【MLB 2023年 レビュー】ワシントン・ナショナルズ

今回は、ナ・リーグ東地区5位のワシントン・ナショナルズです。

2023年順位表

今年は71勝91敗で、ナ・リーグ東地区の最下位でした。2019年にワールドシリーズ優勝をした後、2020年から4年連続で東地区最下位です。しかし今年は100敗を免れ、昨年より勝率は向上しました。

2023年　ナ・リーグ順位表（MLB公式サイトより）

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、打率は5位と上位ながら、得点は12位と下位に位置しました。本塁打数がリーグ最下位の15位であったことと、出塁率がリーグ13位と下位に位置したことが要因です。

WASナショナルズ　打撃成績

Pos	Name	Age	G	AB	R	H	HR	RBI	SB	BA	OBP	SLG	OPS
C	Keibert Ruiz#	24	136	523	55	136	18	67	1	.260	.308	.409	.717
1B	Dominic Smith*	28	153	527	57	134	12	46	1	.254	.326	.366	.692
2B	Luis García*	23	122	447	61	119	9	50	9	.266	.304	.385	.688
SS	CJ Abrams*	22	151	563	83	138	18	64	47	.245	.300	.412	.712
3B	Jeimer Candelario#	29	99	368	57	95	16	53	6	.258	.342	.481	.823
LF	Stone Garrett	27	89	234	40	63	9	40	3	.269	.343	.457	.801
CF	Alex Call	28	128	375	43	75	8	38	9	.200	.307	.307	.614
RF	Lane Thomas	27	156	628	101	168	28	86	20	.268	.315	.468	.783
DH	Joey Meneses	31	154	611	71	168	13	89	0	.275	.321	.401	.722
Pos	Name	Age	G	AB	R	H	HR	RBI	SB	BA	OBP	SLG	OPS
3B	Ildemaro Vargas#	31	86	262	32	66	4	31	1	.252	.304	.363	.666
UT	Jake Alu*	26	51	159	14	36	2	16	5	.226	.282	.289	.571
C	Riley Adams	27	44	143	8	39	4	21	0	.273	.331	.476	.807
LF	Corey Dickerson*	34	50	144	12	36	2	17	0	.250	.283	.354	.637
CF	Victor Robles	26	36	107	15	32	0	8	8	.299	.385	.364	.750
CF	Jacob Young	23	33	107	9	27	0	12	13	.252	.322	.336	.658
	Team Totals	26.9	162	5522	700	1401	151	665	127	.254	.314	.396	.709
	Rank in 15 NL teams			4	12	5	15		8	5	13	12	12

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Generated 10/20/2023.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

今シーズン中は、サードとレフト以外は、スターティングラインナップを固定することができました。サードはキャンデラリオがトレードで7月にCHIカブスに移籍したことが要因ですので、レフト以外は固定できたと言っていいでしょう。

昨年初めて規定打席に到達したレーン・トーマスは、今年も規定打席に到達し、打撃成績は昨年より向上し、28本塁打、20盗塁と、20-20を達成し、チームの中軸打者に成長しました。

レーン・トーマス↓↓↓

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昨年30歳でMLBデビューを果たしたオールドルーキーのジョーイ・メネセスは、DHとして出場する機会が多く、自身初の規定打席に到達を果たしました。打率.275、13本塁打を打ち、チームトップの89打点をあげました。

ジョーイ・メネセス↓↓↓

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投手成績

投手成績は防御率・自責点が、ナ・リーグ15チーム中14位、奪三振は13位、被本塁打は15位と、多くの指標がリーグ下位の成績でした。

WASナショナルズ　投手成績

Pos	Name	Age	W	L	ERA	G	GS	SV	IP	H	ER	BB	SO	ERA+	FIP	WHIP
SP	Patrick Corbin*	33	10	15	5.20	32	32	0	180.0	210	104	57	124	83	5.28	1.483
SP	Josiah Gray	25	8	13	3.91	30	30	0	159.0	152	69	80	143	110	4.94	1.459
SP	Trevor Williams	31	6	10	5.55	30	30	0	144.1	178	89	53	111	78	5.99	1.600
SP	MacKenzie Gore*	24	7	10	4.42	27	27	0	136.1	134	67	57	151	97	4.89	1.401
SP	Jake Irvin	26	3	7	4.61	24	24	0	121.0	118	62	54	99	93	5.31	1.421
Pos	Name	Age	W	L	ERA	G	GS	SV	IP	H	ER	BB	SO	ERA+	FIP	WHIP
CL	Kyle Finnegan	31	7	5	3.76	67	0	28	69.1	66	29	24	63	115	4.58	1.298
RP	Hunter Harvey	28	4	4	2.82	57	0	10	60.2	44	19	13	67	153	3.29	0.940
RP	Jordan Weems	30	5	1	3.62	51	0	0	54.2	38	22	28	60	119	4.90	1.207
RP	Mason Thompson	25	4	4	5.50	51	0	1	54.0	62	33	22	44	79	4.03	1.556
RP	Andrés Machado	30	4	1	5.22	44	0	0	50.0	53	29	13	43	83	5.50	1.320
Pos	Name	Age	W	L	ERA	G	GS	SV	IP	H	ER	BB	SO	ERA+	FIP	WHIP
	Joan Adon	24	2	4	6.45	12	10	0	51.2	60	37	24	48	67	4.98	1.626
	Cory Abbott	27	1	2	6.64	22	0	0	39.1	48	29	19	40	65	5.95	1.703
	Chad Kuhl	30	0	4	8.45	16	5	1	38.1	47	36	28	31	51	6.78	1.957
	Thaddeus Ward	26	0	0	6.37	26	0	0	35.1	29	25	28	30	68	6.68	1.613
	Jose Ferrer*	23	3	0	5.03	39	0	0	34.0	37	19	13	25	86	4.55	1.471
	Robert Garcia*	27	2	2	3.69	24	0	0	31.2	25	13	11	33	118	3.45	1.137
	Carl Edwards Jr.	31	1	3	3.69	32	0	2	31.2	31	13	17	24	118	3.86	1.516
	Team Totals	28.0	71	91	5.02	162	162	42	1428.1	1512	797	592	1225	86	5.15	1.473
	Rank in 15 NL teams		13	2	14			10	12	13	14	12	13

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Generated 10/20/2023.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

先発投手は野手のスターティングラインナップと同様に、1年間固定できており、コービン、グレイ、ウィリアムズ、ゴア、アービンの5人が、ローテーションを守り、5人とも120イニング以上を投げました。5人とも敗戦数の方が勝利数より多く、WHIPも1.400以上で、グレイ以外の4人は防御率が4点台・5点台という成績でした。今年もエースと呼べるような核となる選手がいませんでした。この5人の中からエースと呼べるような活躍をする選手が出てきて欲しいです。ジョサイア・グレイとマッケンジー・ゴアの2人には、更なる飛躍を期待しています。

ジョサイア・グレイは、マックス・シャーザーやトレイ・ターナーをLAドジャースに放出した時のトレードで獲得した選手の1人です。

ジョサイア・グレイ↓↓↓

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マッケンジー・ゴアは、フアン・ソトやジョッシュ・ベルをSDパドレスに放出した時のトレードで、CJ・エイブラムスらとともに獲得した選手です。

マッケンジー・ゴア↓↓↓

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救援投手では、カイル・フィネガンが、67試合に登板しました。一時的にハンター・ハービーがクローザーを担う時期もありましたが、1年間離脱することなく、28セーブをあげました。

カイル・フィネガン↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

野手・投手ともに補強が少なく昨年同様リーグ下位の成績と、開幕前に予想していました。2023年は開幕前の予想通りの結果となりました。

まとめ

2022年よりはレベルがあがり、野手も投手もレギュラー選手が固定できました。

野手はスターティングラインナップが固定されました。しかし、規定打席に到達してOPS.800を超える選手はいませんでした。強豪が揃うナ・リーグ東地区で優勝争いするためには、少なくともチームに、そういった選手が2人は必要です。

投手も同様で、先発投手とクローザーが固定できたシーズンでした。しかし、規定投球回数に達して、10勝以上、防御率4点以下、WHIP1.300以下というレベルの選手は出現しませんでした。グレイとゴアにはその可能性を感じるので、成長に期待します。

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