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【MLB 2025年 レビュー】アリゾナ・ダイヤモンドバックス

2025年レビュー ダイヤモンドバックス

今回は、ナ・リーグ西地区4位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスです。

2025年順位表

今年は80勝82敗で、ナ・リーグ西地区4位となり、2年連続でプレーオフ進出を逃しました。常勝チームのロサンゼルス・ドジャースが同地区にいるため、地区優勝が難しい状況ですが、今季は最後までワイルドカード争いに残っていました。シーズン最後に5連敗する前は、ワイルドカード最終枠に1ゲーム差に迫っていましたので、最後の5連敗が惜しまれます。TDLでエウヘニオ・スアレス三塁手、メリル・ケリー投手、シェルビー・ミラー投手といった主力を放出してしまっていたので、ワイルドカードを逃したことは仕方ありません。

2025 ナ・リーグ 順位表（ESPN Websiteより）

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。打率がナ・リーグ15チーム中5位、出塁率 同5位、長打率 同2位、OPS 同3位、本塁打数 同4位、得点数 同4位、ほぼ全ての打撃指標でリーグ上位の成績でした。

アリゾナ・ダイヤモンドバックス　打撃成績
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Gabriel Moreno 25 C 1.6 83 277 44 79 9 40 2 29 53 .285 .353 .433 .786
Josh Naylor* 28 1B 0.8 93 349 49 102 11 59 11 37 49 .292 .360 .447 .807
Ketel Marte# 31 2B 4.4 126 480 87 136 28 72 4 64 83 .283 .376 .517 .893
Geraldo Perdomo# 25 SS 7.0 161 597 98 173 20 100 27 94 83 .290 .389 .462 .851
Eugenio Suárez 33 3B 3.3 106 387 64 96 36 87 1 29 117 .248 .320 .576 .897
Lourdes Gurriel Jr. 31 LF 0.5 129 500 52 124 19 80 10 31 76 .248 .295 .418 .713
Alek Thomas* 25 CF 0.1 143 433 51 108 9 38 7 21 122 .249 .289 .370 .659
Corbin Carroll* 24 RF 5.8 143 564 107 146 31 84 32 67 153 .259 .343 .541 .883
Pavin Smith* 29 DH 0.4 87 244 36 63 8 28 2 41 92 .258 .362 .434 .797
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Blaze Alexander 26 3B 1.7 74 230 31 53 7 28 4 22 86 .230 .323 .383 .706
Tim Tawa 26 UT 0.5 74 199 29 40 7 18 8 20 64 .201 .274 .347 .620
Jake McCarthy* 27 LF -0.7 67 206 18 42 4 20 6 10 40 .204 .247 .345 .591
José Herrera# 28 C 0.0 57 166 21 31 2 17 0 23 47 .187 .285 .259 .544
Randal Grichuk 33 DH -0.4 70 175 25 42 7 22 0 10 39 .240 .277 .457 .734
James McCann 35 C 1.0 42 123 18 32 5 17 0 8 33 .260 .324 .431 .754
Adrian Del Castillo* 25 DH -0.1 44 120 9 29 4 17 0 8 47 .242 .290 .392 .682
Ildemaro Vargas# 33 IF 0.2 38 115 12 31 3 19 0 2 15 .270 .292 .383 .674
Tyler Locklear 24 1B -1.1 31 103 11 18 3 6 3 10 43 .175 .267 .262 .529
Team Totals     23.5 162 5480 791 1377 214 768 121 545 1316 .251 .325 .433 .757
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 11/30/2025.

今季は3人のシルバースラッガー賞受賞者を輩出しました。

チームの攻撃力向上に貢献した、シルバースラッガー賞を受賞した3人を取り上げます。

ヘラルド・ペルドモ (Geraldo Perdomo)

MLB5年目、ダイヤモンドバックスのショートのレギュラーに定着して4年目の今季は、打率.290・20本塁打・100打点・出塁率.389・OPS .851という成績あげ、打撃が急成長しました。選球眼がよく出塁率が比較的高い選手でしたが、2024年までシーズン二けた本塁打を打ったことはなく、今季は長打力が開花しました。シーズン序盤は9番や7番など下位打線で起用されていましたが、シーズン後半には1番や3番など上位打線で起用されるようになりました。bWAR 7.0は、野手として大谷翔平を上回り、ナ・リーグトップの成績。

ヘラルド・ペルドモ↓↓↓

ケーテル・マルテ (Ketel Marte)

MLB11年目・31歳で迎えた今季は、打率.283・28本塁打・72打点・出塁率.376・OPS .893という成績を残しました。前年より若干成績は落としたもの、2年連続2度目のシルバースラッガー賞を受賞しました。

ケーテル・マルテ↓↓↓

コービン・キャロル (Corbin Carroll)

MLB4年目の今季は、打率.259・31本塁打・84打点・107得点・32盗塁・出塁率.343・OPS .883という成績で、自身初のシルバースラッガー賞を受賞しました。三塁打17本はナ・リーグトップで、3年連続でナ・リーグトップです。

コービン・キャロル↓↓↓

投手成績

投手成績は、防御率がナ・リーグ12位、WHIP 同11位、奪三振数 同11位、失点 同12位と、ナ・リーグで下位の成績でした。

アリゾナ・ダイヤモンドバックス　投手成績
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO WHIP
Zac Gallen 29 SP 1.1 13 15 4.83 33 33 0 192.0 176 103 66 175 1.260
Brandon Pfaadt 26 SP 0.6 13 9 5.25 33 33 0 176.2 198 103 37 147 1.330
Eduardo Rodríguez* 32 SP 0.3 9 9 5.02 29 29 0 154.1 178 86 60 143 1.542
Ryne Nelson 27 SP 3.5 7 3 3.39 33 23 1 154.0 124 58 41 132 1.071
Merrill Kelly 36 SP 3.0 9 6 3.22 22 22 0 128.2 98 46 38 121 1.057
Corbin Burnes 30 SP 2.0 3 2 2.66 11 11 0 64.1 49 19 26 63 1.166
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO WHIP
Shelby Miller 34 CL 1.6 3 3 1.98 37 0 10 36.1 24 8 11 40 0.963
Jalen Beeks* 31 RP 0.9 5 3 3.77 61 2 1 57.1 42 24 20 47 1.081
Ryan Thompson 33 RP 0.3 3 2 3.92 48 0 1 41.1 42 18 13 36 1.331
Juan Morillo 26 RP 0.2 0 3 4.19 42 0 1 34.1 38 16 20 36 1.689
Kyle Backhus* 27 RP -0.1 0 3 4.62 32 0 2 25.1 28 13 8 22 1.421
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO WHIP
Anthony DeSclafani 35   -0.1 1 2 5.12 13 4 2 38.2 37 22 12 36 1.267
John Curtiss 32   0.4 3 2 3.93 30 0 1 36.2 29 16 5 24 0.927
Jake Woodford 28   -0.8 0 4 6.44 22 0 3 36.1 45 26 13 23 1.596
Nabil Crismatt 30   0.2 3 0 3.71 8 5 0 34.0 40 14 9 25 1.441
Andrew Saalfrank* 27   1.6 2 1 1.24 28 0 3 29.0 19 4 10 19 1.000
Kevin Ginkel 31   -0.8 1 4 7.36 29 0 3 25.2 29 21 13 29 1.636
Bryce Jarvis 27   0.0 0 0 5.73 12 0 1 22.0 23 14 10 21 1.500
Team Totals     12.0 80 82 4.49 162 162 42 1444.0 1403 721 500 1288 1.318
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Generated 11/30/2025.

TDLでメリル・ケリー、シェルビー・ミラーといった主力を放出してしまっていたので、プレーオフ進出を逃してしまったのは仕方ありません。

先発投手から2人を取り上げます。

ライン・ネルソン (Ryne Nelson)

2019年ドラフト2巡目でダイヤモンドバックスに入団した生え抜きの選手。先発ローテーションに定着して3年目の今季は、シーズン序盤こそロングリリーフなど救援投手として起用されていましたが、5月からは先発として登板するようになり、33試合に登板（23試合先発）、7勝3敗・防御率3.39・WHIP 1.071・132奪三振という成績を残しました。平均95.7マイル/時のフォーシームが武器。球速こそ飛びぬけて速くはありませんが球持ちがよく、投球数の62%がフォーシームと、速球で攻めて打者を打ち取る投球が持ち味。

ライン・ネルソン↓↓↓

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ブランドン・ファート  (Brandon Pfaadt)

スペルから名前が読みにくいですが、Pを発音しないようです。2020年ドラフト5巡目でダイヤモンドバックスに入団した生え抜きの選手。MLB3年目の今季も、先発ローテーションを守り、33試合に先発し、13勝9敗・防御率5.25・WHIP 1.330・147奪三振という成績を残しました。コントロールが抜群で、176回2/3を投げて37四球と、9イニングあたりの四球率1.9は、ナ・リーグトップの成績。

ブランドン・ファート ↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想では打撃成績がリーグ上位と予想しており、予想通り良い結果を残しました。投手成績は前年より向上しリーグ中位と予想していましたが、コービン・バーンズの故障離脱や、ザック・ガレンの不調などで、予想を下回る成績となりました。その点では予想通りでした。順位予想では地区2位・ワイルドカードでプレーオフ進出を予想していましたが、投手陣の不調で、結果は地区4位と予想を外してしまいました。

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

mlbfan.hatenablog.com

まとめ

ナ・西地区は、圧倒的な戦力を誇るロサンゼルス・ドジャースがいて、優勝どころか、プレーオフ進出も難しい地区ですが、トーリ・ロブロ監督は2017年の就任以来9年間で2回プレーオフ進出を果たしていて、健闘しています。

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