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【MLB 2024年 レビュー】デトロイト・タイガース

2024年レビュー ア・リーグ タイガース 日本人選手

今回は、ア・リーグ中地区3位・ワイルドカード3番手でポストシーズンに進出したデトロイト・タイガースです。

2024年順位表

今年は86勝76敗で、ア・リーグ中地区で2位となり、ワイルドカード2番手でポストシーズンに進出しました。2014年の地区優勝を最後にポストシーズンから遠ざかっていたチームで、8月31日時点で、地区4位・ワイルドカード争いでも5ゲームを追う展開でしたので、今年もポストシーズン進出は難しいと思われました。しかし、9月は17勝8敗という高勝率で勝ち越し、ミネソタ・ツインズを逆転し、10年ぶりのポストシーズン進出を果たしました。ポストシーズンでは、ALWCをヒューストン・アストロズ相手に2勝0敗で通過しましたが、ALDSではクリーブランド・ガーディアンズに2勝3敗と惜敗。

2024年　ア・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、打率10位・出塁率14位・長打率10位・OPS 11位という成績で、リーグでは中の下という位置の成績でした。本塁打30本以上打つ打者はおらず、20本以上もライリー・グリーン1人と、長打力に欠ける打線でした。三塁打47本はリーグトップの成績。

デトロイト・タイガース　打撃成績
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Jake Rogers 29 C 1.0 102 310 43 61 10 36 1 22 99 .197 .255 .352 .607
Spencer Torkelson 24 1B 0.3 92 342 45 75 10 37 0 33 105 .219 .295 .374 .669
Colt Keith* 22 2B 1.1 148 516 54 134 13 61 7 36 110 .260 .309 .380 .689
Javier Báez 31 SS -1.1 80 272 25 50 6 37 8 12 69 .184 .221 .294 .516
Gio Urshela 32 3B -0.3 92 300 25 73 5 37 0 19 49 .243 .286 .333 .619
Riley Greene* 23 LF 5.4 137 512 82 134 24 74 4 64 156 .262 .348 .479 .827
Parker Meadows* 24 CF 2.2 82 270 39 66 9 28 9 25 76 .244 .310 .433 .743
Wenceel Pérez# 24 RF 0.7 112 389 51 94 9 37 9 32 92 .242 .300 .383 .683
Justyn-Henry Malloy 24 DH -0.4 71 202 18 41 8 21 1 23 85 .203 .291 .366 .658
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
Matt Vierling 27 UT 2.9 144 518 80 133 16 57 6 41 121 .257 .312 .423 .735
Mark Canha 35 UT 0.6 93 320 42 74 7 38 4 42 79 .231 .337 .350 .687
Zach McKinstry* 29 IF 0.8 118 297 32 64 4 23 16 24 69 .215 .277 .337 .614
Kerry Carpenter* 26 DH 2.2 87 264 37 75 18 57 0 22 75 .284 .345 .587 .932
Andy Ibáñez 31 2B 1.4 99 224 30 54 5 32 2 15 63 .241 .295 .357 .652
Carson Kelly 29 C 0.7 60 179 21 43 7 29 0 17 40 .240 .325 .391 .716
Trey Sweeney* 24 SS 0.8 36 110 11 24 4 17 2 7 32 .218 .269 .373 .642
Team Totals     16.1 162 5442 682 1273 162 656 76 476 1461 .234 .300 .385 .685
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Generated 12/1/2024.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

チームの中心的な打者に成長したのが、ライリー・グリーンです。チームトップの24本塁打・74打点を記録して、オールスターゲームにも出場しました。

ライリー・グリーン↓↓↓

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コルト・キース内野手は、オフに6年契約を締結するほど期待されたルーキーです。1年目の今年は、期待に応えて開幕戦からセカンドのスタメンとして起用されると、1年間定位置を守り、規定打席数にも到達し、打率.260・13本塁打・61打点を記録。これからの成長が楽しみな23歳のルーキーが現れました。

コルト・キース↓↓↓

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投手成績

投手成績は、防御率とWHIPは、ア・リーグ15チーム中5位、被打率8位、与四球数は4位、奪三振数は9位と、リーグでも中の上という位置の成績でした。

デトロイト・タイガース　投手成績
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
Tarik Skubal* 27 SP 6.3 18 4 2.39 31 31 0 192.0 142 51 35 228 170 2.50 0.922
Reese Olson 24 SP 1.2 4 8 3.53 22 22 0 112.1 100 44 33 101 116 3.17 1.184
Kenta Maeda 36 SP -1.7 3 7 6.09 29 17 0 112.1 124 76 31 96 67 4.97 1.380
Jack Flaherty 28 SP 2.4 7 5 2.95 18 18 0 106.2 83 35 19 133 138 3.12 0.956
Casey Mize 27 SP 0.1 2 6 4.49 22 20 0 102.1 121 51 29 78 91 3.95 1.466
Keider Montero 23 SP 0.1 6 6 4.76 19 16 0 98.1 100 52 31 77 86 5.15 1.332
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
Jason Foley 28 CL 0.8 3 6 3.15 69 0 28 60.0 51 21 20 46 130 3.82 1.183
Tyler Holton* 28 RP 3.1 7 2 2.19 66 9 8 94.1 57 23 17 77 186 3.17 0.784
Will Vest 29 RP 1.5 3 4 2.82 69 0 2 70.1 61 22 18 63 145 2.83 1.123
Beau Brieske 26 RP 0.7 4 5 3.59 46 12 1 67.2 55 27 30 69 114 3.51 1.256
Shelby Miller 33 RP 0.0 6 8 4.53 51 0 2 55.2 41 28 13 49 90 4.48 0.970
Player Age Pos WAR W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
Alex Faedo 28   0.6 5 3 3.61 37 6 0 57.1 49 23 28 55 113 4.91 1.343
Joey Wentz* 26   -0.4 0 2 5.37 38 0 1 55.1 60 33 27 60 76 4.50 1.572
Brant Hurter* 25   1.3 6 1 2.58 10 1 0 45.1 34 13 6 38 159 3.03 0.882
Andrew Chafin* 34   0.5 3 2 3.16 41 0 1 37.0 35 13 16 50 130 2.55 1.378
Brenan Hanifee 26   0.9 1 1 1.84 21 3 0 29.1 27 6 6 23 223 3.10 1.125
Matt Manning 26   0.1 0 1 4.88 5 5 0 27.2 31 15 12 23 84 4.22 1.554
Bryan Sammons* 29   0.5 1 1 3.62 6 0 0 27.1 16 11 9 18 114 5.80 0.915
Ty Madden 24   -0.1 1 1 4.30 6 1 0 23.0 25 11 8 17 96 3.99 1.435
Mason Englert 24   -0.3 1 0 5.40 12 1 0 21.2 23 13 5 16 77 4.92 1.292
Sean Guenther* 28   1.0 3 0 0.86 17 0 0 21.0 9 2 2 12 482 2.60 0.524
Team Totals     17.9 86 76 3.63 162 162 45 1447.0 1265 583 416 1354 113 3.70 1.162
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Generated 12/1/2024.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

先発投手陣で二桁勝利をあげ、規定投球回数に達したのは、タリック・スクーバル1人という状況で、彼に頼り切ったシーズンでした。そのタリック・スクーバルにとって今季は、あらゆる投手指標において自己ベストの成績でした。18勝・防御率2.39・228奪三振の全てがア・リーグトップという投手三冠王を達成しました。当然、サイヤング賞も受賞しました。

タリック・スクーバル↓↓↓

救援投手陣では、クローザーのジェイソン・フォーリーがチームトップの28セーブをあげました。そのクローザーのフォーリーよりも活躍したのが、左腕の中継ぎ投手タイラー・ホルトンです。66試合・94回1/3を投げ、WHIP 0.784という優秀な成績。前年も85回を投げてWHIP 0.9未満という成績で、2年続けてフル回転の活躍のうえ、優秀な成績を残しました。カッター、シンカー、チェンジアップ、スイーパーなどの変化球を多投する投手で、コントロールに優れています。対左打者には被打率.153と抜群の成績でした。

タイラー・ホルトン↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

mlbfan.hatenablog.com

開幕前の予想では、打撃成績はリーグ中位～下位、投手成績はリーグ中位～上位と予想しており、その点では予想通りでした。順位予想では、投手力がア・中地区では一歩リードしており、地区優勝と予想していましたが、結果は3位と、同地区の他チームを過小評価していました。

日本人選手

今季は前田健太が加入しましたが、彼にとっては不本意なシーズンとなってしまいました。シーズン初めこそ先発ローテーションに入っていましたが、前半戦で16試合に先発し、5回を持たない試合も多く、防御率が6点台になるなど結果がでなかったため、後半戦は主に中継ぎで登板しました。中継ぎに回ってからは無失点に抑える試合もあり、防御率も後半戦は4点台と向上しました。しかし残念ながら、ポストシーズンでは出場機会を与えられませんでした。

前田健太↓↓↓

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総括

今季のタイガースは、前半戦を47勝50敗と勝率5割を下回り、さらにTDL前に先発投手のジャック・フラハーティをロサンゼルス・ドジャースにトレードで放出し、野手もマーク・カナとジオ・ウルシェラのレギュラーくラスの2人を放出するなど、ポストシーズン進出は難しいのかと思われました。しかし8月に17勝11敗と6つ勝ち越し、9月に17勝8敗と9つ勝ち越したことで、大逆転でワイルドカード3位の座をつかみました。今年は野手・投手ともに若手選手の台頭が見られましたので来季が楽しみです。

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