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【MLB 2023年 レビュー】テキサス・レンジャーズ

今回は、ワールドシリーズ優勝、ア・リーグ西地区2位のテキサス・レンジャーズです。

2023年順位表

今年は90勝72敗で、ア・リーグ西地区においてヒューストン・アストロズと同率首位となりました。直接対決の対戦成績により地区2位となり、ワイルドカード2番手でプレーオフ進出を果たしました。

2023年 ア・リーグ順位表 (MLB公式サイトより)

ポストシーズンでは、TBとのワイルドカードゲームを2連勝、BALとのディヴィジョンシリーズを3連勝で勝ち抜き、レギュラーシーズンでは4勝9敗と負け越していたHOUとの対決となったチャンピオンシリーズを4勝3敗で勝利し、11年ぶりにワールドシリーズ進出を果たしました。ワールドシリーズではAZダイヤモンドバックスに4勝1敗で勝ち、チーム初のワールドシリーズ優勝を成し遂げました。ブルース・ボウチー監督にとって、就任1年目での快挙です。またボウチー監督は、SFジャイアンツでも3度のワールドシリーズ優勝を果たしているので、監督として史上6人目となる4度目のワールドシリーズ優勝を成し遂げました。

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、得点、打率、出塁率、長打率、OPSの全てが1位という、他チームを圧倒するリーグNo.1の成績でした。

今年から始まったシルバースラッガー賞のチーム表彰「OFFENSIVE TEAMS OF THE YEAR」に選ばれました。

TEXレンジャーズ 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Jonah Heim# 28 131 457 61 118 18 95 2 .258 .317 .438 .755
1B Nathaniel Lowe* 27 161 623 89 163 17 82 1 .262 .360 .414 .775
2B Marcus Semien 32 162 670 122 185 29 100 14 .276 .348 .478 .826
SS Corey Seager* 29 119 477 88 156 33 96 2 .327 .390 .623 1.013
3B Josh Jung 25 122 478 75 127 23 70 1 .266 .315 .467 .781
LF Travis Jankowski* 32 107 247 34 65 1 30 19 .263 .357 .332 .689
CF Leody Taveras# 24 143 511 67 136 14 67 14 .266 .312 .421 .733
RF Adolis García 30 148 555 108 136 39 107 9 .245 .328 .508 .836
DH Mitch Garver 32 87 296 45 80 19 50 0 .270 .370 .500 .870
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
UT Ezequiel Duran 24 122 406 55 112 14 46 8 .276 .324 .443 .768
OF Robbie Grossman# 33 115 353 56 84 10 49 1 .238 .340 .394 .734
UT Josh H. Smith* 25 90 195 29 36 6 15 1 .185 .304 .328 .633
LF Evan Carter* 20 23 62 15 19 5 12 3 .306 .413 .645 1.058
DH Brad Miller* 33 27 56 8 12 1 6 0 .214 .328 .339 .668
  Team Totals 28.4 162 5595 881 1470 233 845 79 .263 .337 .452 .790
  Rank in 15 AL teams     1 1 1 1   14 1 1 1 1
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 12/14/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

強力打線の中心となったのは、1番のマーカス・セミエン、2番のコーリー・シーガーと4番のアドリス・ガルシアです。

マーカス・セミエンと、コーリー・シーガーは、シルバースラッガー賞を受賞しました。

2人は、MVP争いでも最終選考に残り、大谷翔平に次ぐ2位と3位に入りました。

4番打者のアドリス・ガルシアは、どちらもリーグ2位となる39本塁打、107打点をあげましたが、シルバースラッガー賞は逃しました。しかし、11補殺の強肩とライトの守備範囲の広さを評価され、ゴールドグラブ賞を受賞しました。

今年のTEXレンジャーズからは、捕手のジョナ・ハイムと、一塁手のナサニエル・ロウもゴールドグラブ賞を受賞しました。

若手選手では、MLB2年目のジョシュ・ヤンがサードのポジションに定着しました。新人王は獲得できませんでしたが、前半戦の活躍が評価され、オールスターゲームに選出されました。規定打席に到達し、打率.266、23本塁打、70打点を記録しました。

投手成績

投手成績は、防御率・自責点が、ア・リーグ15チーム中10位、奪三振数はリーグ12位、被打率はリーグ9位と、リーグ下位の成績に甘んじる結果となりました。

TEXレンジャーズ 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Dane Dunning 28 12 7 3.70 35 26 0 172.2 163 71 55 140 121 4.27 1.263
SP Jon Gray 31 9 8 4.12 29 29 0 157.1 149 72 54 142 108 4.47 1.290
SP Andrew Heaney* 32 10 6 4.15 34 28 0 147.1 143 68 60 151 107 4.66 1.378
SP Nathan Eovaldi 33 12 5 3.63 25 25 0 144.0 117 58 47 132 123 3.88 1.139
SP Martín Pérez* 32 10 4 4.45 35 20 0 141.2 150 70 49 93 100 4.99 1.405
SP Jordan Montgomery* 30 4 2 2.79 11 11 0 67.2 61 21 13 58 160 3.27 1.094
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Will Smith* 33 2 7 4.40 60 0 22 57.1 44 28 17 55 102 3.36 1.064
RP Brock Burke* 26 5 3 4.37 53 0 0 59.2 64 29 9 52 102 4.90 1.223
RP José Leclerc 29 0 2 2.68 57 0 4 57.0 37 17 28 67 167 3.62 1.140
RP Josh Sborz 29 6 7 5.50 44 0 0 52.1 43 32 17 66 81 3.75 1.146
RP Jonathan Hernández 26 1 2 5.40 33 0 0 31.2 35 19 15 34 83 4.55 1.579
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Cody Bradford* 25 4 3 5.30 20 8 0 56.0 56 33 12 51 84 4.68 1.214
  Max Scherzer 38 4 2 3.20 8 8 0 45.0 28 16 15 53 140 3.41 0.956
  Grant Anderson 26 2 1 5.05 26 0 0 35.2 38 20 14 30 89 4.66 1.458
  Jacob deGrom 35 2 0 2.67 6 6 0 30.1 19 9 4 45 169 1.54 0.758
  Chris Stratton 32 1 0 3.41 22 0 0 29.0 24 11 8 22 132 4.46 1.103
  Aroldis Chapman* 35 2 3 3.72 30 0 4 29.0 21 12 16 50 121 3.36 1.276
  Cole Ragans* 25 2 3 5.92 17 0 0 24.1 20 16 14 24 76 5.27 1.397
  Team Totals 30.4 90 72 4.28 162 162 30 1436.1 1330 683 491 1351 105 4.31 1.268
  Rank in 15 AL teams   3 12 10     12 10 8 10 7 12      
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 12/12/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

先発投手では、デーン・ダニングネイサン・イオバルディが、1年間ローテーションを守り、強力打線をバックに二桁勝利をあげました。しかしエースとして期待されたジェイコブ・デグロームは、TJ手術を受けることとなり、わずか6試合に先発し、2勝しただけでシーズンを終えることとなり、先発ローテーションは安定感を欠きました。そのため、TDL前にNYMからマックス・シャーザーとSTLからジョーダン・モンゴメリーを獲得し、先発ローテーションを補強しました。この2人が後半戦の優勝争いに大きく貢献しました。ジョーダン・モンゴメリーは、ポストシーズンでも6試合に先発して3勝をあげるなど、ワールドシリーズ優勝に大きく貢献しました。

マックス・シャーザー↓↓↓

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ジョーダン・モンゴメリー↓↓↓

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救援投手も、ホセ・ルクラーク以外は、防御率4点台・5点台と安定感を欠いていたため、マーティン・ペレスを先発から救援に配置転換し、7月にはKCロイヤルズからアロルディス・チャップマンを獲得するなど、戦力補強を図ったことも、ポストシーズン進出に貢献しました。

アロルディス・チャップマン↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

開幕前は、得点力は前年並み、投手力はリーグ中ほどの戦力と予想していました。投手力はほぼ予想通りでしたが、得点能力がここまで強力な打線になるとは予想できませんでした。

mlbfan.hatenablog.com

上記のブログで書いたように、TEXはナ・リーグ西地区3位で、ワイルドカードによりプレーオフに進出すると順位予想をしており、ワイルドカードでプレーオフ出場という点では予想が当たりましたが、ワールドシリーズ優勝をするほどのチームになるとは予想していませんでした。

まとめ

「強力打線」、「知将ボウチー」、「シーズン中の投手補強」の3つが、チームを優勝に導いた要因だと思います。来季も強力打線とボウチー監督は健在です。投手の確保が連覇へのカギを握ります。

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