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【MLB 2023年 レビュー】マイアミ・マーリンズ

今回は、ナ・リーグ東地区3位のマイアミ・マーリンズです。

2023年順位表

今年は84勝77敗で、ナ・リーグ東地区の3位となり、ワイルドカード2番手で、3年ぶりにポストシーズンに進出しました。1993年の創設以来4回目のポストシーズン進出となりますが、ワールドシリーズ優勝を2回達成したものの、未だに地区優勝は達成できていません。

2023年 ナ・リーグ順位表(MLB公式サイトより)

今年のマーリンズは、失点の方が57点も得点より多かったのですが、84勝77敗と勝ち越しに成功しました。1点差ゲームの勝敗数がを33勝14敗と僅差に強かったことや、同地区最下位のWASナショナルズに11勝2敗と大きく勝ち越すなど、効率的に勝利をものにしたことが、勝率アップに繋がりました。今年からチームの指揮を執ったスキップ・シューメーカー監督は、最優秀監督賞を受賞しました。

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、安打数と打率が2位という好成績でしたが、出塁率、長打率、OPSはリーグ10位と下位の成績で、得点数はリーグ最下位という成績でした。この成績は、ヒット数は多い割に、効率的に得点に繋げられなかったことを物語っています。

MIAマーリンズ 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Nick Fortes 26 108 294 33 60 6 26 4 .204 .263 .299 .562
1B Yuli Gurriel 39 108 298 32 73 4 27 4 .245 .304 .359 .663
2B Luis Arráez* 26 147 574 71 203 10 69 3 .354 .393 .469 .861
SS Joey Wendle* 33 112 297 33 63 2 20 7 .212 .248 .306 .554
3B Jean Segura 33 85 301 25 66 3 21 6 .219 .277 .279 .556
LF Bryan De La Cruz 26 153 579 60 149 19 78 4 .257 .304 .411 .715
CF Jazz Chisholm Jr.* 25 97 352 50 88 19 51 22 .250 .304 .457 .761
RF Jesús Sánchez* 25 125 360 43 91 14 52 3 .253 .327 .450 .777
DH Jorge Soler 31 137 504 77 126 36 75 1 .250 .341 .512 .853
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
IF Jon Berti 33 133 388 53 114 7 33 16 .294 .344 .405 .748
1B Garrett Cooper 32 82 305 28 78 13 46 0 .256 .296 .426 .723
C Jacob Stallings 33 88 241 22 46 3 20 0 .191 .278 .286 .565
UT Garrett Hampson 28 98 221 30 61 3 23 5 .276 .349 .380 .729
1B Josh Bell# 30 53 200 26 54 11 26 0 .270 .338 .480 .818
3B Jake Burger 27 53 198 27 60 9 28 0 .303 .355 .505 .860
RF Avisaíl García 32 37 108 8 20 3 12 2 .185 .241 .315 .556
CF Jonathan Davis 31 34 90 22 22 2 10 1 .244 .307 .378 .685
  Team Totals 29.4 162 5497 666 1423 166 633 86 .259 .316 .405 .721
  Rank in 15 NL teams     8 15 2 10   13 2 10 10 10
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Generated 12/12/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

今季MINツインズから移籍してきたルイス・アラエスが、2年連続で首位打者を獲得し、シルバースラッガー賞も2年連続で受賞しました。シーズン前半は、打率4割も可能かと言われるほど絶好調でした。

しかし、ホームランバッターがソレアしかおらず、得点力向上が課題でした。そこでTDL前に、クーパーとセグラを放出し、CLEからジョシュ・ベル、CWSからジェイク・バーガーを獲得しました。彼らはともにOPS.800以上を記録し、8月・9月の2か月間で本塁打をそれぞれ11本と9本を打つなど、長打力不足を補う存在となり、ポストシーズン進出に貢献しました。

ジョシュ・ベル↓↓↓

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ジェイク・バーガー↓↓↓

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投手成績

投手成績は防御率・自責点が、ナ・リーグ15チーム中8位、WHIPはリーグ7位と、リーグ中ほどの成績でした。また、奪三振数はリーグ2位とリーグ上位の成績でした。奪三振数は、先発のルサルドと救援のスコットの2人の左腕投手がけん引しました。

MIAマーリンズ 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Sandy Alcántara 27 7 12 4.14 28 28 0 184.2 176 85 48 151 108 4.03 1.213
SP Jesús Luzardo* 25 10 10 3.58 32 32 0 178.2 162 71 55 208 125 3.55 1.215
SP Braxton Garrett* 25 9 7 3.66 31 30 0 159.2 154 65 29 156 122 3.68 1.146
SP Edward Cabrera 25 7 7 4.24 22 20 0 99.2 78 47 66 118 106 4.43 1.445
SP Eury Pérez 20 5 6 3.15 19 19 0 91.1 72 32 31 108 142 4.11 1.128
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL A.J. Puk* 28 7 5 3.97 58 0 15 56.2 54 25 13 78 113 3.59 1.182
RP Tanner Scott* 28 9 5 2.31 74 0 12 78.0 53 20 24 104 195 2.17 0.987
RP Huascar Brazobán 33 5 2 4.14 50 0 0 58.2 53 27 31 65 109 3.94 1.432
RP Steven Okert* 31 3 2 4.45 64 2 0 58.2 50 29 24 73 101 4.09 1.261
RP Andrew Nardi* 24 8 1 2.67 63 0 3 57.1 45 17 21 73 169 3.60 1.151
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Bryan Hoeing 26 2 3 5.48 33 7 0 70.2 71 43 25 53 82 5.29 1.358
  Johnny Cueto 37 1 4 6.02 13 10 0 52.1 51 35 15 39 75 7.02 1.261
  George Soriano 24 0 0 3.81 26 1 1 52.0 46 22 23 52 118 4.37 1.327
  JT Chargois 32 1 0 3.61 46 5 1 42.1 35 17 18 35 125 3.80 1.252
  Dylan Floro 32 3 5 4.54 43 0 7 39.2 48 20 11 41 99 2.75 1.487
  Devin Smeltzer* 27 0 1 6.45 9 1 0 22.1 29 16 4 16 70 6.97 1.478
  Matt Barnes 33 1 0 5.48 24 1 0 21.1 25 13 10 20 83 4.15 1.641
  David Robertson 38 2 4 5.06 22 0 4 21.1 22 12 12 30 90 3.49 1.594
  Team Totals 27.1 84 78 4.21 162 162 43 1435.1 1340 672 514 1490 107 4.13 1.292
  Rank in 15 NL teams   5 10 8     9 7 7 8 6 2      
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Generated 12/12/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

先発投手では、エースのサンディ・アルカンタラが今季は不調で、7勝12敗、防御率4点台と、前年のサイヤング賞投手とは思えない成績となってしまいました。

サンディ・アルカンタラ↓↓↓

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アルカンタラの代わりにエース級の働きをしたのが、左腕のヘスス・ルサルドです。10勝10敗、防御率3.58、奪三振数は208個と、チームの勝ち頭となりました。

ヘスス・ルサルド↓↓↓

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今年デビューした先発投手のエウリー・ペレスは、速球とスライダーを武器に、投球回数を上回る108奪三振を記録し、19試合に先発し、5勝6敗、防御率3.15という成績を残しました。

エウリー・ペレス↓↓↓

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救援投手は、クローザーを固定できませんでしたが、中継ぎのタナー・スコットを8月後半からクローザーに指名すると、9月だけで9セーブをあげる活躍をし、チームのプレーオフ進出に貢献しました。タナー・スコットは、70試合以上・70イニング以上に登板し、防御率2点台、9勝5敗12セーブ、104奪三振という好成績を収めました。

タナー・スコット↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

野手はチームとしてコンタクト率の高い選手を集めていて、長打力に欠けるので、チーム得点能力はリーグ下位の成績と予想しており、その通りとなりました。投手は補強により少なくとも前年よりは成績が向上すると予想していましたが、アルカンタラの不調もあり、前年とあまり変わらない成績でした。それでも、接戦を勝ち抜き、ワイルドカードでポストシーズンに進出できました。開幕前の予想では、前年より勝率が上がると予想していましたが、ポストシーズン進出までは予想できませんでした。

mlbfan.hatenablog.com

まとめ

前半戦のマーリンズの打線は、チザムのケガによる出遅れもあり長打力不足でしたが、チザムの復帰に加えて、トレードで獲得したジェイク・バーガーとジョシュ・ベルが活躍したこともあり、ポストシーズンに進むことができました。投手力は、アルカンタラの不調がありながらも、リーグ中ほどの成績を残すことができました。来季は、チザム、バーガー、ベルが1年間貢献できることが期待でき、投手はアルカンタラが復調することを期待できます。この戦力を、最優秀監督賞のスキップ・シューメーカーが采配をするので、来季も面白い展開が期待できそうです。

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