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【MLB 2023年 レビュー】シカゴ・カブス

2023年レビュー カブス ナ・リーグ 日本人選手

今回は、ナ・リーグ中地区2位のシカゴ・カブスです。

2023年順位表

今年は83勝79敗で、ナ・リーグ中地区の2位となり、ワイルドカードによるプレーオフ進出枠争いでは、AZダイヤモンドバックスと1ゲーム差で、プレーオフ進出を逃しました。

2023年　ナ・リーグ順位表（MLB公式サイトより）

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、打率5位、出塁率3位、長打率4位、得点数は3位と、多くの打撃指標において好成績でした。

CHIカブス　打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Yan Gomes 35 116 382 44 102 10 63 1 .267 .315 .408 .723
1B Trey Mancini 31 79 235 31 55 4 28 0 .234 .299 .336 .635
2B Nico Hoerner 26 150 619 98 175 9 68 43 .283 .346 .383 .729
SS Dansby Swanson 29 147 565 81 138 22 80 9 .244 .328 .416 .744
3B Nick Madrigal 26 92 270 34 71 2 28 10 .263 .311 .352 .663
LF Ian Happ# 28 158 580 86 144 21 84 14 .248 .360 .431 .791
CF Cody Bellinger* 27 130 499 95 153 26 97 20 .307 .356 .525 .881
RF Seiya Suzuki 28 138 515 75 147 20 74 6 .285 .357 .485 .842
DH Christopher Morel 24 107 388 62 96 26 70 6 .247 .313 .508 .821
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
CF Mike Tauchman* 32 108 337 64 85 8 48 7 .252 .363 .377 .739
3B Patrick Wisdom 31 97 268 43 55 23 46 4 .205 .289 .500 .789
CI Jeimer Candelario# 29 41 137 20 32 6 17 2 .234 .318 .445 .764
C Miguel Amaya 24 53 131 17 28 5 18 0 .214 .329 .359 .688
3B Miles Mastrobuoni* 27 60 133 24 32 1 5 13 .241 .308 .301 .609
C Tucker Barnhart* 32 43 109 6 22 1 9 1 .202 .285 .257 .541
DH Eric Hosmer* 33 31 94 7 22 2 14 0 .234 .280 .330 .610
  Team Totals 28.5 162 5504 819 1399 196 786 140 .254 .330 .421 .751
  Rank in 15 NL teams     6 3 6 8   4 5 3 4 4
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 12/16/2023.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

今季は外野手3選手の活躍が目を引きました。

センターのコディ・ベリンジャーは、復活のシーズンとなりました。新人王やMVPを受賞した時ほどではないものの、26本塁打、20盗塁と、20-20を記録し、打率は2019年にMVPを受賞した年以来となる3割を打ちました。今季はセンターだけでなく、不振のマンシーニに代わり、ファーストも守ったので、ユーティリティプレーヤー枠で、シルバースラッガー賞を受賞しました。

コディ・ベリンジャー↓↓↓

MLB2年目となるライトの鈴木誠也は、WBCを欠場してケガの回復に専念したことが功を奏し、規定打席に到達し、20本塁打を記録しました。また、出塁率.357、OPS.842はチーム2位の成績です。

鈴木誠也↓↓↓

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レフトのイアン・ハップは、2年連続となるゴールドグラブ賞を獲得し、攻撃面でも24本塁打、14盗塁を記録するなど、走攻守に活躍をしました。

イアン・ハップ↓↓↓

また、二塁手のニコ・ホーナーと遊撃手のダンズビー・スワンソンもゴールドグラブ賞を受賞しました。カブスから1年に3人がゴールドグラブ賞を受賞するのは初めてのことです。 

投手成績

投手成績は防御率・WHIP、ナ・リーグ15チーム中6位と、被安打数、与四球数、自責点は5位、奪三振数は9位と、リーグ中ほどの成績でした。

CHIカブス　投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Justin Steele* 27 16 5 3.06 30 30 0 173.1 167 59 36 176 146 3.02 1.171
SP Jameson Taillon 31 8 10 4.84 30 29 1 154.1 156 83 41 140 93 4.61 1.276
SP Drew Smyly* 34 11 11 5.00 41 23 0 142.1 147 79 56 141 90 4.96 1.426
SP Kyle Hendricks 33 6 8 3.74 24 24 0 137.0 138 57 27 93 120 3.81 1.204
SP Marcus Stroman 32 10 9 3.95 27 25 0 136.2 120 60 52 119 113 3.58 1.259
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Adbert Alzolay 28 2 5 2.67 58 0 22 64.0 52 19 13 67 168 3.02 1.016
RP Julian Merryweather 31 5 1 3.38 69 0 2 72.0 58 27 36 98 133 3.52 1.306
RP Mark Leiter Jr. 32 1 3 3.50 69 0 4 64.1 48 25 24 77 129 3.77 1.119
RP Michael Fulmer 30 3 5 4.42 58 1 2 57.0 48 28 28 65 102 4.15 1.333
RP Michael Rucker 29 2 1 4.91 35 0 0 40.1 39 22 19 40 92 4.84 1.438
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Javier Assad 25 5 3 3.05 32 10 0 109.1 93 37 41 94 147 4.29 1.226
  Hayden Wesneski 25 3 5 4.63 34 11 0 89.1 82 46 32 83 97 5.48 1.276
  Jordan Wicks* 23 4 1 4.41 7 7 0 34.2 33 17 11 24 102 4.70 1.269
  Keegan Thompson 28 2 2 4.71 19 0 1 28.2 20 15 19 26 96 4.44 1.360
  Daniel Palencia 23 5 3 4.45 27 0 0 28.1 22 14 14 33 102 4.00 1.271
  José Cuas 29 0 2 3.04 27 1 1 23.2 17 8 14 19 149 4.90 1.310
  Brad Boxberger 35 0 1 4.95 22 0 2 20.0 15 11 11 17 92 5.31 1.300
  Team Totals 29.5 83 79 4.08 162 162 35 1435.1 1328 651 513 1377 110 4.16 1.283
  Rank in 15 NL teams   7 9 6     13 7 5 5 5 9      
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Generated 12/12/2023.

（青字太文字：シーズン中に他球団から移籍してきた選手）

（赤字斜体字：シーズン中に他球団に移籍した選手）

先発投手では、ジャスティン・スティールが、規定投球回数に達し、16勝5敗、防御率3.06という好成績を収めました。2023年はオールスターゲームにも選出されるなど、シカゴ・カブスのエースに成長しました。

ジャスティン・スティール↓↓↓

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救援投手では、アドバート・アルゾレイが、5月からクローザーを任されるようになると、8月までの4か月間で22セーブを記録しました。58試合に登板し、防御率2.67、WHIP1.016という成績をあげました。2021年は先発投手として5勝をあげていましたが、救援投手になったことで才能が開花しました。

アドバート・アルゾレイ↓↓↓

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先発も救援も担ったハビエル・アサドは、今季成長した選手の1人です。ハビエル・アサドは、前半戦はロングリリーフを任され、8月からは先発投手を任されるようになり、100イニング以上を投げ、防御率3点台、WHIP1.226という成績で、5勝をあげました。2024年は先発ローテーションの一角を担うと予想しています。

ハビエル・アサド↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

打撃、投手力ともに前年より成績は向上するという開幕前の予想は当たりました。その戦力からすると、勝率5割前後で、1位STL、2位MILに続く3位と予想していましたが、STLが予想外に悪い成績だったため、中地区2位となりましたが、勝率5割前後という予想は当たりました。

開幕前の順位予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

まとめ

野手では、重要な二遊間が、ホーナー、ダンズビーのゴールドグラブ賞コンビで固定され、投手は、先発のスティール、抑えのアルゾレイ、先発も救援も担うアサドと、中心となる選手が成長してきました。また、8年以上にわたってMILブルワーズを率いてきたクレイグ・カウンセル監督が、2024年から監督として就任します。カウンセル監督は、勝率5割以下が常連だったMILを、就任した2015年以降の9年間で5回もプレーオフに導き、勝率5割超えが当たり前のチームに変革した名監督です。2024年は4年ぶりのプレーオフ進出に期待が持てそうです。

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