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【MLB 2023年 レビュー】トロント・ブルージェイズ

今回は、ア・リーグ東地区3位のトロント・ブルージェイズです。

2023年順位表

今年は89勝73敗で、ア・リーグ東地区の3位となり、ワイルドカードで3番手に滑り込みポストシーズン進出を果たしました。直近の4年間では3回目のポストシーズン進出となりましたが、いずれもワイルドカードゲームで2連敗で敗退しており、ポストシーズンの勝利に恵まれていません。

2023年 ア・リーグ順位表 (MLB公式サイトより)

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、打率5位、出塁率4位とリーグ上位の成績ですが、得点は8位、本塁打数8位、長打率8位、OPS6位と、得点能力という点ではリーグ中ほどの成績でした。

TORブルージェイズ 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Alejandro Kirk 24 123 372 34 93 8 43 0 .250 .334 .358 .692
1B Vladimir Guerrero Jr. 24 156 602 78 159 26 94 5 .264 .345 .444 .788
2B Whit Merrifield 34 145 547 66 149 11 67 26 .272 .318 .382 .700
SS Bo Bichette 25 135 571 69 175 20 73 5 .306 .339 .475 .814
3B Matt Chapman 30 140 509 66 122 17 54 4 .240 .330 .424 .755
LF Daulton Varsho* 26 158 527 65 116 20 61 16 .220 .285 .389 .674
CF Kevin Kiermaier* 33 129 370 58 98 8 36 14 .265 .322 .419 .741
RF George Springer 33 154 613 87 158 21 72 20 .258 .327 .405 .732
DH Brandon Belt* 35 103 339 53 86 19 43 0 .254 .369 .490 .858
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
UT Cavan Biggio* 28 111 289 54 68 9 40 5 .235 .340 .370 .710
C Danny Jansen 28 86 268 38 61 17 53 0 .228 .312 .474 .786
IF Santiago Espinal 28 93 230 30 57 2 25 2 .248 .310 .335 .644
2B Davis Schneider 24 35 116 23 32 8 20 1 .276 .404 .603 1.008
  Team Totals 28.9 162 5562 746 1423 188 705 99 .256 .329 .417 .745
  Rank in 15 AL teams     3 8 5 8   10 5 4 8 6
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 12/12/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

野手の成績を見ると、今季はレギュラーの選手が安定していたことが良くわかります。内野手4人と外野手2人の合計6人が規定打席に到達しました。それ以外の3ポジションの選手も100試合以上に出場し、それを補う形で、ユーティリティプレーヤーのビジオと第2捕手のジャンセンが控えていたという体制でした。

その中から、ジョージ・スプリンガー・ボー・ビシェットの1,2番コンビの2人を取り上げます。

ジョージ・スプリンガーは、自己最多の20盗塁をきめ、今季は21本塁打をうち、20‐20を達成しました。打率は.258ながら60四球を選び、出塁率.327でチームトップとなる87得点を記録し、1番バッターの役割を果たしました。また、数々のファインプレイを見せました。

ジョージ・スプリンガー↓↓↓

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2番バッターのボー・ビシェットは、四球の数こそ27個と少ないものの、打率3割、本塁打20本を打ち、3,4番を打つ強打者ゲレーロJr.やチャップマンへつなぐ役割を担いました。OPS.814は、規定打席に到達した中ではチームトップの成績です。

ボー・ビシェット↓↓↓

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投手成績

投手成績は防御率・自責点・奪三振数が、ア・リーグ15チーム中2位、セーブ数はリーグトップと、投手成績の多くの指標で、リーグ上位の成績を収めました。

TORブルージェイズ 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Chris Bassitt 34 16 8 3.60 33 33 0 200.0 176 80 59 186 118 4.28 1.175
SP José Berríos 29 11 12 3.65 32 32 0 189.2 173 77 52 184 116 3.99 1.186
SP Kevin Gausman 32 12 9 3.16 31 31 0 185.0 163 65 55 237 134 2.97 1.178
SP Yusei Kikuchi* 32 11 6 3.86 32 32 0 167.2 165 72 48 181 110 4.12 1.270
SP Alek Manoah 25 3 9 5.87 19 19 0 87.1 93 57 59 79 72 6.01 1.740
SP Hyun Jin Ryu* 36 3 3 3.46 11 11 0 52.0 53 20 14 38 123 4.91 1.288
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Jordan Romano 30 5 7 2.90 59 0 36 59.0 48 19 24 72 147 3.46 1.220
RP Trevor Richards 30 2 1 4.95 56 3 0 72.2 63 40 35 105 86 4.22 1.349
RP Erik Swanson 29 4 2 2.97 69 0 4 66.2 52 22 21 75 143 3.51 1.095
RP Yimi García 32 3 4 4.09 73 0 3 66.0 67 30 15 79 104 3.39 1.242
RP Tim Mayza* 31 3 1 1.52 69 0 1 53.1 50 9 15 53 281 2.60 1.219
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Nate Pearson 26 5 2 4.85 35 0 1 42.2 36 23 18 43 88 4.85 1.266
  Bowden Francis 27 1 0 1.73 20 0 1 36.1 22 7 8 35 247 3.86 0.826
  Jay Jackson 35 3 1 2.12 25 0 0 29.2 18 7 9 27 202 4.20 0.910
  Jordan Hicks 26 2 3 2.63 25 0 4 24.0 18 7 8 22 164 3.63 1.083
  Génesis Cabrera* 26 1 0 2.66 29 0 0 23.2 17 7 6 20 162 3.68 0.972
  Adam Cimber 32 0 2 7.40 22 0 1 20.2 25 17 7 12 58 7.46 1.548
  Anthony Bass 35 0 0 4.95 22 0 0 20.0 19 11 9 19 87 4.66 1.400
  Team Totals 30.7 89 73 3.78 162 162 51 1451.2 1326 610 488 1528 113 4.06 1.250
  Rank in 15 AL teams   5 11 2     1 2 7 2 6 2      
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 12/12/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

今季は先発投手の活躍が素晴らしく、クリス・バシット、ホセ・べリオス、ケビン・ゴーズマン、菊池雄星の4人が規定投球回数を投げ、二桁勝利をあげるという、見事な先発ローテーションが完成しました。4人も規定投球回数に達した選手がいる球団は、今年はブルージェイズ以外にありません。

クリス・バシット↓↓↓

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ホセ・べリオス↓↓↓

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ケビン・ゴーズマン↓↓↓

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菊池雄星↓↓↓

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救援投手では、クローザーのジョーダン・ロマノが、36セーブをあげ、2年連続でオールスターゲームに選出される活躍を見せました。

ジョーダン・ロマノ↓↓↓

後半戦は、STLからトレードで、ジョーダン・ヒックスヘネシス・カブレラを獲得して、ブルペンを強化したことで、ポストシーズン進出を果たすことができました。

ジョーダン・ヒックス↓↓↓

ヘネシス・カブレラ↓↓↓

開幕前予想と比較

開幕前の予想では、投手も野手もリーグ上位の成績を残すと予想し、東地区優勝を予想していました。打撃成績が予想を下回ったため、地区優勝ではなく、ワイルドカードでのプレーオフ進出という結果となりました。

開幕前のチーム戦力予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

開幕前の順位予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

まとめ

投手も野手も主力選手の年齢が30歳前後と、活躍が期待できる年齢の選手が多く、そのうえFAによる移籍選手も少ないので、2024年も今季と同様あるいはそれ以上のチーム状態になる予感がします。

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