今回は、ア・リーグ中地区1位のミネソタ・ツインズです。2020年は前田健太投手が活躍したのでTV観戦した人も多かったのではないでしょうか。
Congrats to King Kenta on being named a finalist for the Cy Young Award! 👑 pic.twitter.com/n7qdHcE2i3
— Minnesota Twins (@Twins) 2020年11月2日
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2020年順位表
2年連続ア・リーグ中地区優勝です。(黄色ハイライトは、プレーオフ進出チーム)
2019年に続き2年連続地区優勝をしたのですが、ポストシーズンは全然勝てません。2004年の地区シリーズ第1戦の対ヤンキース戦で勝利した後、18連敗中です。これは北米4代スポーツのポストシーズン連敗のワースト記録です。勝ち上がれないだけでなく、2004年以降6回もポストシーズンに駒を進めながら1勝もできないのです。今年は対戦相手が、シーズン負け越ししながらもポストシーズンにワイルドカードで進出したアストロズで、しかも試合は本拠地ターゲットフィールドで行われますから、勝てる可能性が高いと思ったのですが、あっさり2連敗してしまいました。選手も監督も連敗記録脱出がプレッシャーになっているのかもしれません。
Series sWWeep. #ForTheH pic.twitter.com/9HCEy4ITjJ
— Houston Astros (@astros) 2020年10月1日
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野手成績
チーム打撃成績を見ていきましょう。指名打者のクルーズなど長打力のある選手が揃っていて本塁打は3位でしたが、打線のつながりが悪く、得点・打率・OPSが、ナ・リーグ15チーム中8~10位と打撃はあまり振るいませんでした。
打数 | 得点 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1937 | 269 | 468 | 91 | 258 | 14 | .242 | .315 | .427 | .743 |
- | 10位 | 10位 | 3位 | 10位 | 15位 | 9位 | 10位 | 7位 | 8位 |
主なスターティングラインナップは以下の通りです。
打順 | 名前 | 守備位置 | 打率 | 打点 | 本塁打 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ケプラー | 右 | .228 | 23 | 9 | .760 |
2 | アラエス | 二 | .321 | 13 | 0 | .765 |
3 | ロサリオ | 左 | .257 | 42 | 13 | .792 |
4 | クルーズ | 指 | .303 | 33 | 16 | .992 |
5 | バクストン | 中 | .254 | 27 | 13 | .844 |
6 | サノ | 一 | .204 | 25 | 13 | .756 |
7 | ポランコ | 遊 | .258 | 19 | 4 | .658 |
8 | ガーバー | 捕 | .167 | 5 | 2 | .511 |
9 | ゴンザレス | 三 | .211 | 22 | 5 | .606 |
中心打者はネルソン・クルーズです。指名打者とはいえ40歳で2年連続でシルバースラッガー賞を獲得する活躍は凄いです。シーズン終了後FAになったので、来年はどこのチームでプレーするのか楽しみです。
No surprise here. Nelson Cruz has been named an American League #SilverSlugger! pic.twitter.com/m8TWCqN4Ko
— Minnesota Twins (@Twins) 2020年11月5日
守備の人だと思っていたバクストンが、本塁打13本、OPS.844と今年は予想外に長打力を発揮しました。但し安打33本、三振36個、四球が2個、出塁率.267という粗い打撃は改善の余地ありです。
Watch it, Buck. #BombaSquad | #MNTwins pic.twitter.com/1I6lYaONW6
— Minnesota Twins (@Twins) 2020年9月22日
ロサリオとサノも13本ホームランを打ちました。
— Minnesota Twins (@Twins) 2020年9月20日
🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹#BombaSquad | #MNTwins pic.twitter.com/zcR719PZ6x
Chef's kiss. 😘#BombaSquad | #MNTwins pic.twitter.com/MTlHcQwwgc
— Minnesota Twins (@Twins) 2020年9月17日
期待している若手選手は、二塁手のアラエス(23歳)です。昨年も規定打席不足ながら3割を超え、今年も3割を上回っていて確実な打撃をします。長打力が多いが、確実性に欠ける打者の多い、このチームに欠かせない選手だと思います。
Welcome back, @Arraez_21! #MNTwins pic.twitter.com/n76CqPlISe
— Minnesota Twins (@Twins) 2020年9月27日
おまけで、見た目がユニークな選手。ベネズエラ出身の29歳、アストゥディーヨ。ポジションは、もちろんキャッチャーです。
Rollin' into the weekend like...
— Minnesota Twins (@Twins) 2020年9月5日
🐢🐢🐢#TwinsWin | #MNTwins pic.twitter.com/Q2Io0MT4zk
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投手成績
投手成績は防御率・失点・WHIP・被打率がア・リーグで2~3位という優秀な成績でした。
防御率 | 完封 | セーブ | 失点 | 自責点 | 被本塁打 | 与四球 | 奪三振 | WHIP | 被打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3.58 | 4 | 17 | 215 | 204 | 62 | 170 | 535 | 1.20 | 0.232 |
3位 | 4位 | 4位 | 2位 | 2位 | 1位 | 5位 | 4位 | 2位 | 3位 |
個人投手成績も見ていきましょう。主な先発・救援投手は以下の通りです。
名前 | 勝利数 | 先発試合数 | イニング | 防御率 | WHIP | |
---|---|---|---|---|---|---|
先発 | 前田 | 6 | 11 | 66.2 | 2.7 | 0.75 |
べリオス | 5 | 12 | 63 | 4 | 1.32 | |
ドブナック | 6 | 10 | 46.2 | 4.05 | 1.35 | |
ヒル | 2 | 8 | 38.2 | 3.03 | 1.16 | |
ピネダ | 2 | 5 | 26.2 | 3.38 | 1.2 |
名前 | セーブ | 登板試合数 | イニング | 防御率 | WHIP | |
---|---|---|---|---|---|---|
救援 | クリッパード | 0 | 26 | 26 | 2.77 | 0.88 |
ウィスラー | 1 | 18 | 25.1 | 1.07 | 1.14 | |
アルカラ | 0 | 16 | 24 | 2.63 | 1.21 | |
ダフィー | 0 | 22 | 24 | 1.88 | 0.79 | |
メイ | 2 | 24 | 23.1 | 3.86 | 1.16 | |
ロジャース | 9 | 21 | 20 | 4.05 | 1.5 | |
シールバー | 0 | 17 | 20 | 2.25 | 1.15 | |
ロモ | 5 | 24 | 20 | 4.05 | 1.15 |
先発は、前田、べリオス、ドブナックの3本柱が安定していて、それに続くヒル、ピネダも防御率3点台、WHIPも1.20以下と申し分のない成績でした。特に前田はサイヤング賞の最終候補に選ばれるほどの活躍で、前田の移籍は本人にとってもチームにとってもプラスでした。ドジャースにいた頃より気合が入っているように見受けられ、雄叫びを上げるシーンを良く目にしました。
Maeda Mood. #OurSZN pic.twitter.com/3eK7V5TqPr
— Minnesota Twins (@Twins) 2020年9月29日
救援陣も、上記の表に記載した全員が役割を果たしました。敢えて言うなら、ロジャースが前年のような投球ではなかったため、抑えに固定させることができず、ロモがセーブを挙げる試合もありました。
Shout out to the ‘pen!
— Minnesota Twins (@Twins) 2020年7月29日
Clippard
Stashak
May
Romo
4 IP
3 H
1 R
0 BB
5 Ks#TwinsWin | #MNTwins pic.twitter.com/MERGOaDJgw
救援投手陣の中で私が一番気になる選手は、タイラー・クリッパード(35歳)です。今年は短縮シーズンのため26イニングだけの登板でしたが、2009年から2019年まで、複数の球団を渡り歩き、抑え・中継ぎとして11年連続で60イニング以上を投げ、その間防御率が4点を上回ったのは2017年だけで、その年はWHIPも1.29と、その11年間の間で最も悪い成績でした。ただ2017年はシーズン中に移籍し3球団にも在籍した年なので、仕方がないかもしれません。その後成績は向上し、2019・20年は2年連続でWHIP1.00を下回っています。これだけ長い期間ケガもせず、大きな不振にも陥らずに投げ続けているのは素晴らしいです。中継ぎでは表彰される機会が少ないのが残念ですが、来年も優勝争いをするチームに入って活躍して欲しいです。
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まとめ
課題は野手です。FAで本塁打チーム1,2位のクルーズ、ロサリオが抜けてしまいます。その穴をどう埋めるかが重要です。来年は3年連続地区優勝、ポストシーズンの勝利を達成して欲しいですね。
次は、ア・リーグ中地区2位のクリーブランド・インディアンズです。