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【MLB 2024年 レビュー】シカゴ・ホワイトソックス

2024年はロサンゼルス・ドジャースがワールドシリーズ優勝を果たし、シーズンが終了しました。今回から1球団ずつレギュラーシーズンの成績を振り返りたいと思います。 ア・リーグとナ・リーグを交互に、勝率の低い順に書いていきます。初回の今回は、ア・リーグ中地区5位のシカゴ・ホワイトソックスです。

2024年順位表

今年は41勝121敗で、ア・リーグ中地区の最下位を独走し、近代野球においては、史上最悪のシーズン121敗という不名誉な記録となりました。

2024年 ア・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。打率、出塁率、長打率、OPS、安打数、本塁打数、得点数、ほぼ全ての打撃指標でリーグ最下位の成績でした。

シカゴ・ホワイトソックス 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Korey Lee 25 125 377 36 79 12 37 6 .210 .244 .347 .591
1B Andrew Vaughn 26 149 570 55 140 19 70 2 .246 .297 .402 .699
2B Nicky Lopez* 29 124 398 40 96 1 21 5 .241 .312 .294 .606
SS Paul DeJong 30 102 337 39 77 18 41 2 .228 .275 .430 .706
3B Lenyn Sosa 24 100 351 28 89 8 35 3 .254 .283 .359 .642
LF Andrew Benintendi* 29 135 477 50 109 20 64 3 .229 .289 .396 .685
CF Luis Robert Jr. 26 100 393 47 88 14 35 23 .224 .278 .379 .657
RF Dominic Fletcher* 26 72 223 14 46 1 17 0 .206 .252 .256 .508
DH Eloy Jiménez 27 65 229 18 55 5 16 3 .240 .297 .345 .642
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
UT Gavin Sheets* 28 139 451 35 105 10 45 2 .233 .303 .357 .660
OF Tommy Pham 36 70 271 33 72 5 19 6 .266 .330 .380 .710
OF Corey Julks 28 66 173 17 37 3 14 5 .214 .275 .306 .581
3B Miguel Vargas 24 42 135 11 14 2 7 2 .104 .217 .170 .387
C Martín Maldonado 37 48 135 9 16 4 11 0 .119 .174 .230 .403
3B Danny Mendick 30 47 132 13 26 3 8 6 .197 .243 .318 .561
2B Brooks Baldwin# 23 33 114 9 24 2 8 4 .211 .250 .316 .566
3B Bryan Ramos 22 32 99 13 20 3 11 0 .202 .252 .333 .586
  Team Totals 27.8 162 5383 507 1187 133 485 90 .221 .278 .340 .618
  Rank in 15 AL teams     12 15 15 15   11 15 15 15 15
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 10/21/2024.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

OPSが.700を超えたのは、トミー・ファムとポール・デヨングの2名のみで、2人ともトレードデッドライン前にトレードに出されてしまい、シーズン後半は頼りになる長打を期待できる選手がほとんどいない状況でした。

5ツール選手のルイス・ロバートJr.は、故障で100試合の出場にとどまり、打率も.224でしたが、チームトップの23盗塁を記録し、bWARもチームトップの1.4を記録しました。時々見せる怠慢プレイが気がかりです。それが無くなると優秀な選手なのですが。

ルイス・ロバートJr.↓↓↓

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MLB4年目のアンドリュー・ボーンは、チームトップの149試合に出場し、3年連続で規定打席にも到達するなど、ホセ・アブレイユが抜けた後のファーストのレギュラーを守っています。ただチームトップの70打点をあげた一方で、本塁打19本、四球が少なく出塁率も3割未満という成績で、中軸を打つ選手としては、もう一段高い成績を目指してほしいです。

アンドリュー・ボーン↓↓↓

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投手成績

投手成績は、防御率、WHIP、被打率、与四球数は、ア・リーグ15チーム中15位とリーグでも最下位の成績でした。チーム投手成績でリーグ最下位を逃れたのは奪三振数で、200個を超えるクロシェのおかげで、奪三振数はリーグ9位でした。

シカゴ・ホワイトソックス 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Chris Flexen 29 3 15 4.95 33 30 0 160.0 180 88 63 123 83 4.80 1.519
SP Garrett Crochet* 25 6 12 3.58 32 32 0 146.0 123 58 33 209 115 2.69 1.068
SP Jonathan Cannon 23 5 10 4.49 23 21 1 124.1 125 62 40 91 92 4.65 1.327
SP Erick Fedde 31 7 4 3.11 21 21 0 121.2 105 42 34 108 132 3.78 1.142
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Michael Kopech 28 2 8 4.74 43 0 9 43.2 35 23 24 59 87 4.84 1.351
RP Justin Anderson 31 1 2 4.39 56 0 1 53.1 48 26 32 57 94 4.22 1.500
RP John Brebbia 34 0 6 6.29 54 0 2 48.2 52 34 17 58 66 4.42 1.418
RP Tanner Banks* 32 2 2 4.13 41 1 2 48.0 47 22 15 55 100 3.29 1.292
RP Steven Wilson 29 1 6 5.71 40 0 0 34.2 29 22 26 34 73 6.72 1.587
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Michael Soroka 26 0 10 4.74 25 9 0 79.2 66 42 44 84 87 4.95 1.381
  Jared Shuster* 25 2 5 4.42 39 4 0 73.1 74 36 33 56 93 4.59 1.459
  Chad Kuhl 31 0 2 5.06 31 1 1 53.1 56 30 25 54 82 4.10 1.519
  Davis Martin 27 0 5 4.32 11 10 0 50.0 50 24 23 47 96 4.27 1.460
  Drew Thorpe 23 3 3 5.48 9 9 0 44.1 35 27 21 25 75 5.87 1.263
  Nick Nastrini 24 0 7 7.07 9 8 0 35.2 32 28 36 26 59 7.37 1.907
  Jordan Leasure 25 0 2 6.32 33 0 2 31.1 32 22 18 26 66 5.82 1.596
  Fraser Ellard* 26 2 3 3.75 25 0 1 24.0 18 10 12 26 111 4.25 1.250
  Tim Hill* 34 1 0 5.87 27 0 0 23.0 41 15 10 13 71 3.47 2.217
  Touki Toussaint 28 1 2 7.43 11 0 0 23.0 35 19 18 26 56 5.08 2.304
  Gus Varland 27 1 0 3.54 19 0 0 20.1 23 8 4 24 118 2.04 1.328
  Team Totals 27.5 41 121 4.68 162 162 21 1420.0 1397 738 643 1366 88 4.56 1.437
  Rank in 15 AL teams   15 1 15     15 15 15 15 15 9      
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 10/21/2024.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

先発投手陣では、クロシェとフレクセンの2人が30試合以上に先発し、1年間ローテーションを守り、キャノンも21試合に先発するなどローテーションの一角を担いました。また、フェッドもトレードでシーズン中に放出されるまでは21試合に先発し、ローテーションを守っていました。最悪のチーム状態でしたが、先発投手陣はまだまともな状態でした。ただ打撃陣の援護がなかったため、二桁勝利をあげる投手は1人もいませんでした。

先発投手陣の中でも今季から先発投手に転向したギャレット・クロシェは、首脳陣の期待に応え、オールスターに選出され、シーズン200奪三振を超えるなど、優秀な成績を収めました。2022年にトミー・ジョン手術をし、今年先発投手に転向して大成功したギャレット・クロシェは、カムバック賞を受賞しました。

ギャレット・クロシェ↓↓↓

救援投手陣は、ほぼ全員が防御率4点台を超えているなど、全く機能しませんでした。しかし、シーズン途中でトレードで放出されたマイケル・コペックは、ドジャースに移籍するとセットアッパーとして重要な役割を担い、ワールドシリーズでも活躍しました。左腕のティム・ヒルも、ヤンキースに移籍すると貴重な中継ぎ左腕として活躍し、ポストシーズンで活躍をしました。2人の移籍後の成績は、それぞれ防御率1点台、2点台と、ホワイトソックス在籍時と比べて各段に向上しました。

マイケル・コペック↓↓↓

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ティム・ヒル↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

mlbfan.hatenablog.com

開幕前の予想では、打撃成績も投手成績もリーグ下位と予想しており、その点では予想通りでした。勝敗数も100敗はすると予想し、地区5位を予想していましたので、順位予想も当たりましたが、シーズン121敗もするとは予想できませんでした。

まとめ

今季のホワイトソックスは、失点がリーグ最多、得点がリーグ最少と、最下位となるのは必然でした。チームの雰囲気も覇気があるようには見えず、監督も打つ手無しだったのではないでしょうか。8月にはグリフォル監督が解雇されて、サイズモア監督に変わりましたが、トレードで主力選手を放出した後ということもあり、勝率に大きな変化はありませんでした。

シーズン中には、アメリカンリーグのタイ記録となる21連敗を喫しました。

最終的にはシーズン121敗を喫し、1900年以降の近代野球におけるシーズン最多敗記録を更新する体たらくでした。

2025年に、そんな敗戦記録を作ったチームの指揮を執るのは、ウィル・ベナブル監督です。アイビーリーグ所属する難関のプリンストン大学を卒業した頭脳派ですので、きっとホワイトソックスに変革をもたらしてくれるでしょう。

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