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【MLB 2023年 レビュー】ロサンゼルス・エンゼルス

今回は、大谷翔平所属のア・リーグ西地区4位のロサンゼルス・エンゼルスです。

2023年順位表

今年は73勝89敗で、ア・リーグ西地区の4位でした。2014年を最後に、9年連続でポストシーズン進出を逃しています。また2016年から8年連続で勝率5割未満という残念な成績が続いています。特に2023年はTDL前のトレードで積極的に補強したにもかかわらず、8月に8勝19敗と大きく負け越しました。トレードでプロスペクトを放出した上に、ポストシーズン進出の目がなくなった後は、年俸削減のために主力を大量に放出するという最悪の結果に終わりました。

2023年 ア・リーグ順位表 (MLB公式サイトより)

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、本塁打数は3位と本塁打王の大谷選手が、チームの総本塁打数を押し上げました。しかし打率9位、OPS7位、得点は9位と、打撃成績全般としてはリーグでも中ほどの成績に終わりました。

LAエンゼルス 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Matt Thaiss* 28 95 262 32 56 9 31 2 .214 .319 .340 .659
1B Nolan Schanuel* 21 29 109 19 30 1 6 0 .275 .402 .330 .732
2B Brandon Drury 30 125 485 61 127 26 83 0 .262 .306 .497 .803
SS Zach Neto 22 84 289 38 65 9 34 5 .225 .308 .377 .685
3B Anthony Rendon 33 43 148 23 35 2 22 2 .236 .361 .318 .678
LF Taylor Ward 29 97 356 60 90 14 47 4 .253 .335 .421 .756
CF Mike Trout 31 82 308 54 81 18 44 2 .263 .367 .490 .858
RF Hunter Renfroe 31 126 459 56 111 19 56 0 .242 .304 .434 .737
DH Shohei Ohtani* 28 135 497 102 151 44 95 20 .304 .412 .654 1.066
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
IF Luis Rengifo# 26 126 394 55 104 16 51 6 .264 .339 .444 .783
CF Mickey Moniak* 25 85 311 35 87 14 45 6 .280 .307 .495 .802
CI Mike Moustakas* 34 65 237 22 56 8 31 0 .236 .256 .371 .627
CI Gio Urshela 31 62 214 22 64 2 24 3 .299 .329 .374 .703
LF Randal Grichuk 31 54 194 25 42 8 17 0 .216 .264 .412 .677
C Logan O'Hoppe 23 51 182 23 43 14 29 0 .236 .296 .500 .796
3B Eduardo Escobar# 34 59 178 17 39 2 15 0 .219 .259 .303 .563
C Chad Wallach 31 65 157 18 31 7 15 0 .197 .259 .376 .635
1B Jared Walsh* 29 39 104 10 13 4 11 0 .125 .216 .279 .494
MI David Fletcher 29 33 89 7 22 2 12 0 .247 .302 .326 .628
SS Andrew Velazquez 28 54 81 12 14 2 3 13 .173 .264 .284 .548
CF Brett Phillips* 29 39 63 9 11 3 6 3 .175 .268 .333 .601
OF Jo Adell 24 17 58 7 12 3 6 1 .207 .258 .448 .706
1B Jake Lamb* 32 18 51 7 11 2 5 0 .216 .259 .353 .612
1B C.J. Cron 33 15 50 7 10 1 5 0 .200 .259 .260 .519
  Team Totals 28.6 162 5489 739 1346 231 708 72 .245 .317 .426 .743
  Rank in 15 AL teams     10 9 8 3   15 8 9 5 7
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 11/10/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

2023年のエンゼルスは、打線も投手陣も大谷翔平1人に頼ったシーズンだったと言えます。

大谷翔平↓↓↓

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エンゼルス打線の中で、来季以降に期待の持てる活躍をした選手を2人挙げます。1人目は、ミッキー・モニアックです。ミッキー・モニアックは、2022年にシンダーガード投手とのトレードでフィリーズから入団した選手です。2016年のドラフト全体1位の選手でしたが、2022年まではあまり目立った活躍ができていませんでした。2023年は、5月中旬にMLBに昇格してから9月に故障で離脱するまで、レフト、ライト、センターと故障した選手の穴を埋める形で先発出場を重ね、85試合に出場し、14本塁打、OPS .802を打つ活躍を見せました。

ミッキー・モニアック↓↓↓

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2人目は、ローガン・オーハッピーです。2022年にマーシュとのトレードで、フィリーズから獲得した選手です。スプリングトレーニングで実力を示し、開幕スタメンを勝ち取り、4月に4本塁打を打つ活躍をしました。しかし4月に左肩を故障し、8月中旬まで故障者リスト入りしてしまいました。復帰後の9月には9本塁打を放つなど、持ち前の長打力を発揮し、2023年は14本塁打を打ちました。来季の成長が楽しみな選手です。

ローガン・オーハッピー↓↓↓

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投手成績

投手成績は防御率・自責点・被打率が、ア・リーグ15チーム中12位、WHIPは14位と、ほとんどの指標がリーグ下位の成績でした。

LAエンゼルス 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Reid Detmers* 23 4 10 4.48 28 28 0 148.2 141 74 60 168 100 4.13 1.352
SP Patrick Sandoval* 26 7 13 4.11 28 28 0 144.2 145 66 74 128 109 4.18 1.514
SP Tyler Anderson* 33 6 6 5.43 27 25 0 141.0 146 85 64 119 82 4.92 1.489
SP Shohei Ohtani 28 10 5 3.14 23 23 0 132.0 85 46 55 167 142 4.00 1.061
SP Griffin Canning 27 7 8 4.32 24 22 0 127.0 121 61 36 139 103 4.29 1.236
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Carlos Estévez 30 5 5 3.90 63 0 31 62.1 62 27 31 78 115 3.94 1.492
RP Jaime Barria 26 2 6 5.68 34 6 0 82.1 91 52 30 62 79 6.07 1.470
RP Aaron Loup* 35 2 3 6.10 55 0 1 48.2 65 33 20 45 73 4.36 1.747
RP Matt Moore* 34 4 1 2.66 41 0 0 44.0 33 13 12 49 169 3.76 1.023
RP José Soriano 24 1 3 3.64 38 0 0 42.0 33 17 23 56 123 3.97 1.333
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Chase Silseth 23 4 1 3.96 16 8 0 52.1 41 23 26 56 113 4.96 1.280
  Andrew Wantz 27 2 0 3.89 27 3 0 39.1 28 17 15 33 115 4.12 1.093
  Chris Devenski 32 3 2 5.08 29 0 0 33.2 31 19 9 33 89 4.12 1.188
  José Suarez* 25 1 3 8.29 11 7 0 33.2 46 31 20 28 54 7.32 1.960
  Kenny Rosenberg* 27 2 2 3.82 7 3 0 33.0 35 14 14 29 118 4.04 1.485
  Lucas Giolito 28 1 5 6.89 6 6 0 32.2 33 25 15 34 65 6.81 1.469
  Tucker Davidson* 27 1 1 6.54 18 0 2 31.2 44 23 11 31 69 3.35 1.737
  Jacob Webb 29 1 1 3.98 29 0 1 31.2 23 14 20 34 113 5.66 1.358
  Jimmy Herget 29 2 4 4.66 29 1 0 29.0 33 15 8 26 97 5.63 1.414
  Team Totals 27.7 73 89 4.64 162 162 43 1431.2 1394 738 636 1445 97 4.65 1.418
  Rank in 15 AL teams   12 4 12     7 11 12 12 13 7      
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 11/10/2023.

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

(緑字:シーズン中に移籍入団し、シーズン中に他球団に移籍した選手)

2023年のエンゼルスは、打線だけでなく投手も大谷翔平1人に頼ったシーズンでした。

大谷翔平↓↓↓

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大谷選手以外の先発投手は防御率4点以上で、これといって取り上げる選手がいませんが、救援投手陣では、カルロス・エステベスが、自己最多となる31セーブをあげ、1クローザーの責務を果たしました。またオールスターゲームにも初出場しました。

カルロス・エステベス↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

開幕前は、ケガによる離脱が無ければ、大谷・トラウト・レンフロー・ドゥルーリー、ウルシェラが並ぶ強力打線と予想していました。また投手は、大谷選手以外にずば抜けた選手がいないので、リーグ中ほどの成績という予想でした。それでも強力打線が引っ張ってポストシーズン進出を果たすというのが、開幕前の予想でした。結果は、トラウトとウルシェラは故障により出場試合数が少なく、一年を通して強力打線を形成することができず、TDL前のトレードも不発に終わり、8月に大きく負け越して、ポストシーズン進出を諦める結果となってしまいました。

まとめ

2023年は、シーズン中のトレードがことごとく裏目に出ました。上記の打撃成績の表に青字太字で記載のある選手がシーズン中に獲得した選手ですが、ムスタカス、エスコバー、グリチャック、クロンの4人のベテランを獲得したものの、この全員が、OPS.700未満という期待外れの成績に終わりました。投手でも、シカゴ・ホワイトソックスから獲得したジオリトは、1勝5敗、防御率6点台と、散々な結果となり、最後はウェーバー公示を経て、CLEガーディアンズに放出することとなりました。

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