メジャーリーグ ファン ブログ

メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

ミルウォーキー ブルワーズ 2020年レビュー

今回は、ナ・リーグ中地区4位のミルウォーキー・ブルワーズです。ボールがグローブに収まっているロゴが素敵です。最初は気がつきませんでしたが、ミルウォーキーのイニシャル「m」とブルワーズのイニシャル「b」を組み合わせて、ボールがグローブに収まるロゴをデザインしています。

  • 2020年順位表

今年は中地区4位で、しかも負け越していますが、今年はコロナ禍の特別ルールで8チームが進出できたため、プレーオフに進出しました。(黄色ハイライトは、プレーオフ進出チーム)

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2020年 ナ・リーグ順位表

失点の方が得点より17点多く、29勝31敗と2つの負け越しという結果でした。各リーグから8チームがプレーオフに進出できる特別ルールでしたので進出できましたが、例年通り5チームでしたら、プレーオフには出場できていない成績です。

  • 野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。得点・長打率OPSが、ナ・リーグ15チーム中11~13位と打撃は低迷しました。今年のナ・リーグ中地区は打撃の振るわないチームが多いです。

打数 得点 安打 本塁打 打点 盗塁 打率 出塁率 長打率 OPS
1920 247 429 75 238 15 .223 .313 .389 .702
- 12位 11位 8位 12位 15位 12位 11位 11位 13位

主なスターティングラインナップは以下の通りです。(名前の横に(2)と表記している選手は、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間通算・2チーム合計の成績です)

打順 名前 守備位置 打率 打点 本塁打 OPS
1 ガルシア .238 15 2 .659
2 イエリッチ .205 22 12 .786
3 ブラウン .233 26 8 .769
4 ボーゲルバック .209 16 6 .722
5 ヒウラ .212 32 13 .707
6 ジョーコ .248 17 9 .838
7 ソガード .209 10 1 .560
8 アルシア .260 20 5 .734
9 ナバレス .176 10 2 .562

前年打率3割を打った主力のイエリッチ、ヒウラが今年は大きく成績を落としました。ベテランのブラウンも力が衰えたようです。本来の力を発揮したのは、アルシアぐらいです。

イエリッチ・ヒウラ・ブラウンの活躍で、大量得点の日もありました。

 

  • 投手成績

投手成績は防御率・失点・自責点・WHIPがナ・リーグで6位と上位に位置しました。

防御率 完封 セーブ 失点 自責点 本塁打 与四球 奪三振 WHIP 被打率
4.16 8 14 264 239 67 189 614 1.23 0.229
6位 1位 5位 6位 6位 2位 5位 2位 6位 4位

個人投手成績も見ていきましょう。主な先発・救援投手は以下の通りです。

  名前 勝利数 先発試合数 イニング 防御率 WHIP
先発 ウッドラフ 3 13 73.2 3.05 0.99
バーンズ 4 9 59.2 2.11 1.02
ハウザー 1 11 56.0 5.30 1.50
アンダーソン 4 10 47.0 4.21 1.28
リンドブロム 2 10 45.1 5.16 1.28
スーター 2 4 31.2 3.13 1.11
  名前 セーブ 登板試合数 イニング 防御率 WHIP
救援 ペラルタ 0 15 29.1 3.99 1.16
ウィリアムズ 0 22 27.0 0.33 0.63
ヤードリー 0 24 23.1 1.54 1.24
クラウディオ 1 20 19.0 4.26 1.26
ヘイダー 13 21 19.0 3.79 0.95
ラスムッセン 0 12 15.1 5.87 1.70

先発は、エースのウッドラフが規定投球回数に到達し、防御率3点台、WHIPも1未満と安定した活躍を見せました。

バーンズは8月前半に中継ぎに回り、シーズン最終盤にケガで離脱したので、1/3回だけ規定投球回数に足りませんでしたが、8月後半から9月にかけて尻上がりに調子を上げて、防御率2点台と、こちらも安定した先発投手でした。

ブルワーズは今年も救援投手陣が強力でした。今年は、最優秀救援投手賞(NL Reliever of the Year Award)をウィリアムズが取りました。2018,19年とブルワーズのヘイダーが取っていましたので、ブルワーズから3年連続で受賞者がでました。今年もヘイダーは抑えとして13セーブをあげ、ナ・リーグのセーブ数トップでしたので、ヘイダーが3年連続で最優秀救援投手賞でもおかしくないくらいの活躍でしたが、少し投球イニング数が少なかったです。ウィリアムズは、中継ぎだったのでセーブ数が0ですが、WHIP0.63、防御率0.33と、最優秀救援投手賞にふさわしい成績でした。この2人が出てきたら得点できません。

ウィリアムズは新人王も獲得しました。27イニングを投げて、被安打8本、被本塁打1本、自責点1点ですから、ホームランの1本だけしか相手に得点を与えていないということです。将来が楽しみな投手が現れました。

  • まとめ

カウンセル監督は、2018年にチームを地区優勝に導いてから3年連続でプレーオフ進出を果たし、低迷するチームをナ・リーグ中地区で優勝争いするチームに変えた優秀な監督です。2023年まで監督の契約を延長していますので、イエリッチとヒウラが復調し、打撃陣が本来の調子を戻せば、来年も期待できると思います。

次は、ナ・リーグ中地区5位のピッツバーグ・パイレーツです。