メジャーリーグ ファン ブログ

メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

サンフランシスコ ジャイアンツ 2020年レビュー

今回は、ナ・リーグ西地区3位のサンフランシスコ・ジャイアンツです。

本拠地スタジアムが最高です。サンフランシスコ湾に面した、とても美しい球場です。

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  • 2020年順位表

 2020年は5割に届かずナ・リーグ西地区3位でした。昨年も5割に届かず3位でした。そこからエースのバンガーナーが同地区ライバルのアリゾナへFAで移籍し大きな戦力ダウンとなりました。さらに今年は、2012年のMVPで主力打者の捕手ポージーが新型コロナを懸念して欠場しました。このように投打ともに大きく戦力ダウンしたわりには、西地区3位で勝率.483と最後までブリュワーズプレーオフ進出争いをしましたので、ずいぶん善戦した方だと思います。

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2020年 ナ・リーグ順位表
  • 野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。得点がナ・リーグ5位と打撃は良かったです。 

打数 得点 安打 本塁打 打点 盗塁 打率 出塁率 長打率 OPS
2019 299 532 81 290 19 .263 .335 .451 .785
- 5位 3位 7位 4位 12位 4位 6位 5位 5位

個人打撃成績です。主なスターティングラインナップは以下の通りです。

打順 名前 守備位置 打率 打点 本塁打 OPS
1 ヤストレムスキー .297 35 10 .968
2 ディッカーソン .298 27 10 .947
3 ロンゴリア .254 28 7 .722
4 ベルト .309 30 9 1.015
5 フローレス .268 32 12 .830
6 ソラーノ .326 29 3 .828
7 デュボン .274 19 4 .726
8 クロフォード .256 28 8 .792
9 バート .233 7 0 .609

 今年特筆すべきは、ソラーノのシルバースラッガー賞です。過去の成績からすると意外でした。ナ・リーグ二塁手にはカノー(NYM)・ヒウラ(MIL)・ウォン(STL)・アルビーズ(ATL)など層々たる選手がいますが、その中から選ばれました。3割打って、規定打席に達していたので、当然と言えば当然です。 

 ヤストレムスキーが今年も活躍しました。昨年の活躍がフロックでないことを証明しましたね。殿堂入り名選手、元レッドソックスカール・ヤストレムスキーの孫ですので、遺伝子を受け継いでいます。ラインナップをみると、ヤストレムスキー・ディカーソン・ロンゴリア・ベルト・ソラーノ・クロフォードと、主力の大半が30代の選手です。若手の台頭が望まれます。


Yastrzemski's first pitch

  • 投手成績

チーム投手成績です。各部門のナ・リーグ15チーム中の順位が7~9位ですので、真ん中くらいに位置している感じです。

防御率 完封 セーブ 失点 自責点 本塁打 与四球 奪三振 WHIP 被打率
4.64 0 13 297 267 69 210 488 1.32 .241
8位 15位 6位 9位 8位 4位 8位 12位 7位 8位

 個人投手成績も見ていきましょう。主な先発・救援投手は以下の通りです。

  名前 勝利数 先発試合数 イニング 防御率 WHIP
先発 クエト 2 12 63.1 5.40 1.37
アンダーソン 4 11 59.2 4.37 1.39
ウェッブ 3 11 54.1 5.47 1.56
グースマン 3 10 59.2 3.62 1.11
ケーヒル 1 6 25.0 3.24 1.20
スマイリー 0 5 26.1 3.42 1.10
  名前 SV 登板試合数 イニング 防御率 WHIP
救援 ロジャース 3 29 28.0 4.50 1.32
ペラルタ 0 25 27.1 3.29 1.21
バラガー 0 24 22.1 4.03 0.99
セルマン 1 24 19.1 3.72 1.14
ワトソン 2 21 18.0 2.50 0.89
ガルシア 0 19 18.1 0.49 0.98

  先発陣は、バンガーナーがFAで抜けエースと呼べる選手がいなくなりました。クエトは4年ぶりに規定投球回数に達しましたが、以前のような圧倒するような投球は見られなくなりました。今のジャイアンツには絶対的なエースがいません。そのような投手陣の中、グーズマンは防御率3点台と安定感がありました。そのグーズマンはFAでしたが、2021年ジャイアンツ残留が確定しました。これは朗報です。

 抑えは、固定できませんでした。ロジャースが3セーブを上げていますが、ロジャースは右の下手投げで、試合の最後を締めくくる抑えよりは、右打者が続くイニングの中継ぎに適しています。チームには速球派の抑えが必要です。でもロジャースはユニークな投げ方で面白い存在です。これからも活躍して欲しいです。


2020 MLB Regular Season SFG vs LAD Tyler Rogers後援逐球 MAX83MPH

  • まとめ

  優勝するためには、野手は若手の台頭が課題です。投手は先発・抑えともに、エースと言える安定した人が1人ずつ欲しいですね。

 

次は、ナ・リーグ西地区4位のコロラド・ロッキーズを見ていきます。