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㊗カブレラ500号本塁打【MLB2021】8月20日~22日(レギュラーシーズン)

8月20日~22日のシリーズで注目した試合やプレーを振り返ります。日本人選手が活躍した試合や、接戦の白熱した試合を中心に取り上げます。

目次

注目の試合

CWS 7, TB 5 (AUG.20 @TB)

東地区1位のTBレイズと、中地区1位のCHIホワイトソックスの対戦。ポストシーズンの前哨戦です。

ホワイトソックス先発のジオリトが7回を3安打8奪三振2失点と、クォリティースタート。打線は、ロバートの二塁打やモンカダの本塁打などで、8回表まで4対2とホワイトソックスがリードしていました。

8回裏、レイズは先頭打者のマゴットが四球で出塁します。その後2塁へ盗塁し、2アウト2塁とします。ホワイトソックスは、投手をキンブレルからバマーに代え、レイズはそこから、2本のヒットと2つの四球で3点をあげ、5対4と逆転しました。マゴットの盗塁が効きました。

後のない9回表、先頭バッターのティム・アンダーソンが、センターの深いところに起死回生のホームランを打ち、試合を振り出しに戻しました。

そして、延長戦で試合を決めるタイムリーヒットを打ったのも、ティム・アンダーソンでした。11回表、アンダーソンのライト前ヒットで1点勝ち越し、さらに1点を追加して、7対5で勝利しました。

 この日、ティム・アンダーソンは、もう一つのファインプレーしています。下記のヘッドスライディングです。この得点が無かったら、延長戦に入れずに負けていましたので、勝利への貢献度大です。

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TBレイズのマゴットの盗塁といい、CHIホワイトソックスのティム・アンダーソンの走塁といい、両チームとも卒なく得点をするいい野球をします。 

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PHI 4, SD 3 (AUG.20 @SD)

ポストシーズン進出をかけて戦っているチーム同士の対戦。しかし両チームとも最近は下位チームに敗戦する試合が続いています。
先制したのは、PHIフィリーズで、3回表にリアルミュートの二塁打で1点をあげると、続く主砲のハーパーが2ランホームランを打ち、3対0とします。

3回裏、SDパドレスは、主砲マチャッドの2ランホームランで、3対2と1点差に追い上げます。

8回表、フィリーズは、マカッチェンの二塁打で1点を追加し、4対2とリードを広げました。続く8回裏、パドレスは2アウト満塁のチャンスを作ります。そこでフィリーズは抑えのケネディが登板しますが、タティスJr.に死球を当てて、1点を返されます。2アウト満塁の場面は続きましたが、ケネディがマチャッドを三振に打ち取り、ピンチを脱出しました。

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ケネディは9回裏も登板して0点に抑え、移籍後4セーブ目をあげて、4対3で勝利しました。TEXレンジャーズからケネディを獲得したのは、フィリーズにとっては大きな戦力アップになりました。6月以降打たれることが多かったネリスをクローザーから中継ぎに配置転換したことで、8月以降ネリスは調子を上げてきましたので、単純にクローザーとしてケネディを獲得しただけでなく、それ以上の効果をチームにもたらしました。 

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フィリーズは勝利しましたが、東地区首位のブレーブスとも、ワイルドカードを争うSDパドレスとも4ゲーム差と、ギリギリのところで、ポストシーズン進出をかけて戦っている状態です。一方のパドレスも、厳しい状況は同じで、この日の敗戦で、ワイルドカードを争っているCINレッズに勝率で並ばれました。 強豪チームとの対戦が多く残っているパドレスは、対戦相手に恵まれているレッズと比べると、かなり苦しい状況になってきました。

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AUG.20 注目の選手

フリード ATL 「マダックス」完封

ATLのフリードが、たった投球数90球で、BALオリオールズに完封勝利。いわゆる「マダックス」を達成しました。

PHI 3, SD 4 (AUG.21 @SD)

PHIフィリーズのアーロン・ノラが7回途中までノーヒッターピッチングを披露しました。またこの日は、兄のオースティン・ノラがSDパドレスのキャッチャーとして先発出場し、兄弟対決もありました。

7回裏、先頭のグリシャムをファーストのエラーで出塁させると、盗塁を許し、2アウト2塁とされます。それでも、まだこの時点ではノーヒッターを続けていました。この場面で、パドレスのマチャッドがセンター前ヒット を打ち、ノーヒットノーランを阻止し、1対1の同点としました。

その後ノラはヒットを許さず、フィリーズは2点を追加し、3対1となって、9回裏までゲームが進みます。9回裏は、タティスJr.が四球で出塁し、2アウト1塁となります。あと1アウトでゲームセットという場面で、クローネンワースが、同点2ランホームランを打ち、ノラの完封勝利を阻止し、延長戦に突入しました。

こうなると、流れは完全にパドレスに傾き、延長10回ワイルドピッチでパドレスがサヨナラ勝ちをおさめました。

両チームとも、ポストシーズン進出が瀬戸際のところにいるので、熱い戦いが連日行われています。

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SF 6, OAK 5 (AUG.21 @OAK)

SFジャイアンツがホームラン攻勢で逆転勝利し、OAKアスレチックスとのベイブリッジ・シリーズを1勝1敗としました。

アスレチックスが1回裏に3点を先制しますが、ジャイアンツはクリス・ブライアントの2ランホームランで、3対2と追いかけます。

アスレチックスは2点を追加し、5対2で迎えた7回表、ジャイアンツはベルトとラフの2者連続ホームランで、5対4と1点差に追い上げます。

9回表、アスレチックスは抑えのトリビーノに投手交代し、先頭打者のポージーを三振に打ち取り、次のベルトを四球で歩かせます。その次の打者は、7回表にホームランを打ったラフですが、左打者のウェイドJrを代打に起用します。この起用が功を奏し、ウェイドJrが2ランホームランをライトスタンドへ放ち、6対5と逆転しました。

9回裏は、クローザーのマギーが3人でピシャリと抑えて、6対5でジャイアンツが勝利しました。ホームラン攻勢や、代打の起用法なども、勝因の一つですが、シーズン最高勝率を誇るジャイアンツの強みは、ブルペン投手陣だと思います。7回からレオン、ロジャース、マギーと登板し、打たれそうな感じが全くしません。リードされていても、彼らが試合を作るので、ジャイアンツは終盤に逆転できています。 

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AUG.21 注目の選手

イエリッチ MIL 2本塁打 6打点

MILブルワーズのイエリッチが、1試合2本塁打6打点の活躍。7月までは打率が2割台前半で低迷し、ホームランも一桁しか打てていませんでした。この試合後の8月の月間打率は.286まで回復し、ホームランも2本出たので、これで完全復調となれば、ポストシーズンで、ブルワーズは面白い存在になりそうです。

コルトン・ウォン MIL 好走塁

1塁ファールフライで、タッチアップしてホームイン。滅多に見られないプレーです。個人的には、こういうプレーが好きです。

筒香嘉智 PIT 2本塁打

筒香が今季初ホームラン&2号ホームラン。TBレイズにいた頃は、全く打つ感じがしませんでしたが、環境が変わって、見違えるほど活躍しています。ドジャースで3Aに降格して試合勘を取り戻したのかもしれません。シーズンは残り1か月程度ですが、活躍して来年もMLBの球団と契約できるようにアピールして欲しいです。

秋山翔吾 CIN ファインプレー

秋山は、打撃では活躍できていませんが、守備でみせました。センター前に落ちそうな当たりをスライディングキャッチ。勝ち越されるピンチを見事に救いました。

レッズは、この日内野陣も、2つの素晴らしいダブルプレーがありました。

MIA 1, CIN 3 (AUG.22 @CIN)

CINレッズがMIAマーリンズに4連勝スイープ。
この日の先発投手は、ルーキーのグティエレス。5月下旬にMLBに昇格してから先発ローテーションの一角を担っています。7月以降は9回先発登板したなかで、8回もクオリティスタートしており、安定感抜群の先発投手に成長しました。今後の活躍次第では、チームメートのインディア二塁手と、どちらが新人王を取るかわからなくなってきました。

打線は、ネイキンの2本のホームランと、ムスターカスのホームランで、3点をとり、3対1で勝利。 

そしてこの日、SDパドレスが敗戦したため、レッズがついに、ワイルドカード争いで、パドレスを1.0ゲームリードしました。

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AUG.22 注目の選手

カブレラ DET 通算500本塁打

DETのミゲル・カブレラが通算500号本塁打。チームも5対3で勝利。

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順位(8月22日時点)

アメリカンリーグ:

①東地区:首位のTBレイズは、2位NYヤンキースと4.5ゲーム差をつけてリード。2位のNYヤンキースは9連勝でBOSレッドソックスに2.5ゲーム差をつけて、ワイルドカード争いをリードしています。4位TORブルージェイズがワイルドカード争いで4.5ゲーム差と、正念場に差し掛かってきました。

②中地区:2位のCLEインディアンスは3連勝しましたが、首位CHIホワイトソックスとは9.5ゲーム差もあり、ホワイトソックスの地区優勝はほぼ確定。

③西地区:3位SEAマリナーズは、ワイルドカード争いで、OAKアスレチックスに3.0ゲーム差と、何とか食らいついています。そのOAKアスレチックスは、BOSレッドソックスと並んでいて、ワイルドカード争いが混沌とした状況になっています。

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ア・リーグ順位表 8/22時点(MLB公式サイトより)

ナショナルリーグ:

①東地区:ATLブレーブスが9連勝し、2位のPHIフィリーズに5.0ゲーム差とリードを広げました。NYメッツは、SFジャイアンツ、LAドジャースといった強豪チームとの対戦が続き、負けが込んでいます。地区首位とも、ワイルドカード2位とも7.0ゲーム差がつき、ポストシーズン進出は絶望と言っていいでしょう。

②中地区:首位MILブルワーズは、2位のCINレッズと7.5ゲーム差あり、地区優勝はほぼ確定。2位のCINレッズも好調で、MIAマーリンズをスイープ。ついにワイルドカード争いでは、SDパドレスに1.0ゲーム差をつけて逆転しました。

③西地区:1位SFジャイアンツと2位LAドジャースのゲーム差は2.5と、熾烈な地区優勝争いが続きます。地区優勝争いから完全に脱落した3位のSDパドレスは、ワイルドカードの2番手を争いでも、ついにCINレッズ抜かれ、厳しい状況になってきました。

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ナ・リーグ順位表 8/22時点(MLB公式サイトより)

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