今回は、ナ・リーグ西地区5位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスです。
本拠地チェイスフィールドのグラウンドは、メジャーリーグの球場では珍しく人工芝です。開閉式ドームで、2018年までは天然芝でしたが、雨のほとんど降らない砂漠気候のアリゾナ州に位置しているので、天然芝の維持はコストも手間も大変だったのでしょう。2019年にShaw Sports B1Kという人工芝に入れ替えました。2020年開業のテキサス・レンジャーズ本拠地のグローブライフフィールドも、同じ人工芝を使用しています。人工芝はボールが跳ねるとか膝を痛めると言われていますが、このB1K人工芝は最新技術で進化した人工芝のようです。参照URL:B1K Baseball System - Shaw Sports Turf
With baseball returning to @ChaseField tonight, you may notice the field looks just a little bit different.
— Arizona Diamondbacks (@Dbacks) 2019年3月26日
More on the new synthetic grass. 👇 pic.twitter.com/iaAUk3GGh5
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2020年順位表
今年のダイヤモンドバックスは、 得失点差は4位のコロラド・ロッキーズより少なかったのですが、ロッキーズの後塵を拝し、最下位となってしまいました。
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野手成績
チーム打撃成績を見ていきましょう。得点・長打率・OPSが、ナ・リーグ15チーム中9~11位ですので、下位に位置しています。
打数 | 得点 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1997 | 269 | 482 | 58 | 255 | 23 | .241 | .312 | .391 | .704 |
- | 9位 | 9位 | 14位 | 9位 | 9位 | 10位 | 12位 | 10位 | 11位 |
個人打撃成績です。主なスターティングラインナップは以下の通りです。
打順 | 名前 | 守備位置 | 打率 | 打点 | 本塁打 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | カルフーン | 右 | .226 | 40 | 16 | .864 |
2 | ケーテル・マルテ | 二 | .287 | 17 | 2 | .732 |
3 | ウォーカー | 一 | .271 | 34 | 7 | .792 |
4 | エスコバー | 三 | .212 | 20 | 4 | .605 |
5 | ペラルタ | 左 | .300 | 34 | 5 | .773 |
6 | アーメド | 遊 | .266 | 29 | 5 | .729 |
7 | ボート | 指 | .167 | 7 | 1 | .525 |
8 | バーショ | 中 | .188 | 9 | 3 | .653 |
9 | カーソン・ケリー | 捕 | .221 | 19 | 5 | .649 |
FAで加入した元LAエンジェルスのカルフーンは攻守に活躍しました。
Five home runs for the win in the series opener.@Pepsi | #RattleOn pic.twitter.com/EZ8C9qaPUm
— Arizona Diamondbacks (@Dbacks) 2020年9月16日
Live life golden.
— Arizona Diamondbacks (@Dbacks) 2020年10月22日
Congrats @KoleCalhoun and @DPFreightTrain6! pic.twitter.com/VD4aRmIA0H
惜しむらくは、1番バッターのカルフーンだけが、OPSで.800を上回り、二桁の本塁打を打ったということです。つまり打線の中軸に破壊力がありませんでした。スターリング・マルテをシーズン途中にマイアミ・マーリンズへ放出してしまったことが大きな要因です。マルテが抜けた後、カルフーンがクリーンアップを打ち、打点も彼がチームトップになりました。
He's here! #JuntosMiami pic.twitter.com/NDdhpz1zZs
— Miami Marlins (@Marlins) 2020年8月31日
2020年1月にピッツバーグからトレードで獲得したばかりのマルテを7月にマイアミにトレードで放出してしまうのですから、選手補強が迷走しています。
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投手成績
続いてチーム投手成績です。投手成績も防御率・失点・自責点・被打率がナ・リーグ15チーム中8~11位ですので、打撃成績同様、下位に位置しています。
防御率 | 完封 | セーブ | 失点 | 自責点 | 被本塁打 | 与四球 | 奪三振 | WHIP | 被打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4.84 | 2 | 13 | 295 | 279 | 93 | 235 | 524 | 1.43 | .253 |
10位 | 11位 | 6位 | 8位 | 11位 | 14位 | 14位 | 7位 | 11位 | 10位 |
個人投手成績も見ていきましょう。主な先発・救援投手は以下の通りです。
名前 | 勝利数 | 先発試合数 | イニング | 防御率 | WHIP | |
---|---|---|---|---|---|---|
先発 | ガレン | 3 | 12 | 72 | 2.75 | 1.11 |
ウィーバー | 1 | 12 | 52 | 6.58 | 1.56 | |
ヤング | 2 | 7 | 46.1 | 5.44 | 1.4 | |
クラーク | 3 | 5 | 43.1 | 4.36 | 1.29 | |
バンガーナー | 1 | 9 | 41.2 | 6.48 | 1.44 | |
メリル・ケリー | 3 | 5 | 31.1 | 2.59 | 0.99 |
名前 | SV | 登板試合数 | イニング | 防御率 | WHIP | |
---|---|---|---|---|---|---|
救援 | クライントン | 5 | 29 | 26 | 2.42 | 1.19 |
ゲラ | 0 | 25 | 23.2 | 3.04 | 1.35 | |
ロンドン | 0 | 24 | 20 | 7.65 | 1.8 | |
ワイドナー | 0 | 24 | 20 | 4.5 | 1.3 | |
ロペス | 0 | 21 | 19.2 | 5.95 | 1.53 | |
ライリー・スミス | 0 | 19 | 18.1 | 1.47 | 1.09 |
ガレンはチームでただ一人規定投球回数に達し、防御率2.75と安定した投球をしました。まだ25歳と若く、今後の活躍が期待されます。
A Gallen of K's. #RattleOn pic.twitter.com/dFE3iJ6Vno
— Arizona Diamondbacks (@Dbacks) 2020年9月26日
同じ西地区ライバルのSFジャイアンツから、エースのバンガーナーを獲得しましたが、シーズン最後の9月27日に1勝しただけという、残念な結果に終わりました。シーズン最後の2試合では良いピッチングを見せたので来年に期待です。
Ending the season strong. 💪 pic.twitter.com/jWw7AHLcss
— Arizona Diamondbacks (@Dbacks) 2020年9月27日
救援投手陣も今一つでした。WHIP1.00未満が救援陣に一人もいません。2018年には、マックファーランド、ブラッドリー、平野佳寿、ボックスバーガーと救援投手が充実していましたが、2年でこの4人全員がチームを離れ、すっかり変わってしまいました。
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まとめ
優勝するためには、投手ではバンガーナーの復活と、救援陣の整備です。野手も中軸打者が必要です。再建にはかなり時間がかかりそうな印象です。
次は、ナ・リーグ中地区を1位から順番に見ていきたいと思います。