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【MLB 2023年 レビュー】タンパベイ・レイズ

今回は、ア・リーグ東地区2位のタンパベイ・レイズです。

2023年順位表

2023年は99勝63敗で、ア・リーグ東地区の2位となり、ワイルドカードの勝率トップで、5年連続してポストシーズン進出を果たしました。2023年はシーズン開幕から13連勝したのが印象的でした。7月のオールスターゲーム前後で連敗しましたが、8月・9月とチーム状態が立ち直り、最終的には西地区1位のHOU、中地区1位のMINを上回る勝率となりました。しかしポストシーズンでは、前年に続きワイルドカードゲームで2連敗を喫して敗退する結果となりました。

2023年 ア・リーグ順位表 (MLB公式サイトより)

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ア・リーグ15チーム中、得点、打率、出塁率、長打率、OPSの全てが2位と、TEXレンジャーズに次ぐ強力打線を形成しました。

TBレイズ 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Christian Bethancourt 31 104 315 49 71 11 33 1 .225 .254 .381 .635
1B Yandy Díaz 31 137 525 95 173 22 78 0 .330 .410 .522 .932
2B Brandon Lowe* 28 109 377 58 87 21 68 7 .231 .328 .443 .771
SS Wander Franco# 22 112 442 65 124 17 58 30 .281 .344 .475 .819
3B Isaac Paredes 24 143 492 71 123 31 98 1 .250 .352 .488 .840
LF Randy Arozarena 28 151 551 95 140 23 83 22 .254 .364 .425 .789
CF Jose Siri 27 101 338 58 75 25 56 12 .222 .267 .494 .761
RF Josh Lowe* 25 135 466 71 136 20 83 32 .292 .335 .500 .835
DH Harold Ramírez 28 122 400 58 125 12 68 5 .313 .353 .460 .813
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
UT Luke Raley* 28 118 357 56 89 19 49 14 .249 .333 .490 .824
IF Taylor Walls# 26 99 303 50 61 8 36 22 .201 .305 .333 .638
OF Manuel Margot 28 99 311 39 82 4 38 9 .264 .310 .376 .686
C Francisco Mejía# 27 50 150 22 34 5 19 0 .227 .258 .400 .658
C René Pinto 26 38 103 10 26 6 16 0 .252 .267 .456 .723
IF Jonathan Aranda* 25 34 87 13 20 2 13 0 .230 .340 .368 .708
  Team Totals 26.9 162 5511 860 1432 230 827 160 .260 .331 .445 .776
  Rank in 15 AL teams     6 2 4 4   2 2 2 2 2
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 12/12/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

本塁打王争いをするような頭抜けた成績の選手はいないのですが、チーム本塁打数はリーグ4位で、二桁本塁打の選手が10人もいる強力打線です。今年残念だったのが、ワンダー・フランコが、未成年との不適切関係疑惑で8月にチームを離れたことです。走攻守3拍子揃った若手のホープだけに、非常に残念です。シーズンオフには出廷要請を拒むなどして、復帰が益々難しい状況になっていますので、今後の展開に注目したいです。今季成長した選手として、ヤンディ・ディアス、アイザック・パレデス、ジョシュ・ロウの3人を取り上げます。

ヤンディ・ディアスは、今季初めて、オールスターゲームに選出され、首位打者を獲得し、シルバースラッガー賞を受賞しました。得点、打率、出塁率、長打率、OPSの全てがチームトップで、リードオフマンとして見事な成績を収めました。

ヤンディ・ディアス↓↓↓

アイザック・パレデスは、元々長打力が魅力の選手ですが、今季は打率、出塁率が向上し、初めて規定打席に到達しました。本塁打31本と98打点はチームトップの成績です。

アイザック・パレデス↓↓↓

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ジョシュ・ロウは、TEXレンジャーズのナサニエル・ロウの弟です。規定打席不足ながら、打率.292、OPS.835、20本塁打、32盗塁という好成績を収めました。走力に加えて、長打力もあり、年齢も25歳と若く、今後が楽しみな選手です。

ジョシュ・ロウ↓↓↓

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投手成績

投手成績は防御率・自責点・奪三振数が、ア・リーグ15チーム中3位とリーグ上位の成績で、与四球数はリーグ2位、WHIPはリーグ1位と、多くの指標でリーグ上位の成績を収めました。

TBレイズ 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
SP Zach Eflin 29 16 8 3.50 31 31 0 177.2 158 69 24 186 119 3.01 1.024
SP Tyler Glasnow 29 10 7 3.53 21 21 0 120.0 93 47 37 162 118 2.91 1.083
SP Shane McClanahan* 26 11 2 3.29 21 21 0 115.0 95 42 41 121 127 3.92 1.183
SP Taj Bradley 22 5 8 5.59 23 21 0 104.2 106 65 39 129 75 4.79 1.385
SP Zack Littell 27 3 6 3.93 26 14 0 87.0 91 38 9 72 106 3.99 1.149
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
CL Pete Fairbanks 29 2 4 2.58 49 0 25 45.1 26 13 20 68 162 2.70 1.015
RP Kevin Kelly 25 5 2 3.09 57 0 1 67.0 53 23 15 56 135 3.09 1.015
RP Colin Poche* 29 12 3 2.23 66 0 1 60.2 42 15 24 61 188 3.34 1.088
RP Jason Adam 31 4 2 2.98 56 0 12 54.1 35 18 20 69 140 3.99 1.012
RP Jake Diekman* 36 0 1 2.18 50 0 0 45.1 26 11 25 53 192 3.21 1.125
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP H ER BB SO ERA+ FIP WHIP
  Yonny Chirinos 29 4 4 4.02 15 4 0 62.2 58 28 20 31 104 5.49 1.245
  Shawn Armstrong 32 1 0 1.38 39 6 0 52.0 36 8 11 54 302 2.54 0.904
  Josh Fleming* 27 2 0 4.70 12 3 0 51.2 56 27 19 25 89 5.66 1.452
  Aaron Civale 28 2 3 5.36 10 10 0 45.1 51 27 11 58 78 3.63 1.368
  Drew Rasmussen 27 4 2 2.62 8 8 0 44.2 36 13 11 47 160 2.54 1.052
  Jalen Beeks* 29 2 3 5.95 30 8 1 42.1 42 28 21 47 70 3.82 1.488
  Robert Stephenson 30 3 1 2.35 42 0 1 38.1 18 10 8 60 179 2.45 0.678
  Erasmo Ramírez 33 1 0 6.48 15 2 0 33.1 46 24 7 30 65 4.91 1.590
  Cooper Criswell 26 1 1 5.73 10 0 0 33.0 40 21 11 27 73 5.35 1.545
  Calvin Faucher 27 1 1 7.01 17 4 0 25.2 31 20 12 25 60 4.85 1.675
  Team Totals 28.2 99 63 3.86 162 162 45 1442.0 1258 618 439 1507 108 3.80 1.177
  Rank in 15 AL teams   2 14 3     4 8 1 3 2 3      
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 12/12/2023.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

(赤字斜体字:シーズン中に他球団に移籍した選手)

先発投手では、シェーン・マクラナハンが、開幕から5月末に敗戦を喫するまで8連勝し、チームの開幕ダッシュに貢献しました。後半戦は故障で離脱してしまい、残念ながらポストシーズンでも登板する機会はありませんでした。彼の活躍なしでは、レギュラーシーズンの高い勝率は成し遂げられなかったでしょう。

シェーン・マクラナハン↓↓↓

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先発投手で、自己ベストの成績を残したのが、今年PHIから移籍してきたザック・エフリンです。カッターとカーブを多投するような投球スタイルに変わったことで、制球力に磨きがかかり、ゴロを打たせて取る投球で、自己最多の16勝、自己ベストの防御率3.50、WHIP1.024を記録しました。

ザック・エフリン↓↓↓

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救援投手では、クローザーのピート・フェアバンクスが、25セーブをあげました。セーブ数は多くないものの、高い奪三振率を誇り、彼の登板は、8回以降かつ同点かリードした場面でしか登板させない徹底ぶりでした。

ピート・フェアバンクス↓↓↓

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中継ぎ左腕のコリン・ポシェが、チームトップの66試合に登板し、60イニングを投げて、12勝3敗、防御率2点台という好成績をあげました。

コリン・ポシェ↓↓↓

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開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

投手は開幕前の予想通り、リーグ上位の成績をあげました。野手は戦力が少なく、リーグ下位にとどまると開幕前に予想していました。それがリーグ2位の得点、打率、OPSを記録しましたので、とんでもない過小評価をしていました。

まとめ

開幕前の前評判は決して高くありませんでしたが、ケビン・キャッシュ監督の指揮の下、打撃も投手も好成績を収め、5年連続でポストシーズン進出を果たしました。来季は、先発投手のグラスノーがFAで移籍するので、先発投手の補強が必要です。ショートのフランコ・ワンダーの動向も不明ですので、内野手の補強も必要でしょう。ただ、それ以外は今季の戦力を維持できるので、来季もコンテンダーとして地区優勝やワイルドカードを争うことは間違いないと思います。

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