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【MLB 2023年 レビュー】アリゾナ・ダイヤモンドバックス

今回は、ナ・リーグ優勝、ナ・リーグ西地区2位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスです。

2023年順位表

今年は84勝78敗で、ナ・リーグ西地区2位となり、ワイルドカード3番手でプレーオフ進出を果たしました。

2023年 ナ・リーグ順位表(MLB公式サイトより)

ポストシーズンでは、MILとのワイルドカードゲームを2連勝、LADとのディヴィジョンシリーズを3連勝で勝ち抜き、PHIとのチャンピオンシリーズを4勝3敗で勝利し、2001年にランディ・ジョンソンとカート・シリングの活躍でワールドシリーズ優勝を果たして以来、22年ぶりにワールドシリーズ進出を果たしました。残念ながら、ワールドシリーズではTEXに1勝4敗で敗れたものの、ナ・リーグ優勝を果たし、開幕前の前評判を覆す大健闘の1年でした。

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。得点と打率は、ナ・リーグ15チーム中7位。出塁率、長打率、OPSは8位と、ナ・リーグ中ほどの成績でした。

AZダイヤモンドバックス 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Gabriel Moreno 23 111 341 33 97 7 50 6 .284 .339 .408 .747
1B Christian Walker 32 157 582 86 150 33 103 11 .258 .333 .497 .830
2B Ketel Marte# 29 150 569 94 157 25 82 8 .276 .358 .485 .844
SS Geraldo Perdomo# 23 144 407 71 100 6 47 16 .246 .353 .359 .712
3B Emmanuel Rivera 27 86 257 32 67 4 29 1 .261 .314 .358 .672
LF Lourdes Gurriel Jr. 29 145 551 65 144 24 82 5 .261 .309 .463 .772
CF Alek Thomas* 23 125 374 51 86 9 39 9 .230 .273 .374 .647
RF Jake McCarthy* 25 99 276 37 67 2 16 26 .243 .318 .326 .644
DH Pavin Smith* 27 69 191 26 36 7 30 1 .188 .317 .325 .642
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
OF Corbin Carroll* 22 155 565 116 161 25 76 54 .285 .362 .506 .868
3B Evan Longoria 37 74 211 25 47 11 28 0 .223 .295 .422 .717
DH Tommy Pham 35 50 195 26 47 6 32 11 .241 .304 .415 .720
3B Josh Rojas* 29 59 189 23 43 0 26 6 .228 .292 .296 .589
SS Nick Ahmed 33 72 198 14 42 2 17 5 .212 .257 .303 .560
C José Herrera# 26 41 101 15 21 0 7 1 .208 .296 .257 .553
3B Jace Peterson* 33 41 93 5 17 0 9 4 .183 .276 .258 .534
OF Dominic Fletcher* 25 28 93 10 28 2 14 0 .301 .350 .441 .791
  Team Totals 27.5 162 5436 746 1359 166 706 166 .250 .322 .408 .730
  Rank in 15 NL teams     10 7 10 10   2 7 8 8 8
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 12/12/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

今年は、若手選手の台頭が目立ちました。新人王を獲得したコービン・キャロル外野手を筆頭に、ガブリエル・モレノ捕手、ヘラルド・ペルドモ遊撃手、アレク・トーマス外野手といった23歳以下の選手がチームに活気を与えました。特にポストシーズンでは、彼ら4人が12本塁打を打つ活躍でした。

新人王を受賞したコービン・キャロルは、25本塁打と54本塁打を記録し、俊足のみならず長打力もあるという魅力的な野手が登場しました。また.362と高い出塁率で、リードオフマンの役割を果たしました。

コービン・キャロル↓↓↓

MLB2年目のガブリエル・モレノは、捕手としてゴールドグラブ賞を受賞しました。

ガブリエル・モレノ↓↓↓

もう1人ゴールドグラブ賞を受賞したのは、ファーストのクリスチャン・ウォーカーです。2年連続での受賞となりました。

クリスチャン・ウォーカー↓↓↓

セカンドのケーテル・マルテは、レギュラーシーズンで25本塁打、OPS.844と好成績を収めました。ポストシーズンでは、2017年に4試合連続ヒットを記録したのを継続し、2023年もWS第5戦に無安打でストップするまで、16試合連続ヒットを記録し、合計してポストシーズン20試合連続ヒットという記録を打ち立てました。

ケーテル・マルテ↓↓↓

投手成績

投手成績は防御率・自責点は、ナ・リーグ15チーム中10位、WHIPは9位、奪三振数は12位という成績で、投手力はリーグ下位の成績でした。

AZダイヤモンドバックス 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Zac Gallen 27 17 9 3.47 34 34 0 210.0 188 81 47 220 125 3.26 1.119
SP Merrill Kelly 34 12 8 3.29 30 30 0 177.2 143 65 69 187 132 3.85 1.193
SP Ryne Nelson 25 8 8 5.31 29 27 0 144.0 159 85 46 96 82 5.07 1.424
SP Brandon Pfaadt 24 3 9 5.72 19 18 0 96.0 109 61 26 94 76 5.18 1.406
SP Tommy Henry* 25 5 4 4.15 17 16 0 89.0 86 41 35 64 105 4.88 1.360
SP Zach Davies 30 2 5 7.00 18 18 0 82.1 98 64 39 72 62 4.58 1.664
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Paul Sewald 33 0 1 3.57 20 0 13 17.2 16 7 10 20 124 5.07 1.472
RP Scott McGough 33 2 7 4.73 63 1 9 70.1 60 37 30 86 92 4.76 1.280
RP Kevin Ginkel 29 9 1 2.48 60 0 4 65.1 41 18 23 70 176 2.86 0.980
RP Miguel Castro 28 6 6 4.31 75 0 7 64.2 51 31 25 60 101 4.31 1.175
RP Kyle Nelson* 26 7 4 4.18 68 2 0 56.0 59 26 14 67 105 4.45 1.304
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Drey Jameson 25 3 1 3.32 15 3 1 40.2 40 15 18 37 132 4.76 1.426
  José Ruiz 28 2 1 4.43 34 1 0 40.2 44 20 17 36 99 5.27 1.500
  Joe Mantiply* 32 2 2 4.62 35 3 0 39.0 35 20 9 28 95 3.84 1.128
  Andrew Chafin* 33 2 3 4.19 43 0 8 34.1 31 16 18 49 105 3.11 1.427
  Luis Frías 25 1 0 4.06 29 0 0 31.0 30 14 17 26 108 4.67 1.516
  Slade Cecconi 24 0 1 4.33 7 4 0 27.0 27 13 4 20 101 4.37 1.148
  Bryce Jarvis 25 2 1 3.04 11 1 0 23.2 14 8 9 12 145 5.03 0.972
  Team Totals 28.2 84 78 4.47 162 162 44 1435.1 1375 713 525 1351 98 4.35 1.324
  Rank in 15 NL teams   5 10 10     7 7 9 10 7 12      
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 12/12/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

先発投手では、ザック・ガレンメリル・ケリーの2人が、1シーズンローテーションを守り、2人とも防御率3点台、二桁勝利をあげる活躍をしました。ザック・ガレンは、210イニングを投げ、220三振を奪う活躍で、サイヤング賞の投票ではファイナリスト3人に残りました。

ザック・ガレン↓↓↓

救援投手陣を見ると、前半戦はクローザーを固定できず、やり繰りに苦労していましたが、トレードでSEAマリナーズからポール・シーウォルドを獲得すると、後半戦とポストシーズンは戦いぶりが安定しました。

ポール・シーウォルドは、ARIに移籍してからレギュラーシーズンで20試合に登板し、13セーブを挙げ、セーブ失敗は2回のみ。ポストシーズンでは、10試合に登板し、1勝6セーブをあげ、セーブ失敗はTEXレンジャーズとのワールドシリーズ第1戦のみでした。移籍後の2か月で、ARIのナ・リーグ優勝に大きく貢献しました。

ポール・シーウォルド↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

開幕前の予想では、野手も、投手もリーグ下位の成績と予想していました。野手はコービン・キャロルをはじめとした若手選手の台頭があり、予想を上回るリーグ中位の成績をあげました。その一方、投手は予想通り下位の成績だったため、年間の得失点差は失点が15点多いという結果でした。また、7月・8月と続けて負け越して前半戦の貯金を崩しそうになりましたが、9月に何とか勝ち越し、ワイルドカードでポストシーズンに進出しました。さらにポストシーズンを勝ち抜いたのは、全くの予想外でした。

まとめ

野手は若手の新戦力が出現し、得点能力は向上しました。若手選手の成長が見込める来季以降も楽しみです。投手は先発2人と、クローザーは確立しましたので、それ以外の強化が必要です。

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