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【MLB 2021年 レビュー】BALオリオールズ

2021年レギュラーシーズンが終了しましたので、今回から、1球団ずつレギュラーシーズンの成績を振り返りたいと思います。ポストシーズン進出チームは、ポストシーズン終了後に書きますので、ア・リーグとナ・リーグを交互に、勝率の低い順に書いてまいります。初回の今回は、ア・リーグ東地区5位のボルチモア・オリオールズです。

2021年順位表

今年は、110敗も喫し、ア・リーグ東地区で断トツの最下位でした。

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2021年 ア・リーグ順位表

ア・リーグ15チーム中、得失点差が-297点と最大で、勝率も最下位でした。所属するア・リーグ東地区は、他の4球団がポストシーズン進出を争うチームだったため、それらの強豪チームとの対戦の多いオリオールズには、不利な状況でした。2017年から2019年まで3年連続で地区最下位で、短縮シーズンの2020年は、なんとか1ゲーム差でボストン・レッドソックスを上回り最下位を脱出しましたが、2021年は最下位に逆戻り。2021年の明るいニュースは、主砲のマンシーニが大腸がんからカムバックしたことと、ミーンズのノーヒットノーラン達成でした。

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。印象としては攻撃力は結構良いと思っていたのですが、ア・リーグ15チーム中、得点14位、打率10位、OPS12位と、わりと下位に位置していました。それでも、本塁打30本以上が2人、20本以上も2人いて、そこそこ良い打線だと思います。

BALオリオールズ 打撃成績
Pos Name G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Pedro Severino 113 379 32 94 11 46 0 .248 .308 .383 .690
1B Ryan Mountcastle 144 534 77 136 33 89 4 .255 .309 .487 .796
2B Pat Valaika 90 259 17 52 5 25 1 .201 .250 .290 .540
SS Freddy Galvis# 72 249 36 62 9 26 1 .249 .306 .414 .720
3B Maikel Franco 104 377 31 79 11 47 0 .210 .253 .355 .609
LF Austin Hays 131 488 73 125 22 71 4 .256 .308 .461 .769
CF Cedric Mullins* 159 602 91 175 30 59 30 .291 .360 .518 .878
RF Anthony Santander# (10-day IL) 110 406 54 98 18 50 1 .241 .286 .433 .720
DH Trey Mancini 147 556 77 142 21 71 0 .255 .326 .432 .758
Pos Name G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
OF DJ Stewart* (60-day IL) 100 270 39 55 12 33 0 .204 .324 .374 .698
MI Ramon Urias (10-day IL) 85 262 33 73 7 38 1 .279 .361 .412 .774
LF Ryan McKenna 90 169 20 31 2 14 1 .183 .292 .266 .559
3B Kelvin Gutierrez 47 137 14 34 2 12 0 .248 .327 .336 .663
C Austin Wynns 45 130 14 24 4 14 1 .185 .232 .308 .540
MI Jorge Mateo (60-day IL) 32 107 9 30 2 8 5 .280 .328 .421 .748
SS Richie Martin 37 98 9 23 1 8 0 .235 .269 .286 .555
2B Rio Ruiz* 32 90 10 15 3 6 2 .167 .250 .300 .550
  Team Totals 162 5420 659 1296 195 632 54 .239 .304 .402 .705
  Rank in 15 AL teams   8 14 10 10   12 10 12 11 12
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Generated 10/6/2021.

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

野手の中で、目立った選手は以下の通りです。

マリンズ:走攻守三拍子そろった選手で、今年は、30本塁打、30盗塁を記録し、1番バッターとセンターのポジションを1年間守り通しました。

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マンシーニ:大腸がんから復帰し、故障なく1年間レギュラーポジションを守りました。がんサバイバーの彼は、多くの人に勇気を与えました。

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マウントキャッスル:短縮シーズンの2020年にデビューした選手ですが、今年は、長打力が大幅にアップしました。新人王は難しいと思いますが、24歳と若い長距離打者の出現はオリオールズにとって、願ったり叶ったりです。

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課題は、一塁手以外の内野手です。シーズン途中で移籍したガルビス以外は、低打率で力不足が否めません

投手成績

投手成績は防御率・失点・WHIP・被打率の全てが、ア・リーグ15チーム中で最下位の成績でした。

BALオリオールズ 投手成績
Pos Name W L ERA G GS SV IP ER SO ERA+ FIP WHIP
SP John Means* 6 9 3.62 26 26 0 146.2 59 134 126 4.62 1.030
SP Matt Harvey (60-day IL) 6 14 6.27 28 28 0 127.2 89 95 73 4.60 1.543
SP Jorge Lopez (60-day IL) 3 14 6.07 33 25 0 121.2 82 112 75 5.20 1.627
SP Keegan Akin* (60-day IL) 2 10 6.63 24 17 0 95.0 70 82 69 5.10 1.579
SP Bruce Zimmermann* 4 5 5.04 14 13 0 64.1 36 56 91 5.38 1.508
SP Dean Kremer (40-man) 0 7 7.55 13 13 0 53.2 45 47 61 6.99 1.640
Pos Name W L ERA G GS SV IP ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Cole Sulser 5 4 2.70 60 0 8 63.1 19 73 169 2.98 1.121
RP Dillon Tate 0 6 4.39 62 0 3 67.2 33 49 104 4.40 1.241
RP Tyler Wells (10-day IL) 2 3 4.11 44 0 4 57.0 26 65 111 3.63 0.912
RP Tanner Scott* (10-day IL) 5 4 5.17 62 0 0 54.0 31 70 88 4.41 1.574
RP Paul Fry* (40-man) 4 5 6.08 52 0 2 47.1 32 60 75 3.93 1.521
  Adam Plutko 1 2 6.71 38 1 1 56.1 42 44 68 7.13 1.633
  Spenser Watkins 2 7 8.07 16 10 0 54.2 49 35 57 6.37 1.701
  Cesar Valdez 2 2 5.87 39 0 8 46.0 30 45 78 4.45 1.652
  Alexander Wells* (40-man) 2 3 6.75 11 8 0 42.2 32 26 68 6.33 1.617
  Zac Lowther* 1 3 6.67 10 6 0 29.2 22 30 69 5.50 1.652
  Thomas Eshelman 0 3 7.16 9 6 0 27.2 22 11 64 6.39 1.590
  Chris Ellis (10-day IL) 0 0 2.49 6 6 0 25.1 7 16 185 5.22 1.224
  Team Totals 52 110 5.84 162 162 26 1402.0 910 1234 78 5.15 1.484
  Rank in 15 AL teams 15 1 15     15 15 15 15      
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Generated 10/6/2021.

投手では、先発のミーンズが、ノーヒットノーランを達成したことが、唯一の光明でした。

そのミーンズも、6月~7月に1か月以上欠場したため、規定投球回数に到達せず、今季は、オリオールズの投手で規定投球回数を投げた投手は、一人もいません。ベテラン投手のジマーマン、ハービーも、ローテーションの一角を担いましたが、防御率が5点台を超え、WHIPも1.50を上回っていては、先発投手として、安定した勝ち星は残せません。

ブルペン投手は、クローザーのサルサーと中継ぎのテイトとウェルズは、及第点ですが、他の投手が酷すぎました。

チーム再建には、先発投手・ブルペン投手ともに若手の成長が欠かせません。

9月に先発登板して1勝をあげた2人の左腕、ザック・ラウザーとアレクサンダー・ウェルズといった投手たちが、打者のマウントキャッスルのように花開くと、チームは格段と強くなると思います。

ザック・ラウザー↓↓↓

アレクサンダー・ウェルズ↓↓↓

開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

野手のスタメン予想、先発投手とも、まあまあ当たっていったと思います。

まとめ

チームは長いこと低迷していますが、打力は、東地区の4球団と互角に戦えそうな気がします。あとは、投手です。ピークを過ぎたベテランを補強するのではなく、若手の成長に期待したいです。

 

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