたところで、トレーナーと一緒に監督がベンチから出てきて、澤村に交代します。ウィットロックに何か異常があったと思われますが、突然の交代で準備不足だった澤村は、2人続けて四球を与え、ノーアウト満塁のピンチを作り、オリオールズのマンシーニに走者一掃のタイムリー二塁打をうたれ、3点を失い、6対5と、BALオリオールズに逆転されました。
TREY CLEARS 'EM FOR THE LEAD! pic.twitter.com/yL88OXGULp
— Baltimore Orioles (@Orioles) 2021年9月19日
その後、澤村は2人を連続三振に打ち取り、6対5とオリオールズが1点リードの状態でマウンドを降ります。
Punching back in the 7th 👊 pic.twitter.com/ieQ0XNJJnh
— Red Sox (@RedSox) 2021年9月19日
7回裏、レッドソックスは、4本の長短打で、3点を取って、8対6と逆転しました。
Punching back in the 7th 👊 pic.twitter.com/ieQ0XNJJnh
— Red Sox (@RedSox) 2021年9月19日
これで澤村が勝利投手となり5勝目。レッドソックスは5連勝。ワイルドカード争いを1ゲームリードしました。
SEP.19 注目の選手
大谷翔平 LAA 8回10奪三振
2番投手で先発出場した大谷翔平が、8イニングを10奪三振という見事な投球。打者としては、ヒットがなかったものの、2四球で出塁しました。9回裏にLAエンゼルスが2対2の同点に追いついて敗戦は免れたものの、OAKアスレチックスが延長10回に勝ち越して、エンゼルスは敗戦。残念ながら10勝目は達成できず、次回に持ち越しです。
ロサリオ ATL サイクルヒット
大事な試合でサイクルヒットを達成しました。この日の勝利で、ALTブレーブスは、4連敗をストップさせました。ナ・リーグ東地区首位争いに大きく貢献。ホームランは、貴重なダメ押し点となりました。
順位(9月19日時点)
アメリカンリーグ:
①東地区:首位TBレイズの地区優勝は確実です。
②中地区:首位ホワイトソックスの地区優勝も確実です。
③西地区:首位HOUアストロズの地区優勝も確実です。
④ワイルドカード:地区優勝は3地区とも確実と言っていいですが、ワイルドカード争いは激しいです。WC2つの座を、BOS, TOR, NYY, OAK, SEAの東地区3チームと西地区2チームの計5チームが激しく争っています。BOS, TORがリードしていて、NYYは連敗で、ワイルドカード2位の位置まで、1.5ゲーム差と差が広がりました。OAKは、2.0ゲーム差に詰め寄りましたが、SEAは4.0ゲーム差。SEAは、かなり厳しい状況です。OAKは、東地区の3チームが星を潰しあうと、浮上する可能性は十分にあります。
ナショナルリーグ:
①東地区:2位のPHIフィリーズが、首位ATLブレーブスに2.0ゲーム差まで追い上げてきました。このまま3ゲーム差以内に保って、9月末の直接対決を迎えて欲しいです。
②中地区:9月18日に首位MILブルワーズのポストシーズン進出が確定。地区優勝へのマジックナンバーは3。
③西地区:ポストシーズン進出を決めた、SFジャイアンツとLAドジャース。どちらが地区優勝するでしょうか。9月19日現在、SFジャイアンツが1ゲーム差でリード。
④ワイルドカード:WC2位の座を、STL, CIN, PHI, SDの4チームが争っています。STLカージナルスが、ワイルドカードの座を争うCIN, NYM, SDに8連勝して、CINに3.0ゲーム差をつけました。こういう大事な時期に、ライバルチームに連勝するあたりが、名門球団たる所以です。
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