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【MLB 2024年 レビュー】ミネソタ・ツインズ

2024年レビュー ア・リーグ ツインズ

今回は、ア・リーグ中地区4位のミネソタ・ツインズです。

2024年順位表

今年は82勝80敗で、ア・リーグ中地区の4位でした。シーズン終盤までワイルドカードを争い、8月末の時点ではワイルドカード圏内にいましたが、9月に大きく負け越したため、今季はポストシーズン進出を逃しました。

2024年　ア・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、打率6位、出塁率・長打率・OPSは5位という成績で、リーグ中の上といった成績でした。本塁打30本を超える打者がいない打線ですが、本塁打10本以上の選手が8人、二塁打20本以上の選手が7人と、打線のどこからでも長打が打てるチームで、二塁打数はリーグ2位でした。その結果、得点数はリーグ4位と、今年は得点力の高いチームでした。

ミネソタ・ツインズ　打撃成績
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Ryan Jeffers 27 C 2.1 122 412 56 93 21 64 3 32 94 .226 .300 .432 .732
Carlos Santana# 38 1B 2.5 150 521 63 124 23 71 4 65 99 .238 .328 .420 .749
Edouard Julien* 25 2B -0.2 94 266 36 53 8 21 6 33 102 .199 .292 .323 .616
Carlos Correa 29 SS 3.7 86 319 55 99 14 54 0 40 61 .310 .388 .517 .905
José Miranda 26 3B 1.6 121 401 44 114 9 49 2 18 66 .284 .322 .441 .763
Manuel Margot 29 LF -0.6 129 315 37 75 4 31 5 21 54 .238 .289 .337 .626
Byron Buxton 30 CF 3.6 102 355 62 99 18 56 7 20 99 .279 .335 .524 .859
Max Kepler* 31 RF 1.0 105 368 43 93 8 42 1 22 80 .253 .302 .380 .682
Trevor Larnach* 27 DH 1.3 112 355 59 92 15 52 4 40 89 .259 .338 .434 .771
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Willi Castro# 27 UT 1.6 158 558 89 138 12 60 14 51 150 .247 .331 .385 .717
Royce Lewis 25 3B 0.7 82 292 40 68 16 47 0 28 74 .233 .295 .452 .747
Christian Vázquez 33 C -0.2 93 294 29 65 7 27 3 11 65 .221 .248 .327 .575
Matt Wallner* 26 OF 2.2 75 220 26 57 13 37 3 24 95 .259 .372 .523 .894
Austin Martin 25 OF -1.0 93 233 41 59 1 16 7 20 47 .253 .318 .352 .670
Kyle Farmer 33 IF -0.3 107 215 26 46 5 25 3 19 49 .214 .293 .353 .647
Brooks Lee# 23 SS -0.2 50 172 9 38 3 27 3 11 27 .221 .265 .320 .585
Alex Kirilloff* 26 UT -0.6 57 159 20 32 5 20 0 15 47 .201 .270 .384 .653
Team Totals     17.1 162 5490 742 1352 183 702 65 473 1306 .246 .315 .411 .726
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Generated 11/18/2024.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

野手で最もbWARが高い選手はカルロス・コレアです。シーズン前半は主力打者としてチームを引っ張り、オールスターゲームにも選出されましたが、ケガにより7月中旬から9月中旬に欠場してしまいました。その影響からか、ワイルドカード争いをしていたチームが、8月以降失速してしまいました。

カルロス・コレア↓↓↓

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今年MLB15年目・38歳、ベテランのカルロス・サンタナは、自身初のゴールドグラブ賞を受賞しました。打撃でも150試合に出場し、チームトップの本塁打23本・71打点をあげる活躍をしました。

カルロス・サンタナ↓↓↓

今年目を引く活躍をしたのは、三塁手のホセ・ミランダです。4試合にかけて、12打数連続ヒットの記録を達成しました。

ホセ・ミランダ↓↓↓

投手成績

投手成績は、ア・リーグ15チーム中、防御率10位、WHIP 5位、被打率9位、与四球数は3位、奪三振数は1位という成績で、奪三振がリーグで最も多く、与四球も少ないという優秀な投手陣でした。しかし、失点数は9位、自責点数は11位とリーグ下位となっており、投手成績の割に失点を防ぐことができませんでした。被本塁打数がア・リーグでワースト6位、ダブルプレイ数がリーグ最少の69個といったことが原因と思われます。

ミネソタ・ツインズ　投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Pablo López 28 15 10 4.08 32 32 0 185.1 180 84 41 198 102 3.65 1.192
SP Bailey Ober 28 12 9 3.98 31 31 0 178.2 136 79 43 191 104 3.82 1.002
SP Joe Ryan 28 7 7 3.60 23 23 0 135.0 110 54 23 147 115 3.44 0.985
SP Simeon Woods Richardson 23 5 5 4.17 28 28 0 133.2 125 62 48 117 99 4.12 1.294
SP Chris Paddack 28 5 3 4.99 17 17 0 88.1 102 49 21 79 83 4.19 1.392
SP David Festa 24 2 6 4.90 14 13 0 64.1 62 35 23 77 85 3.76 1.321
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Jhoan Durán 26 6 9 3.64 58 0 23 54.1 48 22 15 66 114 2.85 1.160
RP Cole Sands 26 9 1 3.28 62 0 4 71.1 59 26 12 85 127 2.63 0.995
RP Griffin Jax 29 5 5 2.03 72 0 10 71.0 47 16 15 95 205 1.94 0.873
RP Jorge Alcalá 28 4 3 3.24 54 0 0 58.1 40 21 20 58 129 4.14 1.029
RP Caleb Thielbar* 37 2 4 5.32 59 0 3 47.1 50 28 24 53 78 4.10 1.563
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Louie Varland 26 0 6 7.61 16 7 0 49.2 68 42 16 49 55 5.54 1.691
  Zebby Matthews 24 1 4 6.69 9 9 0 37.2 51 28 11 43 63 5.72 1.646
  Steven Okert* 32 3 2 5.09 44 1 1 35.1 37 20 16 33 82 5.12 1.500
  Kody Funderburk* 27 1 0 6.49 27 0 1 34.2 41 25 15 32 64 4.55 1.615
  Jay Jackson 36 1 2 7.52 20 0 0 26.1 28 22 9 29 56 5.45 1.405
  Josh Staumont 30 1 0 3.70 25 0 0 24.1 17 10 14 18 114 3.54 1.274
  Scott Blewett 28 1 1 1.77 12 0 0 20.1 17 4 8 18 238 4.00 1.230
  Ronny Henriquez 24 1 1 3.26 16 1 0 19.1 20 7 5 15 130 4.05 1.293
  Michael Tonkin 34 0 0 3.86 13 0 0 16.1 18 7 7 22 110 2.13 1.531
  Team Totals 27.8 82 80 4.26 162 162 43 1440.1 1333 682 433 1500 98 3.84 1.226
  Rank in 15 AL teams   8 8 10     6 6 12 11 3 1      
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Generated 11/18/2024.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

先発投手陣では、パブロ・ロペス、ベイリー・オーバーの2人が、1年間ローテーションを守り、30試合以上に先発し、規定投球回数を投げ、二桁勝利をあげました。2人とも自己最多となる15勝・12勝をあげる活躍をしました。

パブロ・ロペス↓↓↓

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ベイリー・オーバー↓↓↓

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先発投手で今年台頭してきたのは、23歳のシメオン・ウッズ・リチャードソンです。4月中旬から先発ローテーションに加わり、28試合に先発して5勝5敗・防御率4.17という成績を残しました。9月に入ると早い回に打たれる試合が多く、来季は1シーズン通して戦える体力増強を期待したいです。

シメオン・ウッズ・リチャードソン↓↓↓

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救援投手陣では、グリフィン・ジャックスが救援投手陣を支えました。2年連続70試合以上登板、その前の2022年には65試合登板しており、3年連続でフル回転の活躍をしています。基本的にはクローザーへつなぐセットアッパーで、クローザーのヨアン・デュランが不在の時には、クローザーを務めるなど、大車輪の活躍。今年の成績は防御率2.03・WHIP 0.873と救援投手陣で最も優れた結果を残しました。

グリフィン・ジャックス↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

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開幕前の予想では、打撃成績・投手成績ともにリーグ中ほどの成績と予想しており、打撃成績は予想より良く、投手成績は予想より悪いという結果でした。地区優勝した前年より勝率は落ち、ポストシーズンに進出することは難しいと予想していましたので、それは当たりましたが、思いのほか同地区でワイルドカードに進出したクリーブランド・ガーディアンズ、カンザスシティ・ロイヤルズ、デトロイト・タイガースの成績が良く、順位予想は外してしまいました。

総括

今季のツインズは、本塁打トップが23本のカルロス・サンタナ、打点トップが71打点のカルロス・サンタナと、本塁打数30本・100打点を打つような強力な主軸打者が不在でした。しかも盗塁数もア・リーグ最少の65個と走力にも欠けていたにもかかわらず、得点数リーグ4位を記録するなど、効率の良い攻撃で、打線のどこからでも得点できるチームでした。反対に投手成績は、奪三振数1位、与四球数は3位という成績ながら、失点数はリーグ9位と、防御の面では効率の悪い結果となりました。投手陣を見ると、先発・救援ともに左投手がほとんどおらず、活躍したのは59試合に登板したベテランの中継ぎ左腕、ケイレブ・シールバーくらいでした。そのシールバーも防御率5点台で、bWARはマイナスという成績でした。

来季についてですが、打線は今年とあまりメンバーが変らないので、得点力の高い打撃が期待されます。投手陣は、先発・救援ともに左腕投手の補強が課題です。

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