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【MLB 2024年 レビュー】ニューヨーク・メッツ

今回は、ナ・リーグ東地区3位・ワイルドカード3番手でポストシーズンに進出したニューヨーク・メッツです。

2024年順位表

今年は89勝73敗で、ナ・リーグ東地区で3位となり、ワイルドカード3番手でポストシーズンに進出しました。2年振りのポストシーズン進出です。5月31日時点では、24勝33敗と9つの負け越しで地区4位でした。6月以降勝ち星を積み重ねて、2年ぶりのポストシーズン進出を果たしました。ポストシーズンでは、NLWCをミルウォーキー・ブルワーズ相手に2勝1敗で通過し、NLDSでは、同地区でレギュラーシーズンで負け越していたフィラデルフィア・フィリーズを3勝1敗で下しました。しかしNLCSでは、ロサンゼルス・ドジャースに2勝4敗で負け越し、2015年以来9年ぶりのワールドシリーズ進出は叶いませんでした。

2024年 ナ・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、打率7位・出塁率と長打率は6位、OPSは5位という成績で、リーグ中ほどの成績でした。本塁打数がリーグ4位、得点数はリーグ4位と、攻撃力はリーグで中の上に位置しました。

ニューヨーク・メッツ 打撃成績
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Francisco Alvarez 22 C 0.8 100 308 39 73 11 47 1 30 86 .237 .307 .403 .710
Pete Alonso 29 1B 2.6 162 608 91 146 34 88 3 70 172 .240 .329 .459 .788
Jeff McNeil* 32 2B 1.6 129 424 57 101 12 44 5 35 68 .238 .308 .384 .692
Francisco Lindor# 30 SS 7.0 152 618 107 169 33 91 29 56 127 .273 .344 .500 .844
Mark Vientos 24 3B 3.2 111 413 58 110 27 71 0 33 135 .266 .322 .516 .837
Brandon Nimmo* 31 LF 2.3 151 571 88 128 23 90 15 77 158 .224 .327 .399 .727
Harrison Bader 30 CF 1.0 143 402 57 95 12 51 17 21 95 .236 .284 .373 .657
Starling Marte 35 RF 0.7 94 335 46 90 7 40 16 27 81 .269 .327 .388 .715
J.D. Martinez 36 DH 0.5 120 434 46 102 16 69 0 49 141 .235 .320 .406 .725
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Tyrone Taylor 30 OF 2.0 130 319 47 79 7 35 11 19 80 .248 .299 .401 .701
Jose Iglesias 34 IF 3.1 85 270 39 91 4 26 6 12 39 .337 .381 .448 .830
DJ Stewart* 30 DH -0.8 74 158 16 28 5 19 1 31 48 .177 .325 .297 .622
Brett Baty* 24 3B 0.3 50 153 15 35 4 16 0 16 42 .229 .306 .327 .633
Luis Torrens 28 C 0.7 47 118 14 27 3 15 0 9 28 .229 .292 .373 .665
Jesse Winker* 30 OF 0.1 44 115 12 28 3 13 0 10 22 .243 .318 .365 .683
Team Totals     24.7 162 5510 768 1357 207 735 106 514 1382 .246 .319 .415 .734
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Generated 12/1/2024.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

野手では、MVPの最終候補に残ったフランシスコ・リンドーアが、打線のトップバッター、チームリーダーとして活躍しました。打撃ではチーム2位の33本塁打・チームトップのOPS .844、走塁ではチームトップの29盗塁という成績で、シルバースラッガー賞を獲得しました。シーズン序盤の5月中頃までは打率2割を下回る低調な成績でしたが、6月以降挽回し、フランシスコ・リンドーアの復調と軌を一にするようにチームの勝ち星も増えていきました。

フランシスコ・リンドーア↓↓↓

ベテランのホセ・イグレシアスは、5月31日にMLBに昇格すると、高い打率でチームを引っ張り、彼のチーム合流と同時にチームの勝ち星が増えていきました。チームのムードメーカーでもあり、チームメイトが本塁打を打った際には、彼のデビュー曲である『OMG』を形どったボードを掲げるセレブレーションを行うのが恒例になっていきました。

また、デビュー曲『OMG』を2024年のオールスターゲームで披露しました。

MLB3年目・24歳のマーク・ビエントスは、チームで3番目に多い27本塁打を打ち、三塁のポジションを争っていた同年齢のブレット・ベイティを退け、三塁のレギュラーとして活躍をしました。

マーク・ビエントス↓↓↓

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投手成績

投手成績は、ナ・リーグ15チーム中、防御率7位、WHIP 9位、失点数は8位と、リーグ中ほどの成績でした。ただ今季は極端な成績で、被打率がナ・リーグトップの成績、奪三振数もナ・リーグ2位、しかし与四球数は最下位の15位と、低い被打率に抑えたにもかかわらず、与四球数の多さにより、WHIPや防御率をリーグ中ほどの成績に押し下げました。

ニューヨーク・メッツ 投手成績
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
Luis Severino 30 SP 1.6 11 7 3.91 31 31 0 182.0 166 79 60 161 101 4.21 1.242
Sean Manaea* 32 SP 3.0 12 6 3.47 32 32 0 181.2 134 70 63 184 114 3.83 1.084
Jose Quintana* 35 SP 2.5 10 10 3.75 31 31 0 170.1 150 71 63 135 105 4.56 1.250
David Peterson* 28 SP 2.8 10 3 2.90 21 21 0 121.0 110 39 46 101 136 3.67 1.289
Tylor Megill 28 SP 0.5 4 5 4.04 16 15 0 78.0 70 35 32 91 98 3.55 1.308
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
Edwin Díaz 30 CL 0.5 6 4 3.52 54 0 20 53.2 36 21 20 84 112 3.02 1.043
Reed Garrett 31 RP 0.2 8 5 3.77 53 0 4 57.1 50 24 30 83 105 3.31 1.395
Adam Ottavino 38 RP 0.0 2 2 4.34 60 0 1 56.0 49 27 23 70 91 3.67 1.286
Danny Young* 30 RP -0.2 4 1 4.54 42 0 0 37.2 29 19 18 48 87 3.64 1.248
Jake Diekman* 37 RP -0.8 2 3 5.63 43 0 4 32.0 23 20 24 40 71 6.14 1.469
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
José Buttó 26   2.2 7 3 2.55 30 7 3 74.0 41 21 38 79 155 3.83 1.068
Adrian Houser 31   -0.9 1 5 5.84 23 7 1 69.1 74 45 32 45 68 4.93 1.529
Christian Scott 25   0.3 0 3 4.56 9 9 0 47.1 45 24 12 39 87 4.60 1.204
Dedniel Núñez 28   0.8 2 0 2.31 25 0 1 35.0 24 9 8 48 172 2.22 0.914
Phil Maton 31   0.7 2 1 2.51 31 0 1 28.2 18 8 6 30 159 2.57 0.837
Jorge López 31   0.3 1 2 3.76 28 0 2 26.1 25 11 11 19 106 4.69 1.367
Paul Blackburn 30   -0.3 1 2 5.18 5 5 0 24.1 31 14 7 21 77 4.69 1.562
Sean Reid-Foley 28   0.2 1 2 1.66 23 0 0 21.2 13 4 14 25 241 2.80 1.246
Huascar Brazobán 34   -0.1 0 1 5.14 19 0 0 21.0 18 12 14 17 78 4.31 1.524
Drew Smith 30   0.2 1 1 3.06 19 0 2 17.2 18 6 9 23 131 3.56 1.528
Ryne Stanek 32   -0.2 1 0 6.06 17 0 0 16.1 13 11 8 23 66 4.39 1.286
Alex Young* 30   0.2 0 0 3.29 14 0 0 13.2 11 5 7 13 123 4.70 1.317
Team Totals     10.8 89 73 3.96 162 162 39 1442.1 1232 634 586 1455 100 4.05 1.260
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Generated 12/1/2024.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

先発投手陣では、ルイス・セベリーノ、ショーン・マネイア、ホセ・キンタナの3人が、1年間ローテーションを守り、30試合以上に先発し、規定投球回数を投げ、二桁勝利をあげました。。

ルイス・セベリーノ↓↓↓

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ショーン・マネイア↓↓↓

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ホセ・キンタナ↓↓↓

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救援投手陣では、2023年のWBCで勝利の喜びの中で足を怪我してしまったエドウィン・ディアスが復帰しました。5月は打ち込まれる試合が多く、一時故障者リスト入りしましたが、最終的にはチームトップの20セーブをあげました。

エドウィン・ディアス↓↓↓

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先発と救援の両方で活躍したのが、ホセ・ブットです。5月までは先発ローテーションに入っており、7月に入ると中継ぎ投手として活躍し、30試合・74イニングを投げて、7勝3敗・防御率2.55という成績を残しました。bWAR 2.2は救援投手陣でトップの成績でした。

ホセ・ブット↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

mlbfan.hatenablog.com

開幕前の予想では、打撃成績も投手成績もリーグ中ほどと予想しており、その点では予想通りでした。順位予想もナ・リーグ東地区3位と予想通りの結果でした。しかしポストシーズンに進出することは難しいと予想していましたので、その点は予想が外れてしまいました。

総括

今季のメッツは前半戦なかなか勝てず、特に5月は9勝19敗と大きく負け越し、5月31日時点では24勝33敗と9つ負け越していました。要因としては、フランシスコ・リンドーアが打率2割未満と不調だったことや、5月はクローザーのエドウィン・ディアスが絶不調で、登板した9試合中4試合でセーブ機会を失敗し、4点差で9回に登板しながら4失点で同点に追いつかれた試合もあるなど、ことごとく失敗続きだったことがあげられます。6月以降、リンドーアやディアスが復調し、ホセ・イグレシアスの加入でチームに勢いがつき、レギュラーシーズン最終日に、ワイルドカード3番手でポストシーズン進出を決めました。

活躍した野手・投手をみると、どちらも30代前半から半ばの選手が多く、若手選手の台頭が少ないようでした。お金に糸目をつけないオーナーの姿勢から、今後もFAで他チームの優秀な選手を補強し、十分な戦力を確保していくと予想されますが、安定的にポストシーズン進出を狙うなら、やはり生え抜きの若手選手の成長も必要でしょう。

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