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【MLB 2021年 レビュー】シカゴ・ホワイトソックス

今回は、ア・リーグ中地区1位のシカゴ・ホワイトソックスです。

2021年順位表

今年は、93勝69敗、2位に13ゲーム差をつけて、ア・リーグ中地区で地区優勝しました。前半戦を終えた段階で、2位以下がトレードの売り手に回ったので、その時点で優勝が確実になりました。ポストシーズンでは、ALDSでHOUアストロズに1勝3敗で、あえなく敗退しました。レギュラーシーズンでは、弱いチームから勝ち星を稼ぐ傾向にありました。例えば、BALに7勝0敗、MINに13勝6敗、DETに12勝7敗と、この3チーム相手に、19も勝ち越していて、シーズン全体の勝ち越し数24の大半を稼いでいるのがわかります。勝率5割以上のチームに27勝29敗、5割以下のチームに66勝40敗と、強いチーム相手には勝ち越せない傾向にあったため、ポストシーズンを勝ち進めなかったのは必然です

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2021年 ア・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。本塁打30本がアブレイユ1人、20本以上もグランダル1人と、本塁打数はリーグ11位と下位でしたが、ア・リーグ15チーム中、得点5位、打率4位、OPS 4位と、全体的な打力は上位に位置していました。

CHIホワイトソックス 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Yasmani Grandal# 32 93 279 60 67 23 62 0 .240 .420 .520 .939
1B José Abreu 34 152 566 86 148 30 117 1 .261 .351 .481 .831
2B Cesar Hernandez# 31 53 194 24 45 3 15 1 .232 .309 .299 .608
SS Tim Anderson 28 123 527 94 163 17 61 18 .309 .338 .469 .806
3B Yoan Moncada# 26 144 520 74 137 14 61 3 .263 .375 .412 .787
LF Andrew Vaughn 23 127 417 56 98 15 48 1 .235 .309 .396 .705
CF Luis Robert 23 68 275 42 93 13 43 6 .338 .378 .567 .946
RF Adam Eaton* 32 58 189 33 38 5 28 2 .201 .298 .344 .642
DH Yermin Mercedes 28 68 240 26 65 7 37 0 .271 .328 .404 .732
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
UT Leury Garcia# 30 126 415 60 111 5 54 6 .267 .335 .376 .711
OF Brian Goodwin* 30 72 235 33 52 8 29 1 .221 .319 .374 .693
LF Eloy Jimenez 24 55 213 23 53 10 37 0 .249 .303 .437 .740
C Zack Collins* 26 78 195 25 41 4 26 1 .210 .330 .338 .669
2B Nick Madrigal 24 54 200 30 61 2 21 1 .305 .349 .425 .774
MI Danny Mendick 27 71 164 14 36 2 20 0 .220 .303 .287 .589
DH Gavin Sheets* 25 54 160 23 40 11 34 0 .250 .324 .506 .830
CF Adam Engel 29 39 123 21 31 7 18 7 .252 .336 .496 .832
CF Billy Hamilton# 30 71 127 23 28 2 11 9 .220 .242 .378 .620
UT Jake Lamb* 30 43 113 20 24 6 13 0 .212 .321 .389 .710
  Team Totals 28.2 162 5357 796 1373 190 757 57 .256 .336 .422 .758
  Rank in 15 AL teams     12 5 4 11   11 4 2 6 4
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

2021年ピックアップ野手

前年のMVPホセ・アブレイユは、打率.261、30本塁打、117打点、OPS .831という成績で、リーグ2位の打点をあげました。アブレイユが凄いのは、2014年にMLBにデビューして以来、毎年必ず規定打席に達し、長期離脱がないことです。今年もチームトップの152試合に出場しました。

ホセ・アブレイユ↓↓↓

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もう1人打線の中心的存在は、キャッチャーのヤズマニ・グランダルです。ケガで離脱したこともあり、93試合出場でしたが、打率.240、23本塁打、62打点、出塁率.420、OPS .939という成績でした。打率が.240しかないのに、出塁率が4割を超えました。理由は、ヒットが67本に対して、四球が87個と、ヒットより四球での出塁が多い結果、このような珍しい成績になりました。元々ボールをしっかり待って打つので、出塁率の高い選手でしたが、今年はさらに選球眼に磨きがかかりました。

ヤズマニ・グランダル↓↓↓

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投手成績

チーム投手成績は、ア・リーグ15チーム中防御率2位、失点1位、WHIP2位、被打率2位という申し分ない成績でした。先発投手は、ほとんど離脱する選手がおらず、5人でローテーションを回しました。クローザーはヘンドリックスに固定し、リーグトップの38セーブをあげました。

CHIホワイトソックス 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Lucas Giolito 26 11 9 3.53 31 31 0 178.2 74 70 201 123 3.79 1.103
SP Dylan Cease 25 13 7 3.91 32 32 0 165.2 77 72 226 111 3.41 1.249
SP Dallas Keuchel* 33 9 9 5.28 32 30 0 162.0 105 95 95 82 5.23 1.531
SP Lance Lynn 34 11 6 2.69 28 28 0 157.0 52 47 176 161 3.32 1.070
SP Carlos Rodon* 28 13 5 2.37 24 24 0 132.2 39 35 185 183 2.65 0.957
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Liam Hendriks 32 8 3 2.54 69 0 38 71.0 23 20 113 171 2.34 0.732
RP Michael Kopech 25 4 3 3.50 44 4 0 69.1 27 27 103 124 2.97 1.125
RP Jose Ruiz 26 1 3 3.05 59 0 0 65.0 26 22 63 143 3.99 1.169
RP Aaron Bummer* 27 5 5 3.51 62 0 2 56.1 28 22 75 124 2.96 1.260
RP Garrett Crochet* 22 3 5 2.82 54 0 0 54.1 22 17 65 155 2.80 1.270
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  Reynaldo Lopez 27 4 4 3.43 20 9 0 57.2 27 22 55 127 4.19 0.954
  Matt Foster 26 2 1 6.00 37 0 1 39.0 27 26 40 73 5.27 1.436
  Codi Heuer 24 4 1 5.12 40 0 0 38.2 22 22 39 85 3.69 1.422
  Ryan Burr 27 2 1 2.45 34 1 0 36.2 11 10 33 178 4.23 1.336
  Evan Marshall 31 0 2 5.60 27 0 0 27.1 17 17 26 78 4.63 1.354
  Craig Kimbrel 33 2 2 5.09 24 0 1 23.0 13 13 36 86 4.56 1.217
  Ryan Tepera 33 0 0 2.50 22 0 1 18.0 5 5 24 176 2.56 1.111
  Team Totals 28.3 93 69 3.73 162 162 43 1403.1 636 581 1588 117 3.74 1.204
  Rank in 15 AL teams   3 13 2     4 14 1 1 1      
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ投手

先発投手は、多少故障による離脱があったものの、ジオリトシーズカイケルリンロドンの5人で1年間ローテーションを守りました。その中でも、ランス・リンは、28試合に先発し、157回を投げて、11勝6敗、防御率2.69、176奪三振という成績でした。規定投球回数に5イニング足りず、防御率1位のタイトルを逃しましたが、1位のロビー・レイの防御率2.84を上回る成績でした。

ランス・リン↓↓↓

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クローザーのリアム・ヘンドリックスは、69試合登板、8勝3敗38セーブ、防御率2.54という、最優秀救援投手賞に相応しい成績でした。38セーブは、ア・リーグトップです。71イニングを投げて、WHIPが驚異の0.732という成績でした。これは、71イニングで、わずか7個しか四球を与えていないというコントロールの良さによるものです。

リアム・ヘンドリックス↓↓↓

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2年連続で最優秀救援投手賞↓↓↓ 

開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

外野手は、イートンが期待外れの成績でシーズン中に契約を解除され、ヒメネスロバートは、ケガで戦列を離れるなど、予想とまるっきり違うことになりました。そんな状況でも、メルセデスボーングッドウィンシーツとかわるがわるに代役となる選手が登場し、シーズン後半は、ケガから復帰したヒメネスロバートが活躍しました。内野手は、セカンドのマドリガルがケガで離脱しましたが、シーズン中にトレードでCLEから獲得したヘルナンデスが代役を務めてカバーしました。投手は、先発ローテーションも、クローザーも、開幕前に期待した通りの成績を残しました。

まとめ

名将トニー・ラルーサ監督が就任した今年は、2008年に地区優勝して以来、実に13年ぶりの地区優勝でした。ラルーサ監督は、OAKアスレチックス、STLカージナルスで、3回のワールドシリーズ優勝を経験しています。CHIホワイトソックスは、1986年以来2回目の監督就任です。前回監督時は地区優勝にとどまっていましたので、今回は、リーグ優勝、ワールドシリーズ優勝を期待しています。

トニー・ラルーサ↓↓↓

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