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【MLB 2023年 レビュー】ニューヨーク・ヤンキース

2023年レビュー ア・リーグ ヤンキース

今回は、ア・リーグ東地区4位のニューヨーク・ヤンキースです。

2023年順位表

今年は82勝80敗で、ア・リーグ東地区4位で、2016年以来7年ぶりにポストシーズン進出を逃しました。ブーン監督になってからは初めてのことです。

2023年　ア・リーグ順位表　(MLB公式サイトより)

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、得点は11位、打率14位、出塁率12位、長打率11位、OPS10位と、多くの指標でリーグ下位の成績でした。これは開幕前には予想できなかった成績です。

NYヤンキース　打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Kyle Higashioka 33 92 242 24 57 10 34 0 .236 .274 .413 .687
1B Anthony Rizzo* 33 99 373 45 91 12 41 0 .244 .328 .378 .706
2B Gleyber Torres 26 158 596 90 163 25 68 13 .273 .347 .453 .800
SS Anthony Volpe 22 159 541 62 113 21 60 24 .209 .283 .383 .666
3B DJ LeMahieu 34 136 497 55 121 15 44 2 .243 .327 .390 .718
LF Oswaldo Cabrera# 24 115 298 35 63 5 29 8 .211 .275 .299 .574
CF Harrison Bader 29 84 288 40 69 7 37 17 .240 .278 .365 .643
RF Aaron Judge 31 106 367 79 98 37 75 3 .267 .406 .613 1.019
DH Giancarlo Stanton 33 101 371 43 71 24 60 0 .191 .275 .420 .695
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
UT Isiah Kiner-Falefa 28 113 326 39 79 6 37 14 .242 .306 .340 .646
UT Jake Bauers* 27 84 242 28 49 12 30 3 .202 .279 .413 .693
3B Oswald Peraza 23 52 173 15 33 2 14 4 .191 .267 .272 .539
C Jose Trevino 30 55 157 15 33 4 15 0 .210 .257 .312 .570
DH Willie Calhoun* 28 44 134 16 32 5 16 0 .239 .309 .403 .712
LF Billy McKinney* 28 48 128 19 29 6 14 1 .227 .320 .406 .726
3B Josh Donaldson 37 33 106 13 15 10 15 0 .142 .225 .434 .659
LF Everson Pereira 22 27 93 6 14 0 10 4 .151 .233 .194 .427
  Team Totals 28.6 162 5323 673 1207 219 650 100 .227 .304 .397 .701
  Rank in 15 AL teams     14 11 14 6   9 14 12 11 10
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 12/5/2023.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

チーム打撃成績が低迷したのは、ルメイユ、スタントン、リゾといった主力打者が軒並み成績を落としたことと、ジャッジのケガによる離脱が要因です。そんな野手陣のなかで、グレイバー・トーレスが、本塁打25本、OPS.800の成績を残し、オールスターに出場した1年目・2年目の頃のような打撃を取り戻しました。

グレイバー・トーレス↓↓↓

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待望のルーキー、アンソニー・ボルピーは、打率こそ2割台前半ですが、21本塁打、24盗塁と、20‐20を達成。守備では新人ながらゴールドグラブ賞を受賞しました。まさに走攻守三拍子そろった選手です。

アンソニー・ボルピー↓↓↓

投手成績

投手成績は、ア・リーグ15チーム中、防御率8位、自責点7位、与四球9位、奪三振8位と、リーグの中ほどの成績でした。

NYヤンキース　投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Gerrit Cole 32 15 4 2.63 33 33 0 209.0 157 61 48 222 165 3.16 0.981
SP Clarke Schmidt 27 9 9 4.64 33 32 0 159.0 169 82 46 149 93 4.42 1.352
SP Domingo Germán 30 5 7 4.56 20 19 0 108.2 83 55 34 114 95 4.65 1.077
SP Jhony Brito 25 9 7 4.28 25 13 1 90.1 82 43 28 72 101 4.74 1.218
SP Luis Severino 29 4 8 6.65 19 18 0 89.1 113 66 34 79 65 6.14 1.646
SP Carlos Rodón* 30 3 8 6.85 14 14 0 64.1 65 49 28 64 63 5.79 1.446
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Clay Holmes 30 4 4 2.86 66 0 24 63.0 51 20 23 71 152 2.65 1.175
RP Michael King 28 4 8 2.75 49 9 6 104.2 88 32 32 127 158 3.13 1.146
RP Albert Abreu 27 2 2 4.73 45 0 0 59.0 52 31 35 61 92 5.26 1.475
RP Wandy Peralta* 31 4 2 2.83 63 0 4 54.0 36 17 30 51 154 5.05 1.222
RP Ron Marinaccio 27 4 5 3.99 45 0 2 47.1 35 21 27 56 109 4.69 1.310
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Nestor Cortes* 28 5 2 4.97 12 12 0 63.1 59 35 20 67 87 4.49 1.247
  Ian Hamilton 28 3 2 2.64 39 3 2 58.0 45 17 26 69 165 2.82 1.224
  Nick Ramirez* 33 1 2 2.66 32 0 1 40.2 41 12 9 28 164 2.94 1.230
  Tommy Kahnle 33 1 3 2.66 42 0 2 40.2 26 12 19 48 164 3.97 1.107
  Randy Vásquez 24 2 2 2.87 11 5 0 37.2 30 12 18 33 152 4.98 1.274
  Jimmy Cordero 31 3 2 3.86 31 1 0 32.2 25 14 10 34 113 3.07 1.071
  Greg Weissert 28 0 0 4.05 17 0 0 20.0 21 9 8 22 109 4.36 1.450
  Team Totals 29.0 82 80 3.97 162 162 44 1439.2 1272 635 508 1439 110 4.25 1.236
  Rank in 15 AL teams   8 8 8     5 9 2 7 9 8      
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Generated 12/5/2023.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

先発投手では、ゲリット・コールが初めて念願のサイヤング賞を受賞しました。今年は両リーグ通じて規定投球回数に達した選手の中で唯1人、WHIP1.000未満の成績を収めました。2017年以降、毎年規定投球回数を投げており、長期にわたって離脱のない信頼できるエースです。

ゲリット・コール↓↓↓

マイケル・キングが、開幕から中継ぎ・抑えとリリーフ投手として活躍し、シーズン終盤は先発投手も務めてフル回転の活躍でした。前年の2022年は、好成績だったもののケガにより7月に離脱してしまいました。しかし2023年は、49試合に登板し、104イニングを投げるなど、シーズンフル稼働し、防御率も2点台という好成績を残しました。

マイケル・キング↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

開幕前は打撃も投手も、上位の成績を残すと予想していました。野手ではFAとなったリゾとジャッジがチームに残留したことで、チーム全体としても前年並みの成績を残すと予想していましたが、リゾは不調で、ジャッジはケガによる離脱で、予想を外しました。投手は、ロドンの加入が先発投手の戦力アップと予想していましたが、ロドンはわずか3勝どまりと、期待を裏切られました。

まとめ

野手は、ルメイユ、ジャッジ、リゾ、スタントンと主力に力の衰えやケガによる離脱が目立つ30代が多く、若手の台頭が望まれます。

投手は、エースのコールが安定していますが、先発ローテーションの4,5番手を担う投手の確保が必要です。

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