メジャーリーグ ファン ブログ

メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

サンディエゴ パドレス 2020年レビュー

今回は、ナ・リーグ西地区2位のパドレスです。

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今年は、ユニフォームが変わりましたね。上の写真に”BROWN IS BACK"とあるように、ネイビーブルー基調のユニフォームから、茶色基調に変わりました。この方が特徴があって私は好きです。下の写真が2019年のユニフォームです。

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今年はそれだけでなく、メジャーリーグは全てのチームのユニフォームをマジェスティック社からナイキ社に変更しました。どのチームもユニフォームの右胸にナイキのロゴが入っています。若いファン層に人気のあるナイキのロゴを入れて、若い世代の野球の人気回復につなげたいという思惑が透けて見えます。私のようなオジサンからすると、何の広告も入っていないメジャーリーグのユニフォームが良かったんですけどね。日本のプロ野球やサッカーのユニフォームは広告だらけで、幻滅してしまいます。メジャーリーグは、ナイキのロゴだけで、これ以上のロゴを増やさないようにして欲しいです。

  • 2020年順位表

 2020年のパドレスは、オフシーズンから、本気で勝ちに行くための補強をしていました。期待に応えて、ナショナルリーグ西地区2位となり、2006年以来14年ぶりにプレーオフに進出しました。得失点差が東地区1位のブレーブスや中地区1位のカブスよりも大きく、ナ・リーグではドジャースに次いで2番目に大きいです。

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2020年 ナ・リーグ順位表
  • 野手成績

 次にチームの打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグでは、ドジャースブレーブスに次いで得点3位です。  表の各項目の順位は15チーム中の順位です

打数 得点 安打 本塁打 打点 盗塁 打率 出塁率 長打率 OPS
1972 325 506 95 312 55 .257 .333 .466 .798
- 3位 7位 3位 3位 1位 7位 7位 3位 4位

個人打撃成績も見ていきましょう。

主なスターティングラインナップは以下の通りです。(名前の横に(2)と表記している選手は、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間通算・2チーム合計の成績です)

打順 名前 守備位置 打率 打点 本塁打 OPS
1 ティー .277 45 17 .937
2 マッチャド .304 47 16 .950
3 ホズマー .287 36 9 .851
4 モアランド(2) .265 29 10 .894
5 ノラ(2) .273 28 7 .825
6 マイヤーズ .288 40 15 .959
7 クローネンワース .285 20 4 .831
8 プロファー .278 25 7 .771
9 グリシャム .251 26 10 .808

2018年FAで獲得したホズマ―、2019年FAで獲得したマッチャドをはじめとする移籍組が活躍し、2019年に台頭してきたタティースや、今年新人王レースで最終選考の3人に残ったクローネンワースなど、若手も台頭してきました。これで内野陣は盤石となりました。得点力のある打線になりましたね。またシーズン途中に、打力のある捕手のノラを補強するなど、プレーオフに向けた本気度が感じられる補強をしました。中でもタティースとマッチャドは、守備も打撃も群を抜いています。守備と言えば、今年トレードで移籍してきたグリシャムも、ゴールドグラブ賞を獲得しました。野手陣は補強が上手く行きましたね。

 

 

  • 投手成績

 チーム投手成績です。投手成績は各部門が2位から7位と多くの部門でナ・リーグの上位半分に位置しています。

防御率 完封 セーブ 失点 自責点 本塁打 与四球 奪三振 WHIP 被打率
3.86 5 13 241 223 70 170 565 1.20 .234
3位 4位 6位 4位 4位 7位 2位 4位 2位 6位

個人投手成績も見ていきましょう。主な先発・救援投手は以下の通りです。(名前の横に(2)と表記している選手は、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間通算・2チーム合計の成績です)

  名前 勝利数 先発試合数 イニング 防御率 WHIP
先発 デイヴィーズ 7 12 69.1 2.73 1.07
ラメット 3 12 69.0 2.09 0.86
パダック 4 12 59.0 4.73 1.22
クレビンジャー(2) 3 8 41.2 3.02 1.15
リチャード 2 10 51.1 4.03 1.25
  名前 SV 登板試合数 イニング 防御率 WHIP
救援 ローゼンタール(2) 11 23 23.2 1.90 0.85
ジョンソン 0 24 20.0 2.70 1.20
スタメン 0 24 24.0 5.63 1.29
ヒル 0 23 18.0 4.50 1.28
パガン 2 22 22.0 4.50 1.05
ポメランツ 4 20 18.2 1.45 1.02
ストラーム 0 19 20.2 2.61 0.87
アルタビラ(2) 0 22 20.1 5.75 1.48

  ブリュワーズから移籍のデイヴィーズは期待通りの活躍をし、ラメットは成長を見せました。シーズン途中にローゼンタールを獲得し、不安だった抑えを補強しました。さらにインディアンズとのシーズン途中のトレードでは、クレビンジャーを獲得して、先発を1枚補強しました。(表の黄色ハイライトは、シーズン途中に移籍した選手で、成績は1年間の通算です)

 

  • まとめ

 野手・投手ともに数年前からの補強が上手く機能し、プレーオフ進出のチャンスを逃すまいとトレードデッドラインに果敢にトレードをしたことが、今年の好結果につながりました。同地区のドジャースが盤石の強さを誇るので、それに対抗するためには、2021年は補強が重要になります。そして今年最優秀監督賞を2位で惜しくも逃ましたが、14年ぶりにパドレスプレーオフに導いたティングラー監督の手腕も、今後のチーム浮沈のカギを握ります。

次は、西地区3位のサンフランシスコ・ジャイアンツを見ていきます。