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【MLB 2025年 レビュー】ピッツバーグ・パイレーツ

今回は、ナ・リーグ中地区5位のピッツバーグ・パイレーツです。

2025年順位表

今年は71勝91敗で、ナ・リーグ中地区5位となり、2年連続の地区最下位。2016年以来10年間勝率5割を上回った年がなく、再建期が続いています。

2025 ナ・リーグ 順位表(ESPN Websiteより)

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。出塁率はナ・リーグ13位ですが、打率、長打率、OPS、安打数、本塁打数、得点数、ほぼ全ての打撃指標でナ・リーグ最下位の成績と、攻撃力に欠ける成績でした。

ピッツバーグ・パイレーツ 打撃成績
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Henry Davis 25 C 0.7 87 252 25 42 7 22 2 18 76 .167 .234 .278 .512
Spencer Horwitz* 27 1B 1.6 108 364 55 99 11 51 0 44 73 .272 .353 .434 .787
Nick Gonzales 26 2B -0.6 96 381 39 99 5 30 0 21 73 .260 .299 .362 .661
Isiah Kiner-Falefa 30 SS 1.6 119 401 40 106 1 35 15 17 69 .264 .300 .332 .632
Ke'Bryan Hayes 28 3B 1.2 100 369 34 87 2 36 10 18 81 .236 .279 .290 .569
Tommy Pham 37 LF 1.0 120 392 44 96 10 52 5 50 94 .245 .330 .370 .700
Oneil Cruz* 26 CF 0.3 135 471 62 94 20 61 38 64 174 .200 .298 .378 .676
Bryan Reynolds# 30 RF 1.4 154 587 68 144 16 73 3 57 173 .245 .318 .402 .720
Andrew McCutchen 38 DH 0.1 135 477 51 114 13 57 1 67 118 .239 .333 .367 .700
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Jared Triolo 27 IF 2.3 107 331 41 75 7 24 13 39 76 .227 .311 .356 .667
Joey Bart 28 C 0.5 93 285 21 71 4 30 1 40 93 .249 .355 .340 .696
Adam Frazier* 33 2B 0.3 78 235 22 60 3 21 7 17 45 .255 .318 .336 .654
Alexander Canario 25 OF 0.5 87 216 25 47 6 20 3 17 80 .218 .274 .338 .611
Jack Suwinski* 26 OF -0.3 59 150 15 22 3 10 7 24 57 .147 .281 .253 .534
Team Totals     8.5 162 5375 583 1244 117 561 115 530 1422 .231 .305 .350 .655
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Generated 11/14/2025.

サードのケブライアン・ヘイズをTDLでシンシナティ・レッズに放出し、8月末にはアイザイア・カイナーファレファをウェイバーでトロント・ブルージェイズに放出するなど、主力の内野手2人を放出することになりました。ただこの2人の本塁打数は、それぞれ2本・1本と長打力に欠け、チームを象徴するような成績でした。

そのようなチーム状態でしたが、3人を取り上げたいと思います。

オニール・クルーズ (Oneil Cruz)

その身体能力の高さで、期待の高い選手です。前年途中にショートからセンターにコンバートされ、守備の負担が軽くなり、打撃成績の向上を期待しました。盗塁こそ38個で、ナ・リーグ盗塁王となりましたが、打率2割・出塁率は3割未満・OPSは7割未満と期待に応える成績をあげることができませんでした。

オニール・クルーズ↓↓↓

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ブライアン・レイノルズ (Bryan Reynolds)

2023年~2030年まで8年契約をしているチームの中心選手です。しかし残念ながら2025年は、本塁打数・打率・出塁率・長打率といった主な打撃成績を落としてしまいました。レフトからライトにコンバートされ、慣れない守備位置だったことも影響しているかもしれません。来季の挽回に期待したいです。

ブライアン・レイノルズ ↓↓↓

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ジャレッド・トリオロ (Jared Triolo)

2024年は、ユーティリティプレーヤーとしてゴールドグラブ賞を受賞。今年も内野全てのポジションで先発出場して、ユーティリティプレーヤーとして起用されました。しかし前半戦は打率.158と低迷して7月にAAAに降格。8月に再昇格すると、打率.276、OPS .755と調子を取り戻しました。来季は後半戦の成績を維持して活躍を期待したいです。

ジャレッド・トリオロ↓↓↓

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投手成績

投手成績は、防御率・WHIP・失点は、ナ・リーグ15チーム中3位と上位の成績でした。与四球数は同4位、被打率は同5位と、主だった投手指標は上位の成績でした。一番の貢献者は、サイヤング賞のポール・スキーンズです。救援投手陣もデービッド・ベッドナーが防御率2点台を記録し前年の不調から復活。ベッドナーのトレードで移籍後にクローザーを担ったデニス・サンタナも、防御率2点台で、WHIPは1.0未満と好投。このように救援投手陣も、チーム投手成績の向上に貢献しました。

ピッツバーグ・パイレーツ 投手成績
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO WHIP
Paul Skenes 23 SP 7.7 10 10 1.97 32 32 0 187.2 136 41 42 216 0.948
Mitch Keller 29 SP 1.4 6 15 4.19 32 32 0 176.1 171 82 51 150 1.259
Andrew Heaney* 34 SP -0.2 5 10 5.39 26 23 0 120.1 125 72 39 84 1.363
Bailey Falter* 28 SP 1.5 7 5 3.73 22 22 0 113.1 95 47 39 70 1.182
Mike Burrows 25 SP 1.5 2 4 3.94 23 19 0 96.0 88 42 31 97 1.240
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO WHIP
David Bednar 30 CL 1.3 2 5 2.37 42 0 17 38.0 32 10 10 51 1.105
Dennis Santana 29 RP 2.7 4 5 2.18 70 0 16 70.1 44 17 17 60 0.867
Isaac Mattson 29 RP 1.5 3 3 2.45 44 0 0 47.2 35 13 19 45 1.133
Chase Shugart 28 RP 0.7 4 3 3.40 35 0 0 45.0 33 17 17 31 1.111
Caleb Ferguson* 28 RP 0.7 2 2 3.74 45 0 0 43.1 33 18 14 34 1.085
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO WHIP
Carmen Mlodzinski 26   1.4 5 8 3.55 34 12 0 99.0 102 39 27 89 1.303
Braxton Ashcraft 25   2.0 4 4 2.71 26 8 0 69.2 63 21 24 71 1.249
Johan Oviedo 27   0.8 2 1 3.57 9 9 0 40.1 26 16 23 42 1.215
Kyle Nicolas 26   0.0 1 2 4.74 31 0 0 38.0 34 20 18 34 1.368
Yohan Ramírez 30   -0.6 3 3 5.40 24 0 0 33.1 33 20 16 45 1.470
Bubba Chandler 22   0.4 4 1 4.02 7 4 1 31.1 25 14 4 31 0.926
Ryan Borucki* 31   -0.3 1 3 5.28 35 0 0 30.2 26 18 12 27 1.239
Joey Wentz* 27   0.3 2 1 4.15 19 0 0 26.0 25 12 11 22 1.385
Colin Holderman 29   -0.8 0 2 7.01 24 0 1 25.2 34 20 16 18 1.948
Team Totals     21.9 71 91 3.76 162 162 36 1430.2 1267 598 473 1314 1.216
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Generated 11/14/2025.

サイヤング賞を受賞し、一人チームをけん引したポール・スキーンズと、来季に期待したい若手2人を取り上げます。

ポール・スキーンズ (Paul Skenes)

前年新人王を獲得し、2年目に早くもサイヤング賞を受賞しました。新人王の翌年にサイヤング賞を獲得したのは、ニューヨーク・メッツのドワイト・グッデン以来のことです。防御率1.97・WHIP 0.948は、ナ・リーグトップ。打線の援護に恵まれない試合が多く勝ち星は10勝どまりでしたが、奪三振数はナ・リーグ2位の216個と、申し分ない成績でサイヤング賞を受賞しました。

ポール・スキーンズ↓↓↓

マイク・バロウズ (Mike Burrows)

2年目・25歳のバロウズは、今季23試合・19先発登板・96イニングを投げ、先発ローテーションの4番手・5番手として定着しました。勝敗数こそ2勝4敗ですが、防御率3.94・WHIP 1.240と先発投手として及第点の成績を残しました。来季はさらなる成長が期待されます。

マイク・バロウズ ↓↓↓

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バッバ・チャンドラー (Bubba Chandler)

22歳・1年目の今季は7試合に登板し、4勝1敗1セーブを記録。9月には4試合に先発し、ミルウォーキー・ブルワーズ戦こそ大量失点を許しましたが、他の3試合では、1失点未満に抑える好投。来季のローテーション入りが期待されます。来季はまだ新人王の資格がありますので、新人王候補の1人です。

バッバ・チャンドラー ↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想では、ナ・リーグ中地区5位と予想しており、順位予想は当たりました。打撃成績はリーグ下位という予想も、その通りの結果でした。投手成績はリーグ中位と予想しておりましたが、ポール・スキーンズだけでなく、若手先発投手の台頭や救援投手陣の好投もあり、投手成績はリーグ上位の成績でした。

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

mlbfan.hatenablog.com

まとめ

今季のパイレーツは、5月初めに7連敗を喫すると、デレク・シェルトン監督から、ベンチコーチだったドン・ケリー監督に交代しました。ケリー監督に交代後は、59勝65敗と勝率5割に近い数字を残すことができ、ドン・ケリーは来季も監督として契約を延長しました。戦力面では、投手力は整いつつありますので、長打力のある選手を獲得して得点能力を向上させ、再建期を脱してほしいです。

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