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【MLB 2021年 レビュー】カンザスシティ・ロイヤルズ

今回は、ア・リーグ中地区4位のカンザスシティ・ロイヤルズです。

2021年順位表

今年は、74勝88敗で、ア・リーグ中地区の4位でした。3年連続の4位で、2015年にワールドシリーズ優勝以降、勝率5割を上回ることができないでいます。

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2021年 ア・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、打率は5位でしたが、本塁打数がリーグ最下位と、長打力不足で、得点とOPSがともに13位という成績でした。本塁打王のペレスを擁しながら、他の選手で20本以上打った選手がおらず、本塁打数がリーグ最下位となってしまいました。その一方で、盗塁はリーグトップでした。

KCロイヤルズ 打撃成績
Pos Name G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Salvador Perez 161 620 88 169 48 121 1 .273 .316 .544 .859
1B Carlos Santana# 158 565 66 121 19 69 2 .214 .319 .342 .660
2B Whit Merrifield 162 664 97 184 10 74 40 .277 .317 .395 .711
SS Nicky Lopez* 151 497 78 149 2 43 22 .300 .365 .378 .744
3B Kelvin Gutierrez 38 135 9 29 1 8 0 .215 .254 .296 .550
LF Andrew Benintendi* 134 493 63 136 17 73 8 .276 .324 .442 .766
CF Michael A. Taylor 142 483 58 118 12 54 14 .244 .297 .356 .653
RF Hunter Dozier 144 487 55 105 16 54 5 .216 .285 .394 .680
DH Jorge Soler 94 308 38 59 13 37 0 .192 .288 .370 .658
Pos Name G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
3B Hanser Alberto 103 241 25 65 2 24 3 .270 .291 .402 .693
DH Ryan O'Hearn* 84 236 23 53 9 29 0 .225 .268 .369 .636
3B Adalberto Mondesi# 35 126 19 29 6 17 15 .230 .271 .452 .723
OF Jarrod Dyson* 77 122 13 27 0 10 8 .221 .256 .311 .567
C Cam Gallagher 48 112 9 28 1 7 0 .250 .298 .330 .628
OF Edward Olivares 39 101 14 24 5 12 2 .238 .291 .406 .697
  Team Totals 162 5427 686 1349 163 647 124 .249 .306 .396 .702
  Rank in 15 AL teams   7 13 5 15   1 5 11 13 13
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Generated 10/19/2021.

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

今年のロイヤルズは、何といっても、本塁打王&打点王の二冠王ペレスの活躍です。

サルバドール・ペレス↓↓↓

得点能力が上がらなかった要因は、ハンター・ドージャー、カルロス・サンタナ、ホルヘ・ソレアの3人が揃って、2割前後の打率で、OPSは.700を下回ったことにありそうです。ただ、ソレアは移籍先のATLブレーブスでは活躍し、ブレーブスのポストシーズン進出に大きく貢献しました。

もう一人活躍できなかったのは、ケガで離脱したショートのアダルベルト・モンデシーです。しかしモンデシーが離脱したことで、良い効果もありました。それは、セカンドからショートにニッキー・ロペスをコンバートし、外野からセカンドにウィット・メリフィールドをコンバートしたことで、2人が足の速い1,2番コンビとなり、守備でも2人ともGG賞も狙える二遊間コンビになりました。まさに怪我の功名でした。そのため、9月にケガから復帰したモンデシーは、元来のポジションであるショートではなく、サードを守ることになりました。

ニッキー・ロペス↓↓↓

ウィット・メリフィールド↓↓↓

投手成績

投手成績は防御率・失点・自責点・被打率が、ア・リーグ15チーム中、11位の成績でした。

KCロイヤルズ 投手成績
Pos Name W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Mike Minor* 8 12 5.05 28 28 0 158.2 92 89 149 91 4.29 1.242
SP Brad Keller 8 12 5.39 26 26 0 133.2 89 80 120 85 4.72 1.661
SP Kris Bubic* 6 7 4.43 29 20 0 130.0 67 64 114 104 5.14 1.385
SP Brady Singer 5 10 4.91 27 27 0 128.1 81 70 131 94 4.04 1.551
SP Daniel Lynch* 4 6 5.69 15 15 0 68.0 46 43 55 81 4.82 1.632
SP Danny Duffy* 4 3 2.51 13 12 0 61.0 19 17 65 184 3.40 1.213
Pos Name W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Scott Barlow 5 3 2.42 71 0 16 74.1 20 20 91 190 2.63 1.197
RP Josh Staumont 4 3 2.88 64 0 5 65.2 24 21 72 160 3.49 1.066
RP Jake Brentz* 5 2 3.66 72 0 2 64.0 32 26 76 126 4.23 1.281
RP Greg Holland 3 5 4.85 57 0 8 55.2 32 30 53 95 4.82 1.347
RP Kyle Zimmer 4 1 5.00 52 2 2 54.0 32 30 46 92 4.82 1.407
Pos Name W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  Carlos Hernandez 6 2 3.68 24 11 0 85.2 36 35 74 125 4.08 1.284
  Ervin Santana 2 2 4.68 38 2 0 65.1 35 34 52 98 4.47 1.332
  Wade Davis 0 3 6.75 40 0 2 42.2 33 32 38 68 5.30 1.477
  Jakob Junis 2 4 5.26 16 6 0 39.1 24 23 41 88 4.31 1.398
  Domingo Tapia 4 1 2.84 32 0 0 31.2 10 10 25 163 3.33 1.105
  Jackson Kowar 0 6 11.27 9 8 0 30.1 38 38 29 41 6.43 2.077
  Tyler Zuber 0 3 6.26 31 0 0 27.1 20 19 25 74 6.17 1.573
  Team Totals 74 88 4.65 162 162 37 1417.1 788 732 1344 99 4.39 1.387
  Rank in 15 AL teams 12 4 11     11 11 11 11 9      
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Generated 10/19/2021.

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

ダフィーをシーズン途中でトレードで放出した後は、マイク・マイナー以外の先発投手は、クリス・ブビック、ブレイディ・シンガー、ダニエル・リンチ、カルロス・ヘルナンデスら、20代前半の若手ばかりになりました。26歳のブラッド・ケラーも含めて、20代の選手だけで、先発ローテーションを作れそうです。中でも、シンガーは、9月のCHIホワイトソックス戦で、見事な完封勝利を収めました。

ブレイディ・シンガー↓↓↓

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ブルペン投手陣では、スコット・バーロウが、後半戦はクローザーを完全に任されるようになりました。オールスターゲーム以降は、15回のセーブ機会登板で、3勝0敗12セーブ、防御率1.71と素晴らしい成績を収めました。

スコット・バーロウ↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

開幕前は、ブルペン投手のグレッグ・ホランドウェイド・デービスの復活を期待していました。2015年優勝した当時の活躍ぶりを頭に描いて予想を書いていましたが、35歳を超えると、どうしても往年の成績は残せなくなります。

まとめ

今年の結果からすると、モンデシーにケガさえなければ、守備力のある内野陣にとなります。打撃面は、サンタナとドージャーの復調に加えて、長打力のある若手マイナーリーガーのMLB昇格が必要です。投手は、20代の先発投手陣が成長すると、面白いチームになりそうです。近年チームは長いこと低迷していますが、ア・リーグ中地区には、ずば抜けて強いチームがないので、FAで有力な選手が取れなくても、若手の成長だけでも、十分戦えるチームに生まれ変われそうです。

 

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