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メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

【MLB 2021年 レビュー】アトランタ・ブレーブス

今回は、ワールドシリーズ優勝のアトランタ・ブレーブスです。

2021年順位表

今年の前半戦は、44勝45敗と負け越していました。しかし後半戦に入ると、大型トレードの成功もあり、44勝28敗と大きく勝ち越し、後半戦の快進撃で88勝73敗とし、ナ・リーグ東地区において地区優勝しました。2018年から4年連続の地区優勝です。ポストシーズンにおいては、NLDSでMILブルワーズを3勝1敗、NLCSでLAドジャースを4勝2敗で下し、ワールドシリーズに進出しました。ワールドシリーズは、HOUアストロズに4勝2敗で勝利し、1995年以来26年ぶり4度目のワールドシリーズ優勝を飾りました。

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2021年 ナ・リーグ順位表

野手成績

チーム打撃成績を見ていきましょう。ナ・リーグ15チーム中、得点3位、打率5位、OPS 4位と、上位の成績でした。今年は、主力打者のアクーニャJrがケガで離脱し、オズナは家庭内暴力で逮捕されて出場停止になるという不測の事態が起きました。それをカバーするために、ソレア、デュバル、ピーダーソン、ロサリオ、ボートと、長打力のある打者を5人も補強しました。フリーマン、ライリー、アルビーズが本塁打30本を超えたのに加えて、トレードで獲得した選手の活躍が相まって、破壊力のある打線になりました。

ATLブレーブス 打撃成績
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
C Travis d'Arnaud 32 60 209 21 46 7 26 0 .220 .284 .388 .671
1B Freddie Freeman* 31 159 600 120 180 31 83 8 .300 .393 .503 .896
2B Ozzie Albies# 24 156 629 103 163 30 106 20 .259 .310 .488 .799
SS Dansby Swanson 27 160 588 78 146 27 88 9 .248 .311 .449 .760
3B Austin Riley 24 160 590 91 179 33 107 0 .303 .367 .531 .898
LF Marcell Ozuna 30 48 188 21 40 7 26 0 .213 .288 .356 .645
CF Guillermo Heredia 30 120 305 46 67 5 26 0 .220 .311 .354 .665
RF Ronald Acuna Jr. 23 82 297 72 84 24 52 17 .283 .394 .596 .990
Pos Name Age G AB R H HR RBI SB BA OBP SLG OPS
RF Jorge Soler 29 55 208 36 56 14 33 0 .269 .358 .524 .882
OF Adam Duvall 32 55 199 26 45 16 45 0 .226 .287 .513 .800
UT Ehire Adrianza# 31 109 182 32 45 5 28 0 .247 .327 .401 .728
OF Joc Pederson* 29 64 173 20 43 7 22 0 .249 .325 .428 .752
C William Contreras 23 52 163 19 35 8 23 0 .215 .303 .399 .701
LF Abraham Almonte# 32 64 148 20 32 5 19 1 .216 .331 .399 .730
LF Eddie Rosario* 29 33 96 13 26 7 16 2 .271 .330 .573 .903
C Kevan Smith 33 30 91 6 15 0 3 0 .165 .248 .198 .445
CF Ender Inciarte* 30 52 79 11 17 2 10 1 .215 .276 .316 .592
C Stephen Vogt* 36 26 78 7 13 2 8 0 .167 .241 .244 .485
DH Pablo Sandoval# 34 69 73 11 13 4 11 0 .178 .302 .342 .645
  Team Totals 28.0 161 5363 790 1307 239 762 59 .244 .319 .435 .754
  Rank in 15 NL teams     9 3 6 2   11 5 6 2 4
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ野手

シルバースラッガー賞に、フリーマンライリーアルビーズと、投手のフリードの4人が選出されました。シルバースラッガー賞のフリーマン一塁手アルビーズ二塁手ライリー三塁手は30本以上の本塁打を打ち、さらに27本塁打のスワンソン遊撃手もいることを考えると、今年のATLブレーブスは、最強内野陣でした。

シルバースラッガー賞の4人↓↓↓

今年は、TDL前にトレードで獲得した選手が、ポストシーズンで大活躍し、ワールドシリーズ優勝に大きく貢献しました。

NLDSでは、ジョク・ピーダーソンが、打率.429、2本塁打、5打点の活躍。

NLCSでは、エディ・ロサリオが、打率.560、3本塁打、9打点で、MVPを受賞しました。

ワールドシリーズでは、ホルヘ・ソレアが、打率.300、3本塁打、6打点、出塁率.391、OPS .800の活躍でMVPを受賞しました。

ポストシーズンでは賞を獲得できませんでしたが、アダム・デュバルが、ゴールドグラブ賞を受賞。今季のポストシーズンでは、3本塁打、10打点と、本塁打数、打点数ともにチーム2位となる活躍をしました。

投手成績

チーム投手成績は、ナ・リーグ15チーム中、防御率4位、失点4位、WHIP5位、被打率4位と、投手成績もリーグ上位の成績でした。先発ローテーションでは、モートンフリードの2人が規定投球回数に達し、ともに14勝、防御率3点台という好成績で、ブルペン投手は、クローザーのスミスは37セーブをあげ、60試合以上登板した選手が4人もおり、その4人が防御率3点台以下で、WHIPも1.25を超える者はおらず、非常に安定していました。

ATLブレーブス 投手成績
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
SP Charlie Morton 37 14 6 3.34 33 33 0 185.2 77 69 216 132 3.18 1.045
SP Max Fried* 27 14 7 3.04 28 28 0 165.2 61 56 158 145 3.31 1.087
SP Ian Anderson 23 9 5 3.58 24 24 0 128.1 51 51 124 124 4.12 1.231
SP Drew Smyly* 32 11 4 4.48 29 23 0 126.2 69 63 117 99 5.11 1.374
SP Huascar Ynoa 23 4 6 4.05 18 17 0 91.0 42 41 100 109 3.93 1.110
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
CL Will Smith* 31 3 7 3.44 71 0 37 68.0 27 26 87 129 4.17 1.132
RP Luke Jackson 29 2 2 1.98 71 0 0 63.2 15 14 70 224 3.66 1.162
RP Tyler Matzek* 30 0 4 2.57 69 0 0 63.0 19 18 77 173 3.20 1.222
RP A.J. Minter* 27 3 6 3.78 61 0 0 52.1 27 22 57 117 2.69 1.223
RP Chris Martin 35 2 4 3.95 46 0 1 43.1 20 19 33 113 3.47 1.269
Pos Name Age W L ERA G GS SV IP R ER SO ERA+ FIP WHIP
  Touki Toussaint 25 3 3 4.50 11 10 0 50.0 28 25 48 99 5.79 1.300
  Josh Tomlin 36 4 0 6.57 35 0 0 49.1 36 36 37 68 4.67 1.500
  Edgar Santana 29 3 0 3.59 41 0 0 42.2 20 17 33 124 4.60 1.148
  Kyle Muller* 23 2 4 4.17 9 8 0 36.2 17 17 37 107 3.66 1.255
  Jacob Webb 27 5 4 4.19 34 0 1 34.1 22 16 33 106 4.07 1.515
  Bryse Wilson 23 2 3 5.88 8 8 0 33.2 23 22 23 76 5.67 1.693
  Jesse Chavez 37 3 2 2.14 30 4 0 33.2 9 8 36 209 2.01 0.980
  Sean Newcomb* 28 2 0 4.73 32 0 1 32.1 17 17 43 94 3.60 1.701
  Richard Rodriguez 31 1 2 3.12 27 0 0 26.0 9 9 9 144 6.17 1.077
  Team Totals 29.4 88 73 3.88 161 161 40 1410.2 656 608 1417 114 4.09 1.242
  Rank in 15 NL teams   5 11 4     8 11 4 5 8      
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Generated 10/30/2021.

(青字太文字:シーズン中に他球団から移籍してきた選手)

2021年ピックアップ投手

ベテラン先発投手のチャーリー・モートンは、33試合に先発し、14勝6敗、防御率3.34、216奪三振と、期待に違わぬ活躍をしました。ワールドシリーズには、2年連続で登板し、2017年にHOUアストロズ時代の出場と合わせて、3回とも異なるチームでワールドシリーズに出場しました。

チャーリー・モートン↓↓↓

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先発投手のマックス・フリードは、28試合に先発し、14勝7敗、防御率3.04、158奪三振の成績を上げました。投球スタイルとしては、ゴロを打たせて取るピッチングで、2019年には34補殺でリーグ最多を記録。今年は、それを上回る37補殺で、2020年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞しました。

ゴールドグラブ賞のマックス・フリード↓↓↓

開幕前予想と比較

開幕前の予想はこちら↓↓↓

mlbfan.hatenablog.com

投手は、ほぼ開幕前の予想通りでした。敢えて予想外だったことを挙げると、ソロカの復帰が遅れたことくらいです。野手は、アクーニャJrのケガによる離脱と、オズナの家庭内暴力による出場停止が誤算でした。しかしシーズン中のトレードで、その誤算を埋めて余りある戦力補強となりました。

まとめ

チームは2018年から4年連続で地区優勝をしており、常勝チームになりつつあります。1991年から2005年まで、ストライキのあった1994年の除いて14シーズン連続地区優勝をした黄金時代を彷彿させます。以前の黄金時代は、強固な先発投手陣によるものでしたが、今回は強力打線によるものですので、投手力をさらに整備すると、第二の黄金時代が到来することになりそうです。

 

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