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2022年トレードデッドライン（ナ・リーグ移籍まとめ）

2022移籍情報 2022年戦力分析 ナ・リーグ

トレードデッドラインが終了しましたので、ポストシーズン進出を狙っている買い手のチームを中心に、移籍情報をまとめてみました。

順位表（2022年7月31日）

ナ・リーグ

2022年7月31日　ナ・リーグ順位表　MLB公式サイトより

ポストシーズン進出を狙って買い手に回ったのは、東地区はNYM, ATL, PHIの3球団、中地区MIL, STLの2球団、西地区はLAD, SDの2球団の合計7球団です。

では、地区ごとに買い手に回ったチームの補強を見ていきましょう。

ナ・リーグ東地区

東地区1位から3位まで、NYメッツ、ATLブレーブス、PHIフィリーズの3球団が買い手に回りました。WASナショナルズも獲得していますが、ソトとベルをSDパドレスへ放出した見返りですので、今季の成果を求めたものではありません。各球団が獲得した主な選手は以下の通りです。

Name Pos 放出 獲得
エイーレ・アドリアンサ INF WAS ATL
ジェイク・オドリッジ SP HOU ATL
ロビー・グロスマン OF DET ATL
ライセル・イグレシアス RP LAA ATL
ダニエル・ボーゲルバック INF PIT NYM
タイラー・ネイキン OF CIN NYM
マイケル・ペレス C PIT NYM
マイケル・ギブンズ RP CHC NYM
ダリン・ラフ OF SF NYM
ブランドン・マーシュ OF LAA PHI
エドムンド・ソーサ INF STL PHI
デービット・ロバートソン RP CHC PHI
ノア・シンダーガード SP LAA PHI
イルデマロ・バルガス INF CHC WAS
ルーク・ボイド INF SD WAS
C.J. アブラハムズ INF SD WAS
マッケンジー・ゴア SP SD WAS

NYメッツは、長打力を求めて、JDデービスと交換でSFジャイアンツからラフを獲得し、ボーゲルバックも獲得しました。先発投手は揃っていますので、救援投手のギブンズを獲得して、ブルペンを補強しました。ただ最大の弱点である捕手の補強がペレスという点だけは、補強が上手くできなかったという印象です。

ATLブレーブスは、イグレシアスの補強で、ジャンセンと合わせて、ブルペン投手陣が安定します。先発投手は揃っていますがオドリッジを獲得し、野手も揃っているところにグロスマンとアドリアンサを獲得して、これから故障者が発生しても問題ないように、野手・投手とも盤石な体制にしたという印象です。

PHIフィリーズは、先発投手、救援投手、内野手、外野手をそれぞれ1人ずつ補強しました。先発投手は、ウィーラーとノラ以外に安定した投手が必要でした。救援投手は、かつてPHIで活躍できなかったロバートソンにとってはリベンジのチャンスです。今年はCHIカブスで結果を出しているので、いい補強だと思います。野手は、ハーパーのケガを考えると、あまり思い切った補強ができなかった印象です。

前年同様にATLブレーブスがしっかりとした補強をしたので、今年もNYメッツを逆転して首位に立つ可能性があります。

ナ・リーグ中地区

中地区は、首位争い・ワイルドカード争いは、MILブルワーズ、STLカージナルスの2球団に絞られています。各球団が獲得した選手は以下の通りです。

Name Pos 放出 獲得
ザック・マッキンストリー INF LAD CHC
オースティン・ロマイン C STL CIN
タイラー・ロジャース RP SD MIL
マット・ブッシュ RP TEX MIL
トレバー・ローゼンタール RP SF MIL
ヨハン・オビエド SP STL PIT
ホセ・キンタナ SP PIT STL
クリス・ストラットン RP PIT STL
オースティン・アレン C OAK STL
ジョーダン・モンゴメリー SP NYY STL

MILブルワーズは救援投手を補強しました。その一方でクローザーのヘイダーを放出しました。確かに前半戦の最後に調子を落としていたヘイダーですが、ヘイダーを放出してT.ロジャースをSDパドレスから獲得したのが、吉とでるか凶とでるかシーズンの行方を見ないとわかりません。

STLカージナルスは先発投手を2人獲得しました。マッツが故障者リスト入りしていて、マイコラス、ウェインライト、ハドソンと3人しか計算できる先発投手がいなかったので適切な補強です。ベイダーの放出は意外でしたが、ヌートバーやゴーマンなど若手が成長しているので問題ないでしょう。

中地区は、いい補強をしたSTLカージナルスが逆転しそうな予感がします。既に2022年8月5日時点でMILとSTLは同率首位です。

ナ・リーグ西地区

西地区は、首位が盤石のLAドジャース、ワイルドカードを狙うSDパドレスの2チームが`買い手に回りました。SFジャイアンツも勝率5割でワイルドカードを狙えると思うのですが、あまり積極的なトレードをしませんでした。各球団が獲得した選手は以下の通りです。

Name Pos 放出 獲得
エマニュエル・リベラ INF KC ARI
クリス・マーティン RP CHC LAD
ジョーイ・ギャロ OF NYY LAD
ジョシュ・ヘイダー RP MIL SD
キャム・ギャラガー C KC SD
ブランドン・ドルーリー INF CIN SD
ホアン・ソト OF WAS SD
ジョッシュ・ベル INF WAS SD
J.D. デービス INF NYM SF

LAドジャースは野手・投手ともに盤石な選手層を誇っていますので、外野手のギャロと中継ぎのC. マーティンを獲得しただけです。

SDパドレスは思い切ったトレードを敢行しました。長打力を求めてソトとベルをWASナショナルズから獲得しました。ドルーリーの獲得も長打力アップに繋がります。これでタティスJr.が復帰できれば、超強力打線になりそうです。野手ではボイトとホズマーを放出しましたが、ソトとベルを獲得したので得点力向上は間違いないでしょう。先発投手のゴアと放出しましたが、クレビンジャーが復帰していて、SDの先発ローテーションは盤石です。クローザーのT.ロジャースを、MILのベイダーに交換しましたが、これはどういう結果になるかシーズンの行方を見てみたいと思います。

ナ・リーグでは、SDパドレスが一番思い切った補強をしました。西地区首位をLADから逆転するのは期待しすぎかもしれませんが、ワイルドカードのトップで通過することは可能ではないでしょうか。

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