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メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

【MLB 2023年 レビュー】アトランタ・ブレーブス

今回で2023年のレビューが最後の30球団目になります。今回はナ・リーグ東地区優勝のアトランタ・ブレーブスです。

2023年順位表

今年は104勝58敗で、ナ・リーグ東地区の首位となり、6年連続地区優勝を達成しました。ポストシーズンのディヴィジョンシリーズでは、レギュラーシーズンで14ゲーム差をつけたPHIフィリーズと対戦しました。レギュラーシーズンの対戦成績は8勝5敗と有利でしたが、ディヴィジョンシリーズでは1勝3敗で敗退してしまいました。

2023年 ナ・リーグ順位表(MLB公式サイトより)

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、打率、出塁率、長打率、OPS、得点数、本塁打数等、ほぼ全ての指標で1位と、ナ・リーグトップの成績でした。今年から始まったシルバースラッガー賞のチーム表彰「OFFENSIVE TEAMS OF THE YEAR」に選ばれました。

ATLブレーブス 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Sean Murphy 28 108 370 65 93 21 68 0 .251 .365 .478 .844
1B Matt Olson* 29 162 608 127 172 54 139 1 .283 .389 .604 .993
2B Ozzie Albies# 26 148 596 96 167 33 109 13 .280 .336 .513 .849
SS Orlando Arcia 28 139 488 66 129 17 65 1 .264 .321 .420 .741
3B Austin Riley 26 159 636 117 179 37 97 3 .281 .345 .516 .861
LF Eddie Rosario* 31 142 478 64 122 21 74 3 .255 .305 .450 .755
CF Michael Harris II* 22 138 505 76 148 18 57 20 .293 .331 .477 .808
RF Ronald Acuna Jr. 25 159 643 149 217 41 106 73 .337 .416 .596 1.012
DH Marcell Ozuna 32 144 530 84 145 40 100 0 .274 .346 .558 .905
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Travis d'Arnaud 34 74 267 31 60 11 39 0 .225 .288 .397 .685
LF Kevin Pillar 34 81 197 29 45 9 32 4 .228 .248 .416 .664
SS Vaughn Grissom 22 23 75 5 21 0 9 0 .280 .313 .347 .659
CF Sam Hilliard* 29 40 72 15 17 3 6 4 .236 .295 .431 .725
IF Nicky Lopez* 28 25 65 13 18 1 12 2 .277 .333 .369 .703
  Team Totals 27.9 162 5597 947 1543 307 916 132 .276 .344 .501 .845
  Rank in 15 NL teams     1 1 1 1   6 1 1 1 1
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Generated 12/14/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

ナ・リーグ最強打線を代表する選手は、トップバッターのロナルド・アクーニャJr.です。今季は41本塁打、73盗塁を記録し、MLB史上初となる40本塁打 & 70盗塁を達成しました。盗塁王、最高出塁率、最多安打、OPSトップと、多くの打撃指標でナ・リーグトップとなり、シルバースラッガー賞、MVPとハンクアーロン賞を受賞しました。

ロナルド・アクーニャJr.↓↓↓

ファーストのマット・オルソンは、54本塁打と139打点を記録し、最多本塁打と最多打点のタイトルを獲得しました。長打率 .604もリーグトップでした。アクーニャJr.がいなければMVPに選出されてもおかしくない成績でした。

マット・オルソン↓↓↓

アクーニャJr.とオルソンの陰に隠れてしまいましたが、もう1人チームでシルバースラッガー賞を受賞したのは、オースティン・ライリーです。打率.281、37本塁打、97打点を記録しました。

オースティン・ライリー↓↓↓

シルバースラッガー賞は逃しましたが、もう1人チームで40本塁打を打ったのは、マーセル・オズナです。40本塁打は自己最多本塁打で、今季は100打点をあげました。

マーセル・オズナ↓↓↓

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投手成績

投手成績は、防御率・自責点が、ナ・リーグ15チーム中7位、被打率は6位、WHIPは7位と、リーグ中ほどの成績でした。奪三振数はナ・リーグ1位の成績でした。

ATLブレーブス 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Spencer Strider 24 20 5 3.86 32 32 0 186.2 146 80 58 281 115 2.85 1.093
SP Bryce Elder 24 12 4 3.81 31 31 0 174.2 160 74 63 128 116 4.42 1.277
SP Charlie Morton 39 14 12 3.64 30 30 0 163.1 150 66 83 183 122 3.87 1.427
SP Max Fried* 29 8 1 2.55 14 14 0 77.2 70 22 18 80 174 3.14 1.133
SP Jared Shuster* 24 4 3 5.81 11 11 0 52.2 53 34 26 30 77 5.38 1.500
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Raisel Iglesias 33 5 4 2.75 58 0 33 55.2 51 17 15 68 162 3.26 1.186
RP Michael Tonkin 33 7 3 4.28 45 0 1 80.0 64 38 23 75 104 4.43 1.088
RP A.J. Minter* 29 3 6 3.76 70 0 10 64.2 56 27 21 82 118 2.90 1.191
RP Kirby Yates 36 7 2 3.28 61 0 5 60.1 35 22 37 80 136 4.63 1.193
RP Joe Jiménez 28 0 3 3.04 59 0 0 56.1 51 19 14 73 147 3.59 1.154
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Collin McHugh 36 4 1 4.30 41 1 0 58.2 70 28 22 47 104 4.09 1.568
  Nick Anderson 32 4 0 3.06 35 0 1 35.1 30 12 9 36 146 3.09 1.104
  Jesse Chavez 39 1 0 1.56 36 1 1 34.2 26 6 12 39 287 3.05 1.096
  Dylan Dodd* 25 2 2 7.60 7 7 0 34.1 53 29 12 15 59 6.92 1.893
  Michael Soroka 25 2 2 6.40 7 6 0 32.1 36 23 12 29 70 6.56 1.485
  Allan Winans 27 1 2 5.29 6 6 0 32.1 37 19 8 34 85 4.09 1.392
  Kyle Wright 27 1 3 6.97 9 7 0 31.0 40 24 17 34 64 5.19 1.839
  AJ Smith-Shawver 20 1 0 4.26 6 5 0 25.1 17 12 11 20 105 6.69 1.105
  Pierce Johnson 32 1 1 0.76 24 0 0 23.2 16 2 5 32 591 2.83 0.887
  Dylan Lee* 28 1 0 4.18 24 1 0 23.2 24 11 8 24 107 4.44 1.352
  Yonny Chirinos 29 1 1 9.27 5 5 0 22.1 33 23 7 22 49 5.27 1.791
  Darius Vines 25 1 0 3.98 5 2 0 20.1 15 9 7 14 113 4.98 1.082
  Team Totals 29.6 104 58 4.14 162 162 52 1440.0 1341 662 534 1516 108 4.10 1.302
  Rank in 15 NL teams   1 15 7     2 5 8 7 9 1      
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Generated 12/14/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

先発投手陣では、スペンサー・ストライダー、ブライス・エルダー、チャーリー・モートンの3人が、1年間ローテーションを守り、30試合以上に先発し、規定投球回数を投げ、防御率3点台で、二桁勝利をあげました。中でも、スペンサー・ストライダーは、20勝で最多勝、281奪三振で奪三振王と2つのタイトルも獲得しました。奪三振は2年連続200奪三振も記録しました。

スペンサー・ストライダー↓↓↓

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救援投手では、クローザーを期待されたAJ・ミンターは、4月の登板では失敗が目立ち、防御率が8点台にもなるほど期待を裏切る登板が続きました。5月にライセル・イグレシアスがMLBに昇格するとクローザーを任されるようになり、最終的に今季は33セーブをあげました。

ライセル・イグレシアス↓↓↓

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今季救援投手陣では、2人のベテランの頑張りが目立ちました。かつて日本ハムファイターズにも在籍していた33歳のマイケル・トンキンが、2017年以来6年ぶりにMLBで登板しました。45試合、80イニングを投げ、7勝3敗1セーブという成績をあげました。

マイケル・トンキン↓↓↓

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かつてSDパドレスのクローザーだった36歳のカービー・イェーツは、ここ数年活躍できていませんでしたが、2019年に41セーブをあげて以来久しぶりに活躍しました。60試合、60イニングを投げ、7勝2敗5セーブの成績ををあげました。

カービー・イェーツ↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

野手も投手もリーグ上位の成績で地区優勝を果たし、開幕前の予想通りの結果となりました。ただ、本塁打30本以上の選手が5人、二桁本塁打が10人もいるなど、打撃成績が突出してこんなに凄い成績になるとは想像していませんでした。

まとめ

野手はレギュラークラスがほぼ固定できており、来季もメンバーに大きな変化はあり前ん。投手も、ストライダー、モートン、エルダーの三本柱と、クローザーのイグレシアスは来季も変わりません。投手力はリーグ上位の成績を目指すなら補強が必要で、BOSからクリス・セールを獲得するなど、着実に補強を進めています。

次回からは、2024年シーズンの各球団の戦力分析を行います。

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