メジャーリーグ ファン ブログ

メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

【MLB 2025年 レビュー】ロサンゼルス・エンゼルス

今回は、ア・リーグ西地区5位のロサンゼルス・エンゼルスです。

2025年順位表

今年は72勝90敗で、ア・リーグ西地区5位となりました。得失点差-164は、ア・リーグ最大で、地区最下位は当然の結果でした。これで2年連続の地区最下位となり、2014年に地区優勝した後は、11年連続でプレイオフを逃しています。

また今年は、ロン・ワシントンが健康上の理由から6月下旬に休養に入ったため、レイ・モンゴメリーが監督代行に就任しました。

2025 ア・リーグ 順位表(ESPN Websiteより)

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。打率はア・リーグ15位、出塁率 同14位、長打率 同10位、OPS 同12位、安打数 同14位、得点数 12位と、ほぼ全ての打撃指標でリーグ下位の成績でした。ただ本塁打数は同3位と、アーロン・ジャッジがいるニューヨーク・ヤンキースと本塁打王カル・ローリーがいるシアトル・マリナーズに次ぐ本塁打を打ちました。その一方、三振数は1,627個で同1位と、三振を厭わず長打を狙うチーム打撃姿勢だったことが伺えます。また規定打席に到達選手が6人(シャヌエル、レンヒーホ、ネト、ウォード、アデル、トラウト)もおり、固定メンバーで戦うことができたシーズンでした。

ロサンゼルス・エンゼルス 打撃成績
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Logan O'Hoppe 25 C -0.2 119 423 35 90 19 43 2 24 139 .213 .258 .371 .629
Nolan Schanuel* 23 1B 1.3 132 488 64 129 12 53 5 59 71 .264 .353 .389 .742
Luis Rengifo# 28 2B 0.4 147 501 55 119 9 43 10 33 104 .238 .287 .335 .622
Zach Neto 24 SS 5.1 128 502 82 129 26 62 26 33 149 .257 .319 .474 .793
Yoán Moncada# 30 3B 0.7 84 248 39 58 12 35 0 32 75 .234 .336 .448 .783
Taylor Ward 31 LF 2.7 157 579 86 132 36 103 4 75 175 .228 .317 .475 .792
Jo Adell 26 CF 1.2 152 526 63 124 37 98 5 33 151 .236 .293 .485 .778
Jorge Soler 33 RF -0.5 82 279 31 60 12 34 0 28 94 .215 .293 .387 .680
Mike Trout 33 DH 1.5 130 456 73 106 26 64 2 87 178 .232 .359 .439 .797
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Travis d'Arnaud 36 C -0.3 69 213 16 42 6 21 0 13 74 .197 .255 .343 .598
Christian Moore 22 2B 0.1 53 162 20 32 7 16 3 19 62 .198 .284 .370 .655
Bryce Teodosio 26 CF 0.5 50 138 12 28 1 7 7 5 47 .203 .248 .304 .553
Kyren Paris 23 UT 0.7 44 126 20 24 6 11 7 10 59 .190 .266 .381 .647
Kevin Newman 31 IF -0.9 56 114 13 23 2 11 1 1 23 .202 .209 .272 .481
Team Totals     8.2 162 5374 673 1209 226 649 88 484 1627 .225 .298 .397 .695
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 11/16/2025.

個人成績を見ると、チームトップの37本塁打のジョー・アデルは、今季初めて規定打席に到達し、打撃成績は自己ベストの本数を打ち、ようやく才能が開花しました。テイラー・ウォードは、自己ベストの36本塁打を打ち、長打でチームに貢献しました。本塁打数は彼らより少ないものの、期待通りに成長している若手内野手2人を取り上げたいと思います。

ザック・ネト (Zach Neto)

2022年ドラフト1巡目で指名されたザック・ネトは、期待通りに成長しました。2024年にショートのレギュラーに定着して規定打席に到達すると、オフに受けた肩の手術の影響もなく、2025年も規定打席に達して、打率 .257・26本塁打・26盗塁・OPS .793・bWAR 5.1という成績を残しました。四球が少ないのが欠点ですが、長打力・走力・守備力を兼ね備えた有能な選手に成長しました。

ザック・ネト↓↓↓

Embed from Getty Images

ノーラン・シャヌエル (Nolan Schanuel)

2023年ドラフト1巡目で指名されたノーラン・シャヌエルも、2年続けてレギュラー選手として活躍しました。2024年にファーストのレギュラーに定着して規定打席に到達すると、2025年も規定打席に達して、打率 .264・12本塁打・53打点・出塁率 .353・OPS .742・bWAR 1.3という成績を残しました。出塁率が高く、三振が少ないのが特徴の選手です。

ノーラン・シャヌエル↓↓↓

Embed from Getty Images

投手成績

投手成績は、防御率、WHIP、被打率、与四球数・失点数は、ア・リーグ15チーム中15位とリーグでも最下位の成績、奪三振数もリーグ14位と、ほとんどの投手指標でリーグ最下位の成績でした。そんな成績でしたが、先発ローテーションは安定しており、前半戦が終了するまでは、菊池・ソリアーノ・コノハウィッツ・アンダーソン・ヘンドリックスの5人のローテーションが崩れることは一度もありませんでした。菊池・ソリアーノ・ヘンドリックスの3人は、シーズン最後までローテーションを守り、規定投球回数にも達しました。ブルペン投手では、期待された剛速球投手のベン・ジョイスが肩の手術で、わずか5試合の登板で離脱したことが痛かったです。

ロサンゼルス・エンゼルス 投手成績
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO WHIP
Yusei Kikuchi* 34 SP 3.3 7 11 3.99 33 33 0 178.1 180 79 74 174 1.424
José Soriano 26 SP 2.4 10 11 4.26 31 31 0 169.0 158 80 78 152 1.396
Kyle Hendricks 35 SP 1.7 8 10 4.76 31 31 0 164.2 167 87 43 114 1.275
Tyler Anderson* 35 SP 2.0 2 8 4.56 26 26 0 136.1 135 69 57 104 1.408
Jack Kochanowicz 24 SP -1.4 3 11 6.81 23 23 0 111.0 136 84 58 72 1.748
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO WHIP
Kenley Jansen 37 CL 2.4 5 4 2.59 62 0 29 59.0 37 17 19 57 0.949
Reid Detmers* 25 RP 1.3 5 3 3.96 61 0 3 63.2 58 28 25 80 1.304
Brock Burke* 28 RP 1.5 7 1 3.36 69 1 0 61.2 58 23 18 52 1.232
Ryan Zeferjahn 27 RP 0.6 6 5 4.74 62 1 2 57.0 49 30 35 73 1.474
Connor Brogdon 30 RP -0.2 3 2 5.55 43 0 0 47.0 45 29 18 49 1.340
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO WHIP
José Fermín 23   0.0 3 2 4.46 40 0 0 34.1 25 17 23 39 1.398
Caden Dana 21   -0.4 0 4 6.40 7 5 0 32.1 30 23 18 33 1.485
Carson Fulmer 31   0.0 0 0 5.83 13 0 0 29.1 25 19 11 26 1.227
Mitch Farris* 24   -0.4 1 3 6.66 5 5 0 24.1 24 18 11 24 1.438
Hunter Strickland 36   0.6 1 2 3.27 19 0 1 22.0 17 8 10 14 1.227
Sam Bachman 25   -0.2 2 3 6.20 23 0 0 20.1 22 14 10 18 1.574
Team Totals     11.1 72 90 4.89 162 162 38 1431.1 1429 777 620 1280 1.432
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 11/16/2025.

チーム投手成績は最下位でしたが、その中からbWARでチームトップ3を取り上げます。

菊池雄星 (Yusei Kikuchi)

オフにFAで加入しました。7勝11敗ながら、防御率は先発ローテーションでチームトップの3.99。QSを11回記録し、1年間ローテーションを守りました。マリナーズ在籍時以来2度目のオールスターゲームにも選出されました。bWAR3.3は自己ベストで、2023年以来3年連続で規定投球回数に達しており、MLBに移籍してから徐々に成績が向上しています。

菊池雄星↓↓↓

Embed from Getty Images

ホセ・ソリアーノ (José Soriano)

2024年に先発ローテーション入りをした、ドミニカ共和国出身の選手。26歳で迎えた今季は、1年間ローテーションを守り、今季初めて規定投球回数に達しました。チームトップのQS15回を記録し、防御率4.26・bWAR 2.4はチームの先発ローテーションで2位。 チームで唯一10勝をあげ、fWARは3.0で菊池雄星を上回ってチームトップという成績。シンカーが投球の半分を占め、ナックルカーブ、スプリッター、スライダーを駆使し、ゴロを打たせる投球が持ち味の投手です。被本塁打率はア・リーグトップの0.64。

ホセ・ソリアーノ↓↓↓

Embed from Getty Images

ケンリー・ジャンセン (Kenley Jansen)

オフにFAで加入しました。37歳で迎えた今季は、1年間クローザーを担い、5勝4敗29セーブ・防御率2.59・WHIP 0.949という抜群の成績でした。4敗を喫したものの、BSはわずか1回のみと、リードした場面で登板した場合には1回しか失敗をしていないという素晴らしい成績でした。年齢的にここまでの活躍をするとは、開幕前は想像していませんでした。

ケンリー・ジャンセン ↓↓↓

Embed from Getty Images

開幕前予想と比較

開幕前の予想では、打撃成績も投手成績もリーグ下位と予想しており、その点では予想通りでした。勝敗数は100敗すると予想し、地区5位を予想していました。100敗は避けられましたが、最下位という順位予想は当たりました。

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

mlbfan.hatenablog.com

まとめ

今季のエンゼルスは、得失点差がア・リーグ最大の-164点でしたので、西地区最下位は当然の結果でした。ロン・ワシントン監督が交代前は36勝・38敗と勝率5割に近い成績でしたので、監督が交代したことも、多少影響があったと思います。

来季は監督を交代し、かつて同チームで捕手を務めていたカート・スズキが監督を務めることになりました。課題のバッテリーを強化することができるでしょうか。

↓応援お願いします↓

にほんブログ村 野球ブログ MLB・メジャーリーグへ
にほんブログ村

こちらのランキングにも参加してます。ぽちっとクリックお願いします。

 ↓↓↓↓↓↓↓↓


メジャーリーグ人気ブログランキング