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【MLB 2021年 レビュー】ヒューストン・アストロズ

今回は、アメリカンリーグ優勝のヒューストン・アストロズです。

2021年順位表

今年は、95勝67敗で、ア・リーグ西地区において地区優勝しました。2017年から5年連続でポストシーズンに進出しています。その5年間のうち、地区優勝が4回と、ア・リーグ西地区では強さが抜きんでています。今季のポストシーズンにおいては、ALDSでCHIホワイトソックスを3勝1敗、ALCSでBOSレッドソックスを4勝2敗で下し、ワールドシリーズに進出しました。ワールドシリーズでは、ATLに2勝4敗で敗れてしまいましたが、2017年から3回もワールドシリーズに進出しており、リーグ有数の強豪チームです。

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2021年 ア・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、得点1位、打率1位、OPS 2位と、リーグトップクラスの打撃成績です。本塁打30本以上が3人もいて長打力があるだけでなく、グリエルブラントリーという3割打者が2人もいて、スタメンの選手で打率が.250を下回るのはキャッチャーだけで、打線に穴がありません。

HOUアストロズ 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Martin Maldonado 34 125 373 40 64 12 36 0 .172 .272 .300 .573
1B Yuli Gurriel 37 143 530 83 169 15 81 1 .319 .383 .462 .846
2B Jose Altuve 31 146 601 117 167 31 83 5 .278 .350 .489 .839
SS Carlos Correa 26 148 555 104 155 26 92 0 .279 .366 .485 .850
3B Alex Bregman 27 91 348 54 94 12 55 1 .270 .355 .422 .777
LF Michael Brantley* 34 121 469 68 146 8 47 1 .311 .362 .437 .799
CF Myles Straw 26 98 325 44 85 2 34 17 .262 .339 .326 .665
RF Kyle Tucker* 24 140 506 83 149 30 92 14 .294 .359 .557 .917
DH Yordan Álvarez* 24 144 537 92 149 33 104 1 .277 .346 .531 .877
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
OF Chas McCormick 26 108 284 47 73 14 50 4 .257 .319 .447 .766
3B Aledmys Díaz 30 84 294 28 76 8 45 0 .259 .317 .405 .721
C Jason Castro* 34 66 149 22 35 8 21 0 .235 .356 .443 .799
CF Jake Meyers 25 49 146 22 38 6 28 3 .260 .323 .438 .761
3B Abraham Toro# 24 35 109 17 23 6 20 3 .211 .287 .385 .672
IF Robel Garcia# 28 46 106 8 16 1 8 0 .151 .216 .208 .423
UT Taylor Jones 27 35 102 11 25 2 16 0 .245 .269 .402 .670
  Team Totals 29.0 162 5593 863 1496 221 834 53 .267 .339 .444 .783
  Rank in 15 AL teams     1 1 1 5   14 1 1 3 2
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Generated 10/30/2021.

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

2021年ピックアップ野手

ユリ・グリエルは、打率.319でア・リーグ首位打者となり、37歳にして初のタイトル獲得となりました。また、グリエルは守備でも貢献し、ゴールドグラブ賞も初受賞しました。

ゴールドグラブ賞のユリ・グリエル↓↓↓

打率.294、30本塁打、92打点、OPS .917という期待以上の成績で、スプリンガーの抜けた外野の穴を埋めたのは、24歳のカイル・タッカーです。 2020年の短縮シーズンに、外野のレギュラーポジションを獲得しましたが、今年はさらに成長し、チームトップのOPSをあげる選手になりました。

カイル・タッカー↓↓↓

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ホセ・アルトゥーベは、2020年の不振から復調し、143試合に出場し、打率.278、31本塁打、83打点、OPS .839という成績で、3年ぶりにオールスターにも選出されました。

ホセ・アルトゥーベ↓↓↓

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ヨルダン・アルバレスも、2020年の不振から復調し、143試合に出場し、打率.277、33本塁打、104打点、OPS .877という成績で、本塁打と打点は、新人王を獲得した2019年の成績を上回りました。

ヨルダン・アルバレス↓↓↓

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今季初めてゴールドグラブ賞を受賞した、ショートのカルロス・コレアが、プラチナグラブ賞も初受賞しました。

投手成績

チーム投手成績は、ア・リーグ15チーム中防御率4位、失点4位、WHIP 5位、被打率1位と、リーグで上位の成績でした。先発投手陣は、4人が二桁勝利をあげるなど、充実していました。ブルペン投手陣は、プレスリーをクローザーに固定できましたが、中継ぎ投手は、信頼できる投手の人数が足りず、6月にはハビエルを先発から中継ぎに転向させ、TDL前にはグレーブマンら中継ぎ投手3人をトレードで獲得するなどの補強をしてシーズンを乗り切りました。

HOUアストロズ 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Zack Greinke 37 11 6 4.16 30 29 0 171.0 82 79 120 103 4.71 1.170
SP Lance McCullers Jr. 27 13 5 3.16 28 28 0 162.1 59 57 185 136 3.52 1.220
SP Luis Garcia 24 11 8 3.30 30 28 0 155.1 62 57 167 130 3.63 1.172
SP Framber Valdez* 27 11 6 3.14 22 22 0 134.2 52 47 125 137 4.01 1.248
SP Jose Urquidy 26 8 3 3.62 20 20 0 107.0 43 43 90 119 4.14 0.991
SP Jake Odorizzi 31 6 7 4.21 24 23 0 104.2 51 49 91 102 4.48 1.252
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Ryan Pressly 32 5 3 2.25 64 0 26 64.0 19 16 81 191 2.06 0.969
RP Cristian Javier 24 4 1 3.55 36 9 2 101.1 41 40 130 121 4.43 1.184
RP Ryne Stanek 29 3 5 3.42 72 0 2 68.1 32 26 83 126 4.11 1.215
RP Brooks Raley* 33 2 3 4.78 58 0 2 49.0 30 26 65 90 3.27 1.204
RP Blake Taylor* 25 4 4 3.16 51 0 0 42.2 19 15 41 136 4.62 1.406
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  Brandon Bielak 25 3 4 4.50 28 2 1 50.0 29 25 46 96 4.07 1.380
  Bryan Abreu 24 3 3 5.75 31 0 1 36.0 26 23 36 75 4.36 1.472
  Phil Maton 28 4 0 4.97 27 0 0 25.1 15 14 24 87 4.08 1.579
  Kendall Graveman 30 1 1 3.13 23 0 0 23.0 8 8 27 139 3.60 1.391
  Joe Smith 37 1 1 7.48 27 0 0 21.2 18 18 17 58 4.97 1.800
  Yimi Garcia 30 1 2 5.48 23 0 0 21.1 15 13 25 79 3.36 1.078
  Team Totals 28.4 95 67 3.76 162 162 34 1445.0 658 604 1456 114 4.12 1.230
  Rank in 15 AL teams   2 14 4     12 2 3 4 6      
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

2021年ピックアップ投手

ルーキーとベテランを1人ずつピックアップします。

ルーキーのルイス・ガルシアが、4月から先発を任されるようになり、5月15日にTEXレンジャーズ戦でMLB初勝利をあげると、先発ローテーションを1年間守り通し、28先発、11勝8敗、防御率3.30という成績でした。残念ながら新人王は逃しましたが、新人としては素晴らしい成績で、チームのエースに成長する可能性が高い選手です。

ルイス・ガルシア↓↓↓

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37歳のベテラン先発投手、ザック・グレインキーは、今年も規定投球回数に達し、29先発、11勝6敗、防御率4.16という成績で、チームのリーグ優勝に貢献しました。グレインキーは、2016年こそ、投球回数が158回2/3で、わずかに3回1/3だけ規定投球回数に足りませんでしたが、2008年から毎年のように規定投球回数に達しており、ケガによる離脱が殆どありません。今年通算投球回数が3000を超え、通算勝利数も219勝ですので、殿堂入りは間違いないでしょう。

ザック・グレインキー↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

野手では、アルトゥーベアルバレスが、期待通りに前年の不振から復調したのが大きかったです。投手では、良い方の誤算は、ルイス・ガルシアという先発投手が現れたことです。悪い方の誤算は、中継ぎのバエズが活躍できなかった程度で、トレードなどでカバーできました。

まとめ

過去5年間で、ワールドシリーズに3回も出場したチームは、ア・リーグではHOUアストロズ、ナ・リーグではLAドジャースの2チームしかありません。両チームとも、1回ずつワールドシリーズを制しています。LAドジャースは、ナ・リーグ最強チームで、HOUアストロズは、ア・リーグ最強チームと言っていいでしょう。野手では、スプリンガーが抜けた後に、カイル・タッカーが活躍し、投手では、バーランダーが手術で欠場すると、ルイス・ガルシアのようなルーキーが現れたりと、選手の新陳代謝もできていますので、黄金時代はしばらく続きそうです。

 

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