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【MLB 2021年 レビュー】ワシントン・ナショナルズ

今回は、ナ・リーグ東地区5位のワシントン・ナショナルズです。今年のナショナルズは、TDL前のトレードで、あまりに多くの主力選手を放出したので驚きました。

TDL前のトレードについては、こちらをご参照ください。↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

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2021年順位表

今年は、65勝97敗で、ナ・リーグ東地区の最下位でした。オールスターゲーム前は、42勝47敗で、5ゲーム負け越しているだけでしたが、大量に主力選手を放出した後半戦は、23勝50敗と大きく負け越し最下位という結果になりました。

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2021年 ナ・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、得点は9位ですが、打率1位、出塁率1位、OPS4位と、チーム打撃はかなり好成績でした。MVP級の活躍をしたソトと、ターナー、シュワーバー、ハリソンなど、シーズン途中まで在籍した選手の成績が良かったことが要因です。

WASナショナルズ 打撃成績
Pos Name G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Yan Gomes 63 218 30 59 9 35 0 .271 .323 .454 .778
1B Josh Bell# 144 498 75 130 27 88 0 .261 .347 .476 .823
2B Josh Harrison 90 320 39 94 6 38 5 .294 .366 .434 .800
SS Trea Turner 96 388 66 125 18 49 21 .322 .369 .521 .890
3B Starlin Castro 87 315 25 89 3 38 0 .283 .333 .375 .708
LF Kyle Schwarber* 72 265 42 67 25 53 1 .253 .340 .570 .910
CF Victor Robles 107 315 37 64 2 19 8 .203 .310 .295 .605
RF Juan Soto* 151 502 111 157 29 95 9 .313 .465 .534 .999
Pos Name G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
SS Alcides Escobar 75 319 53 92 4 28 3 .288 .340 .404 .744
LF Yadiel Hernández* 112 264 33 72 9 32 3 .273 .329 .413 .742
1B Ryan Zimmerman 110 255 27 62 14 46 0 .243 .286 .471 .756
3B Carter Kieboom 62 217 26 45 6 20 0 .207 .301 .318 .619
2B Luis Garcia* 70 236 29 57 6 22 0 .242 .275 .411 .686
OF Andrew Stevenson* 109 192 22 44 5 23 1 .229 .294 .339 .632
CF Lane Thomas 45 178 33 48 7 27 4 .270 .364 .489 .853
IF Jordy Mercer 46 118 13 30 2 9 0 .254 .307 .364 .671
C Alex Avila* 34 89 5 17 1 9 0 .191 .345 .348 .694
C Tres Barrera 30 91 8 24 2 10 0 .264 .374 .385 .758
OF Gerardo Parra* 53 97 13 23 2 10 1 .237 .292 .351 .643
  Team Totals 162 5385 724 1388 182 686 56 .258 .337 .417 .754
  Rank in 15 NL teams   5 9 1 9   12 1 1 5 4
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Generated 10/17/2021.

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

上表の赤字斜体字が、シーズン中に他球団に移籍した選手ですが、ゴームス、ハリソン、ターナー、シュワーバーと、レギュラークラスの選手が4人も移籍してしまっては、打撃力も落ちますので、後半戦勝てないのも仕方ありません。

そんなチーム状況でしたが、フアン・ソトは安定した打撃をして、出塁率はリーグトップ、OPSはハーパーに次ぐ2位の成績を残しました。まだ22歳ですが、将来きっと殿堂入りする選手になるでしょう。

フアン・ソト↓↓↓

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PITパイレーツから移籍してきたジョッシュ・ベルは、期待に応え27本塁打を打ちました。

ジョッシュ・ベル↓↓↓

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他には、足の速いセンターのビクター・ロブレス、守備力のあるところを見せたセカンドのルイス・ガルシア、今季は6本塁打止まりでしたが期待の三塁手キーブームなど、若手の選手が多くいます。

また、ヤクルトスワローズからMLBに戻ってきたエスコバーが、7月にWASナショナルズに加入すると、規定打席不足ながら、打率.288、出塁率.340と、安定した成績を残しました。

アルシデス・エスコバー↓↓↓

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投手成績

投手成績は防御率・自責点・WHIP・被打率の全てが、ナ・リーグ15チーム中11位と、下位に位置する成績でした。

WASナショナルズ 投手成績
Pos Name W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Patrick Corbin* 9 16 5.82 31 31 0 171.2 114 111 143 70 5.41 1.468
SP Erick Fedde 7 9 5.47 29 27 0 133.1 90 81 128 74 4.66 1.440
SP Max Scherzer 8 4 2.76 19 19 0 111.0 36 34 147 147 3.60 0.892
SP Paolo Espino 5 5 4.27 35 19 1 109.2 53 52 92 95 4.46 1.213
SP Joe Ross 5 9 4.17 20 19 0 108.0 57 50 109 97 4.36 1.222
SP Jon Lester* 3 5 5.02 16 16 0 75.1 50 42 51 81 5.43 1.593
Pos Name W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Brad Hand* 5 5 3.59 41 0 21 42.2 22 17 42 114 4.34 1.148
RP Kyle Finnegan 5 9 3.55 68 0 11 66.0 39 26 68 115 4.52 1.485
RP Austin Voth 4 1 5.34 49 1 0 57.1 35 34 59 76 4.90 1.483
RP Sam Clay* 0 5 5.60 58 0 0 45.0 32 28 34 73 4.61 1.711
RP Wander Suero 2 3 6.33 45 0 0 42.2 35 30 44 64 5.80 1.406
Pos Name W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  Josiah Gray 2 2 5.31 12 12 0 62.2 38 37 63 76 5.71 1.340
  Ryne Harper 0 2 4.04 34 0 0 35.2 16 16 31 101 4.96 1.178
  Andres Machado 1 2 3.53 40 0 0 35.2 17 14 30 116 4.63 1.262
  Josh Rogers* 2 2 3.28 6 6 0 35.2 13 13 22 124 5.83 1.290
  Daniel Hudson 4 1 2.20 31 0 0 32.2 9 8 48 185 2.47 0.918
  Tanner Rainey 1 3 7.39 38 0 3 31.2 27 26 42 55 5.63 1.705
  Kyle McGowin 0 0 4.20 27 0 0 30.0 14 14 35 97 4.60 1.167
  Team Totals 65 97 4.80 162 162 36 1394.1 820 743 1346 84 4.87 1.371
  Rank in 15 NL teams 13 3 11     10 14 12 11 11      
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 10/17/2021.

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

投手も野手と同様に、主力4人がシーズン途中でトレードされました。
先発投手では、エースのシャーザーとベテランのレスターがトレードされました。また、ケガで思うような活躍ができなかったのが、ストラスバーグロスの2人です。ストラスバーグは5試合しか先発できず、ロスは19試合の先発にとどまり、2人ともケガで離脱したままシーズンを終えました。開幕から唯一頑張ったのが、パトリック・コービンです。コービンは、シーズン通してローテーションを守り、規定投球回数に達しました。しかし、規定投球回数に達した選手の中でリーグ最下位の防御率5.82という成績に終わりました。先発投手は、投壊と言っていい成績でした。

パトリック・コービン↓↓↓

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ブルペン投手も、クローザーのハンド、安定感のある中継ぎのハドソンと、頼れる選手がシーズン中にトレードされ、後半戦はかなり苦しい戦いとなりました。そのチーム状況下で一人気を吐いたのが、カイル・フィネガンです。シーズン通して離脱することなく活躍し、68試合、66イニングを投げました。ハンドの抜けた後半戦は、クローザーを任され、11セーブをあげました。

カイル・フィネガン↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

開幕前には、投手・野手の主力選手8人がシーズン途中でトレードに出されるとは予想できませんでした。また、復活すると見込んでいたストラスバーグとロスの2人の先発投手が、2人合計で6勝しかあげられなかったことも、誤算の1つでした。

まとめ

主力野手4人、主力投手4人の合計8人がシーズン途中でトレードに出されたことは驚きでしたが、今年はあきらめて将来にかけるチームの意思が良く表れていました。野手は、フアン・ソト、ジョッシュ・ベルといった長打力のある選手がいます。ターナーの抜けたショートや、シュワーバーの抜けたレフトが、オフシーズンの補強ポイントになります。投手はどうやって戦力を作っていくのか、若手の成長も注目したいです。

 

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