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【MLB 2024年 レビュー】オークランド・アスレチックス

2024年レビュー ア・リーグ アスレチックス

今回は、ア・リーグ西地区4位のオークランド・アスレチックスです。

2024年順位表

今年は69勝93敗で、ア・リーグ西地区で4位でした。今年も負け越しとなり3年連続勝率5割未満でしたが、2022年、2023年と2年連続で100敗以上を記録していたことを考えると、今年は93敗となり勝率を向上させました。

2024年　ア・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、本塁打数がリーグ3位、長打率は8位、OPSリーグ9位、打率11位、出塁率12位、得点数12位という結果で、本塁打の多さが、チームの攻撃力を支えました。

オークランド・アスレチックス　打撃成績
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
Shea Langeliers 26 C 2.9 137 482 58 108 29 80 4 .224 .288 .450 .739
Tyler Soderstrom* 22 1B 0.5 61 189 18 44 9 26 0 .233 .315 .429 .743
Zack Gelof 24 2B 1.3 138 497 60 105 17 49 25 .211 .270 .362 .632
Max Schuemann 27 SS 0.8 133 396 55 87 7 34 14 .220 .311 .308 .619
Abraham Toro# 27 3B 0.6 94 337 34 81 6 26 4 .240 .293 .350 .643
Miguel Andujar 29 LF 0.4 75 302 31 86 4 30 3 .285 .320 .377 .697
JJ Bleday* 26 CF 2.2 159 572 74 139 20 60 2 .243 .324 .437 .762
Lawrence Butler* 23 RF 3.0 125 412 63 108 22 57 18 .262 .317 .490 .807
Brent Rooker 29 DH 5.6 145 546 82 160 39 112 11 .293 .365 .562 .927
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
Seth Brown* 31 UT -0.6 124 372 32 86 14 44 4 .231 .283 .379 .662
Tyler Nevin 27 CI -0.2 87 245 22 50 7 20 1 .204 .288 .331 .618
Daz Cameron 27 OF -0.5 66 170 22 34 5 15 5 .200 .258 .329 .587
Kyle McCann* 26 C 0.2 54 140 13 33 5 15 0 .236 .318 .371 .690
J.D. Davis 31 CI -0.1 39 123 12 29 4 5 0 .236 .304 .366 .670
Darell Hernaiz 22 IF -0.8 48 120 8 23 1 12 1 .192 .261 .242 .503
Brett Harris 26 3B -0.5 36 103 15 15 3 12 0 .146 .276 .262 .539
Ryan Noda* 28 1B -0.6 36 95 8 13 1 4 0 .137 .255 .211 .465
Nick Allen 25 SS 0.2 41 97 6 17 1 4 0 .175 .216 .247 .463
Jacob Wilson 22 SS -0.2 28 92 11 23 0 3 0 .250 .314 .315 .629
Team Totals     13.2 162 5432 643 1267 196 619 98 .233 .301 .393 .694
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 11/4/2024.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

野手では、ブレント・ルッカー、シェイ・ランゲリアーズ、ローレンス・バトラー、JJ・ブレデイの4人が本塁打20本以上を記録。

DHのブレント・ルッカーは、自己最多の39本塁打を打ち、リーグ3位となる112打点を記録する活躍をし、シルバースラッガー賞を受賞しました。

ブレント・ルッカー↓↓↓

捕手のシェイ・ランゲリアーズは、捕手として131試合、DHで3試合に出場し、いずれもチーム2位となる29本塁打、80打点をあげました。打率と出塁率は低いものの、自身初の規定打席到達で、打率、本塁打、打点、OPSの全てが自己最高記録と、着実に成長し、リーグを代表する捕手になりつつあります。

シェイ・ランゲリアーズ↓↓↓

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投手成績

投手成績は、防御率とWHIPは、ア・リーグ15チーム中13位、被打率と奪三振数は14位と、リーグでも下位の成績でした。

オークランド・アスレチックス　投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP JP Sears* 28 11 13 4.38 32 32 0 180.2 172 88 49 137 90 4.71 1.223
SP Mitch Spence 26 8 10 4.58 35 24 0 151.1 165 77 44 126 86 4.21 1.381
SP Joey Estes 22 7 9 5.01 25 24 0 127.2 130 71 27 92 79 4.94 1.230
SP Ross Stripling 34 2 11 6.01 22 14 0 85.1 109 57 22 49 66 3.89 1.535
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Mason Miller 25 2 2 2.49 55 0 28 65.0 36 18 21 104 159 2.18 0.877
RP T.J. McFarland* 35 2 4 3.81 79 0 0 56.2 53 24 17 39 104 3.82 1.235
RP Tyler Ferguson 30 4 2 3.68 48 0 2 51.1 32 21 24 62 108 3.28 1.091
RP Austin Adams 33 1 2 3.92 56 0 0 41.1 38 18 23 53 101 4.47 1.476
RP Scott Alexander* 34 1 3 2.56 45 0 0 38.2 31 11 15 31 155 3.89 1.190
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Hogan Harris* 27 4 4 2.86 21 9 0 72.1 65 23 33 61 138 4.23 1.355
  Osvaldo Bido 28 5 3 3.41 16 9 0 63.1 43 24 26 63 116 3.36 1.089
  Paul Blackburn 30 4 2 4.41 9 9 0 51.0 45 25 14 38 90 4.60 1.157
  Kyle Muller* 26 0 1 4.01 21 0 0 49.1 48 22 10 36 99 3.96 1.176
  Joe Boyle 24 3 6 6.42 13 10 0 47.2 42 34 40 56 62 4.68 1.720
  Luis Medina 25 2 4 5.18 8 8 0 40.0 43 23 20 32 77 4.44 1.575
  Alex Wood* 33 1 3 5.26 9 9 0 39.1 51 23 19 33 76 5.30 1.780
  Lucas Erceg 29 2 3 3.68 38 0 3 36.2 31 15 13 41 108 3.47 1.200
  Michel Otañez 26 1 0 3.44 36 0 1 34.0 27 13 20 55 116 2.73 1.382
  J.T. Ginn 25 1 1 4.24 8 6 0 34.0 36 16 9 29 94 3.96 1.324
  Michael Kelly 31 3 2 2.59 28 0 0 31.1 27 9 10 22 154 3.84 1.181
  Aaron Brooks 34 0 2 5.06 5 4 0 26.2 33 15 8 12 79 5.23 1.538
  Dany Jiménez 30 1 3 4.91 25 0 1 25.2 21 14 19 25 81 6.60 1.558
  Brady Basso* 26 1 1 4.03 7 4 0 22.1 23 10 5 19 99 3.88 1.254
  Team Totals 28.1 69 93 4.37 162 162 35 1436.2 1385 698 530 1263 91 4.22 1.333
  Rank in 15 AL teams   13 3 13     12 7 14 13 10 14      
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 11/4/2024.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

先発投手陣では、JP・シアーズだけが、1年間ローテーションを守り、30試合以上に先発し、規定投球回数を投げ、二桁勝利をあげました。５月中旬にブルペンから先発に転向したミッチ・スペンスは、24試合に先発し、安定した投球を続け、防御率こそ4点台ですが、8勝をあげました。同じく5月中旬にMLBに昇格したMLB２年目のジョーイ・エステスも、24試合に先発し、7勝をあげました。来季の先発3本柱が固まりました。

JP・シアーズ↓↓↓

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ミッチ・スペンス↓↓↓

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ジョーイ・エステス↓↓↓

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救援投手陣では、先発からクローザーに転向したメイソン・ミラーが、4月から5月にかけて、100マイル以上の速球を武器に、15試合連続・19イニング連続無失点を記録し、その間に打たれたヒットはわずか5本、与えた四球も4つだけと、完璧な投球をしていました。最終的に今季は28セーブをあげ、WHIPも0.9未満という素晴らしい成績を残しました。ミラーは前半戦の活躍により、チームで唯一人オールスターゲームにも選出されました。そのミラーに繋げる中継ぎ投手は、TJ・マクファーランド、タイラー・ファーガソン、オースティン・アダムスら中堅・ベテラン投手が担い、チーム全体でも優れた救援投手陣でした。

メイソン・ミラー↓↓↓

開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

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開幕前の予想では、打撃成績・投手成績ともにリーグ下位と予想しており、投手成績は予想通りでしたが、打撃成績は得点数こそア・リーグ15チーム中12位と下位の成績でしたが、本塁打数がリーグ3位という長打力のある打線に成長しました。救援投手陣は予想以上の活躍をしました。そのあたりの予想が外れたため、ア・西地区5位とした順位予想は外してしまいました。

総括

今季のアスレチックスは、野手ではブレント・ルッカー、シェイ・ランゲリアーズ、ローレンス・バトラー、JJ・ブレデイらの長打力が向上し、投手ではクローザーのメイソン・ミラーが大活躍しました。このように今季は若手選手の成長が見られたので、先発投手さえ揃えれば、来季は楽しみなチームになりそうです。

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