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【MLB 2022年 レビュー】フィラデルフィア・フィリーズ

今回は、ワイルドカード3位ながら、ナショナルリーグ優勝を果たしたフィラデルフィア・フィリーズです。レギュラーシーズンの成績は、100勝チームが2つもあるナ・リーグ東地区で、87勝75敗の3位でした。

2022年順位表

ナ・リーグ東地区は、ATLブレーブス、NYメッツの2チームが101勝をあげ、今年一番戦いの厳しい地区だったと思います。そんな厳しい状況でしたが、チームは監督を交代させ、勝利を追求しました。22勝29敗と負け越していた6月初旬に、ジョー・ジラルディ監督を解雇すると、後任のロブ・トンプソン監督は、就任するや否や8連勝してチームに勢いがつき、最終的に65勝46敗と19も勝ち越しました。最後は1ゲーム差でMILブルワーズを上回り、ワイルドカード3番手としてポストシーズン進出を果たしました。

2022年 ナ・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、得点は5位、打率 4位、出塁率 5位、OPS 5位と、チーム打撃はリーグで上位の成績でした。

PHIフィリーズ 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C J.T. Realmuto 31 139 504 75 139 22 84 21 .276 .342 .478 .820
1B Rhys Hoskins 29 156 589 81 145 30 79 2 .246 .332 .462 .794
2B Jean Segura 32 98 354 45 98 10 33 13 .277 .336 .387 .723
SS Bryson Stott* 24 127 427 58 100 10 49 12 .234 .295 .358 .653
3B Alec Bohm 25 152 586 79 164 13 72 2 .280 .315 .398 .713
LF Kyle Schwarber* 29 155 577 100 126 46 94 10 .218 .323 .504 .827
CF Matt Vierling 25 117 325 41 80 6 32 7 .246 .297 .351 .648
RF Nick Castellanos 30 136 524 56 138 13 62 7 .263 .305 .389 .694
DH Bryce Harper* 29 99 370 63 106 18 65 11 .286 .364 .514 .877
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
SS Didi Gregorius* 32 63 214 17 45 1 19 1 .210 .263 .304 .567
CF Odubel Herrera* 30 62 185 23 44 5 21 6 .238 .279 .378 .658
SS Johan Camargo# 28 52 152 8 36 3 15 0 .237 .297 .316 .613
DH Darick Hall* 26 41 136 19 34 9 16 0 .250 .282 .522 .804
CF Brandon Marsh* 24 41 132 15 38 3 15 2 .288 .319 .455 .773
C Garrett Stubbs* 29 46 106 19 28 5 16 2 .264 .350 .462 .812
  Team Totals 28.3 162 5496 747 1392 205 719 105 .253 .317 .422 .739
  Rank in 15 NL teams     4 5 5 4   3 4 5 3 5
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 10/19/2022.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

今年のPHIは、主砲のブライス・ハーパーが故障で欠場が多く、DHでの出場が多く、外野を守る機会も少なかったですが、1番打者に抜擢されたカイル・シュワーバーが、ナ・リーグ本塁打王となる46本の本塁打を打ち、チームをけん引しました。

カイル・シュワーバー↓↓↓

走攻守に活躍したのは、捕手のリアル・ミュートです。守備では、盗塁阻止率1位となる44%を記録し、ゴールドグラブ賞を獲得。打率 .276、22本塁打、84打点、OPS .820、20盗塁というチームトップクラスの打撃成績で、チームをけん引し、自身初のポストシーズン進出を果たしました。キャッチャーで20本塁打、20盗塁はメジャーリーグ史上2人目の快挙です。

リアル・ミュート↓↓↓

投手成績

投手成績は、ナ・リーグ15チーム中、防御率と自責点は9位、WHIP 6位、被打率 8位と、リーグで中ほどの成績でした。先発投手はノラウィーラーという2本柱が安定していますが、救援投手はクローザーを固定できず心許ない救援投手陣でした。

PHIフィリーズ 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Aaron Nola 29 11 13 3.25 32 32 0 205.0 75 74 235 125 2.58 0.961
SP Kyle Gibson 34 10 8 5.05 31 31 0 167.2 98 94 144 81 4.28 1.336
SP Ranger Suarez* 26 10 7 3.65 29 29 0 155.1 74 63 129 111 3.87 1.333
SP Zack Wheeler 32 12 7 2.82 26 26 0 153.0 52 48 163 144 2.89 1.039
SP Bailey Falter* 25 6 4 3.86 20 16 0 84.0 39 36 74 106 4.65 1.214
SP Zach Eflin 28 3 5 4.04 20 13 1 75.2 38 34 65 101 3.56 1.123
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Corey Knebel 30 3 5 3.43 46 0 12 44.2 22 17 41 119 4.46 1.366
RP Andrew Bellatti 30 4 4 3.31 59 1 2 54.1 25 20 78 123 2.87 1.325
RP Jose Alvarado* 27 4 2 3.18 59 0 2 51.0 21 18 81 129 1.92 1.216
RP Seranthony Dominguez 27 6 5 3.00 54 0 9 51.0 18 17 61 136 3.09 1.137
RP Brad Hand* 32 3 2 2.80 55 0 5 45.0 18 14 38 146 3.94 1.333
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  Nick Nelson 26 3 2 4.85 47 2 1 68.2 38 37 69 84 3.04 1.485
  Noah Syndergaard 29 5 2 4.12 10 9 0 54.2 26 25 31 99 3.66 1.317
  Connor Brogdon 27 2 2 3.27 47 0 2 44.0 16 16 50 125 3.43 1.250
  Cristopher Sanchez* 25 2 2 5.63 15 3 1 40.0 25 25 35 73 4.56 1.375
  Jeurys Familia 32 1 1 6.09 38 0 0 34.0 26 23 33 67 4.88 1.853
  David Robertson 37 1 3 2.70 22 0 6 23.1 8 7 30 153 3.71 1.371
  Team Totals 29.1 87 75 3.97 162 162 42 1428.1 685 630 1423 103 3.60 1.255
  Rank in 15 NL teams   6 10 9     7 11 7 9 7      
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Generated 10/19/2022.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

先発投手では、ウィーラー12勝、ノラ11勝、ギブソンスアレスが10勝と4人が二桁勝利を果たしました。中でもアーロン・ノラは、205イニングを投げ、235奪三振、WHIP 0.961とシーズン通して安定した投球を続けていました。

アーロン・ノラ↓↓↓

クローザーを固定できない1年でしたが、救援投手数人が代わる代わるクローザーを務め、チーム全体では42セーブをあげているので、監督の采配の妙もあったとも言えます。TDL前にCHIカブスから獲得したデービッド・ロバートソンは、以前PHI在籍時には活躍できませんでしたが、今回はそのリベンジができました。彼の加入がポストシーズン進出に果たした役割は大きかったです。

デービッド・ロバートソン↓↓↓

TDL前にLAエンゼルスから獲得した、ノア・シンダーガードも、5勝をあげ、ポストシーズン進出に大きな役割を果たしました。

ノア・シンダーガード↓↓↓

開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

開幕前には、シュワーバーやカステヤーノスが加入するので、長打力は向上するという予想はあたり、投手も救援投手陣が入れ替わるから前年よりも成績は向上するだろうという予想もあたりました。ATL, NYMに次ぐ3位という予想もあたりましたが、ポストシーズン進出するとは予想していませんでした。監督がトンプソンに代わったのが大きかったです。

まとめ

今年は、2011年以来11年ぶりにポストシーズンに進出し、ワイルドカード & 地区3位ながら、リーグ優勝しました。来年は地区優勝を目指して欲しいです。ハーパーのケガによる離脱が痛いですが、野手にはリアルミュートという主軸がいて、ショートにトレイ・ターナーが加わります。先発投手にもノラとウィーラーという柱があります。そのため課題は救援投手陣です。オフシーズンにどういう補強をするのか注目したいです。

 

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