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【MLB 2024年 レビュー】ニューヨーク・ヤンキース

今回は、ア・リーグ東地区優勝・アメリカンリーグ優勝のニューヨーク・ヤンキースです。

2024年順位表

2024年は94勝68敗で、ア・リーグ東地区で地区優勝しました。今季ア・リーグで最も勝率の高いチームです。地区優勝は2年ぶり、アーロン・ブーン監督が指揮した7シーズンのうち6回目のポストシーズン進出です。ポストシーズンは、ALDSをカンザスシティ・ロイヤルズ相手に3勝1敗で通過、ALCSではクリーブランド・ガーディアンズを4勝1敗で下し、2009年以来15年ぶりにワールドシリーズに進出しました。しかしWSではロサンゼルス・ドジャースに1勝4敗で敗退しました。

2024年 ア・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、打率4位・出塁率1位・長打率2位・OPS 1位と、リーグトップクラスの成績で、総得点数もア・リーグトップでした。チーム本塁打数237本は、2位のボルチモア・オリオールズに2本差でトップとなり、チーム四球数は672個と、2位のシアトル・マリナーズに100個以上の大差をつける成績でした。アーロン・ジャッジフアン・ソトという2人の大打者の成績がチーム成績に色濃く反映しています。

ニューヨーク・ヤンキース 打撃成績
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Austin Wells* 24 C 2.5 115 354 42 81 13 55 1 47 87 .229 .322 .395 .718
Anthony Rizzo* 34 1B 0.2 92 337 38 77 8 35 0 27 65 .228 .301 .335 .637
Gleyber Torres 27 2B 1.8 154 587 80 151 15 63 4 65 136 .257 .330 .378 .709
Anthony Volpe 23 SS 3.4 160 637 90 155 12 60 28 42 156 .243 .293 .364 .657
Oswaldo Cabrera# 25 3B 1.3 108 299 47 74 8 36 4 21 63 .247 .296 .365 .661
Alex Verdugo* 28 LF 0.8 149 559 74 130 13 61 2 49 93 .233 .291 .356 .647
Aaron Judge 32 CF 10.8 158 559 122 180 58 144 10 133 171 .322 .458 .701 1.159
Juan Soto* 25 RF 7.9 157 576 128 166 41 109 7 129 119 .288 .419 .569 .989
Giancarlo Stanton 34 DH 0.7 114 417 49 97 27 72 0 38 143 .233 .298 .475 .773
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Jose Trevino 31 C 0.6 73 209 26 45 8 28 1 20 41 .215 .288 .354 .642
DJ LeMahieu 35 CI -1.6 67 201 19 41 2 26 0 19 35 .204 .269 .259 .527
Trent Grisham* 27 CF 0.4 76 179 21 34 9 31 1 22 57 .190 .290 .385 .675
Jazz Chisholm Jr.* 26 3B 1.5 46 176 28 48 11 23 18 14 45 .273 .325 .500 .825
Ben Rice* 25 1B -0.4 50 152 20 26 7 23 0 20 48 .171 .264 .349 .613
Team Totals     30.4 162 5450 815 1352 237 782 88 672 1326 .248 .333 .429 .761
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Generated 12/21/2024.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

これだけの強力打線でしたので、チームとしてシルバースラッガー賞を受賞し、アーロン・ジャッジフアン・ソトの2人がシルバースラッガー賞を受賞しました。

アーロン・ジャッジは、打率.322・打点144・本塁打58本という成績で、打点王と本塁打王のタイトルを獲得。出塁率・長打率・OPSはいずれもア・リーグトップという圧倒的な成績で、どちらも自身2度目の受賞となるMVPとハンク・アーロン賞を受賞しました。

アーロン・ジャッジ↓↓↓

サンディエゴ・パドレスから移籍して1年目のフアン・ソトは、5年連続5回目のシルバースラッガー賞を受賞しました。今季の41本塁打、128得点は、シーズン自己最多記録です。

フアン・ソト↓↓↓

今年急成長したのは、捕手のオースティン・ウェルズです。シーズン前半は7,8,9番を打つなど下位の打順にいましたが、シーズン終盤にはジャッジの後ろの4番に座ることが多くなり、最終的に115試合に出場し、打率.229・打点55・本塁打13本という好成績で、新人王の最終候補に残りました。新人王こそヤンキース同僚のルイス・ヒルに譲ったものの、打撃力の高い正捕手が誕生しました。

オースティン・ウェルズ↓↓↓

投手成績

投手成績は、ア・リーグ15チーム中、防御率5位・WHIP 7位・被打率4位・総失点数7位と、リーグでも中の上という位置の成績でした。奪三振数は3位とリーグ上位の成績でしたが、与四球数は12位とリーグ下位の成績でした。

ニューヨーク・ヤンキース 投手成績
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
Carlos Rodón* 31 SP 1.9 16 9 3.96 32 32 0 175.0 157 77 57 195 104 4.39 1.223
Nestor Cortes* 29 SP 2.6 9 10 3.77 31 30 0 174.1 162 73 39 162 109 3.84 1.153
Marcus Stroman 33 SP 0.7 10 9 4.31 30 29 1 154.2 167 74 60 113 95 4.62 1.468
Luis Gil 26 SP 3.1 15 7 3.50 29 29 0 151.2 104 59 77 171 117 4.14 1.193
Gerrit Cole 33 SP 2.0 8 5 3.41 17 17 0 95.0 78 36 29 99 121 3.69 1.126
Clarke Schmidt 28 SP 2.0 5 5 2.85 16 16 0 85.1 71 27 30 93 145 3.58 1.184
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
Clay Holmes 31 CL 0.7 3 5 3.14 67 0 30 63.0 60 22 22 68 131 3.02 1.302
Luke Weaver 30 RP 1.9 7 3 2.89 62 0 4 84.0 52 27 26 103 142 3.33 0.929
Michael Tonkin 34 RP 0.6 3 2 3.38 39 0 2 56.0 44 21 21 57 122 3.58 1.161
Tommy Kahnle 34 RP 0.8 0 2 2.11 50 0 1 42.2 30 10 19 46 196 4.01 1.148
Caleb Ferguson* 27 RP -0.6 1 3 5.13 42 0 1 33.1 34 19 16 41 81 4.28 1.500
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
Tim Hill* 34   0.9 3 0 2.05 35 0 0 44.0 36 10 9 18 202 3.62 1.023
Jake Cousins 29   0.7 2 1 2.37 37 0 1 38.0 20 10 20 53 175 4.06 1.053
Ian Hamilton 29   0.5 0 1 3.82 35 0 1 37.2 37 16 14 41 108 3.03 1.354
Dennis Santana 28   -0.4 2 0 6.26 23 0 2 27.1 27 19 10 19 66 3.93 1.354
Cody Poteet 29   0.9 3 0 2.22 5 4 0 24.1 18 6 8 16 188 4.03 1.068
Victor González* 28   0.1 2 1 3.86 27 0 2 23.1 13 10 13 11 108 5.95 1.114
Ron Marinaccio 28   0.2 1 0 3.86 16 0 0 23.1 18 10 10 25 108 4.92 1.200
Will Warren 25   -1.2 0 3 10.32 6 5 0 22.2 33 26 10 29 40 4.93 1.897
Mark Leiter Jr. 33   -0.1 2 1 4.98 21 0 0 21.2 28 12 9 33 84 5.24 1.708
Team Totals     17.3 94 68 3.76 162 162 45 1452.2 1272 607 533 1457 110 4.06 1.243
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Generated 12/21/2024.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

先発投手陣では、カルロス・ロドン、ネスター・コーテズ、マーカス・ストローマン、ルイス・ヒールの4人が、1年間ローテーションを守り、カルロス・ロドンネスター・コーテズは規定投球回数に達し、それ以外の2人も150イニング以上を投げ、コーテズ以外の3人は二けた勝利をあげました。

カルロス・ロドン↓↓↓

ネスター・コーテズ↓↓↓

マーカス・ストローマン↓↓↓

中でもトミージョン手術明けで2年ぶりにMLBに復帰したルイス・ヒールは、15勝7敗・防御率3.50・奪三振171個・WHIP1.193という成績を収め、新人王を受賞しました。

ルイス・ヒール↓↓↓

救援投手陣では、クローザーのクレイ・ホームズが30セーブをあげました。特に前半戦の活躍は見事で、5月19日のホワイトソックス戦まで、20試合に登板して自責点0を継続していました。前半戦の活躍で、オールスターゲームにも選出されました。

クレイ・ホームズ↓↓↓

前半戦活躍したクレイ・ホームズですが、次第に打たれる試合が散見されるようになり、9月初旬からポストシーズンにかけて、ルーク・ウィーバーがクローザーを担うようになり、チームを支えました。ルーク・ウィーバーは、8月までは中継ぎ投手としてイニングまたぎの登板も多く、大車輪の活躍でした。最終的に62試合・84イニング・7勝3敗4セーブ・防御率2.89・WHIP 0.929という好成績を残しました。

ルーク・ウィーバー↓↓↓

開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

mlbfan.hatenablog.com

開幕前の予想では、打撃成績も投手成績もリーグ中ほどと、全く見当違いの予想をしていました。打撃陣には強力な2人がいるけれども、それ以外は大きな期待ができないこと、投手陣ではゲリット・コールの故障者リストからの復帰が遅くなるなどして不安があるということで地区4位と予想しており、順位予想も大きく外してしまいました。

総括

2024年のヤンキースは、ア・リーグ1位の815得点、ア・リーグ7位の668失点と、圧倒的な攻撃力で地区優勝を果たしました。特に打者はアーロン・ジャッジフアン・ソトの2人がシルバースラッガー賞を受賞しただけでなく、2人ともMVP最終候補者に選出されるなど、ア・リーグの他者を圧倒する成績の2人の存在が、チームの得点数を押し上げました。

また、MVP候補だけでなく、新人王の最終候補者3名のうち2名は、ルイス・ヒール投手とオースティン・ウェルズ捕手と、ヤンキースから選出されるなど、生え抜きの若手選手も順調に成長しています。

来季は、2024年の打線からフアン・ソトが抜けます。この穴をどう埋めるのかと、投手陣の整備が課題です。

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