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【MLB 2021年 レビュー】ニューヨーク・メッツ

今回は、ナ・リーグ東地区3位のニューヨーク・メッツです。

2021年順位表

今年は、77勝85敗で、ナ・リーグ東地区の3位でした。8月上旬までは、東地区首位をキープしていたのですが、8月は9勝19敗と大きく負け越し、その後チーム状態が上向かぬままシーズンを終えました。

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2021年 ナ・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、得点13位、打率10位、OPS12位と、リーグで下位の成績でした。37本塁打を打ったアロンソ以外のレギュラー選手は、期待通りの活躍ができなかった選手が多かったので、このチーム打撃成績も仕方ありません。本拠地のシティ・フィールドは、投手有利の球場で、投高打低の成績になりがちなチームですが、今年もそのような結果となりました。

NYメッツ 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C James McCann 31 121 375 29 87 10 46 1 .232 .294 .349 .643
1B Pete Alonso 26 152 561 81 147 37 94 3 .262 .344 .519 .863
2B Jeff McNeil* 29 120 386 48 96 7 35 3 .249 .317 .358 .674
SS Francisco Lindor# 27 125 452 73 104 20 63 10 .230 .322 .412 .734
3B Jonathan Villar# 30 142 454 63 113 18 42 14 .249 .322 .416 .738
LF Dominic Smith* 26 145 446 43 109 11 58 2 .244 .304 .363 .667
CF Brandon Nimmo* 28 92 325 51 95 8 28 5 .292 .401 .437 .838
RF Michael Conforto* 28 125 406 52 94 14 55 1 .232 .344 .384 .729
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
OF Kevin Pillar 32 124 325 40 75 15 47 4 .231 .277 .415 .692
3B J.D. Davis 28 73 179 18 51 5 23 1 .285 .384 .436 .820
2B Javier Baez 28 47 167 32 50 9 22 5 .299 .371 .515 .886
C Tomas Nido 27 58 153 16 34 3 13 1 .222 .261 .327 .588
IF Luis Guillorme* 26 69 132 13 35 1 5 0 .265 .374 .311 .685
2B Jose Peraza 27 64 142 21 29 6 20 1 .204 .266 .380 .647
RF Billy McKinney* 26 39 91 15 20 5 14 1 .220 .304 .473 .776
  Team Totals 28.2 162 5210 636 1242 176 604 54 .238 .314 .390 .705
  Rank in 15 NL teams     15 13 15 12   13 10 10 12 12
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 10/27/2021.

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ野手

メッツの主砲に定着した、ピート・アロンソ。ルーキーイヤーに打った53本には届きませんでしたが、37本塁打は立派です。

ピート・アロンソ↓↓↓

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昨オフにCLEインディアンスからトレードで移籍してきたリンドーアは、毎年のようにオールスターゲームに選出される選手ですが、開幕直後の4月、5月は打率2割を下回る成績で、大きく期待を裏切りました。さらに7月中旬から8月にかけてケガで戦線離脱したことは、チームが8月に負け越した要因となりました。不調ながらも、規定打席に到達し、打率.230、本塁打20本、打点63、OPS.734と、一定の成績をおさめるあたりはさすがです。

フランシスコ・リンドーア↓↓↓

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投手成績

チーム投手成績は、ナ・リーグ15チーム中、防御率5位、失点5位、自責点4位、WHIP 4位と、リーグで上位の成績でした。15試合しか投げられませんでしたが、驚異的な数字を残したデグロムがいるので、チームの投手成績もリーグ上位となりました。

NYメッツ 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Marcus Stroman 30 10 13 3.02 33 33 0 179.0 70 60 158 133 3.49 1.145
SP Taijuan Walker 28 7 11 4.47 30 29 0 159.0 84 79 146 90 4.57 1.182
SP Jacob deGrom 33 7 2 1.08 15 15 0 92.0 14 11 146 373 1.24 0.554
SP Tylor Megill 25 4 6 4.52 18 18 0 89.2 46 45 99 89 4.69 1.283
SP David Peterson* 25 2 6 5.54 15 15 0 66.2 44 41 69 73 4.78 1.395
SP Rich Hill* 41 1 4 3.84 13 12 0 63.1 29 27 59 105 4.02 1.279
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Edwin Diaz 27 5 6 3.45 63 0 32 62.2 27 24 89 117 2.48 1.053
RP Miguel Castro 26 3 4 3.45 69 2 0 70.1 30 27 77 116 4.36 1.294
RP Trevor May 31 7 3 3.59 68 0 4 62.2 29 25 83 112 3.74 1.261
RP Jeurys Familia 31 9 4 3.94 65 0 1 59.1 31 26 72 102 4.40 1.416
RP Aaron Loup* 33 6 0 0.95 65 2 0 56.2 9 6 57 422 2.45 0.935
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  Carlos Carrasco 34 1 5 6.04 12 12 0 53.2 39 36 50 67 5.22 1.435
  Seth Lugo 31 4 3 3.50 46 0 1 46.1 18 18 55 115 3.77 1.295
  Drew Smith 27 3 1 2.40 31 1 0 41.1 13 11 41 168 4.69 1.065
  Joey Lucchesi* 28 1 4 4.46 11 8 0 38.1 20 19 41 90 3.40 1.174
  Trevor Williams 29 0 0 3.06 10 3 0 32.1 14 11 29 132 2.71 1.423
  Robert Gsellman 27 0 1 3.77 17 1 0 28.2 14 12 17 107 4.29 1.186
  Team Totals 29.5 77 85 3.90 162 162 41 1379.1 668 597 1453 104 4.03 1.230
  Rank in 15 NL teams   9 7 5     6 15 5 4 6      
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 10/27/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ投手

エースのデグロムは、右腕の故障で戦列を離れ、15試合しか先発登板できませんでしたが、その15試合の投球内容が素晴らしいものでした。15試合、92イニング、7勝2敗、防御率1.78、OPS 0.554と、相手打線が手も足も出ないという成績でした。今オフはしっかり休んで、来シーズンの復帰を期待したいです。

ジェイコブ・デグロム↓↓↓

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ブルペン投手では、アーロン・ループが65試合、56回2/3を投げ、6勝0敗、防御率0.95と、今季50イニング以上投げた投手では、リーグ唯一の防御率1点以下の選手です。今季は、ワイルドピッチを1回もしておらず、ランナーを出した状態で登板することの多い中継ぎ投手が目指すべき成績だと思います。

アーロン・ループ↓↓↓

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クローザーのエドウィン・ディアスが、63試合、62回2/3を投げ、5勝6敗、防御率3.45で、リーグ5位の32セーブをあげました。四球23個、ワイルドピッチ5個といったコントロールの悪さが、もう少し改善されると、より安定したクローザーとして信頼できるようになります。

エドウィン・ディアス↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

予想との違いは、野手は不調により期待以下の成績だった選手が多く、投手はケガによる離脱した選手が多かったことです。野手では、打率3割を期待していた、マクニール、スミスが2割5分以下の打率で、リンドーアは前述のとおり開幕から調子が悪く、コンフォートも期待を下回る成績でした。投手は、デグロムが15試合の登板にとどまり、CLEインディアンスから移籍のカラスコは、前半戦はケガで登板できず、シンダーガードは、トミー・ジョン手術から復帰したものの、わずか2イニングしか投げられませんでした。

まとめ

8月初旬までは、地区首位をキープしていたのでですが、8月6~8日のPHIフィリーズ3連戦でスイープされて首位をPHIに明け渡したのがつまずきの始まりでした。その後、LAドジャースと7試合、SFジャイアンツと6試合という、西地区の強豪チームとの対戦が13試合も8月に組まれていたのも、NYメッツにとっては厳しいスケジュールでした。この13試合を、2勝11敗と大きく負け越して、ファンのブーイングが酷くなりました。すると8月29日に、バエズが、ファンのブーイングに抵抗する姿勢を見せるために、自身がホームランを打った時にサムズダウンのジェスチャーをしました。さすがに、ファンを侮辱するこの態度はいただけません。それほど8月のメッツは、ファンも選手もフラストレーションが溜まっていました。

こうなるとチーム状態は上向くはずもなく、9月も11勝16敗と負け越してしまい、結局3位となり、2017年から5年連続でポストシーズン進出を逃す結果となりました。今オフは、シンダーガードがFAとなり、デグロムは戦列復帰しないままシーズンを終えました。投打ともに補強が必要です。資金力のあるメッツが、今オフにどんな補強をするのか注目しましょう。

 

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