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メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

【MLB 2021年 レビュー】サンフランシスコ・ジャイアンツ

今回で30球団の振り返りが終了します。最後は、勝利率トップ、ナ・リーグ西地区首位のサンフランシスコ・ジャイアンツです。

2021年順位表

今年は、107勝55敗、勝率.660と、ナ・リーグでトップの勝率で、ナ・リーグ西地区において地区優勝しました。2012年以来9年ぶりの地区優勝でした。それもそのはず、2013年~20年は、LAドジャースが8年連続地区優勝をしていたのですから。しかし、短期決戦のNLDSでは、そのLAドジャースに、2勝3敗で敗れてしまいました。

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2021年 ナ・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、得点2位、打率2位、OPS 1位という強力打線です。本塁打20本以上の選手が3人で、30本以上打っている選手は皆無と飛びぬけた長打力のある打者はいないのですが、チーム本塁打数は241本でリーグNo.1と、どの打順からでもホームランがでるような抜け目のない打線でした。

SFジャイアンツ 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Buster Posey 34 113 395 68 120 18 56 0 .304 .390 .499 .889
1B Brandon Belt* 33 97 325 65 89 29 59 3 .274 .378 .597 .975
2B Donovan Solano 33 101 307 35 86 7 31 2 .280 .344 .404 .748
SS Brandon Crawford* 34 138 483 79 144 24 90 11 .298 .373 .522 .895
3B Evan Longoria 35 81 253 45 66 13 46 1 .261 .351 .482 .833
LF Alex Dickerson* 31 111 283 37 66 13 38 1 .233 .304 .420 .725
CF Steven Duggar* 27 107 268 45 69 8 35 7 .257 .330 .437 .767
RF Mike Yastrzemski* 30 139 468 75 105 25 71 4 .224 .311 .457 .768
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
IF Wilmer Flores 29 139 389 57 102 18 53 1 .262 .335 .447 .782
UT LaMonte Wade Jr* 27 109 336 52 85 18 56 6 .253 .326 .482 .808
UT Darin Ruf 34 117 262 41 71 16 43 2 .271 .385 .519 .904
CF Austin Slater 28 129 274 39 66 12 32 15 .241 .320 .423 .744
2B Tommy La Stella* 32 76 220 26 55 7 27 0 .250 .308 .405 .713
C Curt Casali 32 77 200 20 42 5 26 0 .210 .313 .350 .663
UT Kris Bryant 29 51 187 28 49 7 22 6 .262 .344 .444 .788
UT Mauricio Dubon 26 74 175 20 42 5 22 2 .240 .278 .377 .655
LF Mike Tauchman* 30 64 152 21 27 4 15 1 .178 .286 .283 .569
MI Thairo Estrada 25 52 121 19 33 7 22 1 .273 .333 .479 .813
  Team Totals 30.9 162 5462 804 1360 241 768 66 .249 .329 .440 .769
  Rank in 15 NL teams     2 2 2 1   8 2 3 1 1
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ野手

貢献度の高かった2人をピックアップします。

まずは、カムバック賞とシルバースラッガー賞を受賞したバスター・ポージー捕手。30歳を越えてからは、本塁打が10本に満たないシーズンが続いていました。そして、2020年は新型コロナで全休しました。それが今年は、113試合に出場し、18本塁打、56打点、OPS .889という成績で、完全復活。まさにカムバック賞に相応しい成績でした。せっかくカムバックしたのに、今年で引退とは、本当に残念です。それにしても歴史に名を残す選手でした。SFジャイアンツ一筋のバスター・ポージーの通算成績は以下の通りです。

バスター・ポージー 打撃成績
Year Age Tm G AB H HR RBI BA OBP SLG OPS
2009 22 SFG 7 17 2 0 0 .118 .118 .118 .235
2010 23 SFG 108 406 124 18 67 .305 .357 .505 .862
2011 24 SFG 45 162 46 4 21 .284 .368 .389 .756
2012 25 SFG 148 530 178 24 103 .336 .408 .549 .957
2013 26 SFG 148 520 153 15 72 .294 .371 .450 .821
2014 27 SFG 147 547 170 22 89 .311 .364 .490 .854
2015 28 SFG 150 557 177 19 95 .318 .379 .470 .849
2016 29 SFG 146 539 155 14 80 .288 .362 .434 .796
2017 30 SFG 140 494 158 12 67 .320 .400 .462 .861
2018 31 SFG 105 398 113 5 41 .284 .359 .382 .741
2019 32 SFG 114 405 104 7 38 .257 .320 .368 .688
2021 34 SFG 113 395 120 18 56 .304 .390 .499 .889
12 Y 12 Y 12 Y 1371 4970 1500 158 729 .302 .372 .460 .831
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Generated 11/26/2021.

バスター・ポージーの功績↓↓↓

ゴールドグラブ賞受賞の名遊撃手、ブランドン・クロフォード。守備だけでなく、打撃でも大きく貢献し、今季の成績は、138試合に出場し、打率 .298、24本塁打、90打点、OPS .895でした。フェルナンド・タティスJrがいなければ、シルバースラッガー賞も十分狙える成績でした。

ブランドン・クロフォードGG賞↓↓↓

投手成績

チーム投手成績は、ナ・リーグ15チーム中防御率2位、失点2位、WHIP 2位と、リーグでトップクラスの成績でした。この3項目は、LAドジャースがリーグトップでした。先発投手陣、ブルペン投手陣どちらも盤石でした。先発ローテーションでは4人が二桁勝利をあげ、ブルペン投手陣は、60試合以上投げた投手全員が防御率2点台という素晴らしい成績でした。

SFジャイアンツ 
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Kevin Gausman 30 14 6 2.81 33 33 0 192.0 66 60 227 145 3.00 1.042
SP Anthony DeSclafani 31 13 7 3.17 31 31 0 167.2 61 59 152 129 3.62 1.091
SP Logan Webb 24 11 3 3.03 27 26 0 148.1 53 50 158 135 2.72 1.106
SP Alex Wood* 30 10 4 3.83 26 26 0 138.2 63 59 152 107 3.48 1.183
SP Johnny Cueto 35 7 7 4.08 22 21 0 114.2 57 52 98 100 4.05 1.369
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Jake McGee* 34 3 2 2.72 62 0 31 59.2 25 18 58 151 3.35 0.905
RP Tyler Rogers 30 7 1 2.22 80 0 13 81.0 23 20 55 184 3.28 1.074
RP Jarlin Garcia* 28 6 3 2.62 58 0 1 68.2 26 20 68 156 3.77 0.961
RP Jose Alvarez* 32 5 2 2.37 67 1 0 64.2 23 17 42 173 3.15 1.113
RP Zack Littell 25 4 0 2.92 63 2 2 61.2 24 20 63 141 3.87 1.135
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  Dominic Leone 29 4 5 1.51 57 4 2 53.2 15 9 50 272 3.08 1.099
  Sammy Long* 25 2 1 5.53 12 5 0 40.2 27 25 38 74 4.23 1.279
  Aaron Sanchez 28 1 1 3.06 9 7 0 35.1 12 12 26 135 4.05 1.330
  Camilo Doval 23 5 1 3.00 29 0 3 27.0 10 9 37 138 3.47 1.037
  Tony Watson* 36 4 1 2.96 26 0 0 24.1 8 8 19 140 2.64 0.781
  Team Totals 29.5 107 55 3.24 162 162 56 1455.0 594 524 1425 127 3.55 1.148
  Rank in 15 NL teams   1 15 2     1 1 2 2 7      
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ投手

まずは先発ローテーションの中から、2018年以来3年ぶりに二桁勝利をあげたケビン・ゴーズマン投手。今季は開幕投手を務め、オールスターにも選出されました。今季の成績は、33先発、14勝6敗、防御率2.81、奪三振227、WHIP 1.042という成績でした。

ケビン・ゴーズマン↓↓↓

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ブルペン投手陣からは、MLBには珍しいアンダースローのタイラー・ロジャーズ投手。今季はナ・リーグトップの80試合に登板し、81回を投げ、 7勝1敗13セーブ、防御率 2.22、WHIP 1.047という成績でした。短縮シーズンの2021年は29試合に登板し、リーグトップの登板試合数でしたので、2年連続でリーグトップの試合出場数でした。

タイラー・ロジャーズ↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

良い意味で、開幕前の予想は外れました。圧倒的な戦力のLAドジャースと、大胆な補強をしたSDパドレスに次ぐ順位で、勝ち越したとしても3位くらいだろうと予想していました。それがまさかの地区優勝で、LAドジャースの地区優勝9連覇を阻止しました。野手のスタメンや、先発ローテーション予想、ブルペン投手陣などは、ほとんど開幕前に予想した通りのメンバーなのですが、こんなに勝つとは全くの予想外でした。

まとめ

今年のSFジャイアンツは、本塁打30本以上の打者はいない、3割打者もいない(ポージーは規定打席未満)、100打点をあげた打者もいないと、ずば抜けた打者がいなかったにもかかわらず、チーム総得点はリーグ2位でした。投手陣を見ても、防御率、奪三振、最多勝、セーブ王などの、投手主要タイトルを取った選手はいませんでした。それにもかかわらず、チーム投手成績は、ナ・リーグで、防御率2位、失点2位、WHIP 2位という好成績でした。これは、ゲイブ・キャプラー監督の打者の起用法、投手の起用法が良かったというほかありません。しかも、LAドジャースとSDパドレスの2強が固いと予想されていたナ・リーグ西地区で、MLBトップの107勝をあげ優勝したのですから、キャプラー監督の最優秀監督賞受賞は当然でしょう。

 

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