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【MLB 2024年 レビュー】コロラド・ロッキーズ

今回は、ナ・リーグ西地区5位のコロラド・ロッキーズです。

2024年順位表

今年は61勝101敗で、ナ・リーグ西地区5位でした。2022年から3年連続の地区最下位、2019年から6年連続で勝率5割未満とチームの低迷期が続いています。

2024年 ナ・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、打率11位、出塁率13位、長打率8位、OPSは9位という成績で、リーグ中~下位の成績でした。打者優位の球場でプレイしていますが、本塁打30本を超える打者も、打率3割を打つ打者もいない打線で、得点数はリーグ11位と今年のロッキーズ打線は少し迫力に欠ける成績でした。

コロラド・ロッキーズ 打撃成績
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
Jacob Stallings 34 C 1.7 82 243 31 64 9 36 0 .263 .357 .453 .810
Michael Toglia# 25 1B 2.2 116 399 62 87 25 55 10 .218 .311 .456 .767
Brendan Rodgers 27 2B 1.0 135 501 67 134 13 54 1 .267 .314 .407 .721
Ezequiel Tovar 22 SS 3.7 157 655 83 176 26 78 6 .269 .295 .469 .763
Ryan McMahon* 29 3B 2.5 153 567 68 137 20 65 4 .242 .325 .397 .722
Nolan Jones* 26 LF -0.7 79 256 28 58 3 28 5 .227 .321 .320 .641
Brenton Doyle 26 CF 4.0 149 542 82 141 23 72 30 .260 .317 .446 .764
Jake Cave* 31 RF -0.7 123 323 42 81 7 37 5 .251 .290 .396 .686
Charlie Blackmon* 37 DH 0.6 124 449 59 115 12 52 6 .256 .329 .412 .741
Player Age Pos WAR G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
Elias Díaz 33 C 1.2 84 304 26 82 5 36 0 .270 .315 .378 .693
Elehuris Montero 25 1B -1.7 67 224 23 46 4 28 0 .205 .267 .304 .571
Hunter Goodman 24 UT -0.8 70 211 24 40 13 36 1 .190 .228 .417 .645
Jordan Beck 23 LF -0.8 55 170 14 32 3 13 7 .188 .245 .276 .521
Sam Hilliard* 30 OF 0.5 58 138 26 33 10 27 5 .239 .305 .507 .812
Kris Bryant 32 UT -0.7 37 133 9 29 2 15 0 .218 .323 .301 .623
Sean Bouchard 28 OF -0.6 31 91 14 17 1 8 4 .187 .290 .297 .586
Team Totals     10.4 162 5454 682 1319 179 655 85 .242 .304 .400 .704
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 11/2/2024.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

本塁打20本以上を打った選手が4人もおり、今年は低迷しましたが2023年に20本塁打・20盗塁を記録したノーラン・ジョーンズがいることを考えると、潜在能力は高い打線です。

今年チームトップのbWARを記録したのは、ブレントン・ドイルです。2023年にゴールドグラブ賞を受賞した選手で、今年もファインプレイを何度も披露し、2度目のゴールドグラブ賞を受賞。打撃成績も向上し、23本塁打・30盗塁と20‐30を達成。走攻守に優れた5ツールプレーヤーです。

ブレントン・ドイル↓↓↓

今年チーム2番目のbWARを記録したエスキエル・トーバーは、守備の評価が高く、2023年にショートのレギュラーに定着。実質2年目の今年は、守備ではゴールドグラブ賞を初受賞。打撃ではチームトップとなる本塁打26本を打つなど、長打力がついてきました。積極的な打撃姿勢なため、四球23に対して三振200個と出塁率が低く、選球眼の向上が望まれます。

エスキエル・トーバー↓↓↓

投手成績

投手成績は、防御率、WHIP、被打率、奪三振、失点数といった主だった投手成績指標は、ナ・リーグ15チーム最下位の成績、辛うじて与四球数は最下位を免れて14位という成績でした。両リーグを通じてチーム防御率が5点を超えたのは、ロッキーズのみ、WHIPが1.50を超えたのもロッキーズのみと、投手成績が突出して悪い状況でした。

コロラド・ロッキーズ 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Austin Gomber* 30 5 12 4.75 30 30 0 165.0 178 87 38 116 97 4.83 1.309
SP Ryan Feltner 27 3 10 4.49 30 30 0 162.1 165 81 52 138 102 4.16 1.337
SP Cal Quantrill 29 8 11 4.98 29 29 0 148.1 156 82 69 110 93 5.32 1.517
SP Kyle Freeland* 31 5 8 5.24 21 21 0 113.1 134 66 26 85 88 4.91 1.412
SP Dakota Hudson 29 2 12 6.17 18 18 0 89.0 99 61 50 49 75 5.53 1.674
SP Ty Blach* 33 3 8 6.94 20 12 0 71.1 103 55 18 36 67 6.27 1.696
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Tyler Kinley 33 6 1 6.19 67 0 12 64.0 61 44 33 72 75 4.79 1.469
RP Victor Vodnik 24 5 4 4.28 64 0 9 73.2 72 35 37 65 108 4.19 1.480
RP Justin Lawrence 29 4 4 6.49 56 0 2 59.2 73 43 33 45 71 5.63 1.777
RP Jalen Beeks* 30 6 4 4.74 45 0 9 49.1 49 26 18 38 97 4.36 1.358
RP Nick Mears 27 1 4 5.56 41 0 0 45.1 47 28 21 57 83 2.62 1.500
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Peter Lambert 27 2 5 5.72 28 3 0 61.1 73 39 29 50 81 4.54 1.663
  Anthony Molina 22 1 1 6.79 35 1 0 59.2 72 45 22 41 68 4.09 1.575
  Jake Bird 28 2 2 4.50 35 0 1 40.0 43 20 25 31 103 5.42 1.700
  Tanner Gordon 26 0 6 8.65 8 8 0 34.1 53 33 6 26 54 6.14 1.718
  Angel Chivilli 21 2 3 4.55 30 0 1 31.2 31 16 10 28 102 5.31 1.295
  Bradley Blalock 23 1 3 6.07 6 6 0 29.2 35 20 19 20 77 5.59 1.820
  Noah Davis 27 0 0 5.75 9 0 0 20.1 31 13 7 15 81 4.64 1.869
  Team Totals 28.2 61 101 5.47 162 162 37 1426.2 1604 867 563 1118 84 4.94 1.519
  Rank in 15 NL teams   15 1 15     11 15 15 15 14 15      
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Generated 11/2/2024.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

先発投手陣では、オースティン・ゴンバー、カル・クワントリル、ライアン・フェルトナーの3人が、1年間ローテーションを守りました。中でもライアン・フェルトナーは、2023年に頭部へ打球が直撃して長期離脱しましたが見事に復活し、自身初めて規定投球回数に達しました。

ライアン・フェルトナー↓↓↓

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救援投手陣は、20イニング以上投げた投手では、誰一人防御率3点台以下を記録する投手がおらず、全く機能しませんでした。そんな救援投手陣ですが、24歳のビクター・ボドニックが、チームトップの73イニングに登板するなど、今後の成長に期待したい若手選手が出てきました。

ビクター・ボドニック↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

mlbfan.hatenablog.com

開幕前の予想では、打撃成績はリーグ中ほど、投手成績はリーグ下位と予想しており、順位予想も、ナ・西地区5位で100敗近くすると予想しており、開幕前の予想通りの結果でした。

総括

今季のロッキーズの野手陣は、本塁打30本を超える打者も、打率3割を打つ打者もいなませんでしたが、シーズン本塁打数20本以上を打った選手が4人もおり、20代の選手の活躍が目立つなど来季に期待が持てる成績でした。一方投手陣を見ると、先発3本柱は30試合近くに登板し、防御率4点台の成績と一定程度の成績を残したものの、救援投手陣は崩壊と言っていい成績でした。来季は若手プロスペクトの成長に期待したいです。

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