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【MLB 2024年 レビュー】サンディエゴ・パドレス

今回は、ナ・リーグ西地区2位・ワイルドカード1番手でポストシーズンに進出したサンディエゴ・パドレスです。

2024年順位表

2024年は93勝69敗で、ナ・リーグ西地区2位となり、ワイルドカード1番手でポストシーズンに進出しました。2020年から1年おきにポストシーズン進出を果たしています。ポストシーズンでは、NLWCをアトランタ・ブレーブス相手に2勝0敗で通過しましたが、NLDSではロサンゼルス・ドジャースに2勝3敗で敗退しました

2024年 ナ・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、打率1位・出塁率5位・長打率4位・OPS 4位という成績で、得点数はリーグ6位と、リーグでは中の上に位置する成績でした。特徴的なのは、三振の数が少なく、チーム合計1,077個で両リーグ通じて最小の三振数です。

サンディエゴ・パドレス 打撃成績
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Luis Campusano 25 C -0.7 91 277 37 63 8 40 0 20 41 .227 .281 .361 .642
Jake Cronenworth* 30 1B 2.0 155 577 72 139 17 83 5 61 118 .241 .324 .390 .714
Xander Bogaerts 31 2B 1.2 111 428 50 113 11 44 13 28 79 .264 .307 .381 .688
Ha-Seong Kim 28 SS 2.6 121 403 60 94 11 47 22 58 77 .233 .330 .370 .700
Manny Machado 31 3B 3.2 152 593 77 163 29 105 11 45 124 .275 .325 .472 .797
Jurickson Profar# 31 LF 3.7 158 564 94 158 24 85 10 76 101 .280 .380 .459 .839
Jackson Merrill* 21 CF 4.4 156 554 77 162 24 90 16 29 101 .292 .326 .500 .826
Fernando Tatis Jr. 25 RF 2.6 102 398 64 110 21 49 11 32 96 .276 .340 .492 .833
Luis Arráez* 27 DH 1.0 117 500 61 159 4 41 9 16 18 .318 .346 .398 .744
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Donovan Solano 36 CI 0.9 96 283 31 81 8 35 2 22 65 .286 .343 .417 .760
Kyle Higashioka 34 C 1.4 84 246 29 54 17 45 2 15 74 .220 .263 .476 .739
David Peralta* 36 RF 0.8 91 236 35 63 8 28 2 22 54 .267 .335 .415 .750
Tyler Wade* 29 IF -0.6 90 138 28 30 0 8 8 11 29 .217 .285 .239 .524
Team Totals     21.7 162 5526 760 1456 190 726 120 458 1077 .263 .324 .420 .745
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Generated 12/1/2024.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

野手では、シルバースラッガー賞を受賞した3人を取り上げます。

まずは、21歳・ルーキーのジャクソン・メリルです。前年のセンターのレギュラーだったグリシャムがトレードで抜けた後、スプリングトレーニング前はセンターを誰が守るのか疑問でしたが、ジャクソン・メリルが開幕戦からスタメン出場し、1シーズン定位置を確保しただけでなく、打率 .292・24本塁打・90打点という素晴らしい成績で、シルバースラッガー賞を受賞しました。残念ながら新人王は逃しました。

ジャクソン・メリル↓↓↓

サードのマニー・マチャッドが2度目のシルバースラッガー賞を受賞。29本塁打・105打点はチームトップ。ただ併殺打がリーグトップの25個と多いのが残念でした。

マニー・マチャッド↓↓↓

ジュリクソン・プロファーが、初のシルバースラッガー賞を受賞。出塁率 .380はチームトップ。死球が18個とリーグトップの多さだったことも影響。2023年にパドレスからFAとなった後、所属先がなかなか決まりませんでしたが、スプリングトレーニング開始後に、ようやく元のチームと1年100万ドルの契約がまとまりました。このように開幕前は期待度がそれほど高くありませんでしたが、2024年は、ほとんどの打撃指標で自己ベストを更新し、期待を大きく超える活躍をしました。

ジュリクソン・プロファー↓↓↓

またシルバースラッガー賞は逃したものの、3年連続で首位打者を獲得したのは、5月にマイアミ・マーリンズからトレードされたルイス・アラエスです。3年連続というだけでなく、ツインズ・マーリンズ・パドレスと3年とも異なるチームに所属して首位打者を獲得しました。2年連続で200本安打も記録。三振が年間29個と少なく、コンタクト率のかなり高い打者です。その反面、四球も24個と少なく、2024年の出塁率は、打率の低いプロファーよりも低い結果となりました。

投手成績

投手成績は、ナ・リーグ15チーム中、防御率5位・WHIP 2位・被打率5位、与四球数は4位、奪三振数は3位と、リーグ上位の成績でした。また失点数はリーグ3位でした。

サンディエゴ・パドレス 投手成績
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
Dylan Cease 28 SP 4.2 14 11 3.47 33 33 0 189.1 137 73 65 224 118 3.10 1.067
Michael King 29 SP 4.1 13 9 2.95 31 30 0 173.2 144 57 63 201 139 3.33 1.192
Matt Waldron 27 SP 0.8 7 11 4.91 27 26 0 146.2 145 80 40 133 84 4.26 1.261
Joe Musgrove 31 SP 1.7 6 5 3.88 19 19 0 99.2 94 43 23 101 106 3.96 1.174
Randy Vásquez 25 SP 0.4 4 7 4.87 20 20 0 98.0 119 53 29 62 84 4.70 1.510
Yu Darvish 37 SP 2.0 7 3 3.31 16 16 0 81.2 65 30 22 78 124 4.09 1.065
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
Robert Suarez 33 CL 2.0 9 3 2.77 65 0 36 65.0 52 20 16 59 149 3.49 1.046
Adrián Morejón* 25 RP 1.3 3 2 2.83 60 0 2 63.2 63 20 21 71 146 2.79 1.319
Yuki Matsui* 28 RP 0.8 4 2 3.73 64 0 0 62.2 46 26 27 69 110 3.92 1.165
Jeremiah Estrada 25 RP 1.2 6 3 2.95 62 0 1 61.0 42 20 23 94 140 2.07 1.066
Wandy Peralta* 32 RP 0.4 3 2 3.99 46 0 0 38.1 33 17 13 22 104 5.46 1.200
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
Martín Pérez* 33   1.0 3 1 3.46 10 10 0 52.0 46 20 17 44 119 4.82 1.212
Stephen Kolek 27   -0.2 3 0 5.21 42 0 0 46.2 59 27 12 39 79 3.57 1.521
Jhony Brito 26   0.2 1 2 4.12 26 0 0 43.2 49 20 10 29 100 3.72 1.351
Enyel De Los Santos 28   0.3 1 2 4.46 44 0 1 40.1 39 20 13 48 93 5.37 1.289
Adam Mazur 23   -0.6 1 3 7.49 8 8 0 33.2 40 28 21 22 55 6.23 1.812
Jason Adam 32   1.4 3 0 1.01 27 0 0 26.2 14 3 7 31 410 2.45 0.788
Tanner Scott* 29   0.6 3 1 2.73 28 0 4 26.1 26 8 9 31 152 2.33 1.329
Bryan Hoeing 27   0.9 1 1 1.52 18 0 0 23.2 14 4 5 18 274 3.38 0.803
Team Totals     21.5 93 69 3.86 162 162 44 1439.1 1296 617 462 1453 107 3.77 1.221
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Generated 12/1/2024.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

先発投手陣では、ディラン・シース、マイケル・キングの2人が、1年間ローテーションを守り、30試合以上に先発し、規定投球回数を投げ、二桁勝利をあげました。さらに2人とも200奪三振以上を記録しました。ディラン・シースはシカゴ・ホワイトソックスから、マイケル・キングはニューヨーク・ヤンキースから、オフにトレードで移籍してきた選手で、オフの補強が完璧に当たりました。

ディラン・シース↓↓↓

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マイケル・キング↓↓↓

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救援投手陣では、2024年からクローザーに指名されたロベルト・スアレスが、65試合に登板して、9勝3敗36セーブを記録し、チームを支えました。日本のソフトバンクと阪神で活躍してから、MLBに移籍したため、MLBデビューは31歳と遅咲きの選手ですが、33歳となった2024年に、自己ベストの成績を残し、衰え知らずです。

ロベルト・スアレス↓↓↓

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中継ぎでは、ジュレマイヤ・エストラーダ、松井裕樹、エイドリアン・モレホンの3人が、60試合以上、60イニング以上を投げ、1シーズン離脱することなく、チームを支えました。

エイドリアン・モレホン↓↓↓

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松井裕樹↓↓↓

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ジュレマイヤ・エストラーダ↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

mlbfan.hatenablog.com

開幕前の予想では、打撃成績はリーグ下位、投手成績はリーグ中ほどと予想しており、どちらも良い方に外れました。打者ではジャクソン・メリル、投手ではマイケル・キングの活躍が予想以上だったことが要因です。そのため、順位予想も地区4位と予想しており、大きく予想を外してしまいました。

総括

今季のパドレスは、前半戦こそ勝率5割前後だったものの、後半戦に43勝20敗と23勝も勝ち越し、逆転でワイルドカードの切符を手にしました。特にシーズン中にトレードで獲得した先発投手のマーティン・ペレスと、救援投手のジェイソン・アダム、タナー・スコット、ブライアン・ホーイングは、後半戦の勝利に貢献しました。また同地区ライバルのロサンゼルス・ドジャース戦は8勝5敗と勝ち越し、プレーオフでは惜しくも2勝3敗で敗れましたが、見ごたえのある接戦をするなど、戦力で劣るドジャース相手に善戦しました。

マイク・シルト監督は、就任1年目のシーズンにポストシーズン進出を果たしました。シルト監督は、セントルイス・カージナルスでも3回ポストシーズンに進出しており、フルシーズン監督して戦った4シーズンは全てチームをプレイオフに導いている監督です。2024年とメンバーが大きく変わらない2025年も期待大です。

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