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【MLB 2023年 レビュー】ピッツバーグ・パイレーツ

2023年レビュー ナ・リーグ パイレーツ

今回は、ナ・リーグ中地区4位のピッツバーグ・パイレーツです。

2023年順位表

今年は76勝86敗で、ナ・リーグ西地区の4位でした。打者ではマカッチェン、投手ではゲリット・コールが活躍した2015年以来ポストシーズンには進出できていません。今年は、そのマカッチェンが加入しましたが、2019年以降5年連続で勝率5割未満の成績が続いています。

2023年　ナ・リーグ順位表（MLB公式サイトより）

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、得点、打率、長打率、OPSがリーグ13位、本塁打数が14位と、主要な打撃指標は下位の成績となりました。

PITパイレーツ　打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Austin Hedges 30 65 161 13 29 1 14 1 .180 .237 .230 .467
1B Carlos Santana# 37 94 345 45 81 12 53 6 .235 .321 .412 .732
2B Ji Hwan Bae* 23 111 334 54 77 2 32 24 .231 .296 .311 .608
SS Tucupita Marcano* 23 75 202 16 47 3 18 5 .233 .276 .356 .633
3B Ke'Bryan Hayes 26 124 494 65 134 15 61 10 .271 .309 .453 .762
LF Bryan Reynolds# 28 145 574 85 151 24 84 12 .263 .330 .460 .790
CF Jack Suwinski* 24 144 447 63 100 26 74 13 .224 .339 .454 .793
RF Henry Davis 23 62 225 27 48 7 24 3 .213 .302 .351 .653
DH Andrew McCutchen 36 112 390 55 100 12 43 11 .256 .378 .397 .776
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
UT Connor Joe 30 133 413 63 102 11 42 3 .247 .339 .421 .760
OF Joshua Palacios* 27 91 247 26 59 10 40 5 .239 .279 .413 .692
MI Rodolfo Castro# 24 78 197 19 45 6 22 1 .228 .317 .355 .672
MI Liover Peguero 22 59 198 21 47 7 26 6 .237 .280 .374 .653
3B Jared Triolo 25 54 181 30 54 3 21 6 .298 .388 .398 .785
C Endy Rodríguez# 23 57 186 27 41 3 13 0 .220 .284 .328 .612
C Jason Delay 28 70 167 20 42 1 18 0 .251 .319 .347 .666
2B Nick Gonzales 24 35 115 12 24 2 13 0 .209 .268 .348 .616
SS Alika Williams 24 46 101 7 20 0 6 0 .198 .270 .248 .518
1B Alfonso Rivas* 26 40 94 6 22 3 14 1 .234 .305 .436 .741
RF Miguel Andujar 28 30 84 9 21 4 18 2 .250 .300 .476 .776
DH Ji Man Choi* 32 23 73 9 15 6 11 0 .205 .224 .507 .731
  Team Totals 27.4 162 5406 692 1293 159 662 117 .239 .315 .392 .707
  Rank in 15 NL teams     12 13 12 14   10 13 12 13 13
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 11/18/2023.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

今年は、かつての中心選手アンドリュー・マカッチェンが2017年以来、6年ぶりに古巣に復帰しました。MVPやシルバースラッガー賞を受賞したころのような成績は残せなかったものの、112試合に出場し、12本塁打、11盗塁を記録しました。

今年目覚ましい活躍をしたのは、サードのケブライアン・ヘイズです。ナショナルリーグの三塁のゴールドグラブ賞は、2013年から10年連続でアレナドが獲得していましたが、2023年は10年ぶりに受賞者が変り、ケブライアン・ヘイズが受賞しました。守備だけでなく、打撃成績も、2年連続で規定打席に到達し、31二塁打、15本塁打、61打点、打率.271は自己最高の成績を記録しました。

ケブライアン・ヘイズ↓↓↓

外野手ではジャック・スウィンスキーが、チーム最多となる26本塁打を記録しました。規定打席にも到達し、打率は.224と低いながらも、四球75個を選び、出塁率は.339、OPS.793とチームの主力打者ブライアン・レイノルズを上回る成績をあげました。守備では外野で何度もファインプレイを見せていましたが、今年は打撃成績も向上しました。

ジャック・スウィンスキー↓↓↓

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投手成績

投手成績は防御率・自責点・WHIPがナ・リーグ15チーム中11位、奪三振が10位とリーグ下位の成績でした。

PITパイレーツ　投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Mitch Keller 27 13 9 4.21 32 32 0 194.1 187 91 55 210 105 3.80 1.245
SP Johan Oviedo 25 9 14 4.31 32 32 0 177.2 161 85 83 158 103 4.49 1.373
SP Rich Hill* 43 7 10 4.76 22 22 0 119.0 129 63 47 104 93 4.43 1.479
SP Luis Ortiz 24 5 5 4.78 18 15 0 86.2 99 46 48 59 93 5.57 1.696
SP Roansy Contreras 23 3 7 6.59 19 11 1 68.1 75 50 32 55 68 5.19 1.566
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL David Bednar 28 3 3 2.00 66 0 39 67.1 53 15 21 80 222 2.53 1.099
RP Dauri Moreta 27 5 2 3.72 55 0 1 58.0 39 24 24 76 120 2.93 1.086
RP Colin Holderman 27 0 3 3.86 58 0 2 56.0 55 24 20 58 115 3.29 1.339
RP Jose Hernandez* 25 1 3 4.97 50 0 0 50.2 47 28 22 62 90 4.48 1.362
RP Ryan Borucki* 29 4 0 2.45 38 2 0 40.1 26 11 4 33 182 3.50 0.744
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Osvaldo Bido 27 2 5 5.86 16 9 0 50.2 55 33 21 48 76 4.10 1.500
  Quinn Priester 22 3 3 7.74 10 8 0 50.0 58 43 27 36 58 6.74 1.700
  Andre Jackson 27 1 3 4.33 12 7 0 43.2 30 21 19 41 103 4.61 1.122
  Bailey Falter* 26 2 2 5.58 10 7 0 40.1 44 25 12 32 80 5.78 1.388
  Vince Velasquez 31 4 4 3.86 8 8 0 37.1 35 16 14 37 116 3.87 1.313
  Carmen Mlodzinski 24 3 3 2.25 35 1 1 36.0 28 9 18 34 199 4.03 1.278
  Yohan Ramirez 28 1 0 3.67 26 0 0 34.1 34 14 14 31 122 4.68 1.398
  Team Totals 27.7 76 86 4.60 162 162 47 1430.0 1380 731 596 1363 97 4.40 1.382
  Rank in 15 NL teams   11 5 11     4 11 10 11 14 10      
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 11/18/2023.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

先発投手では、ミッチ・ケラーとヨハン・オビエドの2人が、1シーズンローテーションを守りました。2人とも防御率は4点台で、どちらも今季は完封勝利をあげました。ミッチ・ケラーは年々成績を向上させており、今年は初の二桁勝利となる13勝をあげ、5月には完封勝利も記録しました。

ミッチ・ケラーの成績推移↓↓↓

ミッチ・ケラー↓↓↓

ヨハン・オビエド↓↓↓

救援投手では、クローザーのデビッド・ベッドナーが、ナ・リーグトップとなる39セーブを挙げる活躍をしました。2年連続でオールスターゲームに選出され、3年連続で50イニングを投げ、防御率2点台と、リーグを代表するリリーフ投手になりました。

デビッド・ベッドナー↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

打撃成績と投手成績共に、前年よりは向上するという予想は当たりました。2023年4月30日の段階では、中地区首位でしたので、今年はポストシーズン進出するかもと期待しましたが、5月に8勝18敗と大きく負け越し、その後は首位に浮上することなくシーズンを終了しました。

まとめ

野手は、レイノルズ、スウィンスキー、ヘイズといった中核を担う選手が3人揃いましたす。ただ、OPS.800を超える選手がいないので、長打力のある選手が欲しいです。投手も、先発のケラー、オビエド、抑えのベッドナーといった実力のある選手が揃いました。あとは、3～5番手の先発投手の補強がカギを握ります。

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