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【MLB 2021年 レビュー】ボストン・レッドソックス

今回は、澤村拓一投手の所属するア・リーグ東地区2位のボストン・レッドソックスです。

2021年順位表

今年は、92勝70敗で、ア・リーグ東地区2位となり、ワイルドカードでポストシーズンに進出しました。前半戦は、TBレイズと首位を争っていましたが、最終的には8ゲーム差の2位という結果でした。ポストシーズンでは、同地区のNYヤンキースにワイルドカードゲームで勝ち、ALDSでは、同地区1位のTBレイズに3勝1敗で勝利しました。最後はALCSで、HOUアストロズに2勝4敗で敗れました。

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2021年 ア・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、得点4位、打率3位、OPS 3位と、上位の成績でした。本塁打30本以上が2人、20本以上が4人もいる長打力のある打線で、高い得点力を誇りました。その一方、チーム盗塁数は、わずかに40個で、ア・リーグ最下位の成績でした。チーム全体の盗塁数40個は、ア・リーグ盗塁王のメリフィールド1人の盗塁数と同じです。

BOSレッドソックス 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Christian Vazquez 30 138 458 51 118 6 49 8 .258 .308 .352 .659
1B Bobby Dalbec 26 133 417 50 100 25 78 2 .240 .298 .494 .792
2B Christian Arroyo 26 57 164 22 43 6 25 1 .262 .324 .445 .769
SS Xander Bogaerts 28 144 529 90 156 23 79 5 .295 .370 .493 .863
3B Rafael Devers* 24 156 591 101 165 38 113 5 .279 .352 .538 .890
LF Alex Verdugo* 25 146 544 88 157 13 63 6 .289 .351 .426 .777
CF Enrique Hernandez 29 134 508 84 127 20 60 1 .250 .337 .449 .786
RF Hunter Renfroe 29 144 521 89 135 31 96 1 .259 .315 .501 .816
DH J.D. Martinez 33 148 570 92 163 28 99 0 .286 .349 .518 .867
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
2B Marwin Gonzalez# 32 77 242 25 49 2 20 3 .202 .281 .285 .567
C Kevin Plawecki 30 64 157 15 45 3 15 0 .287 .349 .389 .737
UT Kyle Schwarber* 28 41 134 34 39 7 18 0 .291 .435 .522 .957
LF Franchy Cordero* 26 48 127 12 24 1 9 1 .189 .237 .260 .497
UT Danny Santana# 30 38 116 15 21 5 14 4 .181 .252 .345 .597
CF Jarren Duran* 24 33 107 17 23 2 10 2 .215 .241 .336 .578
  Team Totals 28.1 162 5495 829 1434 219 783 40 .261 .328 .449 .777
  Rank in 15 AL teams     3 4 3 6   15 3 4 2 3
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ野手

TBレイズから移籍のハンター・レンフローが、前年の打率 .156という絶不調から復活し、打率 .259、31本塁打、96打点、OPS .816という自己ベストの成績を収めました。

ハンター・レンフロー↓↓↓

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レギュラー選手は、ほぼ固定できたのですが、唯一セカンドのポジションだけが不安定でした。外野手のカイル・シュワーバーをTD前にトレードで獲得し、ユーティリティプレーヤーで、今年はセンターを守っていたエンリケ・ヘルナンデスにセカンドを守らせることで対応しました。シュワーバーは、打率、出塁率、OPSが移籍前のWASナショナルズでの成績を上回り、期待以上の活躍で、チームに貢献しました。

シュワーバー 2021年打撃成績
Year Tm G AB R H HR RBI BB BA OBP SLG OPS
2021 TOT 113 399 76 106 32 71 64 .266 .374 .554 .928
2021 WSN 72 265 42 67 25 53 31 .253 .340 .570 .910
2021 BOS 41 134 34 39 7 18 33 .291 .435 .522 .957
7 Yr   664 2205 371 522 153 350 338 .237 .343 .493 .836
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Generated 11/15/2021.

カイル・シュワーバー↓↓↓

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シーズン最終盤の9月に、LAエンゼルスから放出されたホセ・イグレシアスを獲得し、セカンドを守らせるなど、最後までセカンドだけは、固定できませんでした。

ホセ・イグレシアス↓↓↓

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投手成績

チーム投手成績は、ア・リーグ15チーム中防御率7位、失点9位、WHIP12位、被打率14位という成績で、どちらかと言えば、リーグで下位に位置する成績でした。それでも、奪三振数は、リーグ3位で、先発投手、ブルペン投手とも、投球回数以上の三振数を奪う投手が多くいました。2020年の惨憺たる成績と比べると、大きく向上しました。先発の3本柱は、30試合以上登板し、1年間ローテーションを守りました。クローザーのマット・バーンズが、前半戦好投していたのですが、8月に絶不調に陥り、シーズン終盤は、ブルペン投手のやり繰りに苦労しました。それが、TBレイズに大きくゲーム差を広げられて2位に甘んじた原因です。

BOSレッドソックス 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Nathan Eovaldi 31 11 9 3.75 32 32 0 182.1 81 76 195 126 2.79 1.190
SP Eduardo Rodriguez* 28 13 8 4.74 32 31 0 157.2 87 83 185 100 3.32 1.389
SP Nick Pivetta 28 9 8 4.53 31 30 1 155.0 80 78 175 104 4.28 1.303
SP Garrett Richards 33 7 8 4.87 40 22 3 136.2 86 74 115 97 4.72 1.595
SP Martin Perez* 30 7 8 4.74 36 22 0 114.0 71 60 97 100 4.82 1.509
SP Tanner Houck 25 1 5 3.52 18 13 1 69.0 32 27 87 134 2.58 1.130
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Matt Barnes 31 6 5 3.79 60 0 24 54.2 25 23 84 125 3.21 1.116
RP Adam Ottavino 35 7 3 4.21 69 0 11 62.0 31 29 71 113 3.96 1.452
RP Hirokazu Sawamura 33 5 1 3.06 55 0 0 53.0 24 18 61 155 5.00 1.453
RP Josh Taylor* 28 1 0 3.40 61 0 1 47.2 18 18 60 140 2.83 1.427
RP Darwinzon Hernandez* 24 2 2 3.38 48 0 0 40.0 17 15 54 141 4.80 1.500
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  Garrett Whitlock 25 8 4 1.96 46 0 2 73.1 22 16 81 241 2.84 1.105
  Chris Sale* 32 5 1 3.16 9 9 0 42.2 19 15 52 150 3.69 1.336
  Phillips Valdez 29 2 0 5.85 28 0 1 40.0 29 26 35 81 4.67 1.350
  Matt Andriese 31 2 3 6.03 26 0 1 37.1 29 25 38 79 4.70 1.768
  Hansel Robles 30 0 1 3.60 27 0 4 25.0 11 10 33 133 3.37 1.360
  Team Totals 29.6 92 70 4.26 162 162 49 1419.0 749 671 1527 111 3.95 1.378
  Rank in 15 AL teams   4 11 7     2 10 9 7 3      
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ投手

先発投手では、2020年を全休したエドゥアルド・ロドリゲスが戦列復帰し、今シーズンの成績は、31先発、13勝8敗、防御率4.47と、2019年以来2年ぶりに二桁勝利を達成し、チームの勝ち頭になりました。

エドゥアルド・ロドリゲス↓↓↓

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もう1人先発投手で、トミー・`ジョン手術で2020年を全休したクリス・セールが、8月に復帰すると、8月26日のMINツインズ戦で、3者連続3球三振を記録し、復帰後すぐに3連勝を飾りました。今季は、9試合に先発し、5勝1敗、防御率3.16という成績でした。

3者連続3球三振のクリス・セール↓↓↓

 

ブルペン投手では、クローザーのマット・バーンズが、オールスターゲームに選出されるほど、7月までは素晴らしい投球をしていました。今季の成績は、60試合登板、6勝5敗24セーブ、防御率3.79でした。

マット・バーンズ↓↓↓

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今年は、澤村拓一投手が、BOSレッドソックスに加入しました。今季は55試合に登板し、5勝1敗、防御率3.06と、MLB初年度で、立派な成績を収めました。WHIPは1.453と若干高めなので、もう少し四球を減らせれば、安心して任せられる中継ぎ投手となるでしょう。

澤村拓一↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

野手は、ほぼ開幕前の予想通りで、投手は、予想以上の成績を上げました。

まとめ

かつてBOSレッドソックスは、1918年から2004年にワールドシリーズで優勝するまで86年間も優勝できず、べーブルースを放出したことによる、「バンビーノの呪い」と言われていました。しかし、2004年に優勝した後は、実に4回もワールドシリーズ優勝をしています。21世紀に入ってからの21年間で4回優勝はレッドソックスだけです。今後、常勝チームになるためには、核となる投手が必要です。後半戦から復帰した、クリス・セールが、来年エース級の活躍ができると優勝に近づきそうです。

 

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