メジャーリーグ ファン ブログ

メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

未契約のFA選手

先週、バウアーやオズーナといったFA市場の大物選手が契約を交わしたので、今日は現在どんな選手が未契約なのか、まとめてみたいと思います。

目次

  • 未契約の先発投手

以前、以下のブログでFA市場に残っている先発投手を列記しました。↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

下表に契約の決まった選手を打消し線で示しました。↓↓↓

名前 旧所属 年齢 在籍年数 通算勝利
バウワー CIN 30 9 75
田中 NYY 32 7 78
ウェインライト STL 39 15 167
パクストン NYY 32 8 57
ポーセロ NYM 32 12 150
アーチャー PIT 32 8 60
オドリッジ MIN 31 9 62
リーク ARI 33 10 105
リエータ PHI 35 11 110
シューメイカ TOR 34 8 43
B.アンダーソン MIL 33 12 63
ウォーカー TOR 28 8 35
ロドン CHW 28 6 29
ヒル MIN 41 16 67

先発2番手、3番手で活躍できそうな選手の契約がまだ決まっていません。残っている選手を見ると、パクストン、ポーセロ、オドリッジ、リークなどは、30代前半でまだ活躍できそうですが、昨年活躍できなかった影響があるのでしょうか。ウォーカーは、昨年も活躍しましたし、20代ですし、なぜまだ残っているのか不思議です。キャンプインまでのこり数週間、ファンの1人に過ぎぬ自分がヤキモキするのですから、当事者の選手は、どういう気持ちで練習しているのでしょうか。

  • 未契約の救援投手

以前、以下のブログでFA市場に残っている救援投手を列記しました。↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

下表に契約の決まった選手を打消し線で示しました。↓↓↓

名前 旧所属 年齢 在籍年数 通算投球回 通算セーブ
ソリア OAK 37 13 725.2 223
マランソン ATL 36 12 606 205
オスーナ HOU 26 6 315 155
コロメ CHW 32 8 424 138
ロバートソン PHI 36 12 663.2 137
ロモ MIN 38 13 643 134
ローゼンタール SD 31 8 364 132
O.ペレス CLE 39 18 1,458 5
ハンター PHI 34 13 863.1 22
クリッパード MIN 36 14 842 68
ペティット OAK 36 13 826 6
ワトソン SF 36 10 591 32
オデイ ATL 38 13 576.2 21
マギー LAD 34 11 475.2 45
グリーン ATL 32 7 444 66
J.ウィルソン NYM 33 9 429.1 18
ジェフレス CHC 33 11 424.1 52
ループ TB 33 9 351 6
アルバレス PHI 32 8 340.2 3
パーカー PHI 36 8 301.2 34

こう見ると、救援投手は契約があまり進んでいません。マランソン、ロバートソン、ロモ、クリッパードなどが残っているところから考えると、実績ある投手でも救援投手は35歳以上だと厳しい状況なのかもしれません。ローゼンタールとジェフレスは昨年もクローザーとして活躍したのですが、まだ決まっていません。救援投手は何人いても足りないということはないので、マイナー契約も含めれば、キャンプ前には決まるでしょう。

  • 未契約の野手

以前、以下のブログでFA市場に残っている野手を列記しました。↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

下表に契約の決まった選手を打消し線で示しました。↓↓↓

名前 旧所属 年齢 在籍年数 通算試合 通算安打
オズーナ ATL 30 8 991 1,040
ターナー LAD 36 12 1,114 1,029
グレゴリウス PHI 31 9 911 877
ウォン STL 30 8 852 703
モリー STL 38 17 2,025 2,001
ブラッドリーJr BOS 31 8 873 692
クルーズ MIN 40 16 1,742 1,777
ガードナー NYY 37 13 1,548 1,384
フランコ KC 28 7 716 645
スクープ DET 29 8 846 796
ピラー COL 32 8 905 858
ショウ TOR 31 6 642 519
ビヤー TOR 30 8 831 744
プイーグ CLE 29 7 861 834
B.ミラー STL 31 8 807 606
ラム OAK 30 7 609 483
M.ゴンザレス MIN 32 9 962 799
アルベルト BAL 28 5 282 257
T.フレイジャー NYM 35 10 1,231 1,056
C.J.クロン DET 31 7 686 609
A.カブレラ WAS 35 14 1,712 1,692
デュバル ATL 32 7 598 459
モアランド SD 35 11 1,179 968
マサラ CHW 26 5 579 549
ジョーコ MIL 32 8 846 659
キプニス CHC 34 10 1,165 1,147
ドージャー NYM 34 9 1,144 1,055
R.ブラウン MIL 37 14 1,766 1,963
ソガード MIL 35 10 737 509
パニック TOR 30 7 723 684
R.ヌネェス BAL 27 5 293 248
メイビン CHC 34 14 1,153 972
デシールズ CLE 28 6 576 438
秋 信守 TEX 38 16 1,652 1,671
ルクロイ BOS 35 11 1,203 1,128
J.ブルース PHI 34 13 1,640 1,451

野手は、オズーナ、グレゴリウス、ウォン、クルーズといった大物選手は契約が決まりました。モリーナとガードナーは、それぞれカージナルスヤンキースの生え抜き選手なので再契約で落ち着くと思われます。ターナーやブラッドリーJr.も獲得を狙っている球団があるようなので、いずれ決まるでしょう。そうすると残るのは中堅の野手です。ピラーのような守備のうまい外野手や、ビヤーのような足の速い選手が、個人的には好きですが、どこと契約するのでしょうか。

ダイビングキャッチをするピラー↓↓↓

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盗塁をするビヤー↓↓↓

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早く各チームの戦力分析をしたいのですが、これだけFAに選手が残っていると、チームの戦力が確定されませんので、戦力分析はもう少し後にします。スプリングトレーニングもレギュラーシーズンも、延期することなく予定通り開催するようなので、2月中には多くのFA選手の契約が決まることを期待します。

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【MLB移籍情報】TBレイズの戦力補強

前回記事の続きで、TBレイズの戦力補強について書いていきます。

目次

  • 主な退団・FA選手

主な退団選手を列記すると以下のようになります。

  1. 捕手 ぺレス:PITパイレーツへ
  2. 捕手 ズニーノ:FA TBレイズと再契約
  3. 外野手 レンフロー:FA BOSレッドソックスと契約
  4. 先発投手 スネル:トレードでSDパドレスへ
  5. 先発投手 モートン:FA ATLブレーブスへ
  6. 救援投手 ループ:FA NYメッツへ

このリストを見ると、獲得する必要があるのは、控え捕手1人、外野手1人、先発投手2人、救援投手1人となります。外野手は、2020年ポストシーズンに大活躍し、ポストシーズン新記録となる10本のホームランを打ったアロサレーナがいるので、補強は不要どころか、大きな戦力アップとなります。↓↓↓

救援投手も、現有戦力で十分な人数がいますので、補強は不要でしょう。そうすると、控え捕手1人、先発投手2人の補強が必要となります。 

  • 主な入団選手

SDパドレスとスネル投手とトレードで入団した選手が以下の4名です。↓↓↓

右上の欄にいるメヒアが控え捕手になると予想されます。左上のパティーノ投手は、先発投手候補の1人で、2021年ブレークが予想されるプロスペクトです。↓↓↓

先発投手は、NYメッツからFAになっていたワカ投手と契約しました。↓↓↓

ワカ投手は、ここ2年はWHIPが1.50を上回り、成績を落としている点が気がかりです。

ワカ 投手成績
Year Age Tm W L ERA G IP SO WHIP
2013 21 STL 4 1 2.78 15 64.2 65 1.098
2014 22 STL 5 6 3.20 19 107.0 94 1.196
2015 23 STL 17 7 3.38 30 181.1 153 1.213
2016 24 STL 7 7 5.09 27 138.0 114 1.478
2017 25 STL 12 9 4.13 30 165.2 158 1.358
2018 26 STL 8 2 3.20 15 84.1 71 1.233
2019 27 STL 6 7 4.76 29 126.2 104 1.563
2020 28 NYM 1 4 6.62 8 34.0 37 1.559
8 Yr 8 Yr 8 Yr 60 43 4.01 173 901.2 796 1.334

先発投手は前回ブログに書いたように、PITパイレーツFAになっていたアーチャー投手と契約し、2年半ぶりのレイズ復帰となりました。↓↓↓

アーチャーもワカと同様に最近2年は成績を落としています。成績は前回記事をご参照ください。↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

このように先発投手はワカとアーチャーの2人を獲得し補強が完了しました。2人に若干不安な点はありますが、プロスペクトのパティーノなど有望な選手も保有しているので、バックアップは十分という印象です。
  • 2021年予想戦力(野手)

2020年レイズの主な野手のうち、2021年もチームに残留する選手の成績一覧です。↓↓↓

2020年 レイズ 打撃成績
Pos Name Age G AB HR RBI SB BA OBP SLG OPS
1B Ji-Man Choi* 29 42 122 3 16 0 .230 .331 .410 .741
2B Brandon Lowe* 25 56 193 14 37 3 .269 .362 .554 .916
SS Willy Adames 24 54 185 8 23 2 .259 .332 .481 .813
3B Yandy Díaz 28 34 114 2 11 0 .307 .428 .386 .814
DH Austin Meadows* 25 36 132 4 13 2 .205 .296 .371 .667
CF Kevin Kiermaier* 30 49 138 3 22 8 .217 .321 .362 .683
UT Yoshi Tsutsugo* 28 51 157 8 24 0 .197 .314 .395 .708
IF Joey Wendle* 30 50 168 4 17 8 .286 .342 .435 .777
RF Manuel Margot 25 47 145 1 11 12 .269 .327 .352 .679
UT Mike Brosseau 26 36 86 5 12 2 .302 .378 .558 .936
C Mike Zunino 29 28 75 4 10 0 .147 .238 .360 .598
LF Randy Arozarena 25 23 64 7 11 4 .281 .382 .641 1.022
C Kevan Smith 32 17 31 1 8 0 .258 .378 .452 .830
  Team Totals 27.2 60 1975 80 274 48 .238 .328 .425 .753
  Rank in 15 AL teams     8 7   4 11 4 8 6
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 2/7/2021.

2020年のレイズは、OPSがア・リーグ6位とずば抜けて良い成績ではありませんでしたが上位の成績を残しました。2021年も戦力に大きな変化はありませんが、アロサレーナは、シーズン通して出場すれば、相当な成績向上が見込めます。各選手がいろいろなポジションを守れるので、右・左投手用に打線も組み替えられますし、調子の良し悪しでも打線が組み替えられる層が厚い戦力です。日本人の筒香選手は、外野・DHでは、メドウズやマーゴットとレギュラーを争い、三塁手としては、ディアスやウェンドルと争うことになります。レギュラーのポジションを獲得するには、昨年より成績が向上しないと厳しそうな印象です。このように選手の層が厚いと、切磋琢磨するので、結果としてチーム成績が向上することが見込まれます。今年もTBレイズは、強力打線のNYヤンキース、大幅な戦力補強をしたTORブルージェイズと優勝争いをしそうです。個人的には筒香選手がスタメンで活躍することを期待しています。

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  • 2021年予想戦力(投手)

2020年レイズの主な投手のうち、2021年もチームに残留する選手の成績一覧です。↓↓↓
2020年 レイズ 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP SO WHIP
SP Tyler Glasnow 26 5 1 4.08 11 11 0 57.1 91 1.134
SP Ryan Yarbrough* 28 1 4 3.56 11 9 0 55.2 44 1.186
SP Josh Fleming* 24 5 0 2.78 7 5 0 32.1 25 1.082
CL Nick Anderson 29 2 1 0.55 19 0 6 16.1 26 0.490
RP Pete Fairbanks 26 6 3 2.70 27 2 0 26.2 39 1.388
RP Ryan Thompson 28 1 2 4.44 25 1 1 26.1 23 1.405
CL Diego Castillo 26 3 0 1.66 22 0 4 21.2 23 1.062
RP  Trevor Richards 27 0 0 5.91 9 4 0 32.0 27 1.719
RP  Aaron Slegers 27 0 0 3.46 11 1 2 26.0 19 0.885
RP  John Curtiss 27 3 0 1.80 17 3 2 25.0 25 0.960
RP  Ryan Sherriff* 30 1 0 0.00 10 0 1 9.2 2 0.828
  Team Totals 27.9 40 20 3.56 60 60 23 527.2 552 1.219
  Rank in 15 AL teams   1 15 2     1 2 2  
2020年のレイズは、防御率がア・リーグ2位と、投手力で優勝したチームでした。中継ぎではループが抜けましたが、上記だけでも8人もブルペン投手がいますので、前年と同様の成績を期待できるでしょう。クローザーは、昨年同様アンダーソンとカスティーヨが併用されるでしょう。心配な点は先発投手です。スネルとモートンが抜けて、近年成績が振るわないワカとアーチャーが加入するからです。
  • リッチ・ヒルと契約 *2月15日更新

MINツインズからFAになっていたリッチ・ヒルと、1年・250万ドルで契約しました。↓↓↓

ヒル 投手成績
Year Age Tm W L ERA G GS IP SO WHIP
2005 25 CHC 0 2 9.13 10 4 23.2 21 1.775
2006 26 CHC 6 7 4.17 17 16 99.1 90 1.228
2007 27 CHC 11 8 3.92 32 32 195.0 183 1.195
2008 28 CHC 1 0 4.12 5 5 19.2 15 1.576
2009 29 BAL 3 3 7.80 14 13 57.2 46 1.873
2010 30 BOS 1 0 0.00 6 0 4.0 3 1.500
2011 31 BOS 0 0 0.00 9 0 8.0 12 0.750
2012 32 BOS 1 0 1.83 25 0 19.2 21 1.424
2013 33 CLE 1 2 6.28 63 0 38.2 51 1.733
2014 34 TOT 0 0 3.38 16 0 5.1 9 2.438
2015 35 BOS 2 1 1.55 4 4 29.0 36 0.655
2016 36 TOT 12 5 2.12 20 20 110.1 129 0.997
2017 37 LAD 12 8 3.32 25 25 135.2 166 1.091
2018 38 LAD 11 5 3.66 25 24 132.2 150 1.123
2019 39 LAD 4 1 2.45 13 13 58.2 72 1.125
2020 40 MIN 2 2 3.03 8 8 38.2 31 1.164
16 Y     67 44 3.79 292 164 976.0 1035 1.222
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 2/15/2021.

ベテランですので、1年間休まずプレーするのは難しいかもしれません。レイズは5人先発ローテーション投手がいますので、誰かが故障したり、復調しなかった時のカバーにもなりますので、ヒル投手の獲得で、レイズの投手陣は盤石となった印象です。

  • 2021年先発ローテーション予想

ローテーションは、以下のようになると予想されます。
  1. グラスノー
  2. ヤーブロー
  3. フレミング
  4. アーチャー
  5. ワカ
  6. ヒル(2月15日追記)
この5人に加えて、今年ブレークしそうなプロスペクトに、パティーノ、マッケイ、マクラナハンの3人がいます。↓↓↓

仮に、アーチャーやワカが復調しない場合や、先発・ブルペン問わず、ケガで誰かが離脱した場合に、このプロスペクトの中から活躍する選手が出てくるはずです。大物をFAで契約しなくても、レイズは優勝争いをできる戦力を揃えたと思います。

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【MLB移籍情報】クリス・アーチャー レイズへ復帰

クリス・アーチャーが古巣のタンパベイ・レイズに復帰しました。

今日は過去のトレードについて触れながら、アーチャーの移籍について書いていきます。

目次

  •  2018年のトレード

PITパイレーツからFAとなったクリス・アーチャーは、TBレイズと年俸650万ドルで1年契約をしました。2018年のシーズン途中でパイレーツに移籍する前は、TBレイズの先発ローテーションの柱として活躍していました。その時のトレードについて振り返ってみます。概要は以下の通りです。

  • 2018年7月31日
  • レイズ⇒パイレーツ:アーチャー投手
  • パイレーツ⇒レイズ:グラスノー投手、メドウズ外野手

結果的に、レイズはパイレーツに2年間アーチャーを貸し出して、先発ローテーション投手のグラスノーと、外野・DHのレギュラーのメドウズの2人を獲得したことになりました。トレードした時には、毎年のように200イニングを投げるアーチャーは、パイレーツの先発ローテーションへの大きな補強になると思いましたが、全くそういう結果にはなりませんでした。TBレイズは選手の将来性を見抜く力があり、このトレードの成果から低予算で勝ち抜くTBレイズの真骨頂を見た気がします。では、アーチャーがパイレーツにいる2年間に、それぞれの選手がどのような成績だったのか見ていきましょう。

  • クリス・アーチャー

まずは、アーチャー投手の成績から。

アーチャー 投手成績
Year Age Tm W L ERA GS IP SO WHIP
2012 23 TBR 1 3 4.60 4 29.1 36 1.227
2013 24 TBR 9 7 3.22 23 128.2 101 1.127
2014 25 TBR 10 9 3.33 32 194.2 173 1.279
2015 26 TBR 12 13 3.23 34 212.0 252 1.137
2016 27 TBR 9 19 4.02 33 201.1 233 1.242
2017 28 TBR 10 12 4.07 34 201.0 249 1.259
2018 29 TOT 6 8 4.31 27 148.1 162 1.375
2018 29 TBR 3 5 4.31 17 96.0 102 1.385
2018 29 PIT 3 3 4.30 10 52.1 60 1.357
2019 30 PIT 3 9 5.19 23 119.2 143 1.412
    8 Yr 60 80 3.86 210 1235.0 1349 1.253
    TBR 54 68 3.69 177 1063.0 1146 1.230
    PIT 6 12 4.92 33 172.0 203 1.395

TBレイズ在籍時は、毎年のように200イニング近くを投げ、30試合以上先発をするタフな投手だったのに、PITパイレーツ移籍後は規定投球回数に達したことがなく、2020年に至っては出場すらしていません。PITパイレーツは、グラスノーとメドウズの成長より、年間通して休まずにローテーションを守るアーチャーに期待したのだと思いますが、真逆の結果となりました。アーチャーは、ゴールドと黒のユニフォームより、ネイビーブルーの方がフィットするのかもしれません。復活に期待したいです。

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  • タイラー・グラスノー

次に、レイズに移籍後、先発ローテーションの一角で活躍するグラスノーの成績を見てみましょう。

グラスノー 投手成績
Year Age Tm W L ERA G GS IP SO WHIP
2016 22 PIT 0 2 4.24 7 4 23.1 24 1.500
2017 23 PIT 2 7 7.69 15 13 62.0 56 2.016
2018 24 TOT 2 7 4.27 45 11 111.2 136 1.272
2018 24 PIT 1 2 4.34 34 0 56.0 72 1.446
2018 24 TBR 1 5 4.20 11 11 55.2 64 1.096
2019 25 TBR 6 1 1.78 12 12 60.2 76 0.890
2020 26 TBR 5 1 4.08 11 11 57.1 91 1.134
    5 Yr 15 18 4.43 90 51 315.0 383 1.337
    TBR 12 7 3.32 34 34 173.2 231 1.036
    PIT 3 11 5.79 56 17 141.1 152 1.705

パイレーツ在籍時は、3勝11敗で、2017年は先発だったものの、2018年は中継ぎを任されました。レイズ移籍後は、規定投球回数に達したことはないものの、一貫して先発ローテーションの一角を任され、2020年は5勝を挙げ、先発陣の勝ち頭となり、ワールドシリーズ第1戦の先発を任されるまでに成長しました。

ワールドシリーズ第1戦で登板するグラスノー↓↓↓

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  • オースティン・メドウズ

最後に、レイズに移籍後、DH及び外野手として活躍するメドウズの成績を見てみましょう。
メドウズ 打撃成績
Year Age Tm G AB HR RBI SB BA OBP SLG OPS
2018 23 TOT 59 178 6 17 5 .287 .325 .461 .785
2018 23 PIT 49 154 5 13 4 .292 .327 .468 .795
2018 23 TBR 10 24 1 4 1 .250 .308 .417 .724
2019 24 TBR 138 530 33 89 12 .291 .364 .558 .922
2020 25 TBR 36 132 4 13 2 .205 .296 .371 .667
    3 Yr 233 840 43 119 19 .276 .345 .508 .853
    TBR 184 686 38 106 15 .273 .349 .517 .866
    PIT 49 154 5 13 4 .292 .327 .468 .795
メドウズは、主にDH、レフト、ライトで先発出場し、2019年にはオールスターゲームにも出場するまでに成長しました。
オールスターゲーム出場時のメドウズ↓↓↓
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  • まとめ 

トレードの成否は数年してみないとわかりませんが、トレードで放出した選手が古巣に復帰すると、その成否を振り返る良いきかっけになります。今日は、トレードの成否を振り返っただけで、TBレイズの2021年戦力予想を書けなかったので、次回書きたいと思います。

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【MLB移籍情報】STLカージナルスの戦力補強

ノーラン・アレナド獲得で、かなり戦力アップしそうなSTLカージナルスを取り上げます。以下のツイートを見てそう思いました。↓↓↓

目次

  • 主な退団選手(野手)

  1. コルトン・ウォン:セカンドのレギュラー。FA、契約未定。
  2. ブラッド・ミラー内野手ユーティリティ。2020年はDHも。FA、契約未定。
  3. ヤディアー・モリーナ: 正捕手。FA、契約未定。
  4. マット・ウィータース:控え捕手。FA、契約未定。

こう見ると、キャッチャー、セカンド、控え捕手、控え内野手が補強すべきところです。

  • 主な入団選手(野手)

  1. ノーラン・アレナド:トレードで、COLロッキーズから移籍。言わずと知れた名選手です。

  2. タイラー・ハイネマン:SFジャイアンツからFAのハイネマンとマイナー契約キズナーと控え捕手の座を争うことになります。

アレナドの素晴らしい守備↓↓↓


Nolan Arenado - Awesome Fielding Highlights 2019

アレナド 打撃成績
Year Age Tm G HR RBI BA OBP SLG OPS
2013 22 COL 133 10 52 .267 .301 .405 .706
2014 23 COL 111 18 61 .287 .328 .500 .828
2015 24 COL 157 42 130 .287 .323 .575 .898
2016 25 COL 160 41 133 .294 .362 .570 .932
2017 26 COL 159 37 130 .309 .373 .586 .959
2018 27 COL 156 38 110 .297 .374 .561 .935
2019 28 COL 155 41 118 .315 .379 .583 .962
2020 29 COL 48 8 26 .253 .303 .434 .738
8 Yr 8 Yr 8 Yr 1079 235 760 .293 .349 .541 .890
アレナドの移籍によって、ファーストにゴールドシュミット、サードにアレナドというオールスターゲームのような内野陣になります。↓↓↓

このように見ていくと、FAで抜けた控えの捕手と控えの内野手は埋まりましたが、レギュラーのキャッチャーとセカンドの穴が埋まっていません。
  • 2021年スターティングラインナップ予想

まず、2020年カージナルスの野手陣のうち、2021年もチームに残留する主な選手の成績を見ていきましょう。成績一覧は以下の通りです。↓↓↓
2020年 カージナルス打撃成績
Pos Name Age G HR RBI BA OBP SLG OPS
1B Paul Goldschmidt 32 58 6 21 .304 .417 .466 .883
SS Paul DeJong 26 45 3 25 .250 .322 .349 .671
3B Matt Carpenter* 34 50 4 24 .186 .325 .314 .640
LF Tyler O'Neill 25 50 7 19 .173 .261 .360 .621
CF Harrison Bader 26 50 4 11 .226 .336 .443 .779
RF Dexter Fowler# 34 31 4 15 .233 .317 .389 .706
UT Tommy Edman# 25 55 5 26 .250 .317 .368 .685

上記のリストから、サードにアレナドが入り、サードのカーペンターズが控えに回ります。セカンドには、内外野どこでも守れるユーティリティのエドマンが入ります。やはりそうすると、キャッチャーだけが補強されていません。正捕手の獲得がどうしても必要ですので、FAのモリーナとは再契約すると思われます。モリーナが決まれば、ナ・リーグ中地区の優勝候補筆頭ではないでしょうか。

セカンドを守るエドマン↓↓↓

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ウェインライトと抱き合うモリーナ↓↓↓

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こういうシーンをもう一度見てみたいです。

  • トレード・FA・怪我などで離脱する主な投手

  1. オースティン・ゴンバー:アレナドとのトレードで、COLロッキーズに移籍する5人の選手の1人。

  2. アダム・ウェインライト:FAとなりましたが、800万ドルの1年契約で再契約。

  3. ダコタ・ハドソン:トミー・ジョン手術のため、2021年は全休。

先発のハドソンと中継ぎのゴンバーが抜けるだけですので、現有戦力で十分カバーできます。
  • 2021年の投手陣

まず、2020年カージナルスの主な投手手の成績を見ていきましょう↓↓↓
Team Pitching
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP SO WHIP
SP Adam Wainwright 38 5 3 3.15 10 10 0 65.2 54 1.051
SP Jack Flaherty 24 4 3 4.91 9 9 0 40.1 49 1.215
SP Dakota Hudson 25 3 2 2.77 8 8 0 39.0 31 1.000
SP Kwang Hyun Kim* 31 3 0 1.62 8 7 1 39.0 24 1.026
SP Daniel Ponce de Leon 28 1 3 4.96 9 8 0 32.2 45 1.316
SP Johan Oviedo 22 0 3 5.47 5 5 0 24.2 16 1.378
RP Giovanny Gallegos 28 2 2 3.60 16 0 4 15.0 21 0.867
RP Genesis Cabrera* 23 4 1 2.42 19 0 1 22.1 32 1.164
RP Tyler Webb* 29 1 1 2.08 21 0 1 21.2 19 1.108
RP John Gant 27 0 3 2.40 17 0 0 15.0 18 1.067
RP Andrew Miller* 35 1 1 2.77 16 0 4 13.0 16 1.077
RP Austin Gomber* 26 1 1 1.86 14 4 0 29.0 27 1.172
RP  Jake Woodford 23 1 0 5.57 12 1 0 21.0 16 1.190
SP  Carlos Martinez 28 0 3 9.90 5 5 0 20.0 17 2.100
RP  Alex Reyes 25 2 1 3.20 15 1 1 19.2 27 1.424
RP  Ryan Helsley 25 1 1 5.25 12 0 1 12.0 10 1.333
  Team Totals 27.8 30 28 3.90 58 58 13 473.0 464 1.226
  Rank in 15 NL teams   7 11 4     6 15 13  
ハドソンの代わりにだれが先発ローテーションに入るかですが、オビエドマルチネス、マイコラス(元巨人)の争いになるでしょう。
マイコラス↓↓↓
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中継ぎは、ゴンバーが抜けても、十分な人数の投手がいます。クローザーを確定できていません。ガジェゴス、ミラー、レイエスの3人が争うことになるでしょう。
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2020年は防御率ナ・リーグで4位、失点が2位という強力投手陣で、2021年もそのメンバーはほとんど変わらないため投手力は維持されます。

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【MLB移籍情報】シカゴ・カブスの戦力補強(投手編)

前回はシカゴ・カブスの野手の戦力補強について書きましたので、今日はその続きで投手の補強について書いていきます。前回記事↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

目次

  • 主な退団選手(先発投手)

まずは退団した選手を見ていきましょう。

ダルビッシュトレードで、パドレスへ移籍。↓↓↓

レスター :FAで退団。ナショナルズと契約↓↓↓

チャットウッド:FAで退団。ブルージェイズと契約↓↓↓

キンタナ:2020年は登板数が少なかったですが、2019年までは先発ローテーションの一角を担っていました。 FAで退団し、エンゼルスと契約↓↓↓

ダルビッシュ、レスター、チャットウッド、キンタナと先発投手が4人も抜けてしまいました。

  • 主な入団選手(先発投手) 

デイビーズダルビッシュとのトレードで、SDパドレスからデイビーズを獲得しました。今年28歳と若く、毎年安定した成績を残す投手です。

デイビーズ 投手成績
Year Age Tm W L ERA GS IP SO WHIP
2015 22 MIL 3 2 3.71 6 34.0 24 1.206
2016 23 MIL 11 7 3.97 28 163.1 135 1.249
2017 24 MIL 17 9 3.90 33 191.1 124 1.354
2018 25 MIL 2 7 4.77 13 66.0 49 1.333
2019 26 MIL 10 7 3.55 31 159.2 102 1.290
2020 27 SDP 7 4 2.73 12 69.1 63 1.067
6 Yr 6 Yr 6 Yr 50 36 3.79 123 683.2 497 1.275
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ウィリアムズ:PITパイレーツからDFAとなっていた、トレバー・ウィリアムズと契約しました。4年間先発ローテーションの一角を担っている実績のある投手です。

ウィリアムズ 投手成績
Year Age Tm W L ERA GS IP SO WHIP
2016 24 PIT 1 1 7.82 1 12.2 11 1.895
2017 25 PIT 7 9 4.07 25 150.1 117 1.310
2018 26 PIT 14 10 3.11 31 170.2 126 1.178
2019 27 PIT 7 9 5.38 26 145.2 113 1.414
2020 28 PIT 2 8 6.18 11 55.1 49 1.572
5 Yr 5 Yr 5 Yr 31 37 4.43 94 534.2 416 1.337

実質的には昨年の先発投手陣からダルビッシュ、レスター、チャットウッドの3人が退団して、デイビーズ、ウィリアムズの2人を補充した形です。そうすると1人足りませんが、2021年の先発ローテーションがどのようになるか予想していきたいと思います。

  • 2021年先発ローテーション予想

2020年カブスの先発ローテーションのうち、2021年もチームに残留する選手の成績一覧は以下の通りです。↓↓↓

2020年カブス 先発投手成績
Name Age W L ERA GS IP SO WHIP
Kyle Hendricks 30 6 5 2.88 12 81.1 64 0.996
Alec Mills 28 5 5 4.48 11 62.1 46 1.155
Adbert Alzolay 25 1 1 2.95 4 21.1 29 1.172

移籍のデイビーズとウィリアムズに上記の3人を足すと、5人の先発ローテーションが確立します。昨年4試合に先発したアルゾレイが期待通りに1年間活躍することがポイントです。変化球で強力CHIホワイトソックス打線から8三振を奪ったピッチングを見るとかなり期待できます。↓↓↓


Adbert Alzolay Strikes Out 8 Over 5 Solid Innings

不安要素は、このアルゾレイが1年通して投げられるように成長するかどうかと、5人全員が右投げであるという2点です。

以下の2名が退団する選手です。
  1. ジェフレス(抑え):8セーブ、23.1イニング、WHIP0.94
  2. テペラ(中継ぎ):20.2イニング、WHIP1.40
ジェフレスが抜けたクローザーの獲得がポイントです。
ホルダー:NYヤンキースからFAのホルダーと契約。中継ぎ投手1人は補充できました。
ホルダー 投手成績
Year Age Tm W L ERA G IP SO WHIP
2016 23 NYY 0 0 5.40 8 8.1 5 1.440
2017 24 NYY 1 1 3.89 37 39.1 40 1.347
2018 25 NYY 1 3 3.14 60 66.0 60 1.091
2019 26 NYY 5 2 6.31 34 41.1 46 1.306
2020 27 NYY 3 0 4.98 18 21.2 14 1.662
5 Yr 5 Yr 5 Yr 10 6 4.38 157 176.2 165 1.285

スチュワート:BALオリオールズからFAになっていたスチュワートと契約。2020年は公式戦の登板がありませんが、MINツインズ在籍時は、先発でも中継ぎでも投げる使い勝手の良い選手です。先発ローテーションが1人欠けた場合には先発に回る可能性があります。

スチュワート 投手成績
Year Age Tm W L ERA G GS IP SO WHIP
2018 23 MIN 2 1 3.68 8 4 36.2 24 1.418
2019 24 MIN 2 2 6.39 9 2 25.1 10 1.461
2 Yr 2 Yr 2 Yr 4 3 4.79 17 6 62.0 34 1.435

その他、ジョー・ビアジーニ、アダム・モーガン、シェルビー・ミラーなど30代前半の実績ある投手とマイナー契約をしています。

2020年カブスブルペン投手陣のうち、2021年もチームに残留する選手の成績一覧は以下の通りです。↓↓↓

2020年シカゴ・カブス ブルペン投手成績
Name Age W L ERA G SV IP SO WHIP
Dan Winkler 30 0 0 2.95 18 0 18.1 18 1.200
Rowan Wick 27 0 1 3.12 19 4 17.1 20 1.385
Kyle Ryan* 28 1 0 5.17 18 1 15.2 11 1.404
Duane Underwood Jr. 25 1 0 5.66 17 0 20.2 27 1.500
Craig Kimbrel 32 0 1 5.28 18 2 15.1 28 1.435
Jason Adam 28 2 1 3.29 13 0 13.2 21 1.244

今季新加入のホルダー、スチュワートの他、マイナー契約の投手も含めるとブルペン投手陣の人数は揃いました。しかし、ジェフレスの抜けたクローザーを補強していません。キンブレルをクローザーにすると思われますが、カブスに移籍後の成績は冴えないので、ボストン・レッドソックス時代のような圧巻の投球を見せてほしいです。

キンブレル 投手成績
Year Age Tm W L ERA G SV IP SO WHIP
2010 22 ATL 4 0 0.44 21 1 20.2 40 1.210
2011 23 ATL 4 3 2.10 79 46 77.0 127 1.039
2012 24 ATL 3 1 1.01 63 42 62.2 116 0.654
2013 25 ATL 4 3 1.21 68 50 67.0 98 0.881
2014 26 ATL 0 3 1.61 63 47 61.2 95 0.908
2015 27 SDP 4 2 2.58 61 39 59.1 87 1.045
2016 28 BOS 2 6 3.40 57 31 53.0 83 1.094
2017 29 BOS 5 0 1.43 67 35 69.0 126 0.681
2018 30 BOS 5 1 2.74 63 42 62.1 96 0.995
2019 31 CHC 0 4 6.53 23 13 20.2 30 1.597
2020 32 CHC 0 1 5.28 18 2 15.1 28 1.435
11 Y 11 Y 11 Y 31 24 2.17 583 348 568.2 926 0.958

レッドソックス時代のキンブレル↓↓↓


Craig Kimbrel Ultimate 2017 Highlights

ブルペンは、キンブレルがクローザーの役割を果たせるか否かが、ポイントになります。

  • まとめ

投手陣は、先発もブルペンも人数は確保しましたが、期待と不安の入り混じる状況です。ナ・リーグ中地区は、他球団の補強があまり進んでいないので、クローザー候補の補強さえすれば、優勝候補になると思います。

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